「お姉ちゃん、さとりの質問コーナーです」
「……え? こいし? こんな時間に何?」
「リスナーはこんな時間でもいるよ」
「ごめんね。リスナーって何?」
『深夜、3時のラジオでもきっとリスナーさんは居るはずだ。でも残念、地底に電波は伝わりにくいからというより伝わらない、ラジオという概念は、さとりには皆無だった』
「リスナーはリスナーだよ! お姉ちゃん」
「リスナーさんって言う人?」
「人だけじゃなくて、妖怪さんかもしれないよ」
「人間と妖怪が混じって居るの? 半獣半人?」
「幽霊も混じってるかも」
「3割ずつ混じってるってことなのね」
「そんなの、どうでもいいじゃん。私の質問に答えて」
「えっと、こいしが聞きたい事あったの?」
「もう、お姉ちゃん。 リスナーの下り無駄だったじゃない」
「ちょ、それって。あなたが」
「……そうだよね。私、眼を閉じてるから。私のせいだよね」
「えっと、それは」
「どうせ、悪いのは私だよね」
「……うん……この件に関しては」
「そう、やっぱり」
「それと眼を閉じてるのは関係無いから」
「そんな気がしてたんだ。悪いのは眼じゃなくて私だったんだ」
「何でも眼のせいにして押し切ろうとしてる事に気が付いたのね。質問なら、朝になったら聞いてあげるから」
「分かった。おや……」
「こいし様は悪くありませんよ!」
「お空? え、急に、というより私の寝室になんで居るの?」
「え? なんで私ここに居るんですか? こいし様なら知ってますか?」
「えぇ? 知らないよ。お燐に聞いたら?」
「あ、アタイも居ました」
「貴方たち、結局全員居るじゃない」
「大人気だね。お姉ちゃん」
「こんな時間じゃなきゃ嬉しかった」
「さとり様こんな時間ってどんな時間ですか? というより、時間ってなんですか? そもそも、時間ってなんですか? あれれ、今時間について何回聞きましたか?」
「お空」
「なんで、さとり様が居るんですか?」
「頑張れお空」
「はい! さとり様! 私頑張ります!」
「……お姉ちゃん。今夜は出直す」
「こいし、眼が醒めてしまったわ。あなた質問したいことが有ったんでしょう? 今聞くことにしたわ」
「駄目だよ。さっき約束したでしょう。朝質問に答えてくれるって。ちゃんとそれまでに首を洗って待ってなきゃダメだよ」
「約束はしたけど、それは眠かったからで」
「約束を破るの? 嘘つきなんだね。そういう事なんだね」
「なんで、そんなに極端」
「あ、あの~」
「何? お燐」
「こいし様、さとり様は嘘つきですよ」
「え? ちょっと、待って私嘘つきじゃ」
「でも、さとり様は地霊殿の主。この権謀術中渦巻く地底社会でそれなりの地位を築いて来たんです。ここに来るまでの間、どれだけ嘘をついたことか」
「お燐。あなた話を複雑にして楽しんでない?」
「……読みました?」
「いいえ。考えてることがわかりました。あなた、真面目っぽい話してるけど。終始にやけながら話してた」
「表情で相手の考えていることがわかるようになったんですね。大人に成りましたね。アタイ嬉しいです」
「私あなたより大人だと思ってた」
「誰にでも間違いはありますよ」
「そうね。お燐、反省しなさい」
「えっと、この場合はさとり様が間違ってるって事ですよね。こいし様もそう思い?」
「居なくなったわね。まったく気まぐれなんだから」
「……さとり様」
「何?」
「……今夜は寝かせませんよ。朝までお話ししましょう」
「そのお誘いには答えられないわ。朝になったら、こいしの質問に答えないと、お休みなさい」
「ところで、二人とも朝っていつの時間ですか?」
「お空が明るくなったら朝よ」
「……え? こいし? こんな時間に何?」
「リスナーはこんな時間でもいるよ」
「ごめんね。リスナーって何?」
『深夜、3時のラジオでもきっとリスナーさんは居るはずだ。でも残念、地底に電波は伝わりにくいからというより伝わらない、ラジオという概念は、さとりには皆無だった』
「リスナーはリスナーだよ! お姉ちゃん」
「リスナーさんって言う人?」
「人だけじゃなくて、妖怪さんかもしれないよ」
「人間と妖怪が混じって居るの? 半獣半人?」
「幽霊も混じってるかも」
「3割ずつ混じってるってことなのね」
「そんなの、どうでもいいじゃん。私の質問に答えて」
「えっと、こいしが聞きたい事あったの?」
「もう、お姉ちゃん。 リスナーの下り無駄だったじゃない」
「ちょ、それって。あなたが」
「……そうだよね。私、眼を閉じてるから。私のせいだよね」
「えっと、それは」
「どうせ、悪いのは私だよね」
「……うん……この件に関しては」
「そう、やっぱり」
「それと眼を閉じてるのは関係無いから」
「そんな気がしてたんだ。悪いのは眼じゃなくて私だったんだ」
「何でも眼のせいにして押し切ろうとしてる事に気が付いたのね。質問なら、朝になったら聞いてあげるから」
「分かった。おや……」
「こいし様は悪くありませんよ!」
「お空? え、急に、というより私の寝室になんで居るの?」
「え? なんで私ここに居るんですか? こいし様なら知ってますか?」
「えぇ? 知らないよ。お燐に聞いたら?」
「あ、アタイも居ました」
「貴方たち、結局全員居るじゃない」
「大人気だね。お姉ちゃん」
「こんな時間じゃなきゃ嬉しかった」
「さとり様こんな時間ってどんな時間ですか? というより、時間ってなんですか? そもそも、時間ってなんですか? あれれ、今時間について何回聞きましたか?」
「お空」
「なんで、さとり様が居るんですか?」
「頑張れお空」
「はい! さとり様! 私頑張ります!」
「……お姉ちゃん。今夜は出直す」
「こいし、眼が醒めてしまったわ。あなた質問したいことが有ったんでしょう? 今聞くことにしたわ」
「駄目だよ。さっき約束したでしょう。朝質問に答えてくれるって。ちゃんとそれまでに首を洗って待ってなきゃダメだよ」
「約束はしたけど、それは眠かったからで」
「約束を破るの? 嘘つきなんだね。そういう事なんだね」
「なんで、そんなに極端」
「あ、あの~」
「何? お燐」
「こいし様、さとり様は嘘つきですよ」
「え? ちょっと、待って私嘘つきじゃ」
「でも、さとり様は地霊殿の主。この権謀術中渦巻く地底社会でそれなりの地位を築いて来たんです。ここに来るまでの間、どれだけ嘘をついたことか」
「お燐。あなた話を複雑にして楽しんでない?」
「……読みました?」
「いいえ。考えてることがわかりました。あなた、真面目っぽい話してるけど。終始にやけながら話してた」
「表情で相手の考えていることがわかるようになったんですね。大人に成りましたね。アタイ嬉しいです」
「私あなたより大人だと思ってた」
「誰にでも間違いはありますよ」
「そうね。お燐、反省しなさい」
「えっと、この場合はさとり様が間違ってるって事ですよね。こいし様もそう思い?」
「居なくなったわね。まったく気まぐれなんだから」
「……さとり様」
「何?」
「……今夜は寝かせませんよ。朝までお話ししましょう」
「そのお誘いには答えられないわ。朝になったら、こいしの質問に答えないと、お休みなさい」
「ところで、二人とも朝っていつの時間ですか?」
「お空が明るくなったら朝よ」