外はまだ朝露が、出来始める薄暗い時間帯である。一つの家に、妹紅と慧音は暮らしていた。
一人では、まだ火鉢に当たってないと寒い季節であるが、二人で居れば大丈夫。
「……ぅぅぅん?」
「……ぁはぅ? どうしたの?」
不意に慧音は、妹紅から離れてしまった。心なしか、少し寂しそうな顔している。
「……なあ、妹紅」
「なんだ? 慧音」
「あなたのキスはとても上手。好きだと思う」
「うん。ありがとう。良かった」
「でも、ごめん」
「ううん? 何かあった?」
「ごめん。言葉を選べなくて、あなたの息や口は煙草臭い」
「……ああ、そのそれは、私が煙草を吸っているから」
「我慢……いや、我慢できないんだろ?」
「うん。我慢しようと思ったけど駄目だった」
「不老不死であるあなたに言ってもしかたないかな? 健康には悪いことが解明され始めた。それに伴い、煙草を一方的な害悪と決め付けている連中が敵になる」
「ごめん、そうだ。でも我慢できないんだ。煙草があると吸いたくなる」
「……そうか。これ以上は何も言えないな」
「慧音!」
妹紅は、慧音の口をふさいだ。
一瞬、煙草の臭いで顔をしかめた慧音だったが、それを受け入れたのだった。
「ごめん、ごめんね。……愛してる。許して」
「いいんだ。いいんだ。そんな、妹紅を私は受け入れたのだから」
たとえ、煙草臭くても妹紅は妹紅である。二人が一緒に住み始めた時から慧音はそれを受け入れているから今があるのだった。
……妹紅が、煙草をやめられなのには理由があった。あの黒髪の匂い、この星では他に無い香しい香木や綺麗な花の匂を思わせる体臭から移った移り香をごまかす為だった。
あの娘の匂いが妹紅は大好きだった。でも、その素敵な匂いをなぜか、彼女は嫌がるから。きつい悪臭を放つ煙草を吸って匂いの上書をしているのだった。
あの娘の移り香は名残惜しかったが慧音も大事。だから、どっちも幸せにする心の中で誓っている。そのために仕方のない事だ。
煙草の文化もそうだが、まだ幼少ころは普通であった一夫多妻(この場合は一嫁多妻?)が浮気で悪いという最近の風潮が理解できてなかった。
尚、慧音と絆を確かめ合った後で、また煙草を吸って慧音の気配を消して今度は菫子が来るのを待つのである。。
大丈夫だ。……7人まで、1週間で日替わりまでだったら、幸せにできる自信があった。
一人では、まだ火鉢に当たってないと寒い季節であるが、二人で居れば大丈夫。
「……ぅぅぅん?」
「……ぁはぅ? どうしたの?」
不意に慧音は、妹紅から離れてしまった。心なしか、少し寂しそうな顔している。
「……なあ、妹紅」
「なんだ? 慧音」
「あなたのキスはとても上手。好きだと思う」
「うん。ありがとう。良かった」
「でも、ごめん」
「ううん? 何かあった?」
「ごめん。言葉を選べなくて、あなたの息や口は煙草臭い」
「……ああ、そのそれは、私が煙草を吸っているから」
「我慢……いや、我慢できないんだろ?」
「うん。我慢しようと思ったけど駄目だった」
「不老不死であるあなたに言ってもしかたないかな? 健康には悪いことが解明され始めた。それに伴い、煙草を一方的な害悪と決め付けている連中が敵になる」
「ごめん、そうだ。でも我慢できないんだ。煙草があると吸いたくなる」
「……そうか。これ以上は何も言えないな」
「慧音!」
妹紅は、慧音の口をふさいだ。
一瞬、煙草の臭いで顔をしかめた慧音だったが、それを受け入れたのだった。
「ごめん、ごめんね。……愛してる。許して」
「いいんだ。いいんだ。そんな、妹紅を私は受け入れたのだから」
たとえ、煙草臭くても妹紅は妹紅である。二人が一緒に住み始めた時から慧音はそれを受け入れているから今があるのだった。
……妹紅が、煙草をやめられなのには理由があった。あの黒髪の匂い、この星では他に無い香しい香木や綺麗な花の匂を思わせる体臭から移った移り香をごまかす為だった。
あの娘の匂いが妹紅は大好きだった。でも、その素敵な匂いをなぜか、彼女は嫌がるから。きつい悪臭を放つ煙草を吸って匂いの上書をしているのだった。
あの娘の移り香は名残惜しかったが慧音も大事。だから、どっちも幸せにする心の中で誓っている。そのために仕方のない事だ。
煙草の文化もそうだが、まだ幼少ころは普通であった一夫多妻(この場合は一嫁多妻?)が浮気で悪いという最近の風潮が理解できてなかった。
尚、慧音と絆を確かめ合った後で、また煙草を吸って慧音の気配を消して今度は菫子が来るのを待つのである。。
大丈夫だ。……7人まで、1週間で日替わりまでだったら、幸せにできる自信があった。
妹紅は女の人だけど、いくつも愛を持っているのね。