不死鳥飲酒ノ極意 弍

どうも、藤原妹紅です。

なんだか最近肩身が狭く感じる日が続く
今まで何不自由なく自由気ままに過ごしていた
つもりなのだが今ちょっとした肩身の狭さを感じた

喫煙者に対する世間の目だ。

なんでそんなことを思ったかと言うとだ
最近私はちょくちょく人里に降りることがあったが
いつも何気なくベンチに座りタバコを吸っていた
私も腐ってもマナーは守ってるつもり、タバコの灰は
携帯灰皿に捨て吸い殻も持って帰っている
別にそこは禁煙エリアとかでもない、吸ってもいいはず
私はその時気づかなかったが吸い殻捨てるとこがあった
なのに目の前を通りかかった人に注意された
その人は子連れだった、私はなんで怒られてるのかが
わからない、私の考え方がおかしいのか？
ここは人が通るから迷惑、子供に害があるとか
色々な御託を並べて怒られた。

その時の私は別におおごとにしたいわけでは無いし
その人の言うことを聞いてタバコの火を消した、まだ吸える
それを見たその人は一ついいことをしたかのような
表情をして子供を連れ歩いて帰っていった
私はそのベンチに座ったまま空を見上げてボーッとしていた
なんだろうか、やはり世間の声がそうなのか
私はこんなんだが長生きをしている、自分でも年齢を
忘れるぐらい長生きだ、そんな私はその分長い間
人の変化を見ていたつもりだがやっぱり人はどの時でも
変わらない。

もともとタバコは一つの娯楽として出てきたものである
私もその娯楽に浸っていた、あの時はタバコは安かった
タバコ専門で商売をやっている店も少なくなかった
もちろん体に悪いことなんて百も承知だが、別にそれを
気にする人なんて少なかったが、時代は進んでいくにつれて
世間は健康志向が高まっていったよな。
タバコは年々タバコ税とか言うやつで高くなっている
今の一箱の値段で昔は下手すりゃ二箱買える
世間はタバコを完全に悪いもの扱い、とうとうテレビでも
タバコをやめようとか言い出すぐらいだしな
そのおかげでタバコを売ってる店がどんどん無くなってく
店の中でも場所や時間で分煙、最悪全面禁煙だ
外で吸える喫煙所もどんどん少なくなっていっているし

一見世間はガラッとタバコに対する意見が変わったように
見えるかもしれないがそれは外側だけ
変わっていないのは人が言った言葉に乗っかってることだ
そうだろ？最初なんて周りがやってる娯楽に合わせて
吸い始める奴も少なくないはずだ、それが今になれば
周りがタバコは悪いって言ってるからそれに乗っかって
喫煙者にワーワー言ってるだろ？それは全く変わらない
だいたいタバコを始める理由なんて周りが吸ってるからとか
タバコ吸ってるやつがかっこいいとかだろ
吸ったことない奴がいきなりストレス発散にタバコを
バンバン吸うやついるか？周りから言われて吸うだろ
やっぱり世間は長い目で見ても変わらないよな。

そこで私が一番腹がたつのが
喫煙者は悪いやつだから何してもいいとか思ってるやつだ
それこそさっきの出来事、そこは完全に喫煙が許されてる
エリアのはず、そこでちゃんとマナーを守って吸ってるやつに
向かってタバコは悪と言いふらしてるものだ
ここは喫煙所だしタバコを吸ってるやつがいるのは
見ればわかる、子供に悪影響だと思うならそこに子供を
連れてくるものじゃない、喫煙者が悪だからなんでも
意見を通せると思ったらそれは違うとはっきり言える
喫煙者も非喫煙者と同じ人間であるからな。

と、ここまで喋ったが結局は喫煙者が悪なのは変わらない
タバコを吸えばそこから出た煙を吸えば体に悪い
タバコの火に誤って当たれば火傷は免れない
喫煙を見て子供が真似して実際に吸ってしまったり
これ以外にもあげればまだまだたくさんある
しかしタバコを吸うことによって同じく吸ってる人と
会話ができたりするたばコミニケーションってやつか
主婦でいう井戸端会議みたいなものだ
喫煙の全てが悪いというわけじゃないことをわかってほしい。

お、いい時間だ、そろそろ居酒屋に行こうかな
酒を飲むとタバコが吸いたくなる、喫煙者にしかわからない
この快感、これを楽しみにしてるところもある
ま、私が言いたいことは喫煙者を悪いもの扱いしすぎないで
欲しいというところかな、最近はタバコによる肺がんが
発症する率は低いということが判明したらしいし
喫煙者の気持ちも配慮した上で対応してやってくれ。

そうして不老不死はいつもの居酒屋に入っていった
今日も呑んだくれるのだろう、そして帰ってから
怒られる、そんな毎日を長い年月続けている。




「え！？女将さん、ここ禁煙だっけ！？」

どうも火油です！
今回は喫煙をテーマに書いてみました！
若干経験談も混ぜましたがいかがだったでしょうか？
なおこの作品は色々な意見があるますでしょうが
それは心にしまっておいてください。