※一部猟奇的な表現が含まれています。
既に夜の帳が降りており、夕餉の時間帯であるにも関わらず、古寂れたレストランには、向かい合って座る私達以外、誰も居ない。
食器が擦れる音も、店員の雑談も聞こえない。ただ、赤レンガで組まれた暖炉の中で薪がパチパチと燃える音だけが、薄暗い空間を支配している。
することもなく、ただそれに耳を傾けていると、メリーはニコニコと笑みを浮かべながら、
「ねぇ、妖精って、どんな味がすると思う?」
と、切り出してきた。
「どんな、って……意味が分からないわ。そもそも、あれを食べようだなんて思えないし」
妖精。人の形をした、自然の具現。
メリーと共に夢の中で何度も見た存在。
明らかに自分の意志を持ち、自分で動き回る、幻想のモノ。
それを食そうだなんて発想は、持ち合わせていない。
質問への回答ではなく、質問そのものへの疑問を呈しつつ、
「でも……そうね、あの見た目から考えて、血と布の味でもするんじゃないかしら」
精一杯の想像力で答えた私を見て、メリーはくつくつと嘲笑い、口を開いた。
「馬鹿ねぇ、そんなつまらない現実的な味がするわけ無いじゃない」
嘲るような口調で、まるで自分は食べたことがあるかのような返事をすると、メリーは卓上にあった鈴をりんと鳴らした。
すると、視界の外から銀色のトレイを持った背の高いウェイトレスが現れ、メリーの隣に立つと、彼女の前に何かが載っている皿を配膳し、去っていった。
次の瞬間、思わず、我が目を疑った。
真っ白な皿の上に、掌大のヒトガタの何かが裸で倒れていたからだ。その背中には蟲のような透き通った翅が生えている。
私の知っている妖精が、そこに居たのだ。
驚く私をよそに、彼女はカラトリーケースから白色の光沢を放つナイフとフォークを手に取り、
「いただきます」
一言、そう零してから、何の躊躇も無くフォークを妖精に突き刺し、ナイフで切り分けた。血が吹き出るのでは、と思ったものの、その断面はまるで白あんの詰まった饅頭のようで。そして、一口大の大きさになった妖精の欠片を、彼女は口の中へと運び、咀嚼し、美味しいとでも言いたげに頬を押さえながら、飲み込んでみせた。
「素朴な味わいね。本当に、飾り気のない感じ」
変わらず、ニコニコとした表情を浮かべながら、彼女は妖精を食した感想を率直に述べた。本当に、心底幸せそうに。
ヒトガタのそれを口にするだなんて、明らかに異常な光景で。
異世界の存在を食べてしまうなんて、明らかにいけない事で。
友人が犯したその行為を、糾すべきなのに。
私は、動けなかった。
ただ静かに、一部始終を眺めていた。
第三者のように俯瞰していた。
……いや、釘付けになっていたのだ。
しかも、どうしてか、何故だか、ほんの少し、妖精の味に興味が出てきている自分が居て。
異常で、間違っていて、おかしい、はずなのに。
「でもね、本来は、しっかり調理してから食べるものなのよ」
そのまま妖精を食べ終えて、備え付けのナプキンで口を拭きながら、彼女は再び、ちりりんと鈴を鳴らす。すると、またもやウェイトレスが現れた。しかも、今度は二人も。一人は、先程と同じく妖精が盛り付けられている皿をトレイに載せている。だが、もう一人は、小さな子供でも抱きかかえられそうな、小さなクローゼットを運んでいた。
二人がそれぞれのものをメリーの前に置くと、彼女はクローゼットを開けた。中には、クローゼットのサイズと同じくらい小さな服が収納されており、その中の一つを選ぶと、人形を着せ替えるかのように、皿の上の妖精に着せていく。
「合成肉や合成野菜だって、そのままじゃなくて、切ったり煮たり焼いたりしてから食べるでしょう? 妖精の場合は、こうして服を着せる事が調理になるの」
丁寧に着飾られた妖精は、再び皿に寝転がされる。そして、またナイフとフォークによって、服と一緒にそのままカットされ、彼女の口の中へと運ばれていく。
またもや、あっという間に妖精は食されてしまった。後に残ったのは、真っ白な皿と、小さなクローゼットだけ。
ナプキンで口を拭い、彼女は先程と同じく問いかけてくる。
「ねぇ、妖精って、どんな味がすると思う?」
その言葉とともに、店員が隣に現れ、私の目前に料理が配膳された。
「一番オーソドックスな調理が施されているわ。きっと、貴女も気に入ってくれるはず」
視線を落とし、皿の上の料理を観察する。
真っ白な髪の毛はメリーのまつげより細く繊細で、長さは腰辺りで揃えられており、細長い扇状に広げられている。目は閉じ、口はきゅっと結ばれていた。両手は胸の前で組まれ、まるで天に向かって祈っているかのようだ。服は、爽やかな青色のワンピース。真っ白な肌とよく合っている。皺は一つも無い。翅は左右に二本ずつ、対になるよう丁寧に揃えられていて。
その様は、まさに、綺麗に盛り付けられている、という言葉がぴったりだった。
加えて、目の前の妖精は、過去に遭遇したそれと同種のものである事も確信した。飴細工などで作った精巧なお菓子などでは無く、正真正銘、本物の妖精だと。
いつの日か目にした妖精は、元気に空を飛び回っていた。
反対に、目前のそれは、動く気配は無い。
当たり前だ。食材は動かない。調理済みの肉片がひとりでに動かないのと同様に。
そして、その妖精は、食べられるのを待っていた。
私に。
そうだ、配膳されたのならば、食べなければ。此処はレストランで、私は客なのだから。
カラトリーケースからナイフとフォークを手に取り、
待て、と何かがざわめく。
ヒトガタのモノを食べるだなんて、おかしいぞ、と。
異界のモノを食べるなんて、大変な事になるぞ、と。
明らかに間違っている事を行おうとしているぞ、と。
……しかし、
目の前の秘密を、暴きたい。
目の前の料理を、味わいたい。
目の前の誘惑に、手を伸ばしたい。
好奇心という最高の調味料に我慢が出来ず。
目の前の幻想に、触れる。
「いただきます」
メリーがしていたように、フォークを腹に突く。肉のような弾力を予感していたが、それに反して、きめの細かいスポンジのように、するりと刺さった。綺麗に盛り付けられていた服に、皺が寄る。
次に、右手のナイフを振り下ろし、すぅと静かに引く。何の抵抗もなく切り分けられた。
胴体で二つに切断された下半身は、左手を動かすと、そのまま宙に浮き上がった。はだけたスカートを、まるでスパゲティのように、フォークをくるくると回して巻きつける。そして、ほんの少し先だけを、口へと運び、噛み切り、咀嚼する。
瞬間、私は目を丸くした。
口の中から脳裏に至るまで、暖かく澄んだ大空を思い浮かばせるようなそよ風が透き通った、そんな感覚が走ったからだ。
まるで、自然や場所そのものを食しているかのような、そんな感覚だった。
なんて面白い、いや、美味しい料理なんだ。
感動に打ちひしがれていると、いつの間にか皿の上が空になっていた。無意識でずっと掻き込んでいたらしい。すると、またもや料理が並べられた。次はフリルがたくさんあるゴスロリ服を着ている。食す。朽ちた洋館の破れた天井から差し込んだ光が、土に還った床に咲き乱れる花を照らし出す、美しい光景と感覚が走る。次、チャイナドレス。食す。辛味の中に、往年の上海租界を思わせるような複雑な音が脳裏を刺激する。不思議だ、いくらでも食べられる。次、浴衣。屋台が境内に所狭しと並び、様々なかぐわしい匂いが混ざり合う独特な雰囲気、ハレの日。フォークが、止まらない。次、ディアンドル。少女が元気に走り回っていそうな、どこまでも続く広い草原の光。次、和服。次、メイド服。次、次、次。
時には配膳されたものを、時には自分で衣装を選び着せたものを。二十も三十も妖精を貪った後、私はふと正気に戻る。こんなに自分ばかり食べるのは悪い、と。
目線を上げると、そこには相も変わらず、メリーがにこりと嘲笑いながら私を見つめていた。彼女の前には、何も盛り付けられていない、真っ白な皿が一枚だけ。
「メリーも食べなよ」
「ええ、そうしようかしら。……では、」
彼女が鈴をちりんと鳴らした瞬間、
私の体から力が抜けて。
「妖精を食べた貴女を」
視界が、ぐらりと揺れる。世界が、横転し、反転し、暗転する。
そして、気が付くと、私は横たわっていて、大きなメリーに上から覗き込まれていた。
背中から伝わる感覚は、硬く、冷たい。
まるで、それは、先程まで見ていた、白い皿のような。
そこで私は、漸く気が付いた。
私は、餌付けされていたのだ。
彼女は、私が幻想を食べ、肥えるのを待っていたのだ。
それを肯定するかのように、メリーはナイフとフォークで私を綺麗に切り分ける。下半身と左手の感覚が失われた。幸いなことに、痛みはなかった。
彼女の手の動きに合わせて視界がぐるりと動き、一瞬だけ窓の外が見えた。けれど、星空は見えなかった。今がいつで、此処が何処なのか、これは夢なのか、現なのか、何も分からなかった。
次の瞬間、私はメリーの口の中へと放り込まれてしまった。
嗚呼、私は食べられてしまった。
でも、これは仕方の無い事。
食材は、美味しく食されるために在るのだから。
それが、自然の摂理なのだから。
或いは、禁忌を犯した罰か。
私を食べるのがメリーで良かったな、なんて事を思った直後、私の意識は永遠に閉ざされた。
既に夜の帳が降りており、夕餉の時間帯であるにも関わらず、古寂れたレストランには、向かい合って座る私達以外、誰も居ない。
食器が擦れる音も、店員の雑談も聞こえない。ただ、赤レンガで組まれた暖炉の中で薪がパチパチと燃える音だけが、薄暗い空間を支配している。
することもなく、ただそれに耳を傾けていると、メリーはニコニコと笑みを浮かべながら、
「ねぇ、妖精って、どんな味がすると思う?」
と、切り出してきた。
「どんな、って……意味が分からないわ。そもそも、あれを食べようだなんて思えないし」
妖精。人の形をした、自然の具現。
メリーと共に夢の中で何度も見た存在。
明らかに自分の意志を持ち、自分で動き回る、幻想のモノ。
それを食そうだなんて発想は、持ち合わせていない。
質問への回答ではなく、質問そのものへの疑問を呈しつつ、
「でも……そうね、あの見た目から考えて、血と布の味でもするんじゃないかしら」
精一杯の想像力で答えた私を見て、メリーはくつくつと嘲笑い、口を開いた。
「馬鹿ねぇ、そんなつまらない現実的な味がするわけ無いじゃない」
嘲るような口調で、まるで自分は食べたことがあるかのような返事をすると、メリーは卓上にあった鈴をりんと鳴らした。
すると、視界の外から銀色のトレイを持った背の高いウェイトレスが現れ、メリーの隣に立つと、彼女の前に何かが載っている皿を配膳し、去っていった。
次の瞬間、思わず、我が目を疑った。
真っ白な皿の上に、掌大のヒトガタの何かが裸で倒れていたからだ。その背中には蟲のような透き通った翅が生えている。
私の知っている妖精が、そこに居たのだ。
驚く私をよそに、彼女はカラトリーケースから白色の光沢を放つナイフとフォークを手に取り、
「いただきます」
一言、そう零してから、何の躊躇も無くフォークを妖精に突き刺し、ナイフで切り分けた。血が吹き出るのでは、と思ったものの、その断面はまるで白あんの詰まった饅頭のようで。そして、一口大の大きさになった妖精の欠片を、彼女は口の中へと運び、咀嚼し、美味しいとでも言いたげに頬を押さえながら、飲み込んでみせた。
「素朴な味わいね。本当に、飾り気のない感じ」
変わらず、ニコニコとした表情を浮かべながら、彼女は妖精を食した感想を率直に述べた。本当に、心底幸せそうに。
ヒトガタのそれを口にするだなんて、明らかに異常な光景で。
異世界の存在を食べてしまうなんて、明らかにいけない事で。
友人が犯したその行為を、糾すべきなのに。
私は、動けなかった。
ただ静かに、一部始終を眺めていた。
第三者のように俯瞰していた。
……いや、釘付けになっていたのだ。
しかも、どうしてか、何故だか、ほんの少し、妖精の味に興味が出てきている自分が居て。
異常で、間違っていて、おかしい、はずなのに。
「でもね、本来は、しっかり調理してから食べるものなのよ」
そのまま妖精を食べ終えて、備え付けのナプキンで口を拭きながら、彼女は再び、ちりりんと鈴を鳴らす。すると、またもやウェイトレスが現れた。しかも、今度は二人も。一人は、先程と同じく妖精が盛り付けられている皿をトレイに載せている。だが、もう一人は、小さな子供でも抱きかかえられそうな、小さなクローゼットを運んでいた。
二人がそれぞれのものをメリーの前に置くと、彼女はクローゼットを開けた。中には、クローゼットのサイズと同じくらい小さな服が収納されており、その中の一つを選ぶと、人形を着せ替えるかのように、皿の上の妖精に着せていく。
「合成肉や合成野菜だって、そのままじゃなくて、切ったり煮たり焼いたりしてから食べるでしょう? 妖精の場合は、こうして服を着せる事が調理になるの」
丁寧に着飾られた妖精は、再び皿に寝転がされる。そして、またナイフとフォークによって、服と一緒にそのままカットされ、彼女の口の中へと運ばれていく。
またもや、あっという間に妖精は食されてしまった。後に残ったのは、真っ白な皿と、小さなクローゼットだけ。
ナプキンで口を拭い、彼女は先程と同じく問いかけてくる。
「ねぇ、妖精って、どんな味がすると思う?」
その言葉とともに、店員が隣に現れ、私の目前に料理が配膳された。
「一番オーソドックスな調理が施されているわ。きっと、貴女も気に入ってくれるはず」
視線を落とし、皿の上の料理を観察する。
真っ白な髪の毛はメリーのまつげより細く繊細で、長さは腰辺りで揃えられており、細長い扇状に広げられている。目は閉じ、口はきゅっと結ばれていた。両手は胸の前で組まれ、まるで天に向かって祈っているかのようだ。服は、爽やかな青色のワンピース。真っ白な肌とよく合っている。皺は一つも無い。翅は左右に二本ずつ、対になるよう丁寧に揃えられていて。
その様は、まさに、綺麗に盛り付けられている、という言葉がぴったりだった。
加えて、目の前の妖精は、過去に遭遇したそれと同種のものである事も確信した。飴細工などで作った精巧なお菓子などでは無く、正真正銘、本物の妖精だと。
いつの日か目にした妖精は、元気に空を飛び回っていた。
反対に、目前のそれは、動く気配は無い。
当たり前だ。食材は動かない。調理済みの肉片がひとりでに動かないのと同様に。
そして、その妖精は、食べられるのを待っていた。
私に。
そうだ、配膳されたのならば、食べなければ。此処はレストランで、私は客なのだから。
カラトリーケースからナイフとフォークを手に取り、
待て、と何かがざわめく。
ヒトガタのモノを食べるだなんて、おかしいぞ、と。
異界のモノを食べるなんて、大変な事になるぞ、と。
明らかに間違っている事を行おうとしているぞ、と。
……しかし、
目の前の秘密を、暴きたい。
目の前の料理を、味わいたい。
目の前の誘惑に、手を伸ばしたい。
好奇心という最高の調味料に我慢が出来ず。
目の前の幻想に、触れる。
「いただきます」
メリーがしていたように、フォークを腹に突く。肉のような弾力を予感していたが、それに反して、きめの細かいスポンジのように、するりと刺さった。綺麗に盛り付けられていた服に、皺が寄る。
次に、右手のナイフを振り下ろし、すぅと静かに引く。何の抵抗もなく切り分けられた。
胴体で二つに切断された下半身は、左手を動かすと、そのまま宙に浮き上がった。はだけたスカートを、まるでスパゲティのように、フォークをくるくると回して巻きつける。そして、ほんの少し先だけを、口へと運び、噛み切り、咀嚼する。
瞬間、私は目を丸くした。
口の中から脳裏に至るまで、暖かく澄んだ大空を思い浮かばせるようなそよ風が透き通った、そんな感覚が走ったからだ。
まるで、自然や場所そのものを食しているかのような、そんな感覚だった。
なんて面白い、いや、美味しい料理なんだ。
感動に打ちひしがれていると、いつの間にか皿の上が空になっていた。無意識でずっと掻き込んでいたらしい。すると、またもや料理が並べられた。次はフリルがたくさんあるゴスロリ服を着ている。食す。朽ちた洋館の破れた天井から差し込んだ光が、土に還った床に咲き乱れる花を照らし出す、美しい光景と感覚が走る。次、チャイナドレス。食す。辛味の中に、往年の上海租界を思わせるような複雑な音が脳裏を刺激する。不思議だ、いくらでも食べられる。次、浴衣。屋台が境内に所狭しと並び、様々なかぐわしい匂いが混ざり合う独特な雰囲気、ハレの日。フォークが、止まらない。次、ディアンドル。少女が元気に走り回っていそうな、どこまでも続く広い草原の光。次、和服。次、メイド服。次、次、次。
時には配膳されたものを、時には自分で衣装を選び着せたものを。二十も三十も妖精を貪った後、私はふと正気に戻る。こんなに自分ばかり食べるのは悪い、と。
目線を上げると、そこには相も変わらず、メリーがにこりと嘲笑いながら私を見つめていた。彼女の前には、何も盛り付けられていない、真っ白な皿が一枚だけ。
「メリーも食べなよ」
「ええ、そうしようかしら。……では、」
彼女が鈴をちりんと鳴らした瞬間、
私の体から力が抜けて。
「妖精を食べた貴女を」
視界が、ぐらりと揺れる。世界が、横転し、反転し、暗転する。
そして、気が付くと、私は横たわっていて、大きなメリーに上から覗き込まれていた。
背中から伝わる感覚は、硬く、冷たい。
まるで、それは、先程まで見ていた、白い皿のような。
そこで私は、漸く気が付いた。
私は、餌付けされていたのだ。
彼女は、私が幻想を食べ、肥えるのを待っていたのだ。
それを肯定するかのように、メリーはナイフとフォークで私を綺麗に切り分ける。下半身と左手の感覚が失われた。幸いなことに、痛みはなかった。
彼女の手の動きに合わせて視界がぐるりと動き、一瞬だけ窓の外が見えた。けれど、星空は見えなかった。今がいつで、此処が何処なのか、これは夢なのか、現なのか、何も分からなかった。
次の瞬間、私はメリーの口の中へと放り込まれてしまった。
嗚呼、私は食べられてしまった。
でも、これは仕方の無い事。
食材は、美味しく食されるために在るのだから。
それが、自然の摂理なのだから。
或いは、禁忌を犯した罰か。
私を食べるのがメリーで良かったな、なんて事を思った直後、私の意識は永遠に閉ざされた。
そんな雰囲気を感じられました。
妖精の表現がリアルで良かった
妖精を食べるという発想もさることながら、蓮子の常識や倫理感がずるずると崩れていく流れがとてもよかったです
おいしそうでした