白く冷たい結晶、雪がヒラヒラと降り始めている
その雪は屋台の屋根に積もり、屋根が白くなる
風こそないが空気が冷たい、それでもいつも通り営業中
今は夜中の2時、流石の妹紅も満足に酒を飲み
女将さんもそろそろ締めどきかと片付けをし始めた
すると雪を踏んで歩く音が聞こえる、ザクザクとリズムよく
その音はこの屋台へと近づいて来ている
その足音は屋台の目の前で止まった、そして暖簾を上げ
普通の魔法使いが来店した
「おいっす!いや〜腹減ったぜぇ」
「おいおい、今は夜中の2時だ、女将もう店じまいだろ?」
「まじか…もうだめなのか?」
「いいえ、お客様が来たら閉めるわけには行きません」
「よかったな?ここの女将が優しくて」
「いや〜助かったぜ、腹減ってやってられないのぜ」
カランカラン、厨房からは棒で混ぜ氷を鳴らしている音がする
コトッ、置かれたのはレモンの輪切りがコップのふちに付けられた
レモンサワーが出された
「おぉ、私の好きなレモンサワーだぜ!」
グイッ、冷えたサワーを喉に流し込む、レモンが強く
とても酸っぱかったが、疲れた体に酸味は美味しく感じ
なおかつすっきりとした後味だった
「にしてもミスチー、居酒屋なんてやってたんだな?」
「はい、居酒屋の方が幅広くお客様を集められるので」
そう言いながら何かに塩胡椒を振っている、その雪のように白く
ほのかに見え隠れする肌色に旨味の粒がこれでもかと振られている
その白いものは網の上でパチパチと脂を少しばかりはねらせながら
網型に焼けていく、その網型についた焦げ目すらも美味しそうに感じる、魔理沙は生唾をゴクリと飲んだ
「夜更かしは女性の敵ですよ?コラーゲンたっぷり『豚足の網焼き』です」
豚足の油が焦げて光輝き食欲を湧き立たせる、魔理沙は目を
輝かせその豚足にかぶりつく
表面はカリカリと皮が音を立て、中は肉厚でモチモチ
普段は豚肉といえばロースやヒレばかりと豚足を侮っていたが
豚足の焼きたての旨さは負けていない、余計な味付けは
されておらずシンプルに塩胡椒、だがこれがいい
口の中にある肉の脂や旨味を一気にレモンサワーで流し込む
すると口の中は一瞬にしてさっぱりとし、また次の
豚足へと手が伸びる、これは中毒性があった
「ところで…ミスチー、豚足ってどこまで食べれるんだ?」
「軟骨などもありますから、骨の隅までしゃぶっちゃっても
いいですよ?」
「はっはっは、魔理沙、口の周り脂まみれだぞ」
冬の雪が降り積もる深夜、普通の魔法使いはお腹を満たして
満足そうに帰っていった、それを見送った女将は
いそいそと店を閉め始めた
普通の魔法使いは降っている雪を見て女将が豚足に振っていた
塩胡椒を思い出し、ゴクリと喉を鳴らした
「今日は良かったぜ…たまには悪くないな」
その雪は屋台の屋根に積もり、屋根が白くなる
風こそないが空気が冷たい、それでもいつも通り営業中
今は夜中の2時、流石の妹紅も満足に酒を飲み
女将さんもそろそろ締めどきかと片付けをし始めた
すると雪を踏んで歩く音が聞こえる、ザクザクとリズムよく
その音はこの屋台へと近づいて来ている
その足音は屋台の目の前で止まった、そして暖簾を上げ
普通の魔法使いが来店した
「おいっす!いや〜腹減ったぜぇ」
「おいおい、今は夜中の2時だ、女将もう店じまいだろ?」
「まじか…もうだめなのか?」
「いいえ、お客様が来たら閉めるわけには行きません」
「よかったな?ここの女将が優しくて」
「いや〜助かったぜ、腹減ってやってられないのぜ」
カランカラン、厨房からは棒で混ぜ氷を鳴らしている音がする
コトッ、置かれたのはレモンの輪切りがコップのふちに付けられた
レモンサワーが出された
「おぉ、私の好きなレモンサワーだぜ!」
グイッ、冷えたサワーを喉に流し込む、レモンが強く
とても酸っぱかったが、疲れた体に酸味は美味しく感じ
なおかつすっきりとした後味だった
「にしてもミスチー、居酒屋なんてやってたんだな?」
「はい、居酒屋の方が幅広くお客様を集められるので」
そう言いながら何かに塩胡椒を振っている、その雪のように白く
ほのかに見え隠れする肌色に旨味の粒がこれでもかと振られている
その白いものは網の上でパチパチと脂を少しばかりはねらせながら
網型に焼けていく、その網型についた焦げ目すらも美味しそうに感じる、魔理沙は生唾をゴクリと飲んだ
「夜更かしは女性の敵ですよ?コラーゲンたっぷり『豚足の網焼き』です」
豚足の油が焦げて光輝き食欲を湧き立たせる、魔理沙は目を
輝かせその豚足にかぶりつく
表面はカリカリと皮が音を立て、中は肉厚でモチモチ
普段は豚肉といえばロースやヒレばかりと豚足を侮っていたが
豚足の焼きたての旨さは負けていない、余計な味付けは
されておらずシンプルに塩胡椒、だがこれがいい
口の中にある肉の脂や旨味を一気にレモンサワーで流し込む
すると口の中は一瞬にしてさっぱりとし、また次の
豚足へと手が伸びる、これは中毒性があった
「ところで…ミスチー、豚足ってどこまで食べれるんだ?」
「軟骨などもありますから、骨の隅までしゃぶっちゃっても
いいですよ?」
「はっはっは、魔理沙、口の周り脂まみれだぞ」
冬の雪が降り積もる深夜、普通の魔法使いはお腹を満たして
満足そうに帰っていった、それを見送った女将は
いそいそと店を閉め始めた
普通の魔法使いは降っている雪を見て女将が豚足に振っていた
塩胡椒を思い出し、ゴクリと喉を鳴らした
「今日は良かったぜ…たまには悪くないな」
ごちそうさまでした!
今回もほっこりできてよかったです
夜更かししている女の子にコラーゲンの塊を提供する姿が笑いを誘いました
しかし腹の減るシリーズですね
困ります