今は冬、強く雪混じりの風が吹き息は白く
じっとしていると凍え死んでしまいそうだ
そんな寒い日でも営業中
「いらっしゃい」若女将が振り向くと不老不死の妹紅が立っていた
「よぉ、今日も頼むぜ」そう言い若女将に一番近い席に座った
いつもの常連、この二人酒の席で仲が良い
「今日は一段と寒いですね、お客様も一人目です」
二人は北風が吹く中屋台の中で談笑を始めた
コトッ、若女将が出したのはグラスまで冷えたビール
妹紅は少しばかり驚いた、この寒空の下温まるものではなく冷えに冷え切ったビールが出てくるとは
「このビールは後に体を冷ますのに必要ですから」
少しばかり考えてしまう、この寒い中体を冷ます？これ以上冷ましたら風邪を引いてしまう、そんなことを考えていると
「なるほど、そういうことね…」目の前に出されたのはアルミホイルに包まれ、隙間から漂ってくる強い匂い
「体を温めるにはやっぱり薬味、『ニンニクのホイル焼き』ですよ」
さっきから強い香りがするのはこのことか、普段は臭ってくると不快になるような匂いでも今は食欲を刺激する香りと変身する
ゆっくりとアルミホイルに手をつけ、慎重にその香りの箱を開くとそこにはたくさんの宝石が埋まっていた
「皮がむかれてないけど…」
「それはあえてです、皮付きの方が旨味が逃げず凝縮されるんです」
そしてその宝石を箸でつまむとつるりと皮がむけ輝く宝石へと生まれ変わる、そして宝石の感情は食べたいという感情に変わる
「いただきます」そのにんにくは口に近くごとに匂いが強くなるが今は全てが美味しく感じる
ハフッ、口に広がるにんにく、これは醤油ベースのタレにバター、お酒の香りも少しばかりする
「どうです？体が温まるはずですよ？」
体が火照る、さっきまで寒かった外が涼しく感じる、なるほど、冷ますビールはこのためのものかと言わんばかりにのどに流し込む
うまい、いつも飲んでいるビールとはわけが違う、その季節、時間、場所に合う一品と食べることここまで違うのか
「気に入られました？」気づくと既ににんにくは無くなっていた、夢中に食べるとはこういうことか
「これだから酒呑みはやめられないんだよな。」
じっとしていると凍え死んでしまいそうだ
そんな寒い日でも営業中
「いらっしゃい」若女将が振り向くと不老不死の妹紅が立っていた
「よぉ、今日も頼むぜ」そう言い若女将に一番近い席に座った
いつもの常連、この二人酒の席で仲が良い
「今日は一段と寒いですね、お客様も一人目です」
二人は北風が吹く中屋台の中で談笑を始めた
コトッ、若女将が出したのはグラスまで冷えたビール
妹紅は少しばかり驚いた、この寒空の下温まるものではなく冷えに冷え切ったビールが出てくるとは
「このビールは後に体を冷ますのに必要ですから」
少しばかり考えてしまう、この寒い中体を冷ます？これ以上冷ましたら風邪を引いてしまう、そんなことを考えていると
「なるほど、そういうことね…」目の前に出されたのはアルミホイルに包まれ、隙間から漂ってくる強い匂い
「体を温めるにはやっぱり薬味、『ニンニクのホイル焼き』ですよ」
さっきから強い香りがするのはこのことか、普段は臭ってくると不快になるような匂いでも今は食欲を刺激する香りと変身する
ゆっくりとアルミホイルに手をつけ、慎重にその香りの箱を開くとそこにはたくさんの宝石が埋まっていた
「皮がむかれてないけど…」
「それはあえてです、皮付きの方が旨味が逃げず凝縮されるんです」
そしてその宝石を箸でつまむとつるりと皮がむけ輝く宝石へと生まれ変わる、そして宝石の感情は食べたいという感情に変わる
「いただきます」そのにんにくは口に近くごとに匂いが強くなるが今は全てが美味しく感じる
ハフッ、口に広がるにんにく、これは醤油ベースのタレにバター、お酒の香りも少しばかりする
「どうです？体が温まるはずですよ？」
体が火照る、さっきまで寒かった外が涼しく感じる、なるほど、冷ますビールはこのためのものかと言わんばかりにのどに流し込む
うまい、いつも飲んでいるビールとはわけが違う、その季節、時間、場所に合う一品と食べることここまで違うのか
「気に入られました？」気づくと既ににんにくは無くなっていた、夢中に食べるとはこういうことか
「これだから酒呑みはやめられないんだよな。」
もちろん生のまま潰して味噌ラーメンなんかに入れてもいいし、アヒージョも最高！
スペイン人も夢中になる理由が分かる！
この時間に見るもんじゃなかった……よいメシテロ作品でした
お酒美味しいですもんねいいですね
まさに正統派ＳＳ
ホイル焼きおいしそうです
夜中に見るものではありませんでした
夜に読んではいけないですね。面白かったです。