裏.
「お待ちどうさまー」
店員がお盆にのせて運んできたのは、ビールと書かれたボトル一本とグラス二つ。二人は中の液体をグラスに並々注いでいく。
「「乾杯!!」」
グラス同士のぶつかる音が辺りに響いた。にとりと魔理沙はグラスを口に近づけて、中の幸福の液体を勢いよく喉に流し込む。
「「ぷはー」」
今日は日曜日。珍しく、にとりと魔理沙は人里でばったりと会った。そして横には居酒屋が。これはもう飲むしかないと、久しぶりに二人で暖簾を潜った。
「いやあ、久しぶりだね。最近どうしてたんだよ魔理沙。私は寂しかったんだぞー」
「おい、急に抱き着かないでくれよ」
楽しい時間は早く過ぎていく。二人はかなりのハイペースでお酒や運ばれてきたお酒やおつまみを消費していく。店員は行ったり来たり店の中を歩き回る。時計の針がぐるぐる回る。
「うふふ、ねえ、魔理沙。すごい秘密、教えてあげようかぁ」
にとりはとろんとした表情で、きゅうりの漬物を口の中に運びながら魔理沙に尋ねる。
「なんだよ、にとり」
魔理沙は運ばれてきたビールをぐいっと飲んだ。
「実はねえ、幻想郷って河童の祖先が作ったんだよ……」
また、始まったと魔理沙は思った。こいつと飲んでるとおかしなことを突然言い出す。
「そうなのか」
こうなったらにとりはもう止まらない。適当に相槌を打つに限る。
「あ、信じてないだろ魔理沙。幻想郷の住人も河童が作ってるんだよ。その証拠に、首付け根の後ろを親指でぐっと押すと何か固いものがあるだろ……」
「はいはい、そうかよ」
二人の夜は終わらない。時間はどんどん過ぎていく。店員は行ったり来たり店の中を歩き回る。時計の針がぐるぐる回る。
魔理沙はふと何気なく、手を頭の後ろに回して首の付け根を親指で押してみる。
「アハハハハ、魔理沙引っかかったぁ」
「うるさいなぁ」
「でも住人を作ってるのは本当だよ。だから幻想郷の人々はセックスをしないんだ」
「なんだよ、せっくすって……。今日お前飲み過ぎだぞ」
「お待ちどうさまー」
店員がお盆にのせて運んできたのは、ビールと書かれたボトル一本とグラス二つ。二人は中の液体をグラスに並々注いでいく。
「「乾杯!!」」
グラス同士のぶつかる音が辺りに響いた。にとりと魔理沙はグラスを口に近づけて、中の幸福の液体を勢いよく喉に流し込む。
「「ぷはー」」
今日は日曜日。珍しく、にとりと魔理沙は人里でばったりと会った。そして横には居酒屋が。これはもう飲むしかないと、久しぶりに二人で暖簾を潜った。
「いやあ、久しぶりだね。最近どうしてたんだよ魔理沙。私は寂しかったんだぞー」
「おい、急に抱き着かないでくれよ」
楽しい時間は早く過ぎていく。二人はかなりのハイペースでお酒や運ばれてきたお酒やおつまみを消費していく。店員は行ったり来たり店の中を歩き回る。時計の針がぐるぐる回る。
「うふふ、ねえ、魔理沙。すごい秘密、教えてあげようかぁ」
にとりはとろんとした表情で、きゅうりの漬物を口の中に運びながら魔理沙に尋ねる。
「なんだよ、にとり」
魔理沙は運ばれてきたビールをぐいっと飲んだ。
「実はねえ、幻想郷って河童の祖先が作ったんだよ……」
また、始まったと魔理沙は思った。こいつと飲んでるとおかしなことを突然言い出す。
「そうなのか」
こうなったらにとりはもう止まらない。適当に相槌を打つに限る。
「あ、信じてないだろ魔理沙。幻想郷の住人も河童が作ってるんだよ。その証拠に、首付け根の後ろを親指でぐっと押すと何か固いものがあるだろ……」
「はいはい、そうかよ」
二人の夜は終わらない。時間はどんどん過ぎていく。店員は行ったり来たり店の中を歩き回る。時計の針がぐるぐる回る。
魔理沙はふと何気なく、手を頭の後ろに回して首の付け根を親指で押してみる。
「アハハハハ、魔理沙引っかかったぁ」
「うるさいなぁ」
「でも住人を作ってるのは本当だよ。だから幻想郷の人々はセックスをしないんだ」
「なんだよ、せっくすって……。今日お前飲み過ぎだぞ」
最後のにとまりの会話も、パンチきいてる。
作るもののいない幻想郷はどうなるんでしょう
本当にこうなんじゃないかと思わせる前振りと、本当にそうだったとわかるオチがマッチ
していてよかったです