妖怪の山、上空にて。コッココ!!!と叫びながら追いかける真っ黒焦げな影と、それから逃げる二人組の姿が見られた。
「はーっはっはっはー! おい、小町やばくねえか? なんで久侘歌、怒ってんの?」
「それはあんたが庭渡様を爆破したからだろう!? なんであたいまで追いかけられてるのさ! 理不尽にも程がある!」
幻想郷二番手のスピードを体験しつつ小町が叫ぶ。目の前に迫り来る木々を避けて、山の空を駆ける。
「何言ってんだ! 私は爆破なんぞしてない! マスパで爆弾処理してたら偶然当たったんだ!」
「それを詭弁と言うんだろう!? わざわざ三途の川に来てやらなくていいのにさぁ!」
そう。なぜ、こいつはわざわざ三途の川まで来て爆弾処理なんぞしていたのか。小町は知りえない。そのマスパと爆弾という最悪の組み合わせ。
小町は仕事のために三途の川に居ただけなのになぜ追いかけられているのか。
「コッココ!!! 待てこのやろう! 黒焦げにしたからにはお前も黒焦げにしてやる!!!」
庭渡久侘歌はガチギレだった。
仕事をするために死神の船を借りて彼岸の向こう岸についたと思ったら、なぜマスパを撃たれてなおかつ爆弾を喰らうのか。なぜ真っ黒焦げにならねばならなかったのか。
庭渡久侘歌は激怒した。必ず、あの魔法使いを黒焦げにするまで引かないと。神としての立場なぞ今はどうでもよかった。
「コッココ!!! コケッココ!!! このやろう!!!」
とりあえずあの金と赤の頭をはげにしてやりたかった。
「わわわ……ダメだあ! 庭渡様、本気でキレてるじゃないか! 魔理沙、お前なんとかしろ! あたしにゃ関係ない! 四季様ー!!! この白黒どうにかしてくださいー!!!」
半泣きの小町か叫んだ。
「こんだけ怒らせたからどうにもならん! とりあえず逃げろ!」
投げやりな魔理沙。
「この白黒!!! お前が責任取れよ!!! ちくしょう……」
心が吹っ切れて変な笑顔になりながら小町は飛ぶ。
ああ、この白黒早く捕まってくれないかな。
「なんですか、うるさいと思って見に来たら……魔理沙ぁ!」
「うわっ!?!? なんで華扇がいるんだ!」
「またなにかしたんですか! とりあえず説教です! 飛ぶのをやめてそこになおれ!」
「嫌だぁ! 」
華扇の怒る声と久侘歌の怒る声が山に響く。
「うおお、華扇任せた!!! 私は仕事に戻る!!!」
「あっ、小町どこに……!」
小町は能力を使って追いかけっこから離脱した。
「あっ、逃げやがったな!」
そのセリフは魔理沙が言えることでは無い……一瞬止まったのを見て華扇に捕まった。
「ま〜り〜さ〜」
「コッココ……! 黒焦げになれ!!!」
久侘歌の弾幕をシャワーのように魔理沙は浴びた。その後、華扇にこてんぱんにされたようだ。
~~~
「しぎさまぁ……にわたりさまがこわいよー……」
座る映姫に縋る小町。
「……自業自得までとは言いませんけれど……小町、そこで逃げなかったらそうならなかったはずなのに」
浄玻璃の鏡で事細かに見た映姫はそう言った。
***
「だから貴女はそんなことをしているから……」
真っ黒焦げになった魔理沙はガミガミと怒られ、近くで久侘歌に凝視されていた。
「あぁーー!! ごめんなさいーー!!!」
妖怪の山に魔理沙の声が響き渡った。
「はーっはっはっはー! おい、小町やばくねえか? なんで久侘歌、怒ってんの?」
「それはあんたが庭渡様を爆破したからだろう!? なんであたいまで追いかけられてるのさ! 理不尽にも程がある!」
幻想郷二番手のスピードを体験しつつ小町が叫ぶ。目の前に迫り来る木々を避けて、山の空を駆ける。
「何言ってんだ! 私は爆破なんぞしてない! マスパで爆弾処理してたら偶然当たったんだ!」
「それを詭弁と言うんだろう!? わざわざ三途の川に来てやらなくていいのにさぁ!」
そう。なぜ、こいつはわざわざ三途の川まで来て爆弾処理なんぞしていたのか。小町は知りえない。そのマスパと爆弾という最悪の組み合わせ。
小町は仕事のために三途の川に居ただけなのになぜ追いかけられているのか。
「コッココ!!! 待てこのやろう! 黒焦げにしたからにはお前も黒焦げにしてやる!!!」
庭渡久侘歌はガチギレだった。
仕事をするために死神の船を借りて彼岸の向こう岸についたと思ったら、なぜマスパを撃たれてなおかつ爆弾を喰らうのか。なぜ真っ黒焦げにならねばならなかったのか。
庭渡久侘歌は激怒した。必ず、あの魔法使いを黒焦げにするまで引かないと。神としての立場なぞ今はどうでもよかった。
「コッココ!!! コケッココ!!! このやろう!!!」
とりあえずあの金と赤の頭をはげにしてやりたかった。
「わわわ……ダメだあ! 庭渡様、本気でキレてるじゃないか! 魔理沙、お前なんとかしろ! あたしにゃ関係ない! 四季様ー!!! この白黒どうにかしてくださいー!!!」
半泣きの小町か叫んだ。
「こんだけ怒らせたからどうにもならん! とりあえず逃げろ!」
投げやりな魔理沙。
「この白黒!!! お前が責任取れよ!!! ちくしょう……」
心が吹っ切れて変な笑顔になりながら小町は飛ぶ。
ああ、この白黒早く捕まってくれないかな。
「なんですか、うるさいと思って見に来たら……魔理沙ぁ!」
「うわっ!?!? なんで華扇がいるんだ!」
「またなにかしたんですか! とりあえず説教です! 飛ぶのをやめてそこになおれ!」
「嫌だぁ! 」
華扇の怒る声と久侘歌の怒る声が山に響く。
「うおお、華扇任せた!!! 私は仕事に戻る!!!」
「あっ、小町どこに……!」
小町は能力を使って追いかけっこから離脱した。
「あっ、逃げやがったな!」
そのセリフは魔理沙が言えることでは無い……一瞬止まったのを見て華扇に捕まった。
「ま〜り〜さ〜」
「コッココ……! 黒焦げになれ!!!」
久侘歌の弾幕をシャワーのように魔理沙は浴びた。その後、華扇にこてんぱんにされたようだ。
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「しぎさまぁ……にわたりさまがこわいよー……」
座る映姫に縋る小町。
「……自業自得までとは言いませんけれど……小町、そこで逃げなかったらそうならなかったはずなのに」
浄玻璃の鏡で事細かに見た映姫はそう言った。
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「だから貴女はそんなことをしているから……」
真っ黒焦げになった魔理沙はガミガミと怒られ、近くで久侘歌に凝視されていた。
「あぁーー!! ごめんなさいーー!!!」
妖怪の山に魔理沙の声が響き渡った。
キレた神様が恐ろしかったです
でも妙にコミカルでした
このくらいが丁度いい