誰だって1人になるのは嫌だ。でも、嫌でも1人になってしまうことがある。
『あのさ、チルノの近くにいると寒いんだよね』
仕方ないじゃん。氷精なんだから。
ルーミアにとって1人とは最高の時間である。誰にも邪魔をされず自分の好きなことを好きなだけ出来る。いつかルーミアは言った。「1人を邪魔されるのは鬱陶しい」と。実際今もそう思っている。それは、妖怪故の本能だからだろうか。妖怪は人を喰らう。己の縄張りを侵害された上、食事の邪魔はされたくないという。幻想郷の妖怪達は基本自分勝手な奴が多い。人間も例外的にいるが。しかし、目の前にいるのは一人ぼっちで蹲るただの妖精。妖精は妖怪の枠には当てはまらない。この様をみて、1人でいるのが好きなのだろうとは思わないはずだ。常識人ならば。
ルーミアはめんどくさがり屋だが、友達思いの妖怪だ。赤の他人ならまだしも目の前で友達が泣いていたら助けてあげたい。優しい心を持っていると、自分では思っている。
だから、元気ずけさせてやりたい。1人は寒いだろう。
「チルノ」
「うぁっ! ルーミア!? 」
後ろから突然ルーミアに抱きしめられたチルノは驚いた。
「1人で蹲くまってたら寂しいよね。だから私が一緒にいてあげる。ほら、少しだけ暖かくなったでしょ?」
「ごめんルーミア。アタイ熱が弱点なんだけど。あど別に寂しくないし! 氷の妖精だから寒くないし!」
抱きついているルーミアをどかし、目元を腕で拭きながら、いつも通りの自分をさらけ出す。そう、いつも通りに。
「あーもう、めんどくさいなぁーチルノは
強がらなくていいのー」
しかし、出来なかった。突然ルーミアに抱きしめたられたから、動揺してしまったのか。 もういつもの自分には戻れない。
必ずだ。冬になるに連れてチルノの周りには人が寄り付かなくなる。夏になると自然に寄ってくる人妖たち。冬になれば用済みの道具だと、そんな簡単に捨てられてしまう。そんな状況はチルノにとって普通なこと。変わらないのだ。そりゃぁそうだ。チルノの体は冷たい。こんな寒い真冬にチルノに近づきたい物好きはいないだろう。
「ねぇ、やっぱり温めて」
「え? チルノは熱が弱点なんでしょ?」
ルーミアはニヤニヤとチルノを見ながら言った。
「そんぐらいなら溶けないし!」
「そーなのかー」
「いいよ」
ルーミアは両手を広げた。
「うん」
腕の中に収まったチルノを優しく抱きしめ闇で包む。ルーミアの体温を感じながら思うよ!。実際には闇は暖かくないけれど、ルーミアの光のない闇の中はどこか落ち着く。チルノにとってルーミアは大切な友達だ。1人じゃないとチルノはルーミアが展開すら闇の中でそう思った。
『あのさ、チルノの近くにいると寒いんだよね』
仕方ないじゃん。氷精なんだから。
ルーミアにとって1人とは最高の時間である。誰にも邪魔をされず自分の好きなことを好きなだけ出来る。いつかルーミアは言った。「1人を邪魔されるのは鬱陶しい」と。実際今もそう思っている。それは、妖怪故の本能だからだろうか。妖怪は人を喰らう。己の縄張りを侵害された上、食事の邪魔はされたくないという。幻想郷の妖怪達は基本自分勝手な奴が多い。人間も例外的にいるが。しかし、目の前にいるのは一人ぼっちで蹲るただの妖精。妖精は妖怪の枠には当てはまらない。この様をみて、1人でいるのが好きなのだろうとは思わないはずだ。常識人ならば。
ルーミアはめんどくさがり屋だが、友達思いの妖怪だ。赤の他人ならまだしも目の前で友達が泣いていたら助けてあげたい。優しい心を持っていると、自分では思っている。
だから、元気ずけさせてやりたい。1人は寒いだろう。
「チルノ」
「うぁっ! ルーミア!? 」
後ろから突然ルーミアに抱きしめられたチルノは驚いた。
「1人で蹲くまってたら寂しいよね。だから私が一緒にいてあげる。ほら、少しだけ暖かくなったでしょ?」
「ごめんルーミア。アタイ熱が弱点なんだけど。あど別に寂しくないし! 氷の妖精だから寒くないし!」
抱きついているルーミアをどかし、目元を腕で拭きながら、いつも通りの自分をさらけ出す。そう、いつも通りに。
「あーもう、めんどくさいなぁーチルノは
強がらなくていいのー」
しかし、出来なかった。突然ルーミアに抱きしめたられたから、動揺してしまったのか。 もういつもの自分には戻れない。
必ずだ。冬になるに連れてチルノの周りには人が寄り付かなくなる。夏になると自然に寄ってくる人妖たち。冬になれば用済みの道具だと、そんな簡単に捨てられてしまう。そんな状況はチルノにとって普通なこと。変わらないのだ。そりゃぁそうだ。チルノの体は冷たい。こんな寒い真冬にチルノに近づきたい物好きはいないだろう。
「ねぇ、やっぱり温めて」
「え? チルノは熱が弱点なんでしょ?」
ルーミアはニヤニヤとチルノを見ながら言った。
「そんぐらいなら溶けないし!」
「そーなのかー」
「いいよ」
ルーミアは両手を広げた。
「うん」
腕の中に収まったチルノを優しく抱きしめ闇で包む。ルーミアの体温を感じながら思うよ!。実際には闇は暖かくないけれど、ルーミアの光のない闇の中はどこか落ち着く。チルノにとってルーミアは大切な友達だ。1人じゃないとチルノはルーミアが展開すら闇の中でそう思った。
ほんわかするよいお話でした。
大ちゃんぇぇ……
ルーミアが友達想いでよかったです