Coolier - 新生・東方創想話

喰ふ

2019/08/04 22:12:55
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 パチっと目が覚めた。これは珍しい、この湖だと白黒の魔法使いが通るものだと思っていたのだけれど、今日は向こうの紅い館に侵入していないらしい。声をかけられるものだと思っていたのでこれは良かった。と言える。
 太陽はもう真上だ。長いこと寝ていたらしい。

 さて、何をしようかな。隠れ家の洞窟に帰って一回服を着替えるか。この服装は見られるとめんどうくさいので私お得意の闇を纏った。前は見えないけれど、覚えている方に飛んでいけば大丈夫と信じて飛んだ。

 洞窟につく頃には木に十回以上ぶつかった。おでこが痛い。
 纏っていた闇を拡散させた。適当に置いてあるいつもの服に着替える。
 着替えたといってもどこにも行くあてがないのでまたここで寝てしまおう。夜が来たらまた襲えばいい。
 そんなことを思った。
くるくると回る金髪の妖怪を見たら気をつけろ──
どのように殺されてもおかしくはないのだ──

 とある男の証言
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コメント



0.10簡易評価
1.90奇声を発する程度の能力削除
静かにお話が進む感じが良かったです
2.100はつかねずみ削除
大胆な性格のルーミアですね。
彼女からは何か強者的な雰囲気を感じます…………実は弱そうだけど……

良い雰囲気のお話でした。
3.100モブ削除
正しく妖怪ライフをしているルーミアを久しぶりに見たかもしれません。可愛かったです
4.100イド削除
文章が雰囲気を纏ってて、凄いです
6.90南条削除
ルーミアの行動は残酷なのに、妙に行き当たりばったりなところもあって面白かったです
7.100サク_ウマ削除
ルーミアが闇夜の中でくるくる回るのはなかなか映えると思います
8.50名前が無い程度の能力削除
ヤマなしオチなし?
作者さんのルーミア像はよく伝わってきたが
9.100終身削除
手にかけた獲物に深入りしないような行動などからルーミアが故意に単純に生きることを選んでいるような印象を受けました 暗がりの中でくるくる回ってるルーミアが不思議と自然に頭に浮かんでくるようでした
10.100名前が無い程度の能力削除
シンプルながらルーミアという妖怪の恐ろしさの根源を忠実に描いていると思います。大変面白い作品です。