パチっと目が覚めた。これは珍しい、この湖だと白黒の魔法使いが通るものだと思っていたのだけれど、今日は向こうの紅い館に侵入していないらしい。声をかけられるものだと思っていたのでこれは良かった。と言える。
太陽はもう真上だ。長いこと寝ていたらしい。
さて、何をしようかな。隠れ家の洞窟に帰って一回服を着替えるか。この服装は見られるとめんどうくさいので私お得意の闇を纏った。前は見えないけれど、覚えている方に飛んでいけば大丈夫と信じて飛んだ。
洞窟につく頃には木に十回以上ぶつかった。おでこが痛い。
纏っていた闇を拡散させた。適当に置いてあるいつもの服に着替える。
着替えたといってもどこにも行くあてがないのでまたここで寝てしまおう。夜が来たらまた襲えばいい。
そんなことを思った。
彼女からは何か強者的な雰囲気を感じます…………実は弱そうだけど……
良い雰囲気のお話でした。
作者さんのルーミア像はよく伝わってきたが