例えば、そう、皆で遠出をする時。
頭数を確認して、最後に家を出るのは家主の義務だ。
そのようにして、私は君たちが全員くたばるのを待って、それからまあ、何千年かくらい悠々自適に自由を満喫してだね。
もちろん独りでだ。
その間に新しい関係を築いてしまうと、せっかく頑張って生きてきたのにまだ長生きしなきゃいけないのかって話になるだろ。
まあ、うん。
それから一息ついて、君たちをおいかけるつもり。
それが私の吸血鬼人生計画なのだ、理想のな。
君たち、という言い方は些かおかしいよな。
君だけは我が親友が死んだ段階で、親友と一緒に君の世界へ行ってしまうものな、そういう契約だ。
私が追いついた時に、居るのは…我が下僕とメイドと、妹くらいか。
君、死ぬ予定はないのか?残念だなあ、実際、今、歳はいくつになるんだい?
死んでくれれば私たちと全員一緒に揃うのに…いやあ、悪魔ってこっちと摂理ちがうもんねえ、まいったまいった。
ホットミルクか。親友が寝る頃だから、ついでに入れてくれたのか、私の分も。
ありがとう。
あのね。
こっからは弱音だよ。
君相手だから言うんだよ、ちょっと内緒にしておいてほしいんだけれど。
ぶっちゃけさあ、私ってこのメンバーの中だと一番最初に死にそうじゃない?
私って結構病弱だし少食だし、また最近ちょっと寝込みがちだしさあ。
そこへいくと我が妹なんてもう無敵。
殺しても死なないし。
肌ツヤめっちゃいいし笑顔可愛いいしもう最高。
我が親友にして君の主人。
あれはなんだかんだ言っても生き汚い処があって、そういう処も尊敬しているんだ。
死ぬ死ぬ弱い弱い言いながらいつまでも生きてるんだよどうせ。
あと、彼女も私ほどじゃないけれど、人を置いていって悲しませるというシュミレーションに耐えられないみたいだし。
魔法使いなんて気持ちの生き物じゃないか。そんなんじゃあ死のうにも死なないよ。
死んでほしいわけじゃなくてね。ただ私よりは先に死ねよって思うよね。
問題なのが門番だ。
あいつ私がここに来た時、すでにここに居たんだよ。
その時はここもこんな立派な館じゃなくてレンガ細工のしょっぼい民家みたいな感じだったんだけど、
彼女は家屋自体が付喪神化したような存在と言うか、地縛霊みたいな特性の、なんか謎な妖怪だという事がわかってね。
色々あって私と契約を結んで改築したんだけど…この土地、最初に人が住みだしてから6000年以上の歴史があるんですってよ。
6000年って。私その時100歳ちょっとだったから今6400年くらい。
馬鹿じゃないの?超年上。君ほどじゃないけど。
年季違うしピンピンしてる。
大体、長生きしすぎて妖怪としての固定性とか設定が有耶無耶になってるわけ。
なのに元気ってことはもう、実は妖怪として自力と格が備わってるって事だよ。
特に弱点とか無いし、ピーキーな性能の私と違って人間に負ける要素無いんだよ、吸血鬼の門番にもってこい。
昼行燈演じてるけどね、妖精メイド達相手にヘラヘラしてるし…あいつが死ぬ時って、地球が滅ぶ時なんじゃないかって私は思うね。
メイド長なんだけど。
今30歳くらい。
そう、もう30歳くらいなんだよ。
私らの感覚だとちょっと前って感じなんだけどさぁ…どう考えても20前のそれから外見変わってないわよね。
ね、おかしいって思ったでしょ、今。
だいたいあの子ね、いくら言っても能力使うのやめないの。だから私達の時間では30歳で合ってるけど、
あの子の体験時間では40とか50いってても全然おかしくないわけ。
あのねえ…私と親友で色々調べたんだけど、摂理禁忌系の体現者ってもう、体が人間じゃ居られなくなるケースが多いらしくて。
それがわかって永遠亭のドックにいかせてみたら、同座標に十六夜咲夜が2000人程度同時に存在しているような…正確な表現ではないけど、
だいたいそんな状態にあって、それが現行宇宙とコープス宇宙の折り合い的にかなり逸脱してるとかでまともな時間進行が行われないとか云々カンヌン。
まあとにかく、メイド長は蓬莱人でも無いのに歳を取らない状態にある可能性が高いって結論になったのね。
それどころか時間停止で無視しまくってきた分で、摂理禁忌だけじゃなくて因果律とか神話形態とかにまで問題が発展してるらしくて、
完全に存在が固定されて、まあ例えるなら、HDDにできてしまった傷の様に、世界の存続する限り変わらずそこに有り続けるっていう
神様もドン引きの存在になりつつあるらしいわ。
メイド長は地球が滅びたくらいじゃ死なないってわけよ。
紅魔館ほんとやばい。
そんなわけでね、私はここの家主として非常に重くこの事実を受け止めて、なるべく長生きしなきゃいけないんで、
君とかてゐ君とかに助言願えないかなって思ったんだけどね…。
頭数を確認して、最後に家を出るのは家主の義務だ。
そのようにして、私は君たちが全員くたばるのを待って、それからまあ、何千年かくらい悠々自適に自由を満喫してだね。
もちろん独りでだ。
その間に新しい関係を築いてしまうと、せっかく頑張って生きてきたのにまだ長生きしなきゃいけないのかって話になるだろ。
まあ、うん。
それから一息ついて、君たちをおいかけるつもり。
それが私の吸血鬼人生計画なのだ、理想のな。
君たち、という言い方は些かおかしいよな。
君だけは我が親友が死んだ段階で、親友と一緒に君の世界へ行ってしまうものな、そういう契約だ。
私が追いついた時に、居るのは…我が下僕とメイドと、妹くらいか。
君、死ぬ予定はないのか?残念だなあ、実際、今、歳はいくつになるんだい?
死んでくれれば私たちと全員一緒に揃うのに…いやあ、悪魔ってこっちと摂理ちがうもんねえ、まいったまいった。
ホットミルクか。親友が寝る頃だから、ついでに入れてくれたのか、私の分も。
ありがとう。
あのね。
こっからは弱音だよ。
君相手だから言うんだよ、ちょっと内緒にしておいてほしいんだけれど。
ぶっちゃけさあ、私ってこのメンバーの中だと一番最初に死にそうじゃない?
私って結構病弱だし少食だし、また最近ちょっと寝込みがちだしさあ。
そこへいくと我が妹なんてもう無敵。
殺しても死なないし。
肌ツヤめっちゃいいし笑顔可愛いいしもう最高。
我が親友にして君の主人。
あれはなんだかんだ言っても生き汚い処があって、そういう処も尊敬しているんだ。
死ぬ死ぬ弱い弱い言いながらいつまでも生きてるんだよどうせ。
あと、彼女も私ほどじゃないけれど、人を置いていって悲しませるというシュミレーションに耐えられないみたいだし。
魔法使いなんて気持ちの生き物じゃないか。そんなんじゃあ死のうにも死なないよ。
死んでほしいわけじゃなくてね。ただ私よりは先に死ねよって思うよね。
問題なのが門番だ。
あいつ私がここに来た時、すでにここに居たんだよ。
その時はここもこんな立派な館じゃなくてレンガ細工のしょっぼい民家みたいな感じだったんだけど、
彼女は家屋自体が付喪神化したような存在と言うか、地縛霊みたいな特性の、なんか謎な妖怪だという事がわかってね。
色々あって私と契約を結んで改築したんだけど…この土地、最初に人が住みだしてから6000年以上の歴史があるんですってよ。
6000年って。私その時100歳ちょっとだったから今6400年くらい。
馬鹿じゃないの?超年上。君ほどじゃないけど。
年季違うしピンピンしてる。
大体、長生きしすぎて妖怪としての固定性とか設定が有耶無耶になってるわけ。
なのに元気ってことはもう、実は妖怪として自力と格が備わってるって事だよ。
特に弱点とか無いし、ピーキーな性能の私と違って人間に負ける要素無いんだよ、吸血鬼の門番にもってこい。
昼行燈演じてるけどね、妖精メイド達相手にヘラヘラしてるし…あいつが死ぬ時って、地球が滅ぶ時なんじゃないかって私は思うね。
メイド長なんだけど。
今30歳くらい。
そう、もう30歳くらいなんだよ。
私らの感覚だとちょっと前って感じなんだけどさぁ…どう考えても20前のそれから外見変わってないわよね。
ね、おかしいって思ったでしょ、今。
だいたいあの子ね、いくら言っても能力使うのやめないの。だから私達の時間では30歳で合ってるけど、
あの子の体験時間では40とか50いってても全然おかしくないわけ。
あのねえ…私と親友で色々調べたんだけど、摂理禁忌系の体現者ってもう、体が人間じゃ居られなくなるケースが多いらしくて。
それがわかって永遠亭のドックにいかせてみたら、同座標に十六夜咲夜が2000人程度同時に存在しているような…正確な表現ではないけど、
だいたいそんな状態にあって、それが現行宇宙とコープス宇宙の折り合い的にかなり逸脱してるとかでまともな時間進行が行われないとか云々カンヌン。
まあとにかく、メイド長は蓬莱人でも無いのに歳を取らない状態にある可能性が高いって結論になったのね。
それどころか時間停止で無視しまくってきた分で、摂理禁忌だけじゃなくて因果律とか神話形態とかにまで問題が発展してるらしくて、
完全に存在が固定されて、まあ例えるなら、HDDにできてしまった傷の様に、世界の存続する限り変わらずそこに有り続けるっていう
神様もドン引きの存在になりつつあるらしいわ。
メイド長は地球が滅びたくらいじゃ死なないってわけよ。
紅魔館ほんとやばい。
そんなわけでね、私はここの家主として非常に重くこの事実を受け止めて、なるべく長生きしなきゃいけないんで、
君とかてゐ君とかに助言願えないかなって思ったんだけどね…。
レミリアの言葉の中に生き生きとキャラたちが浮かび上がってくるようで良かった
レミリアの長生きの理由が詰まっていたのが好き
なんかもう疲れて嫌になっているように見えていたのですが、その実まだまだどうにかしようとしていたお嬢様が家主らしくてよかったです。
同座標に2000人存在する咲夜さん、めっちゃわちゃわちゃしてそう。
HDDにできてしまった傷という例えも面白くて好きです。