勇儀仮面VS恐怖！悪魔的！鬼！フランドール仮面　戦術的勝利と戦略的勝利

勇儀仮面！私と勝負！
お前は悪の吸血鬼！フランドル仮面！
ホントウの鬼の強さを教えてあげるわ！



こうして、萃香とレミリアはサイキョウの鬼がどっちかって戦ったんさー


今となっては、それがどんな戦いだったかは歴史と人々の心の奥底に沈んでわからないんさー







「うわーん！　霊夢、レミリアにいじめられたー」

　角折れ弾尽き、勇儀仮面は無残にフランドリゥ仮面に敗北し神社に敗走してきたさー

　負けた代償で仮面もはぎ取られ、レスラーだったら引退の危機さー

「す、すい。あ、勇儀仮面」

　霊夢は泣きついてきた萃香の対処方については、まったく学んでいなかったんさー

　珍しく困惑してるさー

「…今は、萃香」

　うるんだ瞳で萃香は、霊夢の胸部の下に位置する腹部という場所に抱き着き遥か頂きではないが頭部を見上げたさー

「……大変だったわね。……萃香」

「怖かったぁ。すごく怖かった。レミ、ふらんどる仮面がとても怖かった」

　困惑しつつも、霊夢は萃香の長い髪を手櫛ですいてやり慰めたんさー

「かわいそうね。萃香は」

「……うわーん！　霊夢ぅ」

　多分それはね。今まで仮面を被って正義の味方として生きねばならなかった勇儀仮面が破面した時だったのさー

　萃香は母親を求めるコドモのようにいつまでも泣いたのさー

　

　それからしばらくして追撃してきた、フランドール仮面はその光景をみて戦略的に負けをさとり無言で去ったさー・・・

　じゃないんさー！

　フランドール仮面も太陽に焼かれることも気にせずにさー

　仮面を外して霊夢に飛びついたのさー