私が里の外を歩いていたらいきなり人が飛んできた。
その人は起き上がって何かを言う。
「けーね……」
目の前に黒髪の小さな女の子がいた。服がダボタボだった。
「どうしたんだ……? 大丈夫か? 親は?」
「私は妹紅だよ! 藤原妹紅!」
はー妹紅か……妹紅!?
「ええっ!? 妹紅!?」
何故か妹紅が小さくなっていた。
***
「ええ、妹紅どうした!?」
「永遠亭のヤツらに一杯食わされた、しかもあいつら私を投げやがって……この状態で不死じゃなかったらどうなってたことやら……」
……なんだそれは。と言うか不死は変化を受け付けないのでは。
「とりあえず妹紅。家に来てくれないか? 話は後で聞くからとりあえず妹紅の合いそうな服買ってくるから」
少し不満げな妹紅を担いで里に入っていった。私が色んな子を担いだりして里に入ることは度々あるので門番にはお疲れ様です〜とか言われて通らされるのである。
「ちょっと、慧音、く、苦しい」
「もう少しで家だから我慢してくれ」
ほっほっと走っていく。玄関開けて部屋に入る。
「ほら着いた。それで妹紅、服買ってくるから少し待ってろ」
私はそう言いながら掛け布団を出す。
「寒かったりするならこれを羽織っておいてくれ。それじゃ行ってくる」
え、あ、ちょ……などが聞こえた気がするが私は家を出て買いに行った。
「十代後半くらいの浴衣あるかな?」
「また誰か保護したんかい。あるよ女の子かな?」
「そうだ女の子だよ。ああ、ありがとう」
「お金はあとから払ってくれればいいから」
「一ヶ月以内に払うさ!」
そう言って私はバタバタと着物屋さんから出ていった。
「ただいま〜妹紅大丈夫か?」
「……うん」
声に元気がなかった。
「なんかいきなり連れてきて悪いけど、これ服。とりあえず着てくれ。私はお茶を入れてくるから」
妹紅は服を受け取った。
「……うん。着てから説明する……」
着はじめたのを見てから私はお茶を沸かしに行った。
***
「それでどうなったんだ?」
お茶を妹紅の前の机に置いて聞く。
「あ、お茶ありがと。それがさ……」
永遠亭に輝夜殺しに行ったら、何故かうさぎに通されてお茶出されるし、勘繰ってたらてゐのイタズラにひっかかったのか置いてあったお茶がぶっかかるしで、災難だったんだけどこっからが酷くて。
輝夜がいきなり後ろから殴ってくるもんだからこっちは気絶してさ。そして気がついたらこうなってて……輝夜が言うには「永琳特性の薬だから当分戻らないかもね」とか抜かすんだよ。私がキレにきまくったら何か不機嫌な永琳まで来てなんかいきなり殺されたの。流石に驚きまくったよ。そしたら輝夜が笑いながら私を投げたって訳……流石に酷すぎるよなあ……本当に不死なかったら死んでたぞこれ。
「……そんな感じ。なんでこんなことしたのやら。訳分からん」
「は、はあ……なんでだろうな」
聞いても訳が分からないので、本人が一番分からないだろう。
「しかもなんであの時の黒髪なんだよ……」
妹紅が呟いている。確か、富士で蓬莱の薬を奪ってきた時のだったか。
「とりあえず、戻るのを待つ? それとも永遠亭にもう一度行く?」
私は聞く。妹紅の判断に任せよう。
「永遠亭に突撃する」
即決だった。早く戻りたいんだろうか。
「……妹紅、今、術を使えるか?」
「え、そりゃあ使える……」
いつもの様に炎を出そうとしたんだろう。何も出なかった。
「え」
「……やっぱりそうか……少しの間昔に戻ってしまってるから習得したものとかが使えなくなってるんだな。流石に不死はあるみたいだが」
私が思っていた予想とあっていて困る。
「えー……あいつ殺せないのかよ」
「こら、そこを気にするところそこじゃないだろうに。とりあえず永遠亭に一緒に行こう」
「うん。なんか物凄く不安だけど」
それには私も同感だ。
***
永遠亭はカオスと化していた。
何故か酒の匂いがそこらじゅうにしていて、出てくれた鈴仙は部屋に案内すると同時に倒れ、案内された場所にてゐも倒れていた。飲み会でもあったのかな。分からない。
私は妹紅に待っててもらって、永琳の診察室に行くと恐ろしいものを見た。
あの永琳が酔っているではないか。それに座っている永琳の足元に輝夜が倒れていた。何この状況。
「あの……永琳?どうしたんだ?」
「……もう考えたくないわよ……あああー」
……駄目みたいだなこれは。と言うか酔わないはずだったのでは? 雰囲気に酔ったのか、それとも酔える薬でも作ったのか。このままだと永琳の助けは無理そうなので帰ろうと誓った。
そうして私は妹紅の居る部屋に行って今の状態を説明した。
「なんだそりゃ……帰ろっか……」
「そうだな。帰ろう……それと妹紅。戻るまで私の家にいてくれ。それと寺子屋にも来てくれていいんだぞ?」
「……えーこの姿だからってそれはいいよ……家にはいさせてもらうけどさ」
一人にさせてなるものか。
「寺子屋には来い。いいな?」
「……はい」
私たちはカオスと化した永遠亭から出ていった。
***
そうして里で一ヶ月妹紅はその姿のまますごした。
なんやかんやで寺子屋にも馴染んで楽しそうにしているのが良かったと言えるのだろうか。
一ヶ月過ぎて夜に私の家で妹紅はいきなり戻った。流石に驚いたが。
寺子屋の子供たちにも説明していなくなった子は妹紅だったんだとバラすと子供たちは喜んで妹紅に飛びついていた。
正直妹紅に無理やりさせた所も多いのかもしれないが少しでも交流してくれたら嬉しいと思う。
そうして戻ったあとは一発目に輝夜と弾幕ごっこをしに行ったのを当たらない程度のところで見ていた。
その人は起き上がって何かを言う。
「けーね……」
目の前に黒髪の小さな女の子がいた。服がダボタボだった。
「どうしたんだ……? 大丈夫か? 親は?」
「私は妹紅だよ! 藤原妹紅!」
はー妹紅か……妹紅!?
「ええっ!? 妹紅!?」
何故か妹紅が小さくなっていた。
***
「ええ、妹紅どうした!?」
「永遠亭のヤツらに一杯食わされた、しかもあいつら私を投げやがって……この状態で不死じゃなかったらどうなってたことやら……」
……なんだそれは。と言うか不死は変化を受け付けないのでは。
「とりあえず妹紅。家に来てくれないか? 話は後で聞くからとりあえず妹紅の合いそうな服買ってくるから」
少し不満げな妹紅を担いで里に入っていった。私が色んな子を担いだりして里に入ることは度々あるので門番にはお疲れ様です〜とか言われて通らされるのである。
「ちょっと、慧音、く、苦しい」
「もう少しで家だから我慢してくれ」
ほっほっと走っていく。玄関開けて部屋に入る。
「ほら着いた。それで妹紅、服買ってくるから少し待ってろ」
私はそう言いながら掛け布団を出す。
「寒かったりするならこれを羽織っておいてくれ。それじゃ行ってくる」
え、あ、ちょ……などが聞こえた気がするが私は家を出て買いに行った。
「十代後半くらいの浴衣あるかな?」
「また誰か保護したんかい。あるよ女の子かな?」
「そうだ女の子だよ。ああ、ありがとう」
「お金はあとから払ってくれればいいから」
「一ヶ月以内に払うさ!」
そう言って私はバタバタと着物屋さんから出ていった。
「ただいま〜妹紅大丈夫か?」
「……うん」
声に元気がなかった。
「なんかいきなり連れてきて悪いけど、これ服。とりあえず着てくれ。私はお茶を入れてくるから」
妹紅は服を受け取った。
「……うん。着てから説明する……」
着はじめたのを見てから私はお茶を沸かしに行った。
***
「それでどうなったんだ?」
お茶を妹紅の前の机に置いて聞く。
「あ、お茶ありがと。それがさ……」
永遠亭に輝夜殺しに行ったら、何故かうさぎに通されてお茶出されるし、勘繰ってたらてゐのイタズラにひっかかったのか置いてあったお茶がぶっかかるしで、災難だったんだけどこっからが酷くて。
輝夜がいきなり後ろから殴ってくるもんだからこっちは気絶してさ。そして気がついたらこうなってて……輝夜が言うには「永琳特性の薬だから当分戻らないかもね」とか抜かすんだよ。私がキレにきまくったら何か不機嫌な永琳まで来てなんかいきなり殺されたの。流石に驚きまくったよ。そしたら輝夜が笑いながら私を投げたって訳……流石に酷すぎるよなあ……本当に不死なかったら死んでたぞこれ。
「……そんな感じ。なんでこんなことしたのやら。訳分からん」
「は、はあ……なんでだろうな」
聞いても訳が分からないので、本人が一番分からないだろう。
「しかもなんであの時の黒髪なんだよ……」
妹紅が呟いている。確か、富士で蓬莱の薬を奪ってきた時のだったか。
「とりあえず、戻るのを待つ? それとも永遠亭にもう一度行く?」
私は聞く。妹紅の判断に任せよう。
「永遠亭に突撃する」
即決だった。早く戻りたいんだろうか。
「……妹紅、今、術を使えるか?」
「え、そりゃあ使える……」
いつもの様に炎を出そうとしたんだろう。何も出なかった。
「え」
「……やっぱりそうか……少しの間昔に戻ってしまってるから習得したものとかが使えなくなってるんだな。流石に不死はあるみたいだが」
私が思っていた予想とあっていて困る。
「えー……あいつ殺せないのかよ」
「こら、そこを気にするところそこじゃないだろうに。とりあえず永遠亭に一緒に行こう」
「うん。なんか物凄く不安だけど」
それには私も同感だ。
***
永遠亭はカオスと化していた。
何故か酒の匂いがそこらじゅうにしていて、出てくれた鈴仙は部屋に案内すると同時に倒れ、案内された場所にてゐも倒れていた。飲み会でもあったのかな。分からない。
私は妹紅に待っててもらって、永琳の診察室に行くと恐ろしいものを見た。
あの永琳が酔っているではないか。それに座っている永琳の足元に輝夜が倒れていた。何この状況。
「あの……永琳?どうしたんだ?」
「……もう考えたくないわよ……あああー」
……駄目みたいだなこれは。と言うか酔わないはずだったのでは? 雰囲気に酔ったのか、それとも酔える薬でも作ったのか。このままだと永琳の助けは無理そうなので帰ろうと誓った。
そうして私は妹紅の居る部屋に行って今の状態を説明した。
「なんだそりゃ……帰ろっか……」
「そうだな。帰ろう……それと妹紅。戻るまで私の家にいてくれ。それと寺子屋にも来てくれていいんだぞ?」
「……えーこの姿だからってそれはいいよ……家にはいさせてもらうけどさ」
一人にさせてなるものか。
「寺子屋には来い。いいな?」
「……はい」
私たちはカオスと化した永遠亭から出ていった。
***
そうして里で一ヶ月妹紅はその姿のまますごした。
なんやかんやで寺子屋にも馴染んで楽しそうにしているのが良かったと言えるのだろうか。
一ヶ月過ぎて夜に私の家で妹紅はいきなり戻った。流石に驚いたが。
寺子屋の子供たちにも説明していなくなった子は妹紅だったんだとバラすと子供たちは喜んで妹紅に飛びついていた。
正直妹紅に無理やりさせた所も多いのかもしれないが少しでも交流してくれたら嬉しいと思う。
そうして戻ったあとは一発目に輝夜と弾幕ごっこをしに行ったのを当たらない程度のところで見ていた。
説明へったくそな妹紅や混乱しつつもマイペースな慧音やクラッシュしてる永遠亭が素晴らしかったです