小さい時の話だ。
あいつに初めて会ったのは春だった。
梅がこぼれている時に空から出会ったんだ。
そんな初恋のことを聞いてくれるか?
***
初恋は今でも続いている。
あいつと隣に立てるようになっても。あいつに伝えるとしても、私は、何も無ければ伝えずに終わっていたんだろう。
でも、まあ。あいつとなら何も無いはずもなく。
そいえば告白したのは空の上、だったか。
その時は何故か喧嘩して、私はあいつを追いかけて必死だったんだと思う。私から離れていかれるのが嫌だったから。私のものにしたのかったのかもしれない。
そうしてそのままの勢いで言いたいこと全部言ってやんったんだ。
そしたらあいつは止まってさ、こう言ったんだ。
「私のことを好いていてくれているの?本当に?あんたは逃げないのかしら」
ふざけるな、と思ったさ。大好きで仕方がないから言ったのにそうやって言われるのは心外だ。
だからこう言ってやった。
「ふざけんな!私がお前のことが好きじゃなかったら近くにいないし、そもそも喧嘩だってしない!だから私はおまえの傍にいるんだ!」
あいつは驚いたように笑ってさ……可愛かったんだ。
私はその笑顔で言ってよかったなって思ったんだ。
「あんたは……バカねぇ……」
「な、何がバカなんだよ!」
「教えてあげない。自分で考えて」
そうやって二人で笑いあえたんだ。
……そっから私は……ああ、ここまでだ。
聞いてくれてありがとな。今回はここで終いだよ。
あいつに初めて会ったのは春だった。
梅がこぼれている時に空から出会ったんだ。
そんな初恋のことを聞いてくれるか?
***
初恋は今でも続いている。
あいつと隣に立てるようになっても。あいつに伝えるとしても、私は、何も無ければ伝えずに終わっていたんだろう。
でも、まあ。あいつとなら何も無いはずもなく。
そいえば告白したのは空の上、だったか。
その時は何故か喧嘩して、私はあいつを追いかけて必死だったんだと思う。私から離れていかれるのが嫌だったから。私のものにしたのかったのかもしれない。
そうしてそのままの勢いで言いたいこと全部言ってやんったんだ。
そしたらあいつは止まってさ、こう言ったんだ。
「私のことを好いていてくれているの?本当に?あんたは逃げないのかしら」
ふざけるな、と思ったさ。大好きで仕方がないから言ったのにそうやって言われるのは心外だ。
だからこう言ってやった。
「ふざけんな!私がお前のことが好きじゃなかったら近くにいないし、そもそも喧嘩だってしない!だから私はおまえの傍にいるんだ!」
あいつは驚いたように笑ってさ……可愛かったんだ。
私はその笑顔で言ってよかったなって思ったんだ。
「あんたは……バカねぇ……」
「な、何がバカなんだよ!」
「教えてあげない。自分で考えて」
そうやって二人で笑いあえたんだ。
……そっから私は……ああ、ここまでだ。
聞いてくれてありがとな。今回はここで終いだよ。
喧嘩の後の告白ってなんかいいですね
霊夢の意味深なセリフが気になります
魔理沙がかわいらしかったです