大図書館にて私とパチュリー、フランドールで読書会をしていた。もちろん図書館に入る許可は得ている。
「……いっ!」
私は本で左の人差し指を切った。ぷっくりと真っ赤な血が出てきた。
「……魔理沙それ、本につけないでね。何が起こるか分からないから」
すぐさまパチュリーに突っ込まれた。
「わーかってるよ」
舐めときゃ治るか。そう思って本を畳んで切った左手を舐めようとしたら──
ガッシリとフランに阻まれた。
は?
振り解けないではないか。
「おい、フラン離してくれ」
「ヤダ」
不味い、目が本気になっている。
「お願いだから離してくれないか?」
「それ舐めてからならいいよ」
やっぱりそう来るか。私はパチュリーに目配せした。助けてくれと。そうして帰ってきた返事はこうだ。
「何もしないわよ。そもそも吸血鬼の前で血を見せるのがいけないのよ。そりゃあ吸われても文句なんか言えないわ」
ちくしょうーーーー!!! そりゃあないぜーーーー!!!
「な、フラン、お願いだから」
「イヤ、いただきまーす」
何も聞かないで人差し指を咥えられた。
「……!? なにこれ美味しい! もっとちょうだい?」
私の手を離さずにこちらにずいっと寄られた。
「いや、これ以上血は出ないわけで……」
「なら、私が出せば良いじゃない?」
あっ。これは……ヤバい。
「パチュリーィィィイイイ!!!! 助けてくれぇえええ!!!」
パチュリーに助けを求めながら私は閃光弾を出した。フランの手が緩む。その隙に箒に乗って図書館内を逃げる。
「魔理沙ぁぁぁぁあ!!! ふざけるんじゃないわよ!!! 私の図書館で暴れたら出禁よ!!!」
直ぐに復帰したフランから逃げながらパチュリーを見ると鬼の形相をしていた。やめてくれ怖いから。というかフランがマジで怖い。
血を求めて私に飛びかかってくる。八卦炉でブーストしてるのに追いつかれそうだ。こうなったら!
バリン!
窓ガラスに突撃して、燦々と輝く太陽の下に出た。弱点付くしか逃げる方法ないわ!!!
「チッ……くそ……卑怯よ!」
卑怯もくそもあるか!!!こっちの命かかってるんじゃあぁあ!!!
「私は帰るぅううううう!!!」
速攻で飛んで逃げた。
~*~*~
魔理沙のやつ……逃げやがった。この後のフランドールが酷いのに……
「魔理沙の血が飲みたい!!! 次襲ってやる!!!」
バタバタと暴れ回るフラン。本当にやめて。
「小悪魔! フランを抑えなさい!」
「嫌です! 私は無理です!」
小悪魔まで逃げやがった。もう嫌だ。
「フランドール! さっさと部屋に戻りやがれぇぇぇええ!!!」
そう叫んだら一瞬でフランがいなくなっていた。
……咲夜が押し込みに行ったなこれは。という事は、レミィが出てくるのか……また姉妹喧嘩が起こるではないか。本当に助けてくれ。
「パチェ、うるさいわよ」
いつの間にか入っていたレミィが言う。
「もう、ストレスの限界よ……あとは任せた……レミィ……」
私は机に突っ伏した。もう無理です。レミィに全部まかせます。
「パチェ、あなたの血をくれるのなら全部してあげても良いわよ。いつもの様にくれるのかしら?」
……ああ、こいつもこんなやつだったか。まあ、レミィならいい。
「……後から貧血にならない程度にあげるから任せた。私は寝る……」
「りょーかい。報酬を期待してるよ」
そう言ってレミィはフランの部屋に行った。
私は部屋に帰った。
もう無理、おやすみ。
ドコンバコンと鳴り響く大図書館地下はほおっておいて私は寝た。
「……いっ!」
私は本で左の人差し指を切った。ぷっくりと真っ赤な血が出てきた。
「……魔理沙それ、本につけないでね。何が起こるか分からないから」
すぐさまパチュリーに突っ込まれた。
「わーかってるよ」
舐めときゃ治るか。そう思って本を畳んで切った左手を舐めようとしたら──
ガッシリとフランに阻まれた。
は?
振り解けないではないか。
「おい、フラン離してくれ」
「ヤダ」
不味い、目が本気になっている。
「お願いだから離してくれないか?」
「それ舐めてからならいいよ」
やっぱりそう来るか。私はパチュリーに目配せした。助けてくれと。そうして帰ってきた返事はこうだ。
「何もしないわよ。そもそも吸血鬼の前で血を見せるのがいけないのよ。そりゃあ吸われても文句なんか言えないわ」
ちくしょうーーーー!!! そりゃあないぜーーーー!!!
「な、フラン、お願いだから」
「イヤ、いただきまーす」
何も聞かないで人差し指を咥えられた。
「……!? なにこれ美味しい! もっとちょうだい?」
私の手を離さずにこちらにずいっと寄られた。
「いや、これ以上血は出ないわけで……」
「なら、私が出せば良いじゃない?」
あっ。これは……ヤバい。
「パチュリーィィィイイイ!!!! 助けてくれぇえええ!!!」
パチュリーに助けを求めながら私は閃光弾を出した。フランの手が緩む。その隙に箒に乗って図書館内を逃げる。
「魔理沙ぁぁぁぁあ!!! ふざけるんじゃないわよ!!! 私の図書館で暴れたら出禁よ!!!」
直ぐに復帰したフランから逃げながらパチュリーを見ると鬼の形相をしていた。やめてくれ怖いから。というかフランがマジで怖い。
血を求めて私に飛びかかってくる。八卦炉でブーストしてるのに追いつかれそうだ。こうなったら!
バリン!
窓ガラスに突撃して、燦々と輝く太陽の下に出た。弱点付くしか逃げる方法ないわ!!!
「チッ……くそ……卑怯よ!」
卑怯もくそもあるか!!!こっちの命かかってるんじゃあぁあ!!!
「私は帰るぅううううう!!!」
速攻で飛んで逃げた。
~*~*~
魔理沙のやつ……逃げやがった。この後のフランドールが酷いのに……
「魔理沙の血が飲みたい!!! 次襲ってやる!!!」
バタバタと暴れ回るフラン。本当にやめて。
「小悪魔! フランを抑えなさい!」
「嫌です! 私は無理です!」
小悪魔まで逃げやがった。もう嫌だ。
「フランドール! さっさと部屋に戻りやがれぇぇぇええ!!!」
そう叫んだら一瞬でフランがいなくなっていた。
……咲夜が押し込みに行ったなこれは。という事は、レミィが出てくるのか……また姉妹喧嘩が起こるではないか。本当に助けてくれ。
「パチェ、うるさいわよ」
いつの間にか入っていたレミィが言う。
「もう、ストレスの限界よ……あとは任せた……レミィ……」
私は机に突っ伏した。もう無理です。レミィに全部まかせます。
「パチェ、あなたの血をくれるのなら全部してあげても良いわよ。いつもの様にくれるのかしら?」
……ああ、こいつもこんなやつだったか。まあ、レミィならいい。
「……後から貧血にならない程度にあげるから任せた。私は寝る……」
「りょーかい。報酬を期待してるよ」
そう言ってレミィはフランの部屋に行った。
私は部屋に帰った。
もう無理、おやすみ。
ドコンバコンと鳴り響く大図書館地下はほおっておいて私は寝た。
今日も紅魔館は平和だ