Coolier - 新生・東方創想話

ハクタク式人食思考

2019/03/22 00:29:40
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 喰いたい。喰いたくて仕方がない。
 “人間”が喰いたくて仕方がない──半妖の私が。“妖怪”の“ハクタク”がそれを喰いたくて──
 走る。走る。満月の竹林を駆け抜ける。
 何も考えないように。誰も喰わないように。誰にも会わないように。
 竹を根こそぎ齧り抜く。バリバリと噛み砕きながら走る。
 今宵だけの当てのない持久走。

 昔から兆候はあったのだ。喰わないように自制をしてきたけれど。長い年月が私の自制の袋を破ってしまった。その欠片を集めたとて戻ってくるはずもなく。
 編纂作業をしている場合ではないほどに欲求が出てきてしまう。
 最近は里の人が狩ってきた生の動物の肉で我慢出来ていたと言うのに。その時は編纂作業が出来たと言うのに。その肉を喰っても満たされず。私の中の“ハクタク”が囁くのだ。
『人間を喰え。欲求を満たせ』
 そんなことが、出来るものか! 守るべき者達を食べるだなんて! そんなのは絶対に嫌だ!

 走る。走る。
 てゐのうさぎ達がいた。影狼がいた。蛮奇がいた。
 私はそれらを無視して走り去る。
 全員何かを言おうとしていたのは確かだ。だが止まれば欲求を抑えていられない。時々竹をむしり取って口に投げ入れていく。
 私は走ることしか出来なかった。

 ~*~*~

「オラオラオラ、死ねぇ! 輝夜ぁぁ!!!」
 月に一度の弾幕ごっこの殺し合い。決まって満月の夜の竹林にて開催されている。
 私たちの気が済むまで殺し合うか、朝日が出始めたら終了。死ぬのが多かった方の負け。本当にただの殺し合いだ。
「あらあら、今日は躍起になるのね、妹紅!」
「ああ、久々の殺し合いなんだ心躍るだろうがよっ!」
 軽口を叩きながら竹林の大地を駆け抜け、飛び交う灼熱の炎に色々な色のレーザーに。中々に過激である。
 ちなみに死んだ回数は輝夜が一回、私が三回。負けっぱなしでいられるかよ!
「ほら、死になさいな」
 レーザーが的確に私の心臓を貫く。そんなので負けてられないので札を飛ばしまくって輝夜の首を撥ねた。
「そら、これで……二回目だ、ゴフッ」
 あーだめだこりゃ。またリザレクションか……

 すっかり治って起き上がりながら輝夜の方を見るとまだリザレクションは終わってないらしい。首が遠くまで飛んだのか?
 へっ、ざまあないな。
 とりあえず動作確認。よし、異変なし。そうして立ち上がったところで後ろの方でガサガサと何かが走り抜ける音がした。
 ……誰だ?永遠亭の従者達ではないだろう。この時間に殺し合いをするのを知っているわけだし。うさぎ達……もありえないな。てゐがそれを許すはずもないし餅つきが忙しいだろう。
 気になったのでリザレクション中の輝夜はほっておいて、何かが走っていった方向を追いかけてみる。

 ガサガサガサガサ……
 何か目的があって走っているのかと思ったらどこにも行くわけでもなく、不規則だ。まどろっこしいので私は前の何かに炎弾を投げた。
 ……そこにいたのは。
「慧音!?なんでここにいるんだ!?」
 チラリと私を見て無視をして走り続けていった。待て!絶対に追いついてやる!

 走っていても埒が明かないので私は空を飛んでスピードをブーストして慧音にしがみつき、地面に押し倒した。
「なんで慧音、逃げるの」
 全く顔を合わせずに慧音は言う。
「お願いだ、離れてくれ、頼むから、今は!」
 普段の彼女ならありえない程の力で私を突き飛ばした。
「うわっ!」
 どすん。慧音との距離が三尺ほど離れた。
「お願いだ……来ないでくれ妹紅……私は……私はぁ!!!」
 月に向かって泣き叫ぶような大声を上げる慧音。
「本当にどうしたの……」
 私がそばに寄ろうとすると慧音はその分離れて行く。
「来るな!来ないでくれ!」
 必死に叫んでいる。背後にてまた音がした。
「あらあら、今宵のハクタク様は荒れていらっしゃる」
 輝夜だった。何故か慧音に対して煽るような口調だ。
「おい、何慧音を煽ってるんだよ」
「妹紅に話なんてしていないわ。私が用があるのはハクタク様だけよ?」
 おいおいなんじゃそりゃあ。
「か、輝夜か……お願いだ、妹紅を連れてどこかへ言ってはくれないか……一人になりたいんだ……」
 輝夜は私の後ろから出て慧音の前へと移動する。
「あらあら、それならば人里へ戻ればよろしいのでは?」
「今は戻れない……明日になれば戻れる……」
「それならば私がここにいても問題は無いでしょう?ハクタク様?」
「ぐうっ……」
 慧音が立ち上がり逃げようとした途端。
「ほおら、ハクタク様、逃がしませんよ?」
 輝夜が消えたと思えば慧音の後ろに回り込んでいた。
「ぐうっ……お願いだ、逃がしてくれ……」
「嫌ですよ。こんな愉しそうなことがあるんですから」
 ……楽しそうなこと? なんだそれは。そもそも二人の話していることが分からない。
「切実なんだ……玩具にしてないでくれ……」
「私の性格を分かっていてそれを言いますか、ハクタク様?」
「ハクタクと言わないでくれ……」
 いきなり慧音は動いたと思ったら竹を持っていてバリバリと食べている。
「け、慧音……? 何してるの……?」
 余計に分からなくなって混乱してきた。
「ほらほら、そこにいるじゃないですか?ハクタク様の目的のモノが」
 私を指差して輝夜は笑っている。変なことを企んでいるとしか思えない。
「巫山戯るな! 馬鹿にするのもいい加減にしろ……!」
 持っていた竹が割れる。慧音が立ち上がる。
「私は帰る……!」
「どこへ帰るというのです?」
 へっ? 慧音の家じゃないの。
「今帰ったとて人を襲う妖怪でしょうに」
 クスリと冷徹に笑う輝夜。
「“人間”を食べたい妖怪に人里になぞいれないでしょうに」

「分かっていても妹紅がいる所で言わないで欲しかった……ぐうっ」

「さあ、ハクタク様はどのように“人間”を食らうのでしょうね?」
 そう言うと輝夜はいきなり私の前にやって来て腹を手刀で貫かれた。
「!? ごふぉ……」
 ボダボダと血が流れていく。引き戻す時に腹の肉を持っていったらしい。腹に風穴が空いている。
 コフッ……私はここで意識を失った。

 ~*~*~

 ボダボダと流れる妹紅の血と肉を見た時、私は『美味そうだ』と思った。否、思ってしまった。
 輝夜に食べるように煽られているのは分かっていた。普段は名前を呼ぶのだから。
 それでも抵抗したのは大切な人を食べたくなんかなかったから。
 けれど──私の中の“ハクタク”はそれを許さなかった。
『喰え、喰らい尽くしてしまえ』
 もう一つの人格のように私に囁くのだ。
「ほら、ハクタク様? ここに妹紅の肉がありましてよ?」
 無邪気に、冷徹に、残酷に、私に妹紅の肉を向けてくる。
「ぅ……あ……」
 食べたい。食べたくない。食べたい……食べたくない……食べたい!!!
 気がつけば私は輝夜を突き飛ばして妹紅の上にいた。記憶があったり飛んだりと曖昧すぎる。
「あぁ……ア゙ア゙……ヴァ……」
 妹紅はもう意識が戻っていたんだろう。それなのに私の頬に手を添えてくるのだ。
「……慧音?私を食べたいの?」
 今から喰われると言うのに。何故妹紅はそんなに冷静でいられるのだ。
「やめろ……妹紅……私を……突き飛ばせ……それだけで……グオオ」
 駄目だ、理性が……持たない……

 めのまえにいるにんげんをたべたい

「慧音、人間が食べたいなら言ってくれれば良かったのに。死んでも生き返るんだから私が食べられても良いのにな。あ、肝だけは食べないでくれよ、不老不死になったら困る」

 ほらこういっているのだから

「あら、ハクタク様は耐えられないご様子?」

 たべてもよいといっているのだから

 ほら、くってしまえ

「慧音、おいで」

 そのことばは、はんそく、だ

「うがぁぁあああぁああ!!!!」

 わたしは、そのとき、はじめて、にんげんを、くった。


 ~*~*~

 ピチチ……鳥の声で目が覚めた。
 布団の中にいる。どこだここに……って見覚えのある天井。永遠亭か。
「ふぁ〜……いっ!?」
 体が痛い。厳密に言えば全身が筋肉痛だ。
 ……そう言えば昨日、慧音に食われてからどうしたっけ……?
 そのあとの記憶が無い。いや、あるにはあるが最後どうなったのかを覚えてないのだ。
「あ、やっと起きた」
 体が痛いのと昨日のことを考えていたせいで布団の隣にいた人物に気が付かなかった。
「……輝夜! なんでここに」
「なんでってここ私の家だし。まあ昨日は愉しませて貰ったから慧音先生とあんたをここまで運んできたわけ」
 あの輝夜が運んだ……だと? そうじゃない。慧音だ。
「慧音はどこなんだ!」
「慧音先生? ああ、病室よ。妹紅を食べ尽くしたのは良いけれど妖怪の身体で持つ容量と人間の身体で持つ容量が違うから恐らく今、ずっと吐いてるんじゃないかしら」
 スッパリと気持ちの良い説明の仕方だ。
「……今私が行っても大丈夫なのか?」
 輝夜は鶴を折りながら話す。
「止めた方がいいんじゃないかしら。慧音先生、半狂乱だったからね。まあ、それが見たいって言うなら止めはしないけれど」
 ふんふんと鼻歌を歌いながら綺麗に折っていく。
「お前、ホンットに悪趣味だよな。昨日の慧音に対しての煽りと言い、食べてるところ全部見てたとか」
「前々から気がついてはいたのよ。あの先生、欲望に忠実になればあんなに苦しむこと無かったのにね」
 その言葉にカチンときた。
「慧音を馬鹿にするな! 耐えてることは悪いことじゃないだろ!」
 輝夜は折り終わった鶴の羽を開けている。
「それが良くなかったのよ。あそこまでなると吐き出してしまわないと日常には戻れないのよ? 知らなかったかしら」
 なにも言えなかった。
「私は妹紅が起きたからもういいわ」
「……そうかよ、お前のハッキリしないところが大嫌いだね」
 真っ黒の鶴を私の布団の隅に置いていく。
「私は、あんたのハッキリとしているところが好きよ?」
 そう言って輝夜は部屋を出ていった。
 なんだ、最後の言葉。ものすごく鳥肌がたった。

 ~*~*~

 昨日は愉しませて貰った。
 妹紅を貪り尽くすハクタク様に、それを受け入れる妹紅。
 これ以上にたのしめるものなどない。
 あの妹紅の顔は逸品だった。大切な人に貪られてなお、嬉しそうに、なおかつ恍惚の表情をしていたのだから。
 あとは慧音先生の予想外を見れたというのが良かった。
 朝日が昇る頃に食事は終わったらしい。流石に妹紅だけならそのまま置いておいたが、慧音先生もいる事だし妹紅の髪を持って引きずって慧音先生を担いで家に戻った。愉しませて貰ったせめてものお礼だ。
 帰ってきて直ぐに出てきたウドンゲが顔色を悪そうにしていた。まあ、無理もないか。永琳に関しては業務顔になっていたので慧音先生だけを引渡して、ウドンゲ達に妹紅の布団を用意するように指示。あとは起きるのを待つだけだ……と、妹紅が起きるまでウトウトしていたわけである。

 ~*~*~

 気持ち悪い。とてつもなく気持ち悪い。
 私は病室のベッドにて寝かされている。今はもう人間に戻っていた。“ハクタク”は満足したのかなにも囁いてこない。
 さっきまでずっと吐いていた。妹紅を食べたという事実が認められない。けれど吐き出されるは肉ばかりだった。時々、妹紅の白い髪の毛が混じっていた。こんなこと……
「慧音、大丈夫かしら?」
 話しかけてくるは永琳。さっきまで私が吐いていたのを処理してくれていた。
「純粋に気持ち悪いが……精神的に参ったよ……認められないのが……」
 妹紅にどう顔向けすればいいのだ。
「そうね、とりあえず寝なさいな。一回気持ちを整えてから妹紅に会いなさい。寺子屋はウドンゲに休みにするということを伝えに行ってもらったから。今は休みなさいな」
「あぁ……ありがとう永琳……そうさせてもらう……」
 私は何も考えることも出来ずに眠りについた。

 次に起きたのは日がてっぺんを登りきってからだった。
「うぅ……」
 とりあえず物理的に気持ち悪いのは収まった。しかし精神的に辛い。なぜ、抗えなかったのか。なぜ、大切な人を食べてしまったのか……
 私がベッドの上にて頭を抱えていると、ガタリと永琳が入ってきた。
「起きたのね。気分はどうかしら」
「本当に最悪だ……」
「そうなのね。姫様、妹紅、入っても大丈夫よ」
 なっ!? なぜ二人を呼ぶんだ!?
「慧音、大丈夫か?」
 心配そうな妹紅が私のベッドのそばに寄る。輝夜は永琳のとなりの椅子に座った。
「なんで妹紅が心配してるんだ……私が悪いのに……」
 目が合わせられなくて私は俯く。
「だって、慧音が苦しそうなのが嫌だったんだってば。なんで耐えてたの?」
 隠し事なんて出来ない。本当は歴史を食べてしまたいがそんなことしたって繰り返すんだろう。それこそ本意では無い。
「実をいうと半妖になってから、時々人間を食べたいと思うようになる時があったんだ。でも私は人として生きている。だから人を食べたくなかった。けど半妖として長く生きていたら欲求が酷くなっていった。満月の夜に“ハクタク”になると本当に抑えられなくなっていった。抑えられた時は動物の肉で収まっていたんだが……」
 私はここで一息つく。
「そして昨日のアレが起こった。食べたくて食べたくて仕方がなくて、人里にいたら誰かを襲ってしまう、それならば編纂作業も休みにしてひたすら走っていたら耐えられると思って。そしたら妹紅に見つかって。二人が弾幕ごっこしていることを知っていたはずなのにな……もう耐えることだけに頭がいっぱいで……」
 妹紅が何も言わずに私を抱き締めた。
「もういいよ……言わなくても……」
「そして私が慧音先生を煽って妹紅を食べさせた、と」
 横槍にて輝夜が事実を述べる。顔を上げると永琳は苦笑いをしていた。
「おい輝夜、一言多いぞ。昨日の決着ついてないからぶっ飛ばしてやろうか」
「あらあら、それは煽りかしら? 昨日は既に決着ついているじゃない。私が二回で妹紅が四回でしょう? 私の勝ちじゃない」
 バチバチと今しがた弾幕ごっこが始まりそうな雰囲気だ。
「こら姫様、煽らないでください。そして遊ぶなら外にどうぞ。ここは病室なので暴れないでくださいな」
「分かってるわよ。ほら妹紅もう一発かましてやるわよ」
「ふん、やってやろうじゃねえか」
 ドタドタと二人は出ていってしまった。ものすごく忙しなかったような。
「慧音、話なんだけれど。その欲求を抑える薬は作れるとは思うけれども。どうする?」
 この欲求はなくなることは無いだろう。それならば抑える……という方法。それか欲求のままに食べる? そんなのは駄目だ。
「その薬……作ってもらってもいいか? 流石に月に一度の編纂作業に影響を与えたくもないし、それが出るたびに……食べる訳にはいかない。そんなのはもうごめんだ」
 もう妹紅を食べたくなんかない。本人がそれを許していようと絶対に食べない。
「分かった。作っておくわ。出来たらウドンゲに届けてもらって、その時にお金を払ってくれればいいから」
「お願いする……本当に感謝だよ。頭が上がらない」
「それが私の仕事だもの。大丈夫よ」
 そう言って永琳は病室から出ていった。私はもう少し寝ることにした。

 ***

 人間に戻ってから特に何も無かったので次の日に退院出来た。そのとき、妹紅が里まで着いてきてくれた。
「ね、慧音」
 隣を歩きながら妹紅は私を呼ぶ。
「なんだ、妹紅?」
 私は妹紅を見る。何か少し言いにくそうにしている。
「言いたいことがあるなら言ってくれていいんだぞ?」
「うん……あの、さ。一昨日の満月の夜のことだけど」
 ……あの時の話かな。ちょっとキツいが話は聞こう。
「慧音が私を食べたとき、嬉しかったんだ。何も出来ない私が慧音にやっと何かを出来たんだって思えて」
「妹紅。あれは不可抗力とは言えども、そう何回もしないからな? 私は妹紅に悪いことをしたと思ってるし、何より傷つけたくないんだ……」
 これしか私は言えない。
「……気持ちよかったのに」
「なんか言ったか?」
 聞こえたが、聞こえなかったことにした。流石にそれは不味いのである。
「慧音のバカバカ! 大好きだけど嫌いだもん!」
「ぐうっ……妹紅に言われるとキツイな。それならばお姫様。手を繋ぎましょうか?」
 スッと右手を出す。私にはこれしか出来ない。
「……それならいい……許す……」
 妹紅が左手を出して、手を繋いだ。当たり前だけれど暖かかった。
 それ以上私達は何も話さず人里の前まで歩いていった。人里の前で私達はあいさつだけして別れたのであった。

 結局のところ。私は妹紅を食べたことには変わりないし、事実を認めざるを得ない。しかしもう絶対にこんなことはしないのは当たり前だ。
 けれども……食べている時、妹紅のことが“とても美味しい”と思ったことは絶対に秘密にしなければならない。
 大好きな人の肉を食べて美味しかった、だなんて。とても最低じゃないか。
 今回の件で一番得をしたのは私の中の“ハクタク”なんだろう。
 本当に最低な奴だな。もう二度とするものか。


 #####


『さて。それはどうかな? “人間”の私よ。もう誤魔化しなど効かぬ。いつの間にか大切な人を食べている絶望を、また味わうがいい。あの美味さを私は忘れなどしないのだからな。この人食思考はお前を蝕むのだから。ハハハ、楽しみだ……』
ハクタク様の一人勝ち?

いいえ、輝夜様が真の勝利者なのです。

####

 妖怪たちの寺子屋の帰りにて。
「慧音先生、人間をやぁっと食べたんだね?」
 クスクスとルーミアは一人で笑う。
 あの先生は食べたいくせに食べてなかった変わったヒト。いいや、半妖かな? 
「誰を食べたのかなぁ? 知りたいなぁ」
 でもあの先生は教えてはくれないだろう。
 ヒトだと思っていたのにやっぱり妖怪を自覚するのは面白いね。
 先生からの人間の匂いが心地がいい。あぁ、私も食べたいなぁ。

 さぁ、今日は誰を狩ろうかな?

~~~~~~

これをもこけーねと言ってよいのかいささか謎です(自分的にはそうだと言いたい)
グロシーンは出来るだけ少なめ?にはなってるはずですハイ。
後からグロシーンつきを違うところで投稿するかもですし、しないかもですし。(蛇足ですしおすし)

ここまで読んでくださりありがとうございました。
これからもよろしくお願いしますね。
ヘンプ
[email protected]
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コメント



0.300簡易評価
1.90奇声を発する程度の能力削除
ややホラーちっくな感じが良かったです
5.80雪月楓削除
新鮮な設定で良かったです
6.100南条削除
面白かったです
当の慧音以外が全然気にしていないところがとてもよかったです
そして周りが気にしていないのに慧音自身は心持を変えずに人食いを忌避し続けているところもさらによかったです
7.80小野秋隆削除
文章を読み解きづらいところがいくつかありましたけれども、新しい切り口のもこけーねで良かったです。
誰も病んでないのにヤンデレ感が出ていて、よかったです。
8.90ひとなつ削除
ヘンプさんのもこけーねはどんな状況でも甘いですね
変わらないところ好きです
9.100雪花蝶削除
素敵な作品でした!
10.100電柱.削除
東方のダークでハードな雰囲気が伝わってきました。
慧音の新たな一面というか、可能性を感じました。