眠るわけでもなく目を瞑って横になっていた体を起こす。
霊夢はふと、机の上を見る。写真が一枚置かれていた。
うだるような暑さの中、境内を掃除している巫女が名前を呼ばれて、不機嫌そうな顔で振り返った、そんな一枚。
縁側から外へと出た。
「真」を「写」すから写真。そんなのは都合の良いでたらめだ。そうで無いならば、写っている巫女が心から、写真を、写真を撮った彼女までも、不愉快に思っているようにしか見えない。
太陽に、それを裏返してかざした。やっぱり、真などどこにも無い。
なぜか、シャッターの切られる音の向こうに見えた素直な笑顔は無く、そこにはただ、不機嫌な顔をした巫女が、透けて見えるだけだった。
霊夢はふと、机の上を見る。写真が一枚置かれていた。
うだるような暑さの中、境内を掃除している巫女が名前を呼ばれて、不機嫌そうな顔で振り返った、そんな一枚。
縁側から外へと出た。
「真」を「写」すから写真。そんなのは都合の良いでたらめだ。そうで無いならば、写っている巫女が心から、写真を、写真を撮った彼女までも、不愉快に思っているようにしか見えない。
太陽に、それを裏返してかざした。やっぱり、真などどこにも無い。
なぜか、シャッターの切られる音の向こうに見えた素直な笑顔は無く、そこにはただ、不機嫌な顔をした巫女が、透けて見えるだけだった。
まずは書ききる体力をつけろ。話はそれからだ
綺麗です
できそうにないならリアルチラシの裏にでもどうぞ
誠に勝手なことではありますが、ご指摘として受け取らせていただきました。
私は、物語の1から10まで全て説明してはつまらない、という考えが強くあったのですが、客観的に見ると、読者の想像に任せている部分が殆どで、目に余りました。
推敲、と言える程のものではありませんが、文章を多少改めてみました。ただ、写真を裏返したところは、どうしても読んでくれる方に考えていただきたくて、理由を書きませんでした。自分で言うのもなんですが、そこがこの文で表したかったところです。文も改めたので、多少なりとも分かり易くなっているのではないでしょうか…どうでしょう。
文字通りの拙著ではありますが1分もかからない短い文章なので、それも踏まえてもう一度読んで戴けたら幸甚です。
沢山のご意見、有難うございます。名前に関して、少し考えることがあって空欄のままでしたが、荒らしと思われることは望まないので近いうちに何か考えておこうと思います。
まったく、自分は浅はかなものでついつい点数にも目が行ってしまいますが、良いと言って下さるコメントも、厳しいコメントも、有難く拝見させていただいております。初投稿に際して、文章が短過ぎるものはよろしくなかったりそういう物はジェネリックにすべきだったりと、いくつか間違いを指摘して頂けたので、今後は配慮していく所存です。
解釈についてですが、もし私が持っているイメージを完全に伝えたいならもっと長文にすべきで、けれど文章を短くしたのは私自身ですので、文に表れていない部分は読んでくださった方が各々感じたものが正しい、と思います。
ただ、1つ共通認識として持ってもらいたい前提がありまして。以前の文章では読み取ることが非常に難しかったので、前回の改変でこの文章の主語が「霊夢」である、ということを明言しました。今までのものと、少し違う目線から読んでいただけたら嬉しい限りです。
そうですね。あまり今作の細部を修正することよりも、ぜひ次回作を拝読したいですね。
点数については、有名なカフカの変身の解釈の一つに、主人公が虫となり既存の価値基準に一喜一憂する卑小な存在から抜け出で、前衛的な芸術作品に自分自身がなるというものがあります。
私は作家の到達するべき目標の一つがこれだと考えています。もちろん文筆家の多くが賞を獲るのに躍起になっている姿は誰もが見慣れたものですが(笑)
好みの問題ですが、「霊夢」という人物名まで切り取ってしまったほうがより好きかな、と思いました。