それでは、こいし様の内臓お疲れ問題を解決する会議を始めたいと思います。
お燐、どこも不景気だから正月も特に贅沢しなかったわ
さとり様、こいし様はそんなさとり様を憐れんで一人で贅沢してたんです。
な、なんてことなの
『フォアグラ、キャビア、フカヒレ、バフンウニ』
どれもこれもが、この年末から今日までこいしの胃袋に納まっていた。
そこに、大量のお屠蘇が加わり、こいしの内臓を疲弊させていたのだった。
「そこで、おかゆに7つの草を混ぜ込み。いわゆる七草粥を作成し食してもらいます。その魔力によって、こいし様の内臓を復活させようと思います」
……ググらずどこまで思い出せるっすかね。
ゴギョウ
ぺんぺん草
大根
ゆり根
マタタビ
レンギョウ
スズメの鉄砲
「お燐、この地底に植物が生えてると思う? とうてい、七草なんて集まらないと思う」
……ググってみたら。
全然違うっすね
「じゃあ、こいし様の内臓が疲弊したままで良いと、さとり様は言うんですか? 内臓が疲れ果てて、うー、とか、あーとか言って胃もたれしてるんですよ」
お燐が見た、こいしは二日酔いで、青白い顔しながら無意識するのも忘れて無意識な動作でお腹をさすっていた。
「そんなの、自業自得じゃない。私を憐れんで? 姉妹だったら分かり合えたはずよ。一人で贅沢なんかしてないで私にも分けられたはずだわ」
「違うんです。さとり様違うんです。こいし様は」
「何が違うの?」
「最後まで、贅沢をお姉ちゃんにさせたら駄目だって、泣きながらあたいやお空に寿司とおもちを分けたんです」
食べきれない贅沢を残しそうになって、こいしはお燐やお空は大好きな仲間だったけれど内臓を疲れさせる贅沢を押し付けたのだった。
大切なお姉ちゃんの内臓を疲れさせない為に、大好きな仲間を犠牲にしていたのだった。
「もしかして、お燐。あなたも内臓を疲れさせているの?」
「・・・大丈夫、あたい達は、さとり様の為なら・・・う!」
そういうと、お燐は口元を抑えた。疲弊した内臓が、さっき3人で食べた宅配ピザの油分を受け付けなかったのである。
吐いてしまうとかではないが、確実に消化を遅らせるだけのダメージが内臓に蓄積していたのである。
「お燐! 本当に大丈夫?」
「……あたいのことよりも、こいし様に七草をお願いします」
そういうと、お燐は、さとりの前から去った。
『猫は死期を悟ると主人の前から姿を消すと言う』☜無関係
「こいしがそこまで私のことを思ってくれていたなんて」
さとりは、この限りなく不毛の地底で七草を集め、こいしの内臓の疲弊を回復させると誓い。
旅立ったのだった。
お燐、どこも不景気だから正月も特に贅沢しなかったわ
さとり様、こいし様はそんなさとり様を憐れんで一人で贅沢してたんです。
な、なんてことなの
『フォアグラ、キャビア、フカヒレ、バフンウニ』
どれもこれもが、この年末から今日までこいしの胃袋に納まっていた。
そこに、大量のお屠蘇が加わり、こいしの内臓を疲弊させていたのだった。
「そこで、おかゆに7つの草を混ぜ込み。いわゆる七草粥を作成し食してもらいます。その魔力によって、こいし様の内臓を復活させようと思います」
……ググらずどこまで思い出せるっすかね。
ゴギョウ
ぺんぺん草
大根
ゆり根
マタタビ
レンギョウ
スズメの鉄砲
「お燐、この地底に植物が生えてると思う? とうてい、七草なんて集まらないと思う」
……ググってみたら。
全然違うっすね
「じゃあ、こいし様の内臓が疲弊したままで良いと、さとり様は言うんですか? 内臓が疲れ果てて、うー、とか、あーとか言って胃もたれしてるんですよ」
お燐が見た、こいしは二日酔いで、青白い顔しながら無意識するのも忘れて無意識な動作でお腹をさすっていた。
「そんなの、自業自得じゃない。私を憐れんで? 姉妹だったら分かり合えたはずよ。一人で贅沢なんかしてないで私にも分けられたはずだわ」
「違うんです。さとり様違うんです。こいし様は」
「何が違うの?」
「最後まで、贅沢をお姉ちゃんにさせたら駄目だって、泣きながらあたいやお空に寿司とおもちを分けたんです」
食べきれない贅沢を残しそうになって、こいしはお燐やお空は大好きな仲間だったけれど内臓を疲れさせる贅沢を押し付けたのだった。
大切なお姉ちゃんの内臓を疲れさせない為に、大好きな仲間を犠牲にしていたのだった。
「もしかして、お燐。あなたも内臓を疲れさせているの?」
「・・・大丈夫、あたい達は、さとり様の為なら・・・う!」
そういうと、お燐は口元を抑えた。疲弊した内臓が、さっき3人で食べた宅配ピザの油分を受け付けなかったのである。
吐いてしまうとかではないが、確実に消化を遅らせるだけのダメージが内臓に蓄積していたのである。
「お燐! 本当に大丈夫?」
「……あたいのことよりも、こいし様に七草をお願いします」
そういうと、お燐は、さとりの前から去った。
『猫は死期を悟ると主人の前から姿を消すと言う』☜無関係
「こいしがそこまで私のことを思ってくれていたなんて」
さとりは、この限りなく不毛の地底で七草を集め、こいしの内臓の疲弊を回復させると誓い。
旅立ったのだった。
内臓は大事にしないといけませんものね
おりんが本気で言っていそうで面白かったです
陰湿なだけ・いじめられてるだけで良いとこないじゃん
偶然とは言え、ほぼ1行ごとに空行が入る点も同じとは。