今回の菫子の件。
つい手を出してしまったが、今思えば手を出さずとも解決できていたかもしれない。
夢の支配者が現実の菫子を連れてくるとは予想外。
顛末を探ってみれば元は霊夢たちが入れ知恵したようだから、予想外だったのは霊夢たちの動きか。
あの手助けは、流れを変える一手でなく流れを補強する一手になった。
結果的に望む方向に収束したのだから、間違っていなかっただろう。
宇佐見菫子。
彼女は私の計画に必要な鍵の一つなのだから。
必要不可欠とまでは言わないが、消えてしまうと支障が出る。
計画の頓挫には繋がらないが、進行が遅くなるのは明らか。
いや、彼女自体がイレギュラーな存在であり計画を加速させたことを考えると、進行が遅くなるという表現は不適切か。
元の進行速度に戻るという表現の方が現状に即しているだろう。
よって実質的に消えても支障は無いが、あるに越したことはない。
結界を越え、幻想郷と外の世界を行き来する人間。
もし放置していたら、そんな貴重な人間が消えてしまったかもしれないのだ。
本来一方通行である博麗大結界を、イレギュラーな方法とは言えど自在に越えることが出来る。
外から訪れ、内を見て、また外へと戻る。
「結界内の常識」を「結界外の世界」へ持ち帰ることが出来る。
当初の頃は自分の中で完結していた彼女の世界も、今や外に広がっている。
「インスタに上げれば有名になれるかも?」などと言った発想は、結界に穴を開けた当時の彼女からは出てこなかっただろう。
その要因は私には分からない。
幻想郷に訪れたことが切っ掛けとなったのか、それとも外の世界の常識に影響されたのか。
まぁそれは些細なこと。
私にとって重要なのは、彼女が自分の世界を拡散しようとしている点だけだ。
今回のことだったら、スマートフォンで撮った弾幕の写真を彼女は外の世界で拡散するだろう。
弾幕とは「内の世界」の常識。
つまり、彼女は持ち帰った「内の常識」を「外の世界」で発信する。
見た者は、物珍しさで拡散するだろう。
そして一度拡散されれば、それを見た者は「拡散されているから」とさらに拡散する。
結果として、多くの者の目に触れることになる。
その中には当然、信じる者もいれば、信じない者もいる。
正直な分析をするならば、きっと99%の人間は信じない。
外の世界は、そういう世界であり。
だからこそ我々は幻想郷へと追いやられたのだ。
まぁ、それで良い。
少しずつ、少しずつ、外の世界に浸透していけば良い。
それこそ、私の計画を推し進めるファクターとなるのだから。
つい手を出してしまったが、今思えば手を出さずとも解決できていたかもしれない。
夢の支配者が現実の菫子を連れてくるとは予想外。
顛末を探ってみれば元は霊夢たちが入れ知恵したようだから、予想外だったのは霊夢たちの動きか。
あの手助けは、流れを変える一手でなく流れを補強する一手になった。
結果的に望む方向に収束したのだから、間違っていなかっただろう。
宇佐見菫子。
彼女は私の計画に必要な鍵の一つなのだから。
必要不可欠とまでは言わないが、消えてしまうと支障が出る。
計画の頓挫には繋がらないが、進行が遅くなるのは明らか。
いや、彼女自体がイレギュラーな存在であり計画を加速させたことを考えると、進行が遅くなるという表現は不適切か。
元の進行速度に戻るという表現の方が現状に即しているだろう。
よって実質的に消えても支障は無いが、あるに越したことはない。
結界を越え、幻想郷と外の世界を行き来する人間。
もし放置していたら、そんな貴重な人間が消えてしまったかもしれないのだ。
本来一方通行である博麗大結界を、イレギュラーな方法とは言えど自在に越えることが出来る。
外から訪れ、内を見て、また外へと戻る。
「結界内の常識」を「結界外の世界」へ持ち帰ることが出来る。
当初の頃は自分の中で完結していた彼女の世界も、今や外に広がっている。
「インスタに上げれば有名になれるかも?」などと言った発想は、結界に穴を開けた当時の彼女からは出てこなかっただろう。
その要因は私には分からない。
幻想郷に訪れたことが切っ掛けとなったのか、それとも外の世界の常識に影響されたのか。
まぁそれは些細なこと。
私にとって重要なのは、彼女が自分の世界を拡散しようとしている点だけだ。
今回のことだったら、スマートフォンで撮った弾幕の写真を彼女は外の世界で拡散するだろう。
弾幕とは「内の世界」の常識。
つまり、彼女は持ち帰った「内の常識」を「外の世界」で発信する。
見た者は、物珍しさで拡散するだろう。
そして一度拡散されれば、それを見た者は「拡散されているから」とさらに拡散する。
結果として、多くの者の目に触れることになる。
その中には当然、信じる者もいれば、信じない者もいる。
正直な分析をするならば、きっと99%の人間は信じない。
外の世界は、そういう世界であり。
だからこそ我々は幻想郷へと追いやられたのだ。
まぁ、それで良い。
少しずつ、少しずつ、外の世界に浸透していけば良い。
それこそ、私の計画を推し進めるファクターとなるのだから。
面白かったです