――ねぇ、蓮子。
私・・・・・・小さい頃はね、普通の空が見たかったの
私の見上げる空はいつも歪な境界線が引かれていて、私以外のみんなが当たり前に見ている『空』っていうものが本当にうらやましかったのよ。だって、そうでしょう?どれだけみんなと同じように過ごしてみても、みんなと同じ景色を見ることを私はできなかった・・・・・・。こんな瞳があるせいで、私は何をやったところで『みんな』にはなることができなくて、どうやっても私は常に一人きりだった。
――メリーは本当に馬鹿ねぇ。
いい?私たちには私という存在以外を肯定する方法なんて持っていないの。『みんな』が口を揃えていう『きれいな空』なんてものは存在していなくて・・・・・・もちろん、イデア的な存在として『真実の空』『絶対的な空』は存在しているかもしれないけれど、みんなに含まれる彼や彼女が視ているものは全く別の『空』なのよ。色のとらえ方や視力も違うのだから全くおなじ――
はぁ、蓮子は本当にロマンがないわね。いえ、あなたに欠けているのは人情かしら?
私が言いたいのは『誰かと同じものを共有している』ということがやってみたかったのよ。視界が変われば世界が変わる。たとえ本当は違う空を視ていたとしても、同じ視界を共有しているっていう感覚が小さい頃の私にはとってもうらやましかったのよ
――でもね、今は違うのよ。
だって、あなたが・・・・・・私と同じみんなと違う空を視ることができるあなたがいるから、今だけはこの瞳でいてもいいかなって思えるのよ。それに、あなたにだったら私の景色を、それこそ『私が視ている本当の空』を視てもらうこともできるんだから。
・・・私はいやよ。
確かに、私とメリーの瞳は『みんな』と違う景色を見ることができるし、メリーの視る空は本当に魅力的だわ。・・・・・・でもね、私はメリーにも私の「空」を視てほしいのよ。私ばっかりメリーの空を見せられるなんてつまんないわ。
蓮子・・・・・・
だから、ね。メリー。
私達の幻想が通じない空を探しにいきましょう?
私たちの神秘を封じる場所を探すための倶楽部活動。
秘封倶楽部を始めましょう?
私・・・・・・小さい頃はね、普通の空が見たかったの
私の見上げる空はいつも歪な境界線が引かれていて、私以外のみんなが当たり前に見ている『空』っていうものが本当にうらやましかったのよ。だって、そうでしょう?どれだけみんなと同じように過ごしてみても、みんなと同じ景色を見ることを私はできなかった・・・・・・。こんな瞳があるせいで、私は何をやったところで『みんな』にはなることができなくて、どうやっても私は常に一人きりだった。
――メリーは本当に馬鹿ねぇ。
いい?私たちには私という存在以外を肯定する方法なんて持っていないの。『みんな』が口を揃えていう『きれいな空』なんてものは存在していなくて・・・・・・もちろん、イデア的な存在として『真実の空』『絶対的な空』は存在しているかもしれないけれど、みんなに含まれる彼や彼女が視ているものは全く別の『空』なのよ。色のとらえ方や視力も違うのだから全くおなじ――
はぁ、蓮子は本当にロマンがないわね。いえ、あなたに欠けているのは人情かしら?
私が言いたいのは『誰かと同じものを共有している』ということがやってみたかったのよ。視界が変われば世界が変わる。たとえ本当は違う空を視ていたとしても、同じ視界を共有しているっていう感覚が小さい頃の私にはとってもうらやましかったのよ
――でもね、今は違うのよ。
だって、あなたが・・・・・・私と同じみんなと違う空を視ることができるあなたがいるから、今だけはこの瞳でいてもいいかなって思えるのよ。それに、あなたにだったら私の景色を、それこそ『私が視ている本当の空』を視てもらうこともできるんだから。
・・・私はいやよ。
確かに、私とメリーの瞳は『みんな』と違う景色を見ることができるし、メリーの視る空は本当に魅力的だわ。・・・・・・でもね、私はメリーにも私の「空」を視てほしいのよ。私ばっかりメリーの空を見せられるなんてつまんないわ。
蓮子・・・・・・
だから、ね。メリー。
私達の幻想が通じない空を探しにいきましょう?
私たちの神秘を封じる場所を探すための倶楽部活動。
秘封倶楽部を始めましょう?
文頭にーーや・・・があるときに切り替わるのかと思ったらそうでも無いようだし
二人の秘封倶楽部としての関係の解釈はとても素敵だと思います