パチェったら本当に物分かりが悪いんだから…!
運命はあるのよ!絶対に!
「よし、できた…!」
フフ…このお手紙を読んだ時、貴方はどう思うのかしら…
「はぁ…」
レミリア・スカーレットは自室の机上にうなだれていた。
彼女は非常に疲れていた。
なぜなら、春雪異変後の後処理を八雲紫が推しつけてきたからだった。
「なんで私が…」
とは言うものの、レミリア率いる紅魔館の住人達もすこし前に異変を起こしていたので人様の事は言えないのだが。
レミリアはまず、人里の人間達と幻想郷の要人(いや、要妖怪と言うべきか)に向けて、季節遅れの春が帰って来た事を知らせる書状と、異変は終わり、暮らしは何も変わりないものに戻るという内容の書状を書かなければいけない。
はあぁ…面倒臭い…
一々書状で知らせる必要無くない?
それに、興味本意で咲夜は向かわせたけど私達には全然関係の無い異変じゃないコレ?
「なんで私が…」
やる気の起きないレミリアの頭を同じ思考がループするのだった。
それにしても、誰かに宛てて手紙を書くのも久しぶりね…
もう5年?いや10年?下手したら100年近く書いてないのかも?
最後に手紙を書いたのはいつだったかしら…
過去に思いを馳せるレミリアはある手紙の事を思い出した。
そういえば、一番最初に書いた手紙はパチェに宛てたのよね…
あら、そういえばアレってどうしたんだっけ?
うーん、よく覚えてないわね…
まぁいっか。そんな大した事書いてなかったと思うし…
すると突然レミリアの部屋の扉が勢いよく開いた。
「ちょっとレミィ!!これはなんなの!?」
「うわっ!…何よいきなり。私今忙しくて…」
突如として現れたパチュリーは、自分に宛てられた手紙(の封筒)をレミリアの前に突き出してこれみよがしに見せ付ける。
「手紙…?これがどうかしたの?」
「まだ分からないの!?」
どこかイラついたような表情のパチュリーは封筒をビリッと裂き、便せんを広げて見せる。
みらいのぱちぇへ
あなたがこのおてがみをよんだとき、あなたはわかるはずよ。
うんめいはあるわ。 レミリア
「うわぁ…幼い字体ね…。ってあれ、レミリア!?私!?」
「そうよ、レミィが書いたんでしょコレ!私に分かるように説明して!」
いやパチェ、アンタ喘息でしょ…
心の中でツッコミを入れつつ、レミリアは文面をよく見た。
う~ん、私の字に似てる所もちょくちょくあるわね…本当に私が書いた手紙なのかも
けど、何を考えてパチェにこんな手紙を…?
レミリアが少し考えると、思い当たる事があった。
「あ」
「うん?」
「思い出したわ、コレ」
「なんなのよ、コレは」
「運命よ運命」
「は?」
急に運命と言い出したレミリアにパチュリーは困惑した。
「この手紙と運命に、何の関係があるのよ?」
「この手紙が届いた事自体が運命なのよ」
レミリアは、自分の書いたその手紙について、パチュリーに向けて語りだした…。
運命はあるのよ!絶対に!
「よし、できた…!」
フフ…このお手紙を読んだ時、貴方はどう思うのかしら…
「はぁ…」
レミリア・スカーレットは自室の机上にうなだれていた。
彼女は非常に疲れていた。
なぜなら、春雪異変後の後処理を八雲紫が推しつけてきたからだった。
「なんで私が…」
とは言うものの、レミリア率いる紅魔館の住人達もすこし前に異変を起こしていたので人様の事は言えないのだが。
レミリアはまず、人里の人間達と幻想郷の要人(いや、要妖怪と言うべきか)に向けて、季節遅れの春が帰って来た事を知らせる書状と、異変は終わり、暮らしは何も変わりないものに戻るという内容の書状を書かなければいけない。
はあぁ…面倒臭い…
一々書状で知らせる必要無くない?
それに、興味本意で咲夜は向かわせたけど私達には全然関係の無い異変じゃないコレ?
「なんで私が…」
やる気の起きないレミリアの頭を同じ思考がループするのだった。
それにしても、誰かに宛てて手紙を書くのも久しぶりね…
もう5年?いや10年?下手したら100年近く書いてないのかも?
最後に手紙を書いたのはいつだったかしら…
過去に思いを馳せるレミリアはある手紙の事を思い出した。
そういえば、一番最初に書いた手紙はパチェに宛てたのよね…
あら、そういえばアレってどうしたんだっけ?
うーん、よく覚えてないわね…
まぁいっか。そんな大した事書いてなかったと思うし…
すると突然レミリアの部屋の扉が勢いよく開いた。
「ちょっとレミィ!!これはなんなの!?」
「うわっ!…何よいきなり。私今忙しくて…」
突如として現れたパチュリーは、自分に宛てられた手紙(の封筒)をレミリアの前に突き出してこれみよがしに見せ付ける。
「手紙…?これがどうかしたの?」
「まだ分からないの!?」
どこかイラついたような表情のパチュリーは封筒をビリッと裂き、便せんを広げて見せる。
みらいのぱちぇへ
あなたがこのおてがみをよんだとき、あなたはわかるはずよ。
うんめいはあるわ。 レミリア
「うわぁ…幼い字体ね…。ってあれ、レミリア!?私!?」
「そうよ、レミィが書いたんでしょコレ!私に分かるように説明して!」
いやパチェ、アンタ喘息でしょ…
心の中でツッコミを入れつつ、レミリアは文面をよく見た。
う~ん、私の字に似てる所もちょくちょくあるわね…本当に私が書いた手紙なのかも
けど、何を考えてパチェにこんな手紙を…?
レミリアが少し考えると、思い当たる事があった。
「あ」
「うん?」
「思い出したわ、コレ」
「なんなのよ、コレは」
「運命よ運命」
「は?」
急に運命と言い出したレミリアにパチュリーは困惑した。
「この手紙と運命に、何の関係があるのよ?」
「この手紙が届いた事自体が運命なのよ」
レミリアは、自分の書いたその手紙について、パチュリーに向けて語りだした…。