Coolier - 新生・東方創想話

ニヘラ・・・ニター、マジトガスマイル

2018/04/11 23:31:44
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「あ、咲夜お姉様」
え?だれ?
「誰って、私っすよ!わ、た、し」ニター、マジトガスマイル
妹、戸隠……妹? 想像上の戸隠妹?
「……」ニター、マジトガスマイル





『この世は、しょせん可愛ければ正義、一番可愛くなければ一番可愛いのダシに使われお話の三枚目に使われる』って、戸隠が夢見た史上最強に可愛い設定である戸隠妹の夢に出てきた慧音先生は言っていた。




「何、だから何そのニター、マジトガスマイルは一体?」
「だから、私は咲夜お姉様にも、レミリアお姉様にも可愛いで負けるわけにはいかないっす」


 戸隠妹は、例のアレな作者が考え出した史上最強に可愛いオリキャラだ。そんな、可愛い設定のオリキャラが可愛いで負けてしまったらただの、おっさん作者の可哀想な妹になってしまう。

 なお、可哀想という設定は勝負に関係無く常に戸隠妹には寄り添っていた。


「なるほど、可愛いで私と勝負するつもりなのね」
「はいっす! 咲夜お姉様!」ニター、マジトガスマイル

 なお、戸隠妹は女性に対しては全員お姉様って言う。だって、そういう風に設定されているから。もちろん、読者の貴方に対してはお兄様って言う。

 なお、このサクヒンを読んでくれたお姉様は彼女になって下さい。

「オリキャラ、それも戸隠の妹の癖に私と可愛さで勝負しようとするなんて、愚かにも程があるわ」
「私にはこれしか、ないっす」

 咲夜にとっては、とるに足らない世界の片隅で作られたオリキャラである戸隠妹なんて数多ある星屑の一人に過ぎない。

 けれども、そんな世界の星屑の一つ、いや、それの一粒の塵にすぎない戸隠妹にとってそれが全てであり世界だった。

「はぁ、貴女ねぇ」
「はいっす! 咲夜お姉様! 何でしょうか?」
「戸隠妹、貴女は戸隠妹って時点で世界から否定されているのよ」
「確かに、戸隠の妹っていう時点でハンデがあるのは分かって居るっす」
「じゃあ、諦めなさい」
「でも、でも、私はまだ諦めたくない」
「諦めるも何もチャンスすらないのに」
「私は日の当たる暖かい場所があることが知りたいっす」ニター、マジトガスマイル

 去年、作られたばかりのオリキャラだから数え歳でまだ二歳の戸隠妹は世界の広さを知らない。

 チャンスなんてのは初めからないかも知れないけれど戸隠妹は諦めていなかった。


「貴女ねぇ。……まあ、良いわ。負けたわけじゃ無いけど。じゃあ、その行動が無駄だってことを、この先に居るお嬢様が証明しているからあながってみせればいいわ」
「咲夜お姉様?」
「私の気持ちが変わらないうちに行きなさい」
「お姉様……行きます」


 咲夜は砕けない意思を知り、勝ち切ることは出来ぬことをさとりその場を譲った。そして、もう一つ小さな気持ちだが、戸隠という穢れた作者が作り出したオリキャラが、その穢れを振り払い何処まで行けるのか見たくなくったのだった。



「やっぱり、人間って使えないわね」
「レミリアお姉様、 人間以下の作者が作ったオリキャラの底力見るっす!!!」ニター、マジトガスマイル!!!

 
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お兄様が戸隠という致命的弱点
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マジトガスマイルねっとりしてそう
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もう笑ったから持ってけ
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にへら
9.無評価Mankey削除
くぁわいい、くない?
10.無評価名前が無い程度の能力削除
とがひみこ
11.100名前が無い程度の能力削除
戸隠の妹かわいそう