「咲夜、今日は高等な遊びをするわ」
「お嬢様、高等な遊びとは何でしょうか?」
「それがわかっていたら。もう、その遊びは始まっているはずだった」
「……その遊びは現在行方不明なのですね?」
「ええ、悪い魔女から高等な遊びを取り返さないと世界が滅びてしまうわ」
「行方不明じゃなくて、囚われのお姫様だったのですね」
「そのお姫様は今はまだ瀟洒じゃなかったけれど可愛い女の子だったの」
「もしかして、お姫様ごっこがしたかったのですか?」
「お姫様ごっこなんて、咲夜がまだ小さかった時いらいね」
「あの時は、僭越ながらお姫様役をさせてもらいました」
「楽しかったでしょ」
「つまり、あの時の感動をもう一度ってことですね」
「ううん、それは思い出の中だからこそ輝いているの。もし、もう一度それをやったら酷く滑稽で違うものになってしまう」
「そうですね。今じゃ腰の曲がった悪い魔女の方が私にはお似合いですからね」
「……咲夜、違うの。別に皮肉とかじゃないわ」
「なんとなく、それっぽいことを言っただけですね」
「なんだ、わかっているんじゃない」
「ちょっと、困らせてみたかっただけですよ」
「ちょっと、困ったわ」
「私の孫があの頃の私と同じくらいです。ちょっと攫って来ますから助けに来てくださいね。王子様」
「ちゃんと、娘に攫いますって言ってから攫って来るのよ。悪い魔女」
「お嬢様、高等な遊びとは何でしょうか?」
「それがわかっていたら。もう、その遊びは始まっているはずだった」
「……その遊びは現在行方不明なのですね?」
「ええ、悪い魔女から高等な遊びを取り返さないと世界が滅びてしまうわ」
「行方不明じゃなくて、囚われのお姫様だったのですね」
「そのお姫様は今はまだ瀟洒じゃなかったけれど可愛い女の子だったの」
「もしかして、お姫様ごっこがしたかったのですか?」
「お姫様ごっこなんて、咲夜がまだ小さかった時いらいね」
「あの時は、僭越ながらお姫様役をさせてもらいました」
「楽しかったでしょ」
「つまり、あの時の感動をもう一度ってことですね」
「ううん、それは思い出の中だからこそ輝いているの。もし、もう一度それをやったら酷く滑稽で違うものになってしまう」
「そうですね。今じゃ腰の曲がった悪い魔女の方が私にはお似合いですからね」
「……咲夜、違うの。別に皮肉とかじゃないわ」
「なんとなく、それっぽいことを言っただけですね」
「なんだ、わかっているんじゃない」
「ちょっと、困らせてみたかっただけですよ」
「ちょっと、困ったわ」
「私の孫があの頃の私と同じくらいです。ちょっと攫って来ますから助けに来てくださいね。王子様」
「ちゃんと、娘に攫いますって言ってから攫って来るのよ。悪い魔女」