Coolier - 新生・東方創想話

お姫様から悪い魔女になりました。

2018/03/25 13:24:14
最終更新
サイズ
1.17KB
ページ数
1
閲覧数
1825
評価数
8/17
POINT
1130
Rate
12.83

分類タグ

「咲夜、今日は高等な遊びをするわ」

「お嬢様、高等な遊びとは何でしょうか?」

「それがわかっていたら。もう、その遊びは始まっているはずだった」

「……その遊びは現在行方不明なのですね?」

「ええ、悪い魔女から高等な遊びを取り返さないと世界が滅びてしまうわ」

「行方不明じゃなくて、囚われのお姫様だったのですね」

「そのお姫様は今はまだ瀟洒じゃなかったけれど可愛い女の子だったの」

「もしかして、お姫様ごっこがしたかったのですか?」

「お姫様ごっこなんて、咲夜がまだ小さかった時いらいね」

「あの時は、僭越ながらお姫様役をさせてもらいました」

「楽しかったでしょ」

「つまり、あの時の感動をもう一度ってことですね」

「ううん、それは思い出の中だからこそ輝いているの。もし、もう一度それをやったら酷く滑稽で違うものになってしまう」

「そうですね。今じゃ腰の曲がった悪い魔女の方が私にはお似合いですからね」

「……咲夜、違うの。別に皮肉とかじゃないわ」

「なんとなく、それっぽいことを言っただけですね」

「なんだ、わかっているんじゃない」

「ちょっと、困らせてみたかっただけですよ」

「ちょっと、困ったわ」

「私の孫があの頃の私と同じくらいです。ちょっと攫って来ますから助けに来てくださいね。王子様」

「ちゃんと、娘に攫いますって言ってから攫って来るのよ。悪い魔女」
簡易評価

点数のボタンをクリックしコメントなしで評価します。

コメント



0.380簡易評価
1.100名前が無い程度の能力削除
爽快感抜群
2.90奇声を発する程度の能力削除
面白かったです
6.70大豆まめ削除
心地よいテンポのレミ咲会話劇。ほっこり。
8.100名前が無い程度の能力削除
わずか1kbでありながらお洒落な作品でよかったです。
9.100名前が無い程度の能力削除
とても良かったです
10.90名前が無い程度の能力削除
咲夜が小さかったいころにお姫様ごっこして遊び。世代を超えお姫様ごっこで咲夜の子孫と関わっていく。良作でした。次はもっと長く書いて!
11.100南条削除
よくある話に思えましたが妙にお洒落で面白かったです
15.100名前が無い程度の能力削除
久しぶりにギョウヘルさんと思って開いたら。変わらない素敵な作品でよかった。