Coolier - 新生・東方創想話

無意識の彼方

2017/07/28 05:17:39
最終更新
サイズ
2.39KB
ページ数
1
閲覧数
1249
評価数
7/11
POINT
720
Rate
12.42

分類タグ

太陽ギラギラここはどこ?
思い出したここは地上 地下の上で空の下
せらせらせらせら あっちで水が忙しそう こっちは葉っぱがちろちろ笑ってる 何だか見たことある景色 そうだここは妖怪の山

「あー、この生乾きの感じがくせになるんだなぁ」
「にとりー、また頭のお皿乾かしてんの? また前みたいに倒れちゃっても知らないぞ」
「平気平気、今度は帽子かぶったままで陰干しだから。それより今ちょうどギリギリの乾き具合でさ、スリル満点で最高に気持ちがいいよ」
「同じかっぱとして、にとりのそのシュミだけは一生理解できないね」

かっぱとかっぱ 水の中と岩の上で大きなお喋り どれどれ秘密のお皿はこの中かな?

「あ、帽子が! あれ、どこ!?」

うーん 思ってたのとちょっとちがう つまんなかったから帽子は返してあげない じゃあねかっぱさんお元気で

「ぼうし……乾く……ウッ」


風がふうふう手まねきしてる 今度はおもしろいものあるといいな あれ? 私何でここに来たんだろう 思い出せないけどまあいっか
体はずっと前かがみ 私がななめ? 地面がななめ? 川と一緒に足が勝手に歩いてる
一緒に歩いた川は死んじゃった 静かになって大きな水たまりになっちゃった
発見発見 今度は四人 水の近くで遊んでる

「私がお母さんで、リグルがお父さん。チルノちゃんは子供の役で、ルーミアちゃんはポチね」
「また大ちゃんがお母さん? あたいもたまにはお母さんやりたい!」
「私だってたまにはポチ以外の役がやりたいのだ」

はーい じゃあ私がわんわん ポチやります!

「じゃあ、今度は私がお父さんで、チルノちゃんがお母さん。ルーミアちゃんは子供の役ね」
「私は?」
「リグルはポチなのだ」
「あれ? ポチは最初に決まらなかったっけ」
「え? でもいつもと同じ人数、いつもと同じ役だけだよ?」

それじゃああなたはかっぱさん この帽子をかぶれば誰でもかっぱさん

「リグル、その帽子どうしたの?」
「ん? 何だこれ」

「見付けたぞ! 帽子泥棒め」
「にとりの仇、覚悟しろ!」
「うわっ、何か来た」
「に、にげるのだ!」

あれあれ おままごとやらないの? 残念ばいばい また遊ぼうね

ふらふらひゅーひゅー 気が付いたら辺りはまっくら 星が見えないのはどうしてかな
思い出したここは地底 私の街 そうだ私はお姉ちゃんを探してたんだ
だけどお姉ちゃんは見つからない そういえば自分のお家はまだ探してなかったっけ


あ いたいた いつものお部屋のいつものイスの上 まったくどこにいってたの? いっぱいいっぱい探したんだよ?
お姉ちゃんはぽかぽかふわふわ とってもおちつくいい香り 抱き付いてるとなんだかうらうら 眠くなっちゃった

おやすみお姉ちゃん ずっと一緒だよ

 
 
 
 
 
 



 こいし、あなたは今頃どこで、何をしているのかしら……
 
 
 
 
 
 
突然こいしちゃんが降りてきたので無意識に身を任せて書きました。
SSというより詩というか、言葉遊びに近いですかね
かなり幼稚な雰囲気にしようとしたので読みにくかったらすみません。

私のイメージするこいしの無意識の世界を少しでも感じていただければ幸いです
もなじろう
簡易評価

点数のボタンをクリックしコメントなしで評価します。

コメント



0.150簡易評価
1.80奇声を発する程度の能力削除
イメージが伝わりました
面白かったです
3.80仲村アペンド削除
ほわほわと軽い調子ながらも、結局誰にも気づかれないのが少し寂しげでもあり、良い雰囲気でした。
4.80沙門削除
面白かったです。
5.90名前が無い程度の能力削除
ふわふわ感と共に感じる一抹の寂しさが良かったです
6.60名前が無い程度の能力削除
いいですね
7.100南条削除
こいしちゃんが通った跡に被害ばかりが増えていく
だがそれがいい
10.80ノノノ削除
さくっと読めてよかったです。
すれ違う姉妹は悲しいけれどいいですね。