私が借りた本の中に、パチュリーの日記帳が紛れていた。
偶然混ざってしまったらしい。
してはいけないと思いつつ、つい盗み読んでしまう私。
今日もあの人が本を借りに来た。いつもの白黒の洋服に、日本的な名前なのにあまり日本っぽくない色の髪、そして魔法への探求心。
最初は読書の邪魔だなあと思ったのだが、気が付くと、つい彼女が来るのを楽しみにしてしまっている。
彼女が来る前、大きな音がした。聞くと、うちの美鈴と手合わせをしたらしい。
極力館に被害が出ないように気を付けたとの事だが、少しやり過ぎたと謝ってくれた。
正直、もっと強気でもいいのに、そういう姿も悪くないのにな。
今日もあの人が訪れた。私の隣に座ってもいいかと言われ、分からない部分を教えてあげた。
近くで見ると彼女の髪は艶があって、いい匂いがする。髪をかき上げる仕草に不覚にも胸の鼓動が乱れてしまう。
あの人が時折見せる、包み込むような笑顔を見ていると、私が教えるだけでなく、彼女に手取り足取り教わる側にもなりたいな、とも思ってしまう。
冗談を装いつつ、貴方が私の魔法の師匠だったらいいのに、と本音を言うと、彼女はまだまだだと謙遜した。
これは私だけがしっている彼女の一面だと思う。
彼女のひたむきな姿勢には感心させられる、どんな学問もそうだが、魔法は難しい、でも彼女は難題に直面しても自分なりに理解しようと努めている。
あまり根詰めても体に悪いと思うから、という口実にパーティに招待しようかな、ちょっとドキドキしちゃうよ。
「ちょっと、この前私の日記帳持っていったでしょ」
「中身もどうせ読んだんでしょ」
「ええそうよ、恥ずかしいけど、あの日記帳に記した気持ちは本物よ」
パチュリーは赤面して魔理沙から目をそらし……
「だから魔理沙も見習いなさいよね、白蓮さんのこと」
とつぶやいた。
偶然混ざってしまったらしい。
してはいけないと思いつつ、つい盗み読んでしまう私。
今日もあの人が本を借りに来た。いつもの白黒の洋服に、日本的な名前なのにあまり日本っぽくない色の髪、そして魔法への探求心。
最初は読書の邪魔だなあと思ったのだが、気が付くと、つい彼女が来るのを楽しみにしてしまっている。
彼女が来る前、大きな音がした。聞くと、うちの美鈴と手合わせをしたらしい。
極力館に被害が出ないように気を付けたとの事だが、少しやり過ぎたと謝ってくれた。
正直、もっと強気でもいいのに、そういう姿も悪くないのにな。
今日もあの人が訪れた。私の隣に座ってもいいかと言われ、分からない部分を教えてあげた。
近くで見ると彼女の髪は艶があって、いい匂いがする。髪をかき上げる仕草に不覚にも胸の鼓動が乱れてしまう。
あの人が時折見せる、包み込むような笑顔を見ていると、私が教えるだけでなく、彼女に手取り足取り教わる側にもなりたいな、とも思ってしまう。
冗談を装いつつ、貴方が私の魔法の師匠だったらいいのに、と本音を言うと、彼女はまだまだだと謙遜した。
これは私だけがしっている彼女の一面だと思う。
彼女のひたむきな姿勢には感心させられる、どんな学問もそうだが、魔法は難しい、でも彼女は難題に直面しても自分なりに理解しようと努めている。
あまり根詰めても体に悪いと思うから、という口実にパーティに招待しようかな、ちょっとドキドキしちゃうよ。
「ちょっと、この前私の日記帳持っていったでしょ」
「中身もどうせ読んだんでしょ」
「ええそうよ、恥ずかしいけど、あの日記帳に記した気持ちは本物よ」
パチュリーは赤面して魔理沙から目をそらし……
「だから魔理沙も見習いなさいよね、白蓮さんのこと」
とつぶやいた。
面白かったです
だまされるのは好きです
ありですね
そうか、こんなのもありだ。ぱちゅひじ流行れ。
次のターンでとらねこ氏にクリティカルを放つ。
最初はああそういう話か……と思ってたらあれ?ってなって最後ふふってなった
きっちりとまとまっていてクスッとくる作品でした