「おねえちゃん」
「え? こいし様?」
「イタズラがお菓子をくれないとフランドールがおねえちゃんを加速させちゃうぞ~」
「こいし様? それはどういうことですか?」
この時の、こいしはフランドールの仮装をしていたから容易にハロウィンをしたいんだなと、さとりが見たらすぐに理解できただろう。
しかし、このおねえちゃんと呼ばれた人物は、さとりの仮装をした。お空だった。
お空だって、ハロウィンをしたかった。これから、こいしの部屋に行くところだったのに。先が越してきて越後だった。
「おねえちゃんはイタズラと千人針どっちが良い?」
「イタズラされたくないですから、千人針にします」
こいしは、布と糸のついた針を取り出して、お空に差し出した。
お空はそれを受け取ると無言でパンダのマークをその布に刺繍したのだった。
「ありがとう。おねえちゃん。おねえちゃんがね。今度戦争ごっこしようって言い出したら装備しようと思って」
「どうも」
まだ、千人も集まっていないだろうというのに、こいしはもう勝ったつもりになってその布を腰に巻いた。
その時、こいしはハッとした表情に成った。
こいしはこの時気がついてしまった。
「おかしい」
「どうしました?」
「おねえちゃんが2人居る。こんなことは今まで無かったはず」
こいしの目の前にはさとりの格好したおねえちゃん。戦争ごっこするおねえちゃん。戦争ごっこしないおねえちゃん。
そして、おねえちゃん。
「こいし様?」
「そう、そういうこと」
こいしはななんだか理解した。そして、とある結論に至ったのだった。
「フォーオブアカインドにチガイナイこれは」
「な、なんと! それは大変!」
「お空、敵がくる。各自持ち場について各個撃破するよ。お菓子に糸目はつけないでお菓子が焼きつくまで応戦」
こうして、こいしとお空はタコツボを作ってお菓子を求める幽鬼共から地霊殿を守るべく臨戦態勢を整えたのだった。
そうとも、知らずに今日はハロウィンだ。お菓子欲しさなのかどうかはわからないが、さとりがお出かけから帰ってきた。
なんら複線は張って居なかったことにもう後悔しても遅い。第一防衛ラインのお空が守る場所に、さとりが通りかかった。
「ふ~ん、ふふふふ~ん」
さとりは油断していた。地霊殿が自分の家だから油断して、お空が居ることに気がつかず鼻歌を歌いながら歩いている。
『こいし様』
どこからか取り出したのか、お空は糸電話で近くに居る、こいしに話しかけて指示をもらおうと抵抗。
「おねえちゃん、通信は駄目おねえちゃんに気付かれてしまう」
「……たしかに」
「……」
もう、さとりは気がついているが知らないふりしてあげてることも考慮に入れなければこのハロウィンは生き残れない。
「おねえちゃん! 覚悟!」
結局、こいしが飛び出して来て、さとりに勝負を挑んだのだった。
「あ、え? こいし様」
思わぬ、こいしの行動にお空は戸惑うばかりでその場で思考を停止してしまう。
「……こいし、いえ。フランドールのようねこれはどういうこと?」
幸いにも、さとりはやさしい世界の住人だった。こいしの言う覚悟が何かは理解出来ないが必死に妹が何かを訴えてきているのだ。
ここで、正面から受け答えると正直ごめん身が持たない。
「cuckoo or chirp?」
「え? こいし、今なんて?」
「くれなきゃ、お菓子がイタズラしちゃうぞ。おねえちゃん」
言葉だけなら理解に苦しむところだったが、そこは姉妹であるから十姉妹。
さとりはこいしの後ろでお菓子が欲しいんですよってジェスチャーするお空を尻目になぜか持っていた十姉妹を取り出した。
「そう、これが欲しかったのおねえちゃん」
終始笑顔だったこいしが初めて笑顔になって笑った。さとりの答えは多分これであって居たのだろう。
誰もこいしの心を読むことは出来ないのだから多分あっていたのだろう。
「こいし、我侭言ってばかりいないで、ちゃんとTrick or Treatするのよ」
「I heard crows cawing loud in the morning.」
「ええ、そうね」
「おねえちゃん。私、お菓子をたくさん貰いに行ってくるよ。探さないでね」
「ええ、夕方には帰るのよ」
誰もわからない姉妹のキズナが通じ合ったようで、こいしはさとりの元を旅たちハロウィンに向かったのだった。
こいしなら大丈夫。大丈夫ゼッタイにお菓子をたくさん持って夕方には地霊殿に帰ってくるだろう。
「虫歯には気をつけて下さいね」
小さくなる、こいしに向かってお空は言った。めでたしめでたし
「え? こいし様?」
「イタズラがお菓子をくれないとフランドールがおねえちゃんを加速させちゃうぞ~」
「こいし様? それはどういうことですか?」
この時の、こいしはフランドールの仮装をしていたから容易にハロウィンをしたいんだなと、さとりが見たらすぐに理解できただろう。
しかし、このおねえちゃんと呼ばれた人物は、さとりの仮装をした。お空だった。
お空だって、ハロウィンをしたかった。これから、こいしの部屋に行くところだったのに。先が越してきて越後だった。
「おねえちゃんはイタズラと千人針どっちが良い?」
「イタズラされたくないですから、千人針にします」
こいしは、布と糸のついた針を取り出して、お空に差し出した。
お空はそれを受け取ると無言でパンダのマークをその布に刺繍したのだった。
「ありがとう。おねえちゃん。おねえちゃんがね。今度戦争ごっこしようって言い出したら装備しようと思って」
「どうも」
まだ、千人も集まっていないだろうというのに、こいしはもう勝ったつもりになってその布を腰に巻いた。
その時、こいしはハッとした表情に成った。
こいしはこの時気がついてしまった。
「おかしい」
「どうしました?」
「おねえちゃんが2人居る。こんなことは今まで無かったはず」
こいしの目の前にはさとりの格好したおねえちゃん。戦争ごっこするおねえちゃん。戦争ごっこしないおねえちゃん。
そして、おねえちゃん。
「こいし様?」
「そう、そういうこと」
こいしはななんだか理解した。そして、とある結論に至ったのだった。
「フォーオブアカインドにチガイナイこれは」
「な、なんと! それは大変!」
「お空、敵がくる。各自持ち場について各個撃破するよ。お菓子に糸目はつけないでお菓子が焼きつくまで応戦」
こうして、こいしとお空はタコツボを作ってお菓子を求める幽鬼共から地霊殿を守るべく臨戦態勢を整えたのだった。
そうとも、知らずに今日はハロウィンだ。お菓子欲しさなのかどうかはわからないが、さとりがお出かけから帰ってきた。
なんら複線は張って居なかったことにもう後悔しても遅い。第一防衛ラインのお空が守る場所に、さとりが通りかかった。
「ふ~ん、ふふふふ~ん」
さとりは油断していた。地霊殿が自分の家だから油断して、お空が居ることに気がつかず鼻歌を歌いながら歩いている。
『こいし様』
どこからか取り出したのか、お空は糸電話で近くに居る、こいしに話しかけて指示をもらおうと抵抗。
「おねえちゃん、通信は駄目おねえちゃんに気付かれてしまう」
「……たしかに」
「……」
もう、さとりは気がついているが知らないふりしてあげてることも考慮に入れなければこのハロウィンは生き残れない。
「おねえちゃん! 覚悟!」
結局、こいしが飛び出して来て、さとりに勝負を挑んだのだった。
「あ、え? こいし様」
思わぬ、こいしの行動にお空は戸惑うばかりでその場で思考を停止してしまう。
「……こいし、いえ。フランドールのようねこれはどういうこと?」
幸いにも、さとりはやさしい世界の住人だった。こいしの言う覚悟が何かは理解出来ないが必死に妹が何かを訴えてきているのだ。
ここで、正面から受け答えると正直ごめん身が持たない。
「cuckoo or chirp?」
「え? こいし、今なんて?」
「くれなきゃ、お菓子がイタズラしちゃうぞ。おねえちゃん」
言葉だけなら理解に苦しむところだったが、そこは姉妹であるから十姉妹。
さとりはこいしの後ろでお菓子が欲しいんですよってジェスチャーするお空を尻目になぜか持っていた十姉妹を取り出した。
「そう、これが欲しかったのおねえちゃん」
終始笑顔だったこいしが初めて笑顔になって笑った。さとりの答えは多分これであって居たのだろう。
誰もこいしの心を読むことは出来ないのだから多分あっていたのだろう。
「こいし、我侭言ってばかりいないで、ちゃんとTrick or Treatするのよ」
「I heard crows cawing loud in the morning.」
「ええ、そうね」
「おねえちゃん。私、お菓子をたくさん貰いに行ってくるよ。探さないでね」
「ええ、夕方には帰るのよ」
誰もわからない姉妹のキズナが通じ合ったようで、こいしはさとりの元を旅たちハロウィンに向かったのだった。
こいしなら大丈夫。大丈夫ゼッタイにお菓子をたくさん持って夕方には地霊殿に帰ってくるだろう。
「虫歯には気をつけて下さいね」
小さくなる、こいしに向かってお空は言った。めでたしめでたし
このふざけたものに20点やましてや100点なんて絶対に入れたくないわ