ーー迷いの竹林奥深く 永遠亭ーー
「んん〜」
永遠亭の医務室で業務を終えた永琳がのびをしていた。
「ふぅ……今日は何時もより早く片付いたわね。今日は久々にくつろげそうだわ」
そう呟き、仕事で使用した書類や本を本棚に戻す。
ーさて、昼食後は何をしようか……?最近、睡眠をあまりとっていないから思いっきり寝るのも良いかもしれないわね。
と、そこで本棚の中からある本が目に入る。輝夜から借りていた漫画だ。
最近、人里で大人気の作品。内容は約千何百年前の西洋で巨人という種族と人間の戦いを描いたものだ。
「あら……輝夜に返すのを忘れていたわ。早く返して次の巻を貸してもらいましょう」
永い時を生きてきており暇を潰す為に様々な娯楽に手を出してきた永琳はこの作品を高く評価している。
ー早く次の巻が読みたいものね。
そう言って本棚から引き抜くと漫画と本の間からある一枚の紙が落ちてきた。
ー何かしら?
かなりボロボロになって縁などが欠けてしまっており風化しているのがわかる。
「これは……」
紙を拾う。茶色に変色しているが写真のようだ。写真には、永林を含め三人の女性が写っていた。
写真の中の左側に写っている永林は今の奇抜な服装とは違い普通の服装に白衣を着ており少しばかり笑っている。そして、真ん中には永林と右側にいる女性の腕を組んで満面の笑みを浮かべた着物を着た女性。もう一人は濃い灰色のハイネックに黒いズボン、これまた黒いコートを羽織った気だるそうな顔をしている長身の女性。
いつ撮った物だろうか?永琳の記憶にこの写真に写っている2人の女性の記憶が無い。
しかし、この写真を眺めているととても懐かしい感じがした。だが…
「っ……!」
写真を眺めている猛烈な頭痛と共にある記憶が蘇ってきた。
幻想郷の人里よりもかなり発展が進んだ街……そう、月の都だ。その街中に永琳は立っていた。永琳の眼の前には何人もの銃を装備した玉兎達と数人の使者がいる。更にその奥には写真に写っていた黒コートの女性がいた。腕の中に写真に写っていた着物の女性だったであろうものを片手に抱え、もう片方の手には長槍、口には刀を加えて。そして、彼女は玉兎達との戦闘を繰り広げていた。……いや、目の前で起きている事は戦闘などではなく殺戮だった。黒コートの女性は片腕に人一人を抱えてるにもかかわらず玉兎達の銃撃を何なく避け玉兎達を次々と殺していっている。永琳はと言うとある道具を使おうとしていた。一回だけ地上への扉を開く小刀だ。その小刀を彼女の足元に投げつける。すると扉が開き彼女は地上へと落とされていく。地上へ落ちていく瞬間彼女は凄まじい憎悪を浮かべた表情で永琳を見ていたー
そこで記憶が途切れ、立っているのが辛くなり頭を抱え床に座り込む。
「ハァ……ハァ……」
ー忘れたと思っていたのに……。
心拍数が上がり呼吸も苦しくなったが暫くじっとする事で落ち着いてきた。そして、立ち上がり写真を裏向きにして机に置く。
「もし、生きてたらどうしてるかしら……海璃、神奈……
黒コートの女性と着物の女性を思い浮かべながらそう呟く。
そんな風に物思いにふけていると居間の方から「えーりん〜、ご飯まだ〜?」と輝夜の呼ぶ声が聞こてきた。
時計は既に正午をまわっていた。
ーすぐに昼食を作らなくては。
駆け足で永琳は医務室を出て行った。
ーー無縁塚ーー
幻想郷の中でもトップクラスで危険度が高い無縁塚。
その無縁塚で一人の女性が封印から目を覚ます。
「……………」
百八十五㎝近くはある高身長。暗い深海のような青い髪に光を失った血の色をした赤い瞳。
昔と服装が変わってないか確認をしてみる。灰色のノースリーブハイネックに黒の長ズボンとベルト。封印前の服装に変わりない…と思ったが一番重要な黒コートが無い。
ーあれが無いと困る。……まぁいい、後で探してみよう。
次は能力を使えるか試そうと少し離れた場所に生えている巨木に向かって能力を発動させる。自身のてのひらから激流が発射され狙った巨木所か後方にあった巨木数本もまとめてなぎ倒していった。能力も昔のまま扱える事が確認できる。
次は相棒の確認。相棒と言っても武器の事だが。
まず、水の中から鮮やかな蒼色の柄をした三又の長槍を取り出す。刃こぼれ一つしていない新品同然のままだった。朽ちる事無く主人の帰りを待っていてくれたようだ。
しかし、刀の方が無い事に気付いた。あれも大事なものだ。黒コートついでにこの近くに無いか無縁塚を捜索してみる。すると、無縁塚の最深部に祠があった。扉には厳重にお札で封印されている。
ベリベリベリ……
手を伸ばしお札を乱暴に剥がしていく。
ガチャ……
開帳。中には二本の刀が置かれていた。翡翠色をした刀と黒色の刀。埃を被っているが間違いなく自分の愛刀だ。翡翠の刀を腰に携え、もう一本の黒い刀をあるものに変化させる。刀は黒い霧になり徐々に形を形成していく。完成したのは黒い長コート。探していたものが同時に見つかり安心する。
大体の事は確認出来た。これで大丈夫かと思っていたが一番大事な事を思い出す。
目的
それを思い出し彼女は狂気に満ちた表情になる。
「クッ……クハハハハッ……ハハハハハハ!!」
彼女の笑い声が無縁塚に響きわたっていった。
「待っていろ……」
そう呟き、龗 海璃は無縁塚から歩き出した。
ーー紅魔館 門ーー
午後一時半過ぎの紅魔館。その門の横で門番の『紅美鈴』が何時ものように昼寝していた。
ーあぁ〜、寝ることは生きている時間の中で最高の至福だと思うんですよね〜
よくもまぁ、毎日寝ていられるものである。
しかし、生き物の気配がした為、美鈴は眠りから目を覚ます。
美鈴は大抵の時間昼寝をしているが【気を使う程度の能力】によって現れた生き物の気を察知して目を覚ます。そうでもなければこの館の主人が門番を任せる訳が無い。
現れたのは黒い長コートを着た美鈴と同じくらいの身長の女性。全身黒づくめでかなり不審人物に見える。
ー全然見ない顔ですね。何しに来んだろう?
とはいっても美鈴は門番という役職についてるため主人かメイド長の許しを貰わないと紅魔館の敷地の外から出る事が出来ない。
なので紅魔館への来客者ぐらいしか顔を知らない。紅魔館に来る人物は大体が『博麗霊夢』や『霧雨魔理沙』など。後は、武術者として美鈴へ挑んで来る者ぐらいか。知らない人物が来た場合は要件を聞く必要がある。
なので要件を聞くため黒コートの女性に声を掛ける。
「申し訳ございません、此方には初めて来客なさる方ですよね?今回はどのようなご要件で此方に?」
「…………」
しかし、女性は此方に振り向きもせず何も喋らない。
再度声を掛けてみる。
「あの……聞いてますか?」
少しの間の後、海璃が美鈴に振り向く。光の灯ってない生気が抜けたような瞳……。途轍もなく不気味で尚且つずっと見つめているとこちらの精神がおかしくなりそうな雰囲気を醸し出しだしている瞳だ。
そんな瞳を見ていると、やっと女性が口を開いた。
「要件か……まぁ、特には無いが……」
……と一旦区切り
「幻想郷そのものに用があるといったところか…」
全身から何かを放つ。……それは周囲が凍てつくようなおぞましい殺気。体中が竦み、冷や汗が滲み出る。
長年生きてきた美鈴ですらここまで恐ろしい殺気を受けた事は無かった。何時ぞやか、家族を他の妖怪に傷つけられた時の自分の主人が放った殺気よりも濃い。
多分、この殺気を人間に放ったら良くて失神。最悪、心肺停止に至ってしまうかもしれない。
この殺気。そして、先程の幻想郷に対して敵対しているような発言。
まだ明確とは言えないが目の前にいるこの人物を何が何でも紅魔館に入れては……いや、幻想郷に留めてはいけない。美鈴の本能がそう伝えてくる。
「貴女をここに入れる事は出来ない。お引き取り願います」
何とか口を開きそう伝える。
だが、こんな殺気を放ってくる人物が人の話を聞く訳も無くあっさりとした顔で
「そうか。なら無理矢理入るまでだ」
と言い放ち門に向かって蹴りの構えをとる。
……そして、次の瞬間には轟音を鳴らしながら紅魔館の門はいとも容易く蹴破られていた。
紅魔館の門や外壁は紅魔館の魔女の魔法によって強化されており、魔理沙のマスタースパークぐらいの威力がなければ破壊する事は不可能だ。
黒コートの女性はそんな門を間違いなく能力を使用せずに只の蹴りで破壊したのだ。
「…………っ!?やってくれましたね!」
門を破壊した女性が紅魔館に足を踏み入れようとした瞬間、美鈴は彼女に向かって掌打を放つ。
紅魔館の住人の知人以外で門や壁を破壊しようとした人物は美鈴の排除対象になる。
美鈴は実力者の多い幻想郷で肉弾戦ではトップクラスの強さを誇る。スペルカードルールにより目立たなくなってしまったが、その強さは鬼と同等。そんな美鈴の一撃は普通の妖怪ぐらいなら一撃で沈めてしまうほどの威力を誇る。
だが美鈴の放った一撃を彼女は片手で簡単に止めてしまった。
「お前はこの館を見た後殺ろうと思っていたのだが……。中々の威力だな。悪くない。……うん、そうだな。試してみるか」
そう呟きながら、美鈴の手を離し彼女は腰に携えた刀を外壁に立てかける。
「何のつもりですか…?」
警戒しつつ美鈴が問う。
「今の幻想郷の奴らがどの位強いのか見てみようと思っただけだ。後、今の掌打で気付いたがお前も妖怪だな?」
いわば自分の腕試しの相手をしろという事だ。そして、美鈴が妖怪という事も気づかれてしまった。
だが、これは美鈴にとっては好機でもある。今この場でこの女を力でねじ伏せるか……最悪殺害すれば紅魔館に侵入される事は防げる。
ここは相手の申し出に乗るしかない。
「いいでしょう…」
「楽しませてくれよ……?能力は使わない技術と力だけの殺し合い……。始めようじゃないか」
少しばかり楽しそうな顔でこちらを見ている。
正直こんな者の相手などしたくないのだが、紅魔館にいる皆の為に美鈴も覚悟を決める。
その前に気になったのである質問をする。
「貴女の名前を教えてもらってもいいですか?こんな形になったとはいえ命をかけた真剣勝負をするんです。お互い名前を知るぐらいはいいでしょう」
「……龗 海璃だ。じゃあお前の名前も教えてもらおうか」
「紅 美鈴と申します。……では行きますよ」
美鈴は構えをとる。
「……お手並み拝見といこうか!」
構えをとった瞬間、海璃が間合いを一足で詰め右腕で拳打を放つ。その一撃を美鈴は的確に防御する。しかし、海璃はすぐさま次の攻撃に移る。三連続右ストレートに後ろ回し肘打、上段蹴りに後ろ回し上段蹴り。
凄まじい速度で襲い掛かる海璃の攻撃を美鈴は防御と回避を駆使して捌ききる。
「……ほう」
(……っ!凄い威力だ……。しかも素早く、的確に人体急所を狙ってくる!……だけど、次はこっちの番ですよ!)
海璃からの攻撃は捌いた……。今度は此方の攻撃だ。
掌打の連撃を人体急所に向かってに放つ。しかし、力試しであれ程の攻撃をかましてくる相手だ。美鈴の連撃を流れるように受け流す。その上最後の連撃を受け流しつつ腕を引っ張り美鈴の体制を崩して来た。
「!?」
体制を前のめりに崩された瞬間、美鈴の左の脇腹に海璃のつま先蹴りが襲い掛かるのが見えた。なんとか片足をに踏み込み、体制を戻して右手を左脇腹と蹴りの間に差し込み受け止める。重心が右に傾く。
つま先蹴りの衝撃が肺を貫き呼吸が苦しくなる。
「ウッ……!」
だが、こちらもただではやられない。海璃つま先を掴んだ手を素早い動きで足首に移動させ足を固定したのちふくらはぎに肘打ちを振り下ろす。
「……!」
海璃が少しだけ渋い顔をしたのが分かる。
そして、今のつま先蹴りを受けとめてあることに気付いた。
(あのブーツ、つま先の部分に何か仕込んである?蹴りの瞬間に変な異物感がした。大方鉄か何かかな?……そういえばあの蹴りの構えとかパチュリー様の図書館の外の世界の武術の本で見た事があるような。……確か、サバットとかだっけ?つま先を使ったりする足技が多めの武術な筈。なら、ブーツ全体に何かしらの硬いものが仕込まれているのかもしれない……。それにしても凄い威力。門を蹴破ったのもうなづける……)
そんな事を頭の片隅に置きながら構えなおす。
太極拳を軸として他の中国武術などを駆使し美鈴は再び連撃を繰り出す。一方、海璃は防御をしながら相手のバランスを崩しその隙をつこうとする戦術をしかける。
そんな一進一退の攻防を繰り広げていた。
戦いの途中美鈴は相手の格闘スタイルを分析していた。
(この人は足技を中心とした戦い方をしているな。しかも、隙が全く無い上、一発一発がかなり重い…辛いな)
分かってきたことは海璃が使う武術は様々な格闘スタイルを自分流にアレンジした足技。カポエラにサバット、躰道などなどの武術が元にみられる事がある。それなりに手技も使うが足技がメインの戦闘スタイルだ。
足は手よりリーチがあり全体重を常に支えてる為、手技より足技の方が威力が数倍大きい。だが、その反面、手より自由に動かせないので精度に欠け、連射力も低い。その上、足技は繰り出した瞬間軸足のみの一本足立ち状態になるのでバランスを崩しやすく反撃を貰いやすい。
だが、海璃の足技はその弱点が見当たらない。ローキックで軸足を倒しても一瞬の内に立て直されてしまう。
そして、海璃の足技の最大の特徴は座高よりも長い足から繰り出される蹴りだった。特に、手技が届かない間合いから繰り出されるハイキックなどの威力は防御した腕を痙攣させる程のものだった。先程は逆立ち状態から横回転して放つ蹴りなんかしてきた
しかし、美鈴も負けてはおらず足技を回避、防御しつつ海璃に着実にダメージを与えていた。
どれ位の時間が経っただろうか。実際は15分前後ぐらいしか経っていないだろうが体感では何時間にも感じられた。そんな風に感じられる程に殴り、蹴り合っていたということだ。
「ハァ……ハァ……」
「フゥ……ハッ、ハァー」
お互い激しい殴り合いを繰り広げ息も切れ始めてきた。
そして、海璃が少し後退し微笑を浮かべながら
「正直驚いたぞ。私と体術でここまでいい殺し合いが出来たのは片手で数えられる位しかいなかった。……がお前はその中でも最高に燃えたぞ」
と美鈴を褒めたてる。
……が、そんなことを狂人から言われても全然嬉しいわけもなく美鈴は
「…そりゃどうも」
と答えるぐらいしか出来なかった。
微笑を浮かべていた海璃だが、やがて少しばかり残念そうな表情になり
「本当はもっとずっと楽しみたいものだが……。私もまだ殺る事がたくさん残っているからな。これで終わらさせて貰うとする……」
そう告げ妙な構えをとる。
妙な構えだが先の発言をするに何か大技がくると感じた美鈴は防御の構えをとる。だが、その防御は無駄となった。
次の瞬間、少し離れた所にいた海璃は消え目の前にいた。そして、美鈴の腹部に凄まじい衝撃が走る。
「ガハァッ!」
腹部を押し上げられ声が口から漏れる。そんな中で美鈴が見たものは自分の腹をくの字にめり込んで曲げている海璃の左膝。
凄まじい激痛のせいでそんな事ぐらいしか判断出来なかった。
ー何が起きた……!?
しかし、海璃は考える暇を与えてくれなかった。
膝蹴りの衝撃により宙に浮く体。そこに追撃の2発目。体の捻りを駆使した……多分、海璃の蹴り技で最も高い威力を誇る上段右回し蹴りが左脇腹を捉える。
「…………っ!」
もはや声が出ない。殴り合いをしてる時に食らった蹴りが可愛く思える威力だった。
海璃の放った蹴りは美鈴の鍛えぬいた左脇腹の肉を打ち、骨を砕いた。左肺が完全にやられ心臓にも衝撃が響く。
これで完全に勝負はついた。
しかし、このままで終わらなかった。
海璃の回し蹴りはその勢いを止めずそのまま、左斜め下に振り下ろし……
美鈴の体を地面に思い切り叩きつけた。
もう悲鳴を出す事も出来ず、激痛に顔を歪める事もできなくなっている。地面に叩きつけられた右半身は潰され完全に動かない。肺をやられたおかげで呼吸が。心臓の血管損傷と右半身の大量出血により完全に美鈴の生命が危うい。
薄れゆく意識の中、美鈴はある事に気付いた。
(海璃は技術の勝負といってた……。それは戦っていてわかった。あの台詞からして本気で戦っていたのかもしれない。けど、所詮は『技術』だけ本気だったということなのかな…。)
ー結局は海璃が本気を出せば技術云々の前に美鈴は一瞬で殺されていたということだ。
「私がこんな風になってなければいいライバルに慣れてたかもしれないな……」
意識が切れる前に美鈴が最後に聞いたのはその一言だった。
美鈴の意識が切れたのを確認したら海璃は黒コートを脱ぎ黒刀に変化させる。
変化させた刀で美鈴の皮膚を薄く切る。すると切り口から謎の漢字が鎖のように繋がりながら美鈴の体中に広がっていった。
「……だが、それとこれとは別だ。お前は……お前たちは絶望を味わってもらう」
そう呟きながら刀を再びコートに戻し着直す。そして、もう一本の刀も腰に戻し海璃は紅魔館の扉に手をかける。
「んん〜」
永遠亭の医務室で業務を終えた永琳がのびをしていた。
「ふぅ……今日は何時もより早く片付いたわね。今日は久々にくつろげそうだわ」
そう呟き、仕事で使用した書類や本を本棚に戻す。
ーさて、昼食後は何をしようか……?最近、睡眠をあまりとっていないから思いっきり寝るのも良いかもしれないわね。
と、そこで本棚の中からある本が目に入る。輝夜から借りていた漫画だ。
最近、人里で大人気の作品。内容は約千何百年前の西洋で巨人という種族と人間の戦いを描いたものだ。
「あら……輝夜に返すのを忘れていたわ。早く返して次の巻を貸してもらいましょう」
永い時を生きてきており暇を潰す為に様々な娯楽に手を出してきた永琳はこの作品を高く評価している。
ー早く次の巻が読みたいものね。
そう言って本棚から引き抜くと漫画と本の間からある一枚の紙が落ちてきた。
ー何かしら?
かなりボロボロになって縁などが欠けてしまっており風化しているのがわかる。
「これは……」
紙を拾う。茶色に変色しているが写真のようだ。写真には、永林を含め三人の女性が写っていた。
写真の中の左側に写っている永林は今の奇抜な服装とは違い普通の服装に白衣を着ており少しばかり笑っている。そして、真ん中には永林と右側にいる女性の腕を組んで満面の笑みを浮かべた着物を着た女性。もう一人は濃い灰色のハイネックに黒いズボン、これまた黒いコートを羽織った気だるそうな顔をしている長身の女性。
いつ撮った物だろうか?永琳の記憶にこの写真に写っている2人の女性の記憶が無い。
しかし、この写真を眺めているととても懐かしい感じがした。だが…
「っ……!」
写真を眺めている猛烈な頭痛と共にある記憶が蘇ってきた。
幻想郷の人里よりもかなり発展が進んだ街……そう、月の都だ。その街中に永琳は立っていた。永琳の眼の前には何人もの銃を装備した玉兎達と数人の使者がいる。更にその奥には写真に写っていた黒コートの女性がいた。腕の中に写真に写っていた着物の女性だったであろうものを片手に抱え、もう片方の手には長槍、口には刀を加えて。そして、彼女は玉兎達との戦闘を繰り広げていた。……いや、目の前で起きている事は戦闘などではなく殺戮だった。黒コートの女性は片腕に人一人を抱えてるにもかかわらず玉兎達の銃撃を何なく避け玉兎達を次々と殺していっている。永琳はと言うとある道具を使おうとしていた。一回だけ地上への扉を開く小刀だ。その小刀を彼女の足元に投げつける。すると扉が開き彼女は地上へと落とされていく。地上へ落ちていく瞬間彼女は凄まじい憎悪を浮かべた表情で永琳を見ていたー
そこで記憶が途切れ、立っているのが辛くなり頭を抱え床に座り込む。
「ハァ……ハァ……」
ー忘れたと思っていたのに……。
心拍数が上がり呼吸も苦しくなったが暫くじっとする事で落ち着いてきた。そして、立ち上がり写真を裏向きにして机に置く。
「もし、生きてたらどうしてるかしら……海璃、神奈……
黒コートの女性と着物の女性を思い浮かべながらそう呟く。
そんな風に物思いにふけていると居間の方から「えーりん〜、ご飯まだ〜?」と輝夜の呼ぶ声が聞こてきた。
時計は既に正午をまわっていた。
ーすぐに昼食を作らなくては。
駆け足で永琳は医務室を出て行った。
ーー無縁塚ーー
幻想郷の中でもトップクラスで危険度が高い無縁塚。
その無縁塚で一人の女性が封印から目を覚ます。
「……………」
百八十五㎝近くはある高身長。暗い深海のような青い髪に光を失った血の色をした赤い瞳。
昔と服装が変わってないか確認をしてみる。灰色のノースリーブハイネックに黒の長ズボンとベルト。封印前の服装に変わりない…と思ったが一番重要な黒コートが無い。
ーあれが無いと困る。……まぁいい、後で探してみよう。
次は能力を使えるか試そうと少し離れた場所に生えている巨木に向かって能力を発動させる。自身のてのひらから激流が発射され狙った巨木所か後方にあった巨木数本もまとめてなぎ倒していった。能力も昔のまま扱える事が確認できる。
次は相棒の確認。相棒と言っても武器の事だが。
まず、水の中から鮮やかな蒼色の柄をした三又の長槍を取り出す。刃こぼれ一つしていない新品同然のままだった。朽ちる事無く主人の帰りを待っていてくれたようだ。
しかし、刀の方が無い事に気付いた。あれも大事なものだ。黒コートついでにこの近くに無いか無縁塚を捜索してみる。すると、無縁塚の最深部に祠があった。扉には厳重にお札で封印されている。
ベリベリベリ……
手を伸ばしお札を乱暴に剥がしていく。
ガチャ……
開帳。中には二本の刀が置かれていた。翡翠色をした刀と黒色の刀。埃を被っているが間違いなく自分の愛刀だ。翡翠の刀を腰に携え、もう一本の黒い刀をあるものに変化させる。刀は黒い霧になり徐々に形を形成していく。完成したのは黒い長コート。探していたものが同時に見つかり安心する。
大体の事は確認出来た。これで大丈夫かと思っていたが一番大事な事を思い出す。
目的
それを思い出し彼女は狂気に満ちた表情になる。
「クッ……クハハハハッ……ハハハハハハ!!」
彼女の笑い声が無縁塚に響きわたっていった。
「待っていろ……」
そう呟き、龗 海璃は無縁塚から歩き出した。
ーー紅魔館 門ーー
午後一時半過ぎの紅魔館。その門の横で門番の『紅美鈴』が何時ものように昼寝していた。
ーあぁ〜、寝ることは生きている時間の中で最高の至福だと思うんですよね〜
よくもまぁ、毎日寝ていられるものである。
しかし、生き物の気配がした為、美鈴は眠りから目を覚ます。
美鈴は大抵の時間昼寝をしているが【気を使う程度の能力】によって現れた生き物の気を察知して目を覚ます。そうでもなければこの館の主人が門番を任せる訳が無い。
現れたのは黒い長コートを着た美鈴と同じくらいの身長の女性。全身黒づくめでかなり不審人物に見える。
ー全然見ない顔ですね。何しに来んだろう?
とはいっても美鈴は門番という役職についてるため主人かメイド長の許しを貰わないと紅魔館の敷地の外から出る事が出来ない。
なので紅魔館への来客者ぐらいしか顔を知らない。紅魔館に来る人物は大体が『博麗霊夢』や『霧雨魔理沙』など。後は、武術者として美鈴へ挑んで来る者ぐらいか。知らない人物が来た場合は要件を聞く必要がある。
なので要件を聞くため黒コートの女性に声を掛ける。
「申し訳ございません、此方には初めて来客なさる方ですよね?今回はどのようなご要件で此方に?」
「…………」
しかし、女性は此方に振り向きもせず何も喋らない。
再度声を掛けてみる。
「あの……聞いてますか?」
少しの間の後、海璃が美鈴に振り向く。光の灯ってない生気が抜けたような瞳……。途轍もなく不気味で尚且つずっと見つめているとこちらの精神がおかしくなりそうな雰囲気を醸し出しだしている瞳だ。
そんな瞳を見ていると、やっと女性が口を開いた。
「要件か……まぁ、特には無いが……」
……と一旦区切り
「幻想郷そのものに用があるといったところか…」
全身から何かを放つ。……それは周囲が凍てつくようなおぞましい殺気。体中が竦み、冷や汗が滲み出る。
長年生きてきた美鈴ですらここまで恐ろしい殺気を受けた事は無かった。何時ぞやか、家族を他の妖怪に傷つけられた時の自分の主人が放った殺気よりも濃い。
多分、この殺気を人間に放ったら良くて失神。最悪、心肺停止に至ってしまうかもしれない。
この殺気。そして、先程の幻想郷に対して敵対しているような発言。
まだ明確とは言えないが目の前にいるこの人物を何が何でも紅魔館に入れては……いや、幻想郷に留めてはいけない。美鈴の本能がそう伝えてくる。
「貴女をここに入れる事は出来ない。お引き取り願います」
何とか口を開きそう伝える。
だが、こんな殺気を放ってくる人物が人の話を聞く訳も無くあっさりとした顔で
「そうか。なら無理矢理入るまでだ」
と言い放ち門に向かって蹴りの構えをとる。
……そして、次の瞬間には轟音を鳴らしながら紅魔館の門はいとも容易く蹴破られていた。
紅魔館の門や外壁は紅魔館の魔女の魔法によって強化されており、魔理沙のマスタースパークぐらいの威力がなければ破壊する事は不可能だ。
黒コートの女性はそんな門を間違いなく能力を使用せずに只の蹴りで破壊したのだ。
「…………っ!?やってくれましたね!」
門を破壊した女性が紅魔館に足を踏み入れようとした瞬間、美鈴は彼女に向かって掌打を放つ。
紅魔館の住人の知人以外で門や壁を破壊しようとした人物は美鈴の排除対象になる。
美鈴は実力者の多い幻想郷で肉弾戦ではトップクラスの強さを誇る。スペルカードルールにより目立たなくなってしまったが、その強さは鬼と同等。そんな美鈴の一撃は普通の妖怪ぐらいなら一撃で沈めてしまうほどの威力を誇る。
だが美鈴の放った一撃を彼女は片手で簡単に止めてしまった。
「お前はこの館を見た後殺ろうと思っていたのだが……。中々の威力だな。悪くない。……うん、そうだな。試してみるか」
そう呟きながら、美鈴の手を離し彼女は腰に携えた刀を外壁に立てかける。
「何のつもりですか…?」
警戒しつつ美鈴が問う。
「今の幻想郷の奴らがどの位強いのか見てみようと思っただけだ。後、今の掌打で気付いたがお前も妖怪だな?」
いわば自分の腕試しの相手をしろという事だ。そして、美鈴が妖怪という事も気づかれてしまった。
だが、これは美鈴にとっては好機でもある。今この場でこの女を力でねじ伏せるか……最悪殺害すれば紅魔館に侵入される事は防げる。
ここは相手の申し出に乗るしかない。
「いいでしょう…」
「楽しませてくれよ……?能力は使わない技術と力だけの殺し合い……。始めようじゃないか」
少しばかり楽しそうな顔でこちらを見ている。
正直こんな者の相手などしたくないのだが、紅魔館にいる皆の為に美鈴も覚悟を決める。
その前に気になったのである質問をする。
「貴女の名前を教えてもらってもいいですか?こんな形になったとはいえ命をかけた真剣勝負をするんです。お互い名前を知るぐらいはいいでしょう」
「……龗 海璃だ。じゃあお前の名前も教えてもらおうか」
「紅 美鈴と申します。……では行きますよ」
美鈴は構えをとる。
「……お手並み拝見といこうか!」
構えをとった瞬間、海璃が間合いを一足で詰め右腕で拳打を放つ。その一撃を美鈴は的確に防御する。しかし、海璃はすぐさま次の攻撃に移る。三連続右ストレートに後ろ回し肘打、上段蹴りに後ろ回し上段蹴り。
凄まじい速度で襲い掛かる海璃の攻撃を美鈴は防御と回避を駆使して捌ききる。
「……ほう」
(……っ!凄い威力だ……。しかも素早く、的確に人体急所を狙ってくる!……だけど、次はこっちの番ですよ!)
海璃からの攻撃は捌いた……。今度は此方の攻撃だ。
掌打の連撃を人体急所に向かってに放つ。しかし、力試しであれ程の攻撃をかましてくる相手だ。美鈴の連撃を流れるように受け流す。その上最後の連撃を受け流しつつ腕を引っ張り美鈴の体制を崩して来た。
「!?」
体制を前のめりに崩された瞬間、美鈴の左の脇腹に海璃のつま先蹴りが襲い掛かるのが見えた。なんとか片足をに踏み込み、体制を戻して右手を左脇腹と蹴りの間に差し込み受け止める。重心が右に傾く。
つま先蹴りの衝撃が肺を貫き呼吸が苦しくなる。
「ウッ……!」
だが、こちらもただではやられない。海璃つま先を掴んだ手を素早い動きで足首に移動させ足を固定したのちふくらはぎに肘打ちを振り下ろす。
「……!」
海璃が少しだけ渋い顔をしたのが分かる。
そして、今のつま先蹴りを受けとめてあることに気付いた。
(あのブーツ、つま先の部分に何か仕込んである?蹴りの瞬間に変な異物感がした。大方鉄か何かかな?……そういえばあの蹴りの構えとかパチュリー様の図書館の外の世界の武術の本で見た事があるような。……確か、サバットとかだっけ?つま先を使ったりする足技が多めの武術な筈。なら、ブーツ全体に何かしらの硬いものが仕込まれているのかもしれない……。それにしても凄い威力。門を蹴破ったのもうなづける……)
そんな事を頭の片隅に置きながら構えなおす。
太極拳を軸として他の中国武術などを駆使し美鈴は再び連撃を繰り出す。一方、海璃は防御をしながら相手のバランスを崩しその隙をつこうとする戦術をしかける。
そんな一進一退の攻防を繰り広げていた。
戦いの途中美鈴は相手の格闘スタイルを分析していた。
(この人は足技を中心とした戦い方をしているな。しかも、隙が全く無い上、一発一発がかなり重い…辛いな)
分かってきたことは海璃が使う武術は様々な格闘スタイルを自分流にアレンジした足技。カポエラにサバット、躰道などなどの武術が元にみられる事がある。それなりに手技も使うが足技がメインの戦闘スタイルだ。
足は手よりリーチがあり全体重を常に支えてる為、手技より足技の方が威力が数倍大きい。だが、その反面、手より自由に動かせないので精度に欠け、連射力も低い。その上、足技は繰り出した瞬間軸足のみの一本足立ち状態になるのでバランスを崩しやすく反撃を貰いやすい。
だが、海璃の足技はその弱点が見当たらない。ローキックで軸足を倒しても一瞬の内に立て直されてしまう。
そして、海璃の足技の最大の特徴は座高よりも長い足から繰り出される蹴りだった。特に、手技が届かない間合いから繰り出されるハイキックなどの威力は防御した腕を痙攣させる程のものだった。先程は逆立ち状態から横回転して放つ蹴りなんかしてきた
しかし、美鈴も負けてはおらず足技を回避、防御しつつ海璃に着実にダメージを与えていた。
どれ位の時間が経っただろうか。実際は15分前後ぐらいしか経っていないだろうが体感では何時間にも感じられた。そんな風に感じられる程に殴り、蹴り合っていたということだ。
「ハァ……ハァ……」
「フゥ……ハッ、ハァー」
お互い激しい殴り合いを繰り広げ息も切れ始めてきた。
そして、海璃が少し後退し微笑を浮かべながら
「正直驚いたぞ。私と体術でここまでいい殺し合いが出来たのは片手で数えられる位しかいなかった。……がお前はその中でも最高に燃えたぞ」
と美鈴を褒めたてる。
……が、そんなことを狂人から言われても全然嬉しいわけもなく美鈴は
「…そりゃどうも」
と答えるぐらいしか出来なかった。
微笑を浮かべていた海璃だが、やがて少しばかり残念そうな表情になり
「本当はもっとずっと楽しみたいものだが……。私もまだ殺る事がたくさん残っているからな。これで終わらさせて貰うとする……」
そう告げ妙な構えをとる。
妙な構えだが先の発言をするに何か大技がくると感じた美鈴は防御の構えをとる。だが、その防御は無駄となった。
次の瞬間、少し離れた所にいた海璃は消え目の前にいた。そして、美鈴の腹部に凄まじい衝撃が走る。
「ガハァッ!」
腹部を押し上げられ声が口から漏れる。そんな中で美鈴が見たものは自分の腹をくの字にめり込んで曲げている海璃の左膝。
凄まじい激痛のせいでそんな事ぐらいしか判断出来なかった。
ー何が起きた……!?
しかし、海璃は考える暇を与えてくれなかった。
膝蹴りの衝撃により宙に浮く体。そこに追撃の2発目。体の捻りを駆使した……多分、海璃の蹴り技で最も高い威力を誇る上段右回し蹴りが左脇腹を捉える。
「…………っ!」
もはや声が出ない。殴り合いをしてる時に食らった蹴りが可愛く思える威力だった。
海璃の放った蹴りは美鈴の鍛えぬいた左脇腹の肉を打ち、骨を砕いた。左肺が完全にやられ心臓にも衝撃が響く。
これで完全に勝負はついた。
しかし、このままで終わらなかった。
海璃の回し蹴りはその勢いを止めずそのまま、左斜め下に振り下ろし……
美鈴の体を地面に思い切り叩きつけた。
もう悲鳴を出す事も出来ず、激痛に顔を歪める事もできなくなっている。地面に叩きつけられた右半身は潰され完全に動かない。肺をやられたおかげで呼吸が。心臓の血管損傷と右半身の大量出血により完全に美鈴の生命が危うい。
薄れゆく意識の中、美鈴はある事に気付いた。
(海璃は技術の勝負といってた……。それは戦っていてわかった。あの台詞からして本気で戦っていたのかもしれない。けど、所詮は『技術』だけ本気だったということなのかな…。)
ー結局は海璃が本気を出せば技術云々の前に美鈴は一瞬で殺されていたということだ。
「私がこんな風になってなければいいライバルに慣れてたかもしれないな……」
意識が切れる前に美鈴が最後に聞いたのはその一言だった。
美鈴の意識が切れたのを確認したら海璃は黒コートを脱ぎ黒刀に変化させる。
変化させた刀で美鈴の皮膚を薄く切る。すると切り口から謎の漢字が鎖のように繋がりながら美鈴の体中に広がっていった。
「……だが、それとこれとは別だ。お前は……お前たちは絶望を味わってもらう」
そう呟きながら刀を再びコートに戻し着直す。そして、もう一本の刀も腰に戻し海璃は紅魔館の扉に手をかける。
というか、もうハーメルンで投稿してるんだからそちらだけでいい
ここではオリキャラ、特に何の元ネタもなさげなやつはあんまり歓迎されない
何を求めてここに投稿しようと思ったのかはさておいて、悪いことは言わないから早いとこ引き払ったほうが良いと思う
ていうかさ、どこの世界に『ぼくのかんがえたさいこうにかっこいいおりしゅ』に好きな作品やキャラを蹂躙されて喜ぶ奴がいると思うね。いるとしたら原作にろくに触れたこともない、二次設定だけで作品を知った気になってる連中が集まる投稿サイトくらいだろ。少なくともここじゃない
それらを差っ引いても内容もどうしようもないけどね。とりま、紅魔郷から紺珠伝までをキーボードプレイで遊んで出直しな、としか言えんわ
あと、東方の公式設定だと幻想郷では妖怪がメインというだけで世界的には圧倒的に神>妖怪なんで幻想郷の住民相手に無双できたところで最強には程遠い。むしろ弾幕ごっこ無視して暴れまわってもその程度かとしか。
――魅力のかけらもないどっかの馬の骨が、自分のお気に入りたちの間にのこのこ割り込んで、のみならず、自分勝手な理由でそのお気に入りたちをばったばったとなぎ倒す様を。
面白そう、と思えるかな。でも二次創作で俺TUEEEEって、つまりそういうことだし。
そもそも薄っぺらい自己投影キャラが無双する話の何が面白いのか、私には全く理解できないけど、その上二次でそれをやるのは完全な手抜き。あるいは侮辱。せめて一から自分で作れ。
端的に結論を言うと、不快だなー、これ。――あと二倍ダッシュくらいはちゃんと使って。
ていうかさー、ハメでさえほぼ注目度皆無だった空気作品がここでウケるだなんて本気で思ってたの? 凄いね君、その根拠なしの自信に草も生えなきゃ屁も出ないよ
・オリ主は悲しい過去(笑)を持っている
・タイトルが『東方◯◯録』
・↑タイトルの◯◯の部分やオリ主(笑)の名前には、そんな字フツーなら使わねーだろ恥ずかしくてみたいな字を多用(例:罪 罰 邪 闇 死 蒼 ……等々)
・頑張って難しい字を使おうとするも誤字脱字の雨あられで結局はイミフか使い方がマズすぎて白ける
・意味も脈絡も理由も必要性もすっ飛ばしてとりあえずえーりんと知己
・意味も脈絡も理由も必要性もすっ飛ばしてとりあえず原作キャラをボコす。なおボコられた奴は高確率で惚れる。さもなきゃ死ぬ
・意味も脈絡も理由も必要性もすっ飛ばしてSEKKYOUを絡めたアンチにヘイト
・なお高確率で原作は遊んでいない模様。酷いのになるとニコ動の看板キャラと勘違いしてるやつまでいる
厨二まっただ中の奴が書いた東方二次にありがちなことを片っ端からコンプしてますな。ここまでいくとツッコミ待ちか新手のスルー検定かと疑うレベル。なんスかこれ
深秘録や紺珠伝で幻想郷の外の世界や神の世界のことがだんだん分かってきて、オリ主みたいなイタいキャラがいる余地はないことがはっきりしてきた
それでもオリジナルの強キャラが出したければ、せめて神話から持ってこい
申し訳ございませんが、後日削除させて頂きます。
それから、コメント欄が目に余ります。こちらについても対応致します。