「豊聡耳様、相談なのですが」
「はい。お断りします」
「豊聡耳様ほどの方にはそうお目にはかかれません」
「貴女なら竹林を抜ける事も容易でしょう」
その辺りで耐え切れなくなり、蘇我屠自古は手をあげた。
「……あのー……」
「なんですか、屠自古?」
「……それは一体どういう会話なのでしょう」
全く噛み合ってるようには聞こえない、と屠自古が続けると、とうの二人は笑みを返した。もっとも、豊聡耳神子のそれは苦笑であり、霍青娥のそれは嘲笑であったように思えたが。
「豊聡耳様、相談なのですが」
「はい」
「ここのところ身体が疼いてたまらないのです。閨に侍らせてはいただけませんか」
「お断りします。貴女ならば相手を探すに苦労も無いはず、わざわざ私に声をかける必要もありますまい」
「豊聡耳様ほどの方にはそうお目にはかかれません。毎夜甘い夢に身を焦がすこの女を哀れんではくれませんか」
「夢見が悪いのなら医者にかかると良い。貴女なら竹林を抜ける事も容易でしょう」
すらすらと淀みなく言葉を交わして、二人は屠自古の方を向く。
「わかりませんでしたか?」
「何故わかると思われたのでしょうか」
うめく。が、この二人がこういう会話をするのは珍しい事でもない。一を聞いて十を知り、十を語って百を知らしめる。そうやって、二人にしか通じないような会話がなされるのだ。
こういう会話を聞く度に、いかに普段の神子が言葉を選んでいるのかがよく分かる。自分のペースで話しては誰もついてこれないから、幼子に言い聞かせるように噛み砕いた言葉を選んでいるのだろう。それが、屠自古たちにとっては普通の会話に聞こえているだけなのだ。
神子の本気の言葉についていける者はいない。ただ一人、霍青娥だけがその例外だ。
「それで」
「嫌です」
お互いの顔を見もせず、青娥と神子が言葉を交わす――というか、投げつけ合うというか。ともあれどういう結論が出たのかは何となく分かる会話ではあった。
「……女同士なのに、閨に侍るもなにもあったものではなかろうに」
置いてけぼりにされっぱなしが癪なので、屠自古は口を挟んでみた。内容が理解できたポイントでないと会話に参加できないので、ここを逃すとまた置いてけぼりである。
が、屠自古の言葉に神子はバツが悪そうに目をそらし、青娥はニヤリと笑った。
「……太子?」
屠自古の声は知らず低くなっていた。
「その話は、まあ……しても別に構いはしないのですが」
「やだ、豊聡耳様ったら」
「この通り青娥が喜んでしまうので、したくありません」
「もう、豊聡耳様ったら」
用意していた茶菓子が無くなるあたりで、青娥は去っていった。茶菓子の三分の一は青娥の胃袋に消え、残りの三分の一は土産用の風呂敷に包まれた。青娥が「うちには育ち盛りの死体がいるので」などとのたまって持っていったのだった。
「……あんな人でしたっけ」
うめくように屠自古は言った。古いといえば古い付き合いの彼女だが、あまりその人となりを知る機会を屠自古は得ていない。屠自古が知っているのは、道術の師として神子達が尸解仙となるための準備に骨を折っていた姿であり、その時には腹を割って話す機会など無かった。こうして仙界に居を構えた今も、彼女は何処にも定住せずふらふらと彷徨っており、込み入った話をするような事は無い。
「彼女は昔からああですよ。貴女は知らないでしょうが」
そう語る神子は、いつの間にか彼女と知り合っていて、いつの間にか道教の教えを受けていた。
「……どういう経緯で彼女と知り合ったのか、そういえば、昔は聞いても答えてくれませんでしたね」
「ん……」
しまった、という顔だった。神子はあさっての方を向いて、だが、軽く息をついて再び屠自古に向き直った。
「まあ、昔のことですし、世の中には若気の至りという便利な言葉もあることですし」
「つまり、そういう経緯なんですね」
今度は意識して声を低くし、ついでに半眼になどなってみて屠自古は返した。
「と言っても、さほど大した話は無いのですがね。彼女が私を見つけ、籠絡しようと近づいてきたという事です」
「……されたのですか?」
屠自古はまだ半眼のままだった。
「当時の私の事、貴女なら覚えているでしょう?」
「……ああ、なるほど」
思い返して、頷く。
「その頃と言えば、高慢が服を着て歩いていたような頃合いですね。『我こそ全能』と言わんばかりの自負が言動の節々から感じられました」
十人の言葉を同時に聴き、その全てに適切な答えを返して見せたように、あらゆる事柄に適正の距離と対応を彼女は取ることができた。そこには、己の決断に対する絶対の自信と、不遜なまでの自我があった。
「そんな風に思っていたのは貴女ぐらいでしょうがね」
そう神子は語る。実際、彼女はその不遜を決して表には出さなかった。だが、対峙する者はいつでも、すべてを見透かされているような心地を味わい、それが故に畏怖と畏敬を集めていたのだ。確かに、その頃の神子が誰かの手玉に取られる姿など想像もできない。
「では、寄ってきた邪仙を追い払ったのですか?」
「いえ、犯しました」
「えっ」
「こちらの願いを探り当て、巧みに誘惑してみせる姿に興味が湧いたと言いますかね。逆に虜にしてやったら面白そうだと思ったのですよ。その時は」
「……それで?」
「まあ、とかく己の力に自惚れていた頃でしたから、それはもう手ひどく致しましたよ。泣いて謝っても許さず、囲って何日もかけて手篭めにし、終いにはうわ言を繰り返して私を求めるようになって、その当たりで『やりすぎたかな』とちょっと冷静になった訳です」
「冷静になるの遅すぎませんか」
二つ目あたりの時点ですでにやり過ぎだ、と屠自古は思った。
「その時に、彼女の過去とか修めた技とかを洗いざらい吐かせて、道教に関することも知った訳です」
もっとも、その時はまだ少しばかりの興味をもっただけだった。その後に青娥も開放した訳だが、案外すぐに回復して何故か戻ってきた青娥から、改めて道教を勧められたのだった。
「その後は、大体貴女も知っている通りです」
「……なんで戻ってくるんですかね」
「それが彼女の欲望だから、ですよ」
欲望、のところで神子は少し言い淀んだ。その言葉で正しいのか、自信が持てないでいるかのように。
「彼女の嗜好は、ざっくり言えば被虐願望と言われるものです」
「それは……ええと……あの、さでずむとか言う」
「サディズムは加虐嗜好だから逆ですよ。……それはともかく、彼女のそれは単に傷めつけられたいとか、蔑まれたいというものとは違います。
彼女の願望の根幹にあるのは、絶望です」
「……絶望」
「彼女は仙人となるために、夫も家族も、それまでの自分が得た全てのものを捨て去った。その果てに道術を修め力を磨き、それを他者に見せびらかしては耳目を集める事を喜ぶようになっていったのです」
「それは、今もあまり変わらないのでは? 彼女は他人を振り回す事を楽しんでいるように見えます」
「そうですね。本人は欲望のままに行動しているだけなのでしょうが……。
元は、己が力への誇りと、それを持たぬものへの優越感が彼女の行動の基盤だった。ところが、私に完膚なきまでに屈服させられて、それまで気づかずにいた真の欲望を見出してしまったのですよ」
「……それが、つまり」
「彼女は才媛ですが、一足飛びに力を得た人物ではない。彼女の力は長い研鑽の時を経て磨かれた、努力の結晶なのです。それが、たまたまそう生まれついたというだけの者に、完璧に叩き伏せられる。長い時間をかけて積み上げたものが、一瞬で奪いつくされ、蹂躙される。後に残るのは、何者でもないか弱い己のみ。その無常、絶望。それこそが、彼女の欲望です」
ふう、と神子は息をつく。
「彼女は、――霍青娥という女性は、他ならぬ自分がそうであるにも関わらず、努力によって身につけた力というものに全く価値を見出さない。そんなものは生まれ持った偉大な才覚に全く及ばないと思っているし、そうやって身につけた自分の力を遥かに上回る、圧倒的な存在に出会いたいと思っているのです。
その存在を前に、血の滲むような努力などいかほどの意味を持つこともない。千の時を超えて磨いた技は児戯に等しく、その存在の足元すらも遥かに遠い。そんな存在に、矮小なる己を暴かれ、踏みにじられ、身も心も征服されてしまいたい。そう思うから、彼女はあえて己を磨き続ける。そして、より強い者に惹かれるのです」
「……なんというか、業の深い生き方ですね」
青娥はこのところ、博麗神社の巫女にご執心らしい。神子をも超えうる力を持つ彼女なら、確かに青娥が目をつけるのも分かる話ではある。
だが、その目的が打ち倒され、踏みにじられる事だというのは……。
「コツコツ智と力を磨き続けた彼女は、少なくともこの国にあっては比類なき力を持つ仙人です。その彼女に見初められるのは、ある意味その者の非凡さの証明とも言えますが、ね」
「どこも喜べる要素のない話ですね」
「ちなみに彼女は貴女のこともそれなりに目をつけてますよ」
「え」
「『あの凶悪な電撃を全身に流し込まれ、身動きの取れぬまま苦痛に気絶と覚醒を繰り返し、発狂するまでいたぶられ続けたらとても素敵』だそうです」
「死んでも御免です」
死んでますし、と屠自古は付け加えた。
「こんにちは~、霊夢様」
「げっ」
「あらつれない顔。そんなに嫌がらずともよろしいでしょうに」
「現れないでいてくれるなら嫌がらずにすむんだけど」
欲望のままに生きる青い髪の邪仙は、今日も今日とて強者に寄りて笑顔を振りまく。その瞳の奥に潜む絶望への希求を知る者は、今のところほとんどいない。
あるいは、当の本人さえも。
「はい。お断りします」
「豊聡耳様ほどの方にはそうお目にはかかれません」
「貴女なら竹林を抜ける事も容易でしょう」
その辺りで耐え切れなくなり、蘇我屠自古は手をあげた。
「……あのー……」
「なんですか、屠自古?」
「……それは一体どういう会話なのでしょう」
全く噛み合ってるようには聞こえない、と屠自古が続けると、とうの二人は笑みを返した。もっとも、豊聡耳神子のそれは苦笑であり、霍青娥のそれは嘲笑であったように思えたが。
「豊聡耳様、相談なのですが」
「はい」
「ここのところ身体が疼いてたまらないのです。閨に侍らせてはいただけませんか」
「お断りします。貴女ならば相手を探すに苦労も無いはず、わざわざ私に声をかける必要もありますまい」
「豊聡耳様ほどの方にはそうお目にはかかれません。毎夜甘い夢に身を焦がすこの女を哀れんではくれませんか」
「夢見が悪いのなら医者にかかると良い。貴女なら竹林を抜ける事も容易でしょう」
すらすらと淀みなく言葉を交わして、二人は屠自古の方を向く。
「わかりませんでしたか?」
「何故わかると思われたのでしょうか」
うめく。が、この二人がこういう会話をするのは珍しい事でもない。一を聞いて十を知り、十を語って百を知らしめる。そうやって、二人にしか通じないような会話がなされるのだ。
こういう会話を聞く度に、いかに普段の神子が言葉を選んでいるのかがよく分かる。自分のペースで話しては誰もついてこれないから、幼子に言い聞かせるように噛み砕いた言葉を選んでいるのだろう。それが、屠自古たちにとっては普通の会話に聞こえているだけなのだ。
神子の本気の言葉についていける者はいない。ただ一人、霍青娥だけがその例外だ。
「それで」
「嫌です」
お互いの顔を見もせず、青娥と神子が言葉を交わす――というか、投げつけ合うというか。ともあれどういう結論が出たのかは何となく分かる会話ではあった。
「……女同士なのに、閨に侍るもなにもあったものではなかろうに」
置いてけぼりにされっぱなしが癪なので、屠自古は口を挟んでみた。内容が理解できたポイントでないと会話に参加できないので、ここを逃すとまた置いてけぼりである。
が、屠自古の言葉に神子はバツが悪そうに目をそらし、青娥はニヤリと笑った。
「……太子?」
屠自古の声は知らず低くなっていた。
「その話は、まあ……しても別に構いはしないのですが」
「やだ、豊聡耳様ったら」
「この通り青娥が喜んでしまうので、したくありません」
「もう、豊聡耳様ったら」
用意していた茶菓子が無くなるあたりで、青娥は去っていった。茶菓子の三分の一は青娥の胃袋に消え、残りの三分の一は土産用の風呂敷に包まれた。青娥が「うちには育ち盛りの死体がいるので」などとのたまって持っていったのだった。
「……あんな人でしたっけ」
うめくように屠自古は言った。古いといえば古い付き合いの彼女だが、あまりその人となりを知る機会を屠自古は得ていない。屠自古が知っているのは、道術の師として神子達が尸解仙となるための準備に骨を折っていた姿であり、その時には腹を割って話す機会など無かった。こうして仙界に居を構えた今も、彼女は何処にも定住せずふらふらと彷徨っており、込み入った話をするような事は無い。
「彼女は昔からああですよ。貴女は知らないでしょうが」
そう語る神子は、いつの間にか彼女と知り合っていて、いつの間にか道教の教えを受けていた。
「……どういう経緯で彼女と知り合ったのか、そういえば、昔は聞いても答えてくれませんでしたね」
「ん……」
しまった、という顔だった。神子はあさっての方を向いて、だが、軽く息をついて再び屠自古に向き直った。
「まあ、昔のことですし、世の中には若気の至りという便利な言葉もあることですし」
「つまり、そういう経緯なんですね」
今度は意識して声を低くし、ついでに半眼になどなってみて屠自古は返した。
「と言っても、さほど大した話は無いのですがね。彼女が私を見つけ、籠絡しようと近づいてきたという事です」
「……されたのですか?」
屠自古はまだ半眼のままだった。
「当時の私の事、貴女なら覚えているでしょう?」
「……ああ、なるほど」
思い返して、頷く。
「その頃と言えば、高慢が服を着て歩いていたような頃合いですね。『我こそ全能』と言わんばかりの自負が言動の節々から感じられました」
十人の言葉を同時に聴き、その全てに適切な答えを返して見せたように、あらゆる事柄に適正の距離と対応を彼女は取ることができた。そこには、己の決断に対する絶対の自信と、不遜なまでの自我があった。
「そんな風に思っていたのは貴女ぐらいでしょうがね」
そう神子は語る。実際、彼女はその不遜を決して表には出さなかった。だが、対峙する者はいつでも、すべてを見透かされているような心地を味わい、それが故に畏怖と畏敬を集めていたのだ。確かに、その頃の神子が誰かの手玉に取られる姿など想像もできない。
「では、寄ってきた邪仙を追い払ったのですか?」
「いえ、犯しました」
「えっ」
「こちらの願いを探り当て、巧みに誘惑してみせる姿に興味が湧いたと言いますかね。逆に虜にしてやったら面白そうだと思ったのですよ。その時は」
「……それで?」
「まあ、とかく己の力に自惚れていた頃でしたから、それはもう手ひどく致しましたよ。泣いて謝っても許さず、囲って何日もかけて手篭めにし、終いにはうわ言を繰り返して私を求めるようになって、その当たりで『やりすぎたかな』とちょっと冷静になった訳です」
「冷静になるの遅すぎませんか」
二つ目あたりの時点ですでにやり過ぎだ、と屠自古は思った。
「その時に、彼女の過去とか修めた技とかを洗いざらい吐かせて、道教に関することも知った訳です」
もっとも、その時はまだ少しばかりの興味をもっただけだった。その後に青娥も開放した訳だが、案外すぐに回復して何故か戻ってきた青娥から、改めて道教を勧められたのだった。
「その後は、大体貴女も知っている通りです」
「……なんで戻ってくるんですかね」
「それが彼女の欲望だから、ですよ」
欲望、のところで神子は少し言い淀んだ。その言葉で正しいのか、自信が持てないでいるかのように。
「彼女の嗜好は、ざっくり言えば被虐願望と言われるものです」
「それは……ええと……あの、さでずむとか言う」
「サディズムは加虐嗜好だから逆ですよ。……それはともかく、彼女のそれは単に傷めつけられたいとか、蔑まれたいというものとは違います。
彼女の願望の根幹にあるのは、絶望です」
「……絶望」
「彼女は仙人となるために、夫も家族も、それまでの自分が得た全てのものを捨て去った。その果てに道術を修め力を磨き、それを他者に見せびらかしては耳目を集める事を喜ぶようになっていったのです」
「それは、今もあまり変わらないのでは? 彼女は他人を振り回す事を楽しんでいるように見えます」
「そうですね。本人は欲望のままに行動しているだけなのでしょうが……。
元は、己が力への誇りと、それを持たぬものへの優越感が彼女の行動の基盤だった。ところが、私に完膚なきまでに屈服させられて、それまで気づかずにいた真の欲望を見出してしまったのですよ」
「……それが、つまり」
「彼女は才媛ですが、一足飛びに力を得た人物ではない。彼女の力は長い研鑽の時を経て磨かれた、努力の結晶なのです。それが、たまたまそう生まれついたというだけの者に、完璧に叩き伏せられる。長い時間をかけて積み上げたものが、一瞬で奪いつくされ、蹂躙される。後に残るのは、何者でもないか弱い己のみ。その無常、絶望。それこそが、彼女の欲望です」
ふう、と神子は息をつく。
「彼女は、――霍青娥という女性は、他ならぬ自分がそうであるにも関わらず、努力によって身につけた力というものに全く価値を見出さない。そんなものは生まれ持った偉大な才覚に全く及ばないと思っているし、そうやって身につけた自分の力を遥かに上回る、圧倒的な存在に出会いたいと思っているのです。
その存在を前に、血の滲むような努力などいかほどの意味を持つこともない。千の時を超えて磨いた技は児戯に等しく、その存在の足元すらも遥かに遠い。そんな存在に、矮小なる己を暴かれ、踏みにじられ、身も心も征服されてしまいたい。そう思うから、彼女はあえて己を磨き続ける。そして、より強い者に惹かれるのです」
「……なんというか、業の深い生き方ですね」
青娥はこのところ、博麗神社の巫女にご執心らしい。神子をも超えうる力を持つ彼女なら、確かに青娥が目をつけるのも分かる話ではある。
だが、その目的が打ち倒され、踏みにじられる事だというのは……。
「コツコツ智と力を磨き続けた彼女は、少なくともこの国にあっては比類なき力を持つ仙人です。その彼女に見初められるのは、ある意味その者の非凡さの証明とも言えますが、ね」
「どこも喜べる要素のない話ですね」
「ちなみに彼女は貴女のこともそれなりに目をつけてますよ」
「え」
「『あの凶悪な電撃を全身に流し込まれ、身動きの取れぬまま苦痛に気絶と覚醒を繰り返し、発狂するまでいたぶられ続けたらとても素敵』だそうです」
「死んでも御免です」
死んでますし、と屠自古は付け加えた。
「こんにちは~、霊夢様」
「げっ」
「あらつれない顔。そんなに嫌がらずともよろしいでしょうに」
「現れないでいてくれるなら嫌がらずにすむんだけど」
欲望のままに生きる青い髪の邪仙は、今日も今日とて強者に寄りて笑顔を振りまく。その瞳の奥に潜む絶望への希求を知る者は、今のところほとんどいない。
あるいは、当の本人さえも。
思えば基本正義の味方が勝つ物語はラスボスが基本マゾですね
ドラゴンボールのセルみたいにサドで調子に乗りすぎてってパターンも多いですけど
好きになるとコミュ力下がりそうないい回しですが好き
あと嫉妬する系の努力きゃらが嫌いだからこういうある意味謙虚なにゃんにゃんには好感もてる
霊夢の天才性が漫画のせいでドンドン底が見えてきているのが残念ですけど
しかし彼女を満足させられる人材が世に何人いるものか
難儀にも程があります
短くまとまっていて面白かったです