なあ、なあって。君だよそこの君、左腕に買い物袋を下げてる君だ。聞こえているようだね、そのままお聞き。少し歩いたところに、左手に入る小道があるだろ。そうだ、そうそう。お豆腐屋さんと八百屋さんの間。時間は取らないから入っておいで。いい子だ……♡
やあこんにちは。言うことを聞いてくれてお姉さん嬉しいよ、くふふ。誰とも知れない声に従って悪い子だなぁ? 悪い妖怪だったら食べられちゃってたかもしれないんだぞ。こうして両腕を妖怪の力で捕まえ、壁に押さえつけて、頭の上でがっちりと固定して、こんなふうに柔らかな首筋に歯を――え? 「藍さんだってすぐに分かったから」? へえ、私だとどうして?「妖怪の賢者の式なら悪いことしないと思った」って? 違うでしょう? 正直にお言いよ。私を誰だと思ってるんだい? 君よりずっと大人と腹芸をしてきてるんだからな。ふふ、否定したって無駄だよ、ぜーんぶ顔に出てる。ふふっ、最初から素直になっておけばこんなにいぢめられなくて済んだのに。真っ赤になっちゃって……。
ん? まだ解放しないのか? まだまだだよ。お使いの途中で道草しちゃう悪い子には特別授業をしないといけないからね。何をするのかって? 君が想像もできないようなコ・ト♡ 君のお友達がだーれも知らないことを教えてあげよう♡ そうそう、何を想像したの? 言えない? そうか♡
さて、君はこれから、お友達より一足先に大人になっちゃうワケだけど。今はどんな気持ちかな? ……ここでするのかって? ふふ、何をするって……ああ、真っ赤になって。君はおませさんだな……♡ 大丈夫、君が大きな声を出しちゃわなければ誰にも気づかれないさ♡ そうそう、ごくっと唾を飲み込んで、そのまま口をちゃあんと閉じておくんだよ。目を瞑って。それが作法だからさ。耳元に熱い息を感じるだろう? 紅葉みたいに真っ赤に染まって、ふふ。大人にされちゃう心の準備はいいかい♡
サンタクロースの正体は君のお父さんだよ♡
特別授業はお仕舞い。これに懲りたらおかしな誘いには乗らないことだ。ではな。
やあこんにちは。言うことを聞いてくれてお姉さん嬉しいよ、くふふ。誰とも知れない声に従って悪い子だなぁ? 悪い妖怪だったら食べられちゃってたかもしれないんだぞ。こうして両腕を妖怪の力で捕まえ、壁に押さえつけて、頭の上でがっちりと固定して、こんなふうに柔らかな首筋に歯を――え? 「藍さんだってすぐに分かったから」? へえ、私だとどうして?「妖怪の賢者の式なら悪いことしないと思った」って? 違うでしょう? 正直にお言いよ。私を誰だと思ってるんだい? 君よりずっと大人と腹芸をしてきてるんだからな。ふふ、否定したって無駄だよ、ぜーんぶ顔に出てる。ふふっ、最初から素直になっておけばこんなにいぢめられなくて済んだのに。真っ赤になっちゃって……。
ん? まだ解放しないのか? まだまだだよ。お使いの途中で道草しちゃう悪い子には特別授業をしないといけないからね。何をするのかって? 君が想像もできないようなコ・ト♡ 君のお友達がだーれも知らないことを教えてあげよう♡ そうそう、何を想像したの? 言えない? そうか♡
さて、君はこれから、お友達より一足先に大人になっちゃうワケだけど。今はどんな気持ちかな? ……ここでするのかって? ふふ、何をするって……ああ、真っ赤になって。君はおませさんだな……♡ 大丈夫、君が大きな声を出しちゃわなければ誰にも気づかれないさ♡ そうそう、ごくっと唾を飲み込んで、そのまま口をちゃあんと閉じておくんだよ。目を瞑って。それが作法だからさ。耳元に熱い息を感じるだろう? 紅葉みたいに真っ赤に染まって、ふふ。大人にされちゃう心の準備はいいかい♡
サンタクロースの正体は君のお父さんだよ♡
特別授業はお仕舞い。これに懲りたらおかしな誘いには乗らないことだ。ではな。
冗談だよな?