「ねえ、美鈴。起きて!」
「……因幡?」
「寝言、言ってないで起きて!」
「……フランお嬢様?」
「おはよう? こんにちは?」
「こんばんはですね」
「太陽が高いのに?」
「フランお嬢様にとってはこんばんはの時間ですから」
「挨拶はどうでもいいから聞いて欲しいことがあるの」
「なんでしょうか?」
「私って、壊れているかな?」
「……フランお嬢様、こんな時間に外に出てきてはお体に触りますよ」
「たまには、日光浴とかも健康にいいってビタミンAが不足しているのが言って居たと思う」
「なるほど、それならば納得です。焦げない程度に私が影を作りましょう。存分にビタミンDを作って下さい」
「ありがとう。美鈴それでね。本題に戻るとして私って壊れているかな?」
「お身体の何処にも瑕疵は無いようですが?」
「それは、見た目でしょ? 私の内面はどう見えるの?」
「レミリアお嬢様がそう言っていました。なので、そうなのかもしれませんが、私にはそうは見えないです」
「物、壊しちゃうよ」
「魔理沙もこの門を何度も壊してます」
「生き物、壊しちゃうよ」
「私も蚊を潰します」
「……美鈴も壊しちゃうよ」
「生憎、それは困ります」
「だよね。だから、私は壊れているんだね。人が困ることしちゃうんだから」
「なら、修理されたらどうです?」
「修理?」
「この門も何度も魔理沙に破壊されていますが、その都度しています」
「私は門じゃないんだけど」
「なら、待ちましょう。蚊も冬になればいなくります。自然治癒です」
「私は待てない」
「それならばそうですね」
「何かいい手があるの?」
「それならば、私と寝て待ちませんか? お昼寝です。ここは南面でぽかぽかして暖かいですよ? 果報は寝て待てといいます。寝ながら私を壊すことは、得意ではないですよね」
「いつまでも昼じゃない」
「フランお嬢様にとっての夜に起きていれば辺りは昼で、太陽がおちて夜になれば辺りは昼でいつも昼になります」
「そうなの?」
「はい」
「昼と昼は足して答えは真昼です」
「そうね。そうかもしれない。それに、確かにそこは温かそうで、美鈴の隣はいつもぽかぽかしていて暖かそう」
「それでは、お隣にどうぞ」
「良いの?」
「どうぞどうぞ」
「じゃあ。……ここ本当に暖かい。これなら私は果報が待てそう」
「……お休みなさい、フランお嬢様」
「お休み、美鈴」
なお、この試みは五日後に雨天中止になった。
「……因幡?」
「寝言、言ってないで起きて!」
「……フランお嬢様?」
「おはよう? こんにちは?」
「こんばんはですね」
「太陽が高いのに?」
「フランお嬢様にとってはこんばんはの時間ですから」
「挨拶はどうでもいいから聞いて欲しいことがあるの」
「なんでしょうか?」
「私って、壊れているかな?」
「……フランお嬢様、こんな時間に外に出てきてはお体に触りますよ」
「たまには、日光浴とかも健康にいいってビタミンAが不足しているのが言って居たと思う」
「なるほど、それならば納得です。焦げない程度に私が影を作りましょう。存分にビタミンDを作って下さい」
「ありがとう。美鈴それでね。本題に戻るとして私って壊れているかな?」
「お身体の何処にも瑕疵は無いようですが?」
「それは、見た目でしょ? 私の内面はどう見えるの?」
「レミリアお嬢様がそう言っていました。なので、そうなのかもしれませんが、私にはそうは見えないです」
「物、壊しちゃうよ」
「魔理沙もこの門を何度も壊してます」
「生き物、壊しちゃうよ」
「私も蚊を潰します」
「……美鈴も壊しちゃうよ」
「生憎、それは困ります」
「だよね。だから、私は壊れているんだね。人が困ることしちゃうんだから」
「なら、修理されたらどうです?」
「修理?」
「この門も何度も魔理沙に破壊されていますが、その都度しています」
「私は門じゃないんだけど」
「なら、待ちましょう。蚊も冬になればいなくります。自然治癒です」
「私は待てない」
「それならばそうですね」
「何かいい手があるの?」
「それならば、私と寝て待ちませんか? お昼寝です。ここは南面でぽかぽかして暖かいですよ? 果報は寝て待てといいます。寝ながら私を壊すことは、得意ではないですよね」
「いつまでも昼じゃない」
「フランお嬢様にとっての夜に起きていれば辺りは昼で、太陽がおちて夜になれば辺りは昼でいつも昼になります」
「そうなの?」
「はい」
「昼と昼は足して答えは真昼です」
「そうね。そうかもしれない。それに、確かにそこは温かそうで、美鈴の隣はいつもぽかぽかしていて暖かそう」
「それでは、お隣にどうぞ」
「良いの?」
「どうぞどうぞ」
「じゃあ。……ここ本当に暖かい。これなら私は果報が待てそう」
「……お休みなさい、フランお嬢様」
「お休み、美鈴」
なお、この試みは五日後に雨天中止になった。
若干残念な咲夜さんもよかったです。
温かい作品で良かったです。