「ねえ、みすちー」
「なあに?」
ある冬の日の夜、屋台の中でミスティアはパタパタとうなぎを煽り、リグルは、金網から立ち上る煙を羽虫の群れみたいだなあと思いながら飲んでいた。
「なんかさ、おっぱい大きくなった?」
ミスティアの手が止まった。
「え、なんて?」
「だから、なんか胸が大きくなってない?」
金網の横にうちわを置くと、ミスティアはリグルに向き直った。
「えっち」
「いや別にそんなやらしい意味で言ったんじゃなくて」
「課長はいつだってそう言うのよ」
「課長ってだれよ」
リグルは酒を置いて改めてミスティアの胸部を眺める。
「ねえ、盛った?」
「盛る?薬なんか私持ってないよ」
「なんか詰めたのかって聞いてるの。胸に」
「なんでリグルに答えないといけないの」
そう言われてみれば確かにそうだ。ミスティアが自分の胸部をどう魔改造しようと完全に関係ない。そうなのだが、リグルは急に突き放した態度をとる友人が少し悲しかった。
「…別に、理由なんてないけど」
「まったく、何を言い出すかと思えば、おっぱいが大きくなっただなんて……鳥目もほどほどにしてよね」
いかにも怒ってますという態度でぷんすかと腕を組んだミスティアだったが、リグルは組まれた腕の中のビーチボールに目をとられていた。
「でもボタンちゃんと留まってないし…」
「ボタン?」
ミスティアは顎を引いて自分の胸元の、洋服の一番上を留めるべきボタンを確かめた。
「忘れてただけよ。こんなの……えいっ」
「あ」
ボタンがはじけ飛んだ。収まらない胸部を無理に押し込めようとした結果である。
「ねえ、やっぱり大きくなってない?」
「いいえ」
リグルは真実を確かめんとミスティアの胸元に手を伸ばした。が、即座にミスティアに払いのけられる。
「確かめるだけよ」
「駄目」
「ちょっとでいいから。痛くしないし絶対誰にも言わないから」
「駄目」
「じゃあ小指一本でいいから!」
「No」
席から身を乗り出すリグルにミスティアは一歩も揺るがない。両腕をクロスさせて徹底抗戦の構えである。ミスティアはノーと言える妖怪だった。
しかしこうも頑なだと俄然興味が湧いてくる。リグルは席を立ち上がると素早く屋台の中に回りこんだ。
「色気づきおって!大人しく真実をご開張せい!」
「いやー!」
ミスティアは慌ててリグルを押しのけ逃れようとし、それをリグルが後ろから抱え込む。
もみ合いになる二人、リグルはミスティアの胸を触るべく手を滑りこませようとする。
「ああっ」
プライドをかけた決死の攻防。制したのはリグルだった。ミスティアが地面に組みしだかれる。
「しまった、鳥類は仰向けに転がされると何も行動できないという習性を逆手に取られた」
「え、そうなの?」
リグルはミスティアの両手首をがっちり掴んでいた両手を離した。それでもミスティアは膝を丸めた状態で仰向けに寝転がったまま何も行動を起こさない。
これ幸いとリグルはミスティアの服に手をかけた。
「きゃー変態女装妖怪に襲われるー」
「私はメス!」
リグルは勢い良くミスティアの服をまくり上げた。
するとどうだろう。
服の下は驚くべきふかふかだった。ミスティアの胸から腹にかけてはカシミヤの絨毯を引いたようだ。
「冬毛なの」
「へえ」
「特に胸の部分の毛が多くて…」
「ああ、それで胸が大きく…」
恥ずかしそうに顔をそむけるミスティアに対して、リグルはなんとも言えない気分になった。
しかしこの第三者が見れば誤解を免れない状況、そのままで済むとは問屋がおろさない。
ラブコメは目撃されなければならないのだ。
「おおこれはスキャンダルってやつですね!」
屋台を客席から覗き込むカメラがあった。当然の射命丸文である。
リグルはすぐにミスティアから離れなかったことを後悔した。
うかつ!よりにもよってこいつに見られるとは!どう考えてもこの状況での写真はマズイ!映倫に怒られる!
「うおおお助けてえいりーん!!」
錯乱したリグルは射命丸に飛びかかった。普段のリグルなら鴉天狗に対して攻撃を仕掛けたりなどしない。力量差がありすぎるのだ。
しかしその力量差に慢心していた射命丸は咄嗟に攻撃を避けることができなかった。大きく重心を下に落としたタックルをもろに喰らい、屋台の側面に押し付けられる。
だが流石に天狗。体制をすぐさま立て直しリグルの背中に肘打ちを浴びせる体制に入る。背中で受けるとはいえ、天狗の一撃をもろに食らってしまえば虫妖怪など一発で行動不能だ。
どうすればいい。リグルの思考が高速で回る。そのとき、先ほどのミスティアの言葉が活路を開いた。
そうだこいつも鳥じゃないか!
リグルは射命丸の腰に組み付いた状態から急激に横向きに力を加え、攻撃の体制に移っていた射命丸の虚を突く形でマウントを取った。
「しまった、鳥類は仰向けに転がされると何も行動できないという習性を逆手に取られてしまいました」
射命丸は行動不能に陥った。本能ゆえ仕方ないのである。
「あやー、何やってるのー?はやく行きましょー」
そこに姫海棠はたてが降り立った。二人で妖怪の山に飛ぶ途中だったのだが、空から怪しげな二人を見つけた射命丸が、取材対象を独占すべく何も言わず待たせておいたのであった。
もう一人居たのか、なんと間の悪い!
こうなったら先手必勝、リグルはまだこちらに気付いていないはたてにタックルを仕掛け、そのまま息もつかせぬ技のコンビネーションで組み伏せた。
「らっせい!」
「わわっ、いきなり鳥類は仰向けに転がされると何も行動できないという習性を利用してくるなんてなによこいつ!」
「うにゅ、なにやってるの?」
しかしここに霊烏路空が登場。空は妖怪の山での仕事からの帰路であった。
「とうっ!」
もはや反射的にリグルはタックルを食らわせた。
「うにゅ、鳥類は仰向けに転がされると何も行動できないという習性があるってそういえばさとり様が言ってた」
大柄なお空は小柄なリグルにとって、体格差が非常に不利な相手であったが、なんとなくお空は倒れた。
「うわ、なにこれ」
そこに名も無き本読み妖怪が現れた。色々あって香霖堂からの帰りであった。
「ほあたー!」
「うわあ、まさかさっき読んだ本に書いてあった鳥類は仰向けに転がされると何も行動できないという習性を利用されるなんて!」
あわれ押し倒される名も無き本読み妖怪。
そのとき、茂みから飛び出す影があった。
「うおお兎もひっくり返すと動けなくなるぞー!」
鈴仙イナバ優曇華院だ。東方紺珠伝自機おめでとう。
*
かくして、六人の妖怪が満点の星空の下仰向けに寝転がる事になった。全員膝を丸めていた。
「なんだこれ…」
「あなたが悪いのよ、手当たり次第襲うから」
「責任をとれー」
ミスティアと本読み妖怪がヤジを浴びせる。
「そういえば鳥も虫も同じ卵生だけど、もしかして交配できるのかしら」
鈴仙が不穏なことを呟いていた。
ふと、はたてが言った。
「そういえば虫も結構ひっくり返るとどうにもならないの結構多くない?」
そうだそうだと他も続く。
「なんで貴方だけ立ってるんですか」
「不公平だー」
「いっしょに星みよー」
「うーんそうかな」
リグルはしばし逡巡したが、せっかくだからとお邪魔することにした。
「じゃあ横失礼するね」
「お構いなく~」
ミスティアが歌う調子で返事をする。
「夜空は大きいなあ」
「でも太陽のほうが大きいよ?遠いから小さいだけで」
本読子がなんとなしに呟いた言葉にお空が反論すると、それに対して憮然とした態度で本読子がさらに反論を重ねる。
「なんでそうなるのさ。どう考えても空の中に太陽があるんだから空のほうが大きいじゃない」
「だって太陽は大きいんだもん」
「相変わらずですねえ」
鈴仙が月に手をかざしながら言った。
「私ね、月から逃げてきたの。戦争が怖くてね。月の兵士として戦う義務があったのに」
「でもこうして、皆で横になっていると、私は決して間違った選択をしなかったって思うの」
「へー」
「うさぎ社会も大変なんですねー」
「泣きそう」
いい話っぽかったので皆適当に相槌を打った。
はたては泣いた。
奇妙な取り合わせでは合ったが、月夜を見上げながら各々話に花を咲かせる一同。そこでは種族も組織も垣根はなかった。楽しげにとりとめのない話を重ねてゆく。
しかし、皆どうも物足りないと言った表情をしていた。
空気に耐えられなくなった文が口火を切る。
「あー酒、お酒がほしいですねえ」
「だったら取ってきますよ」
ミスティアは立ち上がると屋台から幾らかの酒瓶ととっくりを持ってきた。
「おお、さすが女将、気がききます」
「ま、突然女の子の服を脱がしにかかるどこかのオトコオンナ妖怪とは違ってね」
「悪かったって」
結局、なぜあんなにミスティアの詰め物を確かめることに熱心になったのか、リグル自身にもよくわからなかった。
ただ、ミスティアの胸に人工物が詰まっていないことを確認して少しだけ安心した気持ちがあったことは確かだろう。
リグルはそこまで考えて、友人が女を磨き、恋をして、自分から離れていくかもしれないという不安が自分の心中にあったことに、初めて気付いたのだった。
「みすちー、」
「ん、なに?」
リグルは月光を照らし返す友人の瞳をしっかりと見据えた。
言わなければならないことがあった。
「毛の処理はしっかりね」
「死ね」
酒瓶で殴られた。
「なあに?」
ある冬の日の夜、屋台の中でミスティアはパタパタとうなぎを煽り、リグルは、金網から立ち上る煙を羽虫の群れみたいだなあと思いながら飲んでいた。
「なんかさ、おっぱい大きくなった?」
ミスティアの手が止まった。
「え、なんて?」
「だから、なんか胸が大きくなってない?」
金網の横にうちわを置くと、ミスティアはリグルに向き直った。
「えっち」
「いや別にそんなやらしい意味で言ったんじゃなくて」
「課長はいつだってそう言うのよ」
「課長ってだれよ」
リグルは酒を置いて改めてミスティアの胸部を眺める。
「ねえ、盛った?」
「盛る?薬なんか私持ってないよ」
「なんか詰めたのかって聞いてるの。胸に」
「なんでリグルに答えないといけないの」
そう言われてみれば確かにそうだ。ミスティアが自分の胸部をどう魔改造しようと完全に関係ない。そうなのだが、リグルは急に突き放した態度をとる友人が少し悲しかった。
「…別に、理由なんてないけど」
「まったく、何を言い出すかと思えば、おっぱいが大きくなっただなんて……鳥目もほどほどにしてよね」
いかにも怒ってますという態度でぷんすかと腕を組んだミスティアだったが、リグルは組まれた腕の中のビーチボールに目をとられていた。
「でもボタンちゃんと留まってないし…」
「ボタン?」
ミスティアは顎を引いて自分の胸元の、洋服の一番上を留めるべきボタンを確かめた。
「忘れてただけよ。こんなの……えいっ」
「あ」
ボタンがはじけ飛んだ。収まらない胸部を無理に押し込めようとした結果である。
「ねえ、やっぱり大きくなってない?」
「いいえ」
リグルは真実を確かめんとミスティアの胸元に手を伸ばした。が、即座にミスティアに払いのけられる。
「確かめるだけよ」
「駄目」
「ちょっとでいいから。痛くしないし絶対誰にも言わないから」
「駄目」
「じゃあ小指一本でいいから!」
「No」
席から身を乗り出すリグルにミスティアは一歩も揺るがない。両腕をクロスさせて徹底抗戦の構えである。ミスティアはノーと言える妖怪だった。
しかしこうも頑なだと俄然興味が湧いてくる。リグルは席を立ち上がると素早く屋台の中に回りこんだ。
「色気づきおって!大人しく真実をご開張せい!」
「いやー!」
ミスティアは慌ててリグルを押しのけ逃れようとし、それをリグルが後ろから抱え込む。
もみ合いになる二人、リグルはミスティアの胸を触るべく手を滑りこませようとする。
「ああっ」
プライドをかけた決死の攻防。制したのはリグルだった。ミスティアが地面に組みしだかれる。
「しまった、鳥類は仰向けに転がされると何も行動できないという習性を逆手に取られた」
「え、そうなの?」
リグルはミスティアの両手首をがっちり掴んでいた両手を離した。それでもミスティアは膝を丸めた状態で仰向けに寝転がったまま何も行動を起こさない。
これ幸いとリグルはミスティアの服に手をかけた。
「きゃー変態女装妖怪に襲われるー」
「私はメス!」
リグルは勢い良くミスティアの服をまくり上げた。
するとどうだろう。
服の下は驚くべきふかふかだった。ミスティアの胸から腹にかけてはカシミヤの絨毯を引いたようだ。
「冬毛なの」
「へえ」
「特に胸の部分の毛が多くて…」
「ああ、それで胸が大きく…」
恥ずかしそうに顔をそむけるミスティアに対して、リグルはなんとも言えない気分になった。
しかしこの第三者が見れば誤解を免れない状況、そのままで済むとは問屋がおろさない。
ラブコメは目撃されなければならないのだ。
「おおこれはスキャンダルってやつですね!」
屋台を客席から覗き込むカメラがあった。当然の射命丸文である。
リグルはすぐにミスティアから離れなかったことを後悔した。
うかつ!よりにもよってこいつに見られるとは!どう考えてもこの状況での写真はマズイ!映倫に怒られる!
「うおおお助けてえいりーん!!」
錯乱したリグルは射命丸に飛びかかった。普段のリグルなら鴉天狗に対して攻撃を仕掛けたりなどしない。力量差がありすぎるのだ。
しかしその力量差に慢心していた射命丸は咄嗟に攻撃を避けることができなかった。大きく重心を下に落としたタックルをもろに喰らい、屋台の側面に押し付けられる。
だが流石に天狗。体制をすぐさま立て直しリグルの背中に肘打ちを浴びせる体制に入る。背中で受けるとはいえ、天狗の一撃をもろに食らってしまえば虫妖怪など一発で行動不能だ。
どうすればいい。リグルの思考が高速で回る。そのとき、先ほどのミスティアの言葉が活路を開いた。
そうだこいつも鳥じゃないか!
リグルは射命丸の腰に組み付いた状態から急激に横向きに力を加え、攻撃の体制に移っていた射命丸の虚を突く形でマウントを取った。
「しまった、鳥類は仰向けに転がされると何も行動できないという習性を逆手に取られてしまいました」
射命丸は行動不能に陥った。本能ゆえ仕方ないのである。
「あやー、何やってるのー?はやく行きましょー」
そこに姫海棠はたてが降り立った。二人で妖怪の山に飛ぶ途中だったのだが、空から怪しげな二人を見つけた射命丸が、取材対象を独占すべく何も言わず待たせておいたのであった。
もう一人居たのか、なんと間の悪い!
こうなったら先手必勝、リグルはまだこちらに気付いていないはたてにタックルを仕掛け、そのまま息もつかせぬ技のコンビネーションで組み伏せた。
「らっせい!」
「わわっ、いきなり鳥類は仰向けに転がされると何も行動できないという習性を利用してくるなんてなによこいつ!」
「うにゅ、なにやってるの?」
しかしここに霊烏路空が登場。空は妖怪の山での仕事からの帰路であった。
「とうっ!」
もはや反射的にリグルはタックルを食らわせた。
「うにゅ、鳥類は仰向けに転がされると何も行動できないという習性があるってそういえばさとり様が言ってた」
大柄なお空は小柄なリグルにとって、体格差が非常に不利な相手であったが、なんとなくお空は倒れた。
「うわ、なにこれ」
そこに名も無き本読み妖怪が現れた。色々あって香霖堂からの帰りであった。
「ほあたー!」
「うわあ、まさかさっき読んだ本に書いてあった鳥類は仰向けに転がされると何も行動できないという習性を利用されるなんて!」
あわれ押し倒される名も無き本読み妖怪。
そのとき、茂みから飛び出す影があった。
「うおお兎もひっくり返すと動けなくなるぞー!」
鈴仙イナバ優曇華院だ。東方紺珠伝自機おめでとう。
*
かくして、六人の妖怪が満点の星空の下仰向けに寝転がる事になった。全員膝を丸めていた。
「なんだこれ…」
「あなたが悪いのよ、手当たり次第襲うから」
「責任をとれー」
ミスティアと本読み妖怪がヤジを浴びせる。
「そういえば鳥も虫も同じ卵生だけど、もしかして交配できるのかしら」
鈴仙が不穏なことを呟いていた。
ふと、はたてが言った。
「そういえば虫も結構ひっくり返るとどうにもならないの結構多くない?」
そうだそうだと他も続く。
「なんで貴方だけ立ってるんですか」
「不公平だー」
「いっしょに星みよー」
「うーんそうかな」
リグルはしばし逡巡したが、せっかくだからとお邪魔することにした。
「じゃあ横失礼するね」
「お構いなく~」
ミスティアが歌う調子で返事をする。
「夜空は大きいなあ」
「でも太陽のほうが大きいよ?遠いから小さいだけで」
本読子がなんとなしに呟いた言葉にお空が反論すると、それに対して憮然とした態度で本読子がさらに反論を重ねる。
「なんでそうなるのさ。どう考えても空の中に太陽があるんだから空のほうが大きいじゃない」
「だって太陽は大きいんだもん」
「相変わらずですねえ」
鈴仙が月に手をかざしながら言った。
「私ね、月から逃げてきたの。戦争が怖くてね。月の兵士として戦う義務があったのに」
「でもこうして、皆で横になっていると、私は決して間違った選択をしなかったって思うの」
「へー」
「うさぎ社会も大変なんですねー」
「泣きそう」
いい話っぽかったので皆適当に相槌を打った。
はたては泣いた。
奇妙な取り合わせでは合ったが、月夜を見上げながら各々話に花を咲かせる一同。そこでは種族も組織も垣根はなかった。楽しげにとりとめのない話を重ねてゆく。
しかし、皆どうも物足りないと言った表情をしていた。
空気に耐えられなくなった文が口火を切る。
「あー酒、お酒がほしいですねえ」
「だったら取ってきますよ」
ミスティアは立ち上がると屋台から幾らかの酒瓶ととっくりを持ってきた。
「おお、さすが女将、気がききます」
「ま、突然女の子の服を脱がしにかかるどこかのオトコオンナ妖怪とは違ってね」
「悪かったって」
結局、なぜあんなにミスティアの詰め物を確かめることに熱心になったのか、リグル自身にもよくわからなかった。
ただ、ミスティアの胸に人工物が詰まっていないことを確認して少しだけ安心した気持ちがあったことは確かだろう。
リグルはそこまで考えて、友人が女を磨き、恋をして、自分から離れていくかもしれないという不安が自分の心中にあったことに、初めて気付いたのだった。
「みすちー、」
「ん、なに?」
リグルは月光を照らし返す友人の瞳をしっかりと見据えた。
言わなければならないことがあった。
「毛の処理はしっかりね」
「死ね」
酒瓶で殴られた。
……立ち上がれるじゃねえか。
是非影狼さんのも
勢いだけで突っ走るギャグもいいものだ。
こういうのが、まさにギャグ!ってやつだw
当たり前のように起き上がるみすちーに笑った
誤字報告 映倫→永琳ですかね?
いや、仕方ないかこの長さでは。
>ミスティアは立ち上がると
ん? さっき何も行動できなくなるって言ったよね?
自機おめでとうございます
かわいい
面白かったです
笑った