~ 魔法使いアリス・マーガトロイドの家 ~
いらっしゃい、魔理沙。
あ、お願いしていたヒランヤ買ってきてくれたんだ!
ありがとー!
ちょうど良かったわ、良い茶葉が手に入ったのよ。
ごちそうするわ。
……ねえ、魔理沙。
繰り返し聞くけど、『捨虫の法』は会得するつもりはないの?
『捨食の法』を会得できたんだから、『捨虫の法』だって……。
え? 不老長寿になったら、パチュリー達から借りたモノが、返し難くなるぜ?
魔理沙って、変なところで固いところがあるわよね~。
……ごめんなさいね、玄関先で話し込んでしまって。
リビングで待っててちょうだい。
はい、お待たせ。
アリス・マーガトロイド特製の紅茶とお菓子よ。
魔理沙のために、よりをかけたんだから、残さないでね♪
……そうそう、魔理沙へこの指輪をプレゼントするわ。
え? デザインが不気味悪いぜ?
そんなこと言わないで。
その指輪はね、『死者の指輪』っていうレア物よ。
ついてるわ、とあるルートで2つもゲットできたの。
え? 指輪のネーミングもやばいぜ?
そんないけずなこと言わないで。
その指輪は、異世界の高等竜人という”魔”を扱うことに関して、ずば抜けた種族が作ったの。
装備することで、身に着けたモノの魔力を飛躍的に高めるわ。
ほら、私も左手の薬指にハメてるでしょう。
魔理沙も左手の薬指にハメてみて。
うん、これでお揃いね。
うふふ……うふふ……うふふ……♪
マリッジリングみたい~♪
……長話になってしまったわね。
さあ、冷めないうちに紅茶を召し上がれ。
え? すごく美味いぜ?
うふふ……うふふ……うふふ……♪
ありがとう♪
とっておきの隠し味を入れたのよ。
……ところで、『死者の指輪』には、もう一つ付加能力があるの。
ハイレベルの能力を身につけた魔導士、『リッチ』へクラスチェンジできるようになるのよ。
え? そんな高価なもの受け取れないぜ?
ヤリが降って来るんじゃないかしら?
そんな殊勝なことをいうなんて、貴女らしくないわ。
遠慮しないでちょうだい。
ヒランヤを買って来てくれたお礼なんだから。
でも、気にするんだったら……。
ねぇねぇ、もう一つお願いがあるの。
あのねー……、魔理沙。
死んでくれる?
え? 冗談はキツイぜ?
うふふ……うふふ……うふふ……♪
冗談じゃないわよ~♪
だって、『リッチ』になるためには、一度死ぬ必要があるんだから~。
……あら、どうしたの魔理沙?
顔が青ざめてるわ。
え? 体がとてもだるいぜ?
うふふ……うふふ……うふふ……♪
私達が飲んだ紅茶に特製の毒を盛っておいたの。
苦しまずに楽に逝ける毒をね。
怖がらないで、魔理沙。
人間を卒業することになるけど、超絶な魔力を得るだけではなく、寿命は無限になるの。
え? まるで、種族・魔法使いみたいだぜ?
いいえ、『リッチ』はね、物理攻撃を含むあらゆる攻撃属性に対する防御耐性がすごく高いの。
事故死や殺される心配がほとんどなくなるわ。
それに、病気による死からも逃れられる。
だから、永遠の命を持ち、より不死に近い存在。
そう、アンデッドになるのよ♪
私と魔理沙も、目が覚めたら、永遠に平穏な日々を送れる、すばらしいモノになってるわ。
愛する貴女の笑顔を、ずっと見続けることができるなんて……。
そして、永遠に愛し合えるなんて……。
うれしいな~♪
……まぶたが重くなってきちゃった。
おやすみなさい、魔理沙♪
うふふ……うふふ……うふふ……♪
こういう形式の作品が無いわけではないけれど、この作品からは語りかけだけで成立させる必要性を感じないため、手抜きにしか見えません。またそのネタ自体も安直で、この展開で面白く読ませるには相当の実力が必要でしょう。やりたいことに能力が伴っていません。
まともな評価を受けたいなら、作品を投稿した後ではなく、投稿前に骨を折るべきだと思いますよ。
セリフだけの台本を読んでいる今の状態では、キャラの様子しか分かりません。
また「」を使用して誰のセリフなのか明らかにしましょう。
使わない手法もありますが、作者には早いように感じます。
誤字
指輪わね
指輪はね