文々。新聞 第7季 弥生の九より抜粋。
『山の中腹にて資源保護訴える集会。参加者100人超える』
妖怪の山中腹の開けた平地にはこの日100人を超す妖怪たちが集まった。
居並ぶ面子は天狗、河童、土蜘蛛、虎、狼と統一感はないものの皆口々に資源保護を訴えている。
今回の集会の開催を呼びかけ、主催したのは最近活動を盛んに行っている「妖怪倫理向上委員会」を名乗る集団である。
その委員会のリーダー的存在である烏天狗のY氏に話を伺った。
「我々の活動理念はすべての妖怪たちに正しい道徳感を持ってもらい、それにより極めて倫理的な妖怪社会を築いていくことです」
「今回の集会もその一環です。今まで我々は欲望のままに、足りるを知らぬがごとき資源浪費を続けてきました。しかしそれではまるで獣です」
「我々の独自調査によればこの百年で以前に比べて資源消費量が激増しています。試算しましたところこのままでは後数千年で資源が枯渇してしまうのです」
「これはゆゆしき事態です。貴重な資源を未来に残していくことこそ我々の使命の一つだと思うのです」
「例えば毎日の食事の時、3回に1回、代わりに牛や豚、鳥などを食べるだけで消費量は半分近くまで減らすことができます。消費を抑えればその分繁殖で増える量も大きくなりますからね」
◇
文々。新聞 第11季 師走の十四より抜粋。
『山の中腹にて○食反対集会。参加者100人超える』
妖怪の山中腹の開けた平地にはこの日100人を超す妖怪たちが集まった。
居並ぶ面子は天狗、河童、土蜘蛛、虎、狼と統一感はないものの皆口々に○食反対を訴えている。
今回の集会の開催を呼びかけ、主催したのは最近活動を盛んに行っている「守る会」を名乗る集団である。
その会のリーダー的存在である烏天狗のC氏に話を伺った。
「”彼ら”牛や豚のような畜生、魚や虫などとは違い非常に高い知能と高度な社会性を持つ優れた生物です。しかし残酷なことに多くの妖怪たちがその希少性を理解しようとせず”彼ら”を狩り、食しています」
「このままでは”彼ら”は数を減らし、いずれは絶滅…この幻想郷と言う場所から姿を消してしまうでしょう」
「それはとてつもない損害です。我々はこれを防ぐために、これからも断固として抗議活動を続けていきます。当然話し合いで理解してもらうのが一番ですが彼らが聞き入れてくれないのであれば腕力に訴えるのも仕方ないでしょう」
◇
文々。新聞 第13季 睦月の一より抜粋。
『山の中腹にて戦争呼びかける集会。参加者100人超える』
妖怪の山中腹の開けた平地にはこの日100人を超す妖怪たちが集まった。
居並ぶ面子は天狗、河童、土蜘蛛、虎、狼と統一感はないものの皆口々に開戦を訴えている。
今回の集会の開催を呼びかけ、主催したのは最近活動を盛んに行っている「妖怪の暮らしを守る会」を名乗る集団である。
その会のリーダー的存在である烏天狗のG氏に話を伺った。
「ここ数十年で"彼ら"は爆発的に数を増やしています。これに伴い"彼ら"は生息域を拡大、各地で我々妖怪と縄張り争いを巻き起こしています」
「このままではいずれ妖怪たちの住処はかつての様に失われてしまうでしょう」
「それを防ぐためには武力を用いるしかないでしょう。最早話し合いで済まされる段階を遥かに超えてしまいました」
「我々は"彼ら"劣等種に比べて遥かに優れた存在です。負けることは万にひとつもないでしょう。我々は今すぐにでも彼らを根絶すべきです。そして我々の住処を取り戻すのです」
◇
文々。新聞 第18季 皐月の三十より抜粋。
『山の中腹にて反戦集会。参加者100人超える』
妖怪の山中腹の開けた平地にはこの日100人を超す妖怪たちが集まった。
居並ぶ面子は天狗、河童、土蜘蛛、虎、狼と統一感はないものの皆口々に反戦を訴えている。
今回の集会の開催を呼びかけ、主催したのは最近活動を盛んに行っている「平和を愛する会」を名乗る集団である。
その会のリーダー的存在である烏天狗のN氏に話を伺った。
「現在"彼ら"との戦争は長期化、泥沼の戦いとなっております」
「そしてそれに伴い我々の暮らしにも影響が出始めています。物価の高騰、若い妖怪の減少、戦傷妖怪への補償の不足等々です」
「今こそ"彼ら"と和平を結ぶべきです。このまま戦争を続けても我々には何の益もないのですから」
◇
文々。新聞 第19季 の二十二より抜粋。
『山の中腹にて元老院の辞任を求める集会。参加者100人超える』
妖怪の山中腹の開けた平地にはこの日100人を超す妖怪たちが集まった。
居並ぶ面子は天狗、河童、土蜘蛛、虎、狼と統一感はないものの皆口々に妖怪の山元老院の解散を訴えている。
今回の集会の開催を呼びかけ、主催したのは最近活動を盛んに行っている「戦傷妖怪名誉委員会」を名乗る集団である。
その委員会のリーダー的存在である烏天狗のT氏に話を伺った。
「先の戦争で兵隊として"彼ら"と戦った妖怪は二十五に一です。内死傷した者が五に一です」
「私もこのように左腕に傷を負い、未だに麻痺が取れません」
「それだけの犠牲を払って我々が手に入れたものはなんでしょうか」
「少しの土地と、食糧だけです。他には賠償金もなにもなしです」
「これは明らかに政治的怠慢です。責任は極めて不平等な和平協定を結んだ弱腰元老院にあります」
「我々は彼らが責任を認め、我々にしかるべき補償を行い、潔く職を辞すべきです」
「それらの要求が成るまで我々は活動を止めません。デモだけでなくより直接的、効果的な手段すらも取らざるを得ないでしょう」
◇
「ねえ文、随分と懐かしいモンが出てきたわよ」
「げ、こんな昔のバックナンバーよく掘り起こしてきたわね」
「げ、とはなによ」
「それ書いたころ駆け出しだったから見直すといろいろ辛いのよ」
「じゃあ捨てれば?」
「それも何か勿体ないのよねー」
「アンタ前は以前の記事を振り返ることで妖怪として成長できるとか言ってなかったっけ」
「それがいざ読み返してみるとどうでもいい記事が多くてねー。だからそれも適当な場所にほっぽっといてね」
『山の中腹にて資源保護訴える集会。参加者100人超える』
妖怪の山中腹の開けた平地にはこの日100人を超す妖怪たちが集まった。
居並ぶ面子は天狗、河童、土蜘蛛、虎、狼と統一感はないものの皆口々に資源保護を訴えている。
今回の集会の開催を呼びかけ、主催したのは最近活動を盛んに行っている「妖怪倫理向上委員会」を名乗る集団である。
その委員会のリーダー的存在である烏天狗のY氏に話を伺った。
「我々の活動理念はすべての妖怪たちに正しい道徳感を持ってもらい、それにより極めて倫理的な妖怪社会を築いていくことです」
「今回の集会もその一環です。今まで我々は欲望のままに、足りるを知らぬがごとき資源浪費を続けてきました。しかしそれではまるで獣です」
「我々の独自調査によればこの百年で以前に比べて資源消費量が激増しています。試算しましたところこのままでは後数千年で資源が枯渇してしまうのです」
「これはゆゆしき事態です。貴重な資源を未来に残していくことこそ我々の使命の一つだと思うのです」
「例えば毎日の食事の時、3回に1回、代わりに牛や豚、鳥などを食べるだけで消費量は半分近くまで減らすことができます。消費を抑えればその分繁殖で増える量も大きくなりますからね」
◇
文々。新聞 第11季 師走の十四より抜粋。
『山の中腹にて○食反対集会。参加者100人超える』
妖怪の山中腹の開けた平地にはこの日100人を超す妖怪たちが集まった。
居並ぶ面子は天狗、河童、土蜘蛛、虎、狼と統一感はないものの皆口々に○食反対を訴えている。
今回の集会の開催を呼びかけ、主催したのは最近活動を盛んに行っている「守る会」を名乗る集団である。
その会のリーダー的存在である烏天狗のC氏に話を伺った。
「”彼ら”牛や豚のような畜生、魚や虫などとは違い非常に高い知能と高度な社会性を持つ優れた生物です。しかし残酷なことに多くの妖怪たちがその希少性を理解しようとせず”彼ら”を狩り、食しています」
「このままでは”彼ら”は数を減らし、いずれは絶滅…この幻想郷と言う場所から姿を消してしまうでしょう」
「それはとてつもない損害です。我々はこれを防ぐために、これからも断固として抗議活動を続けていきます。当然話し合いで理解してもらうのが一番ですが彼らが聞き入れてくれないのであれば腕力に訴えるのも仕方ないでしょう」
◇
文々。新聞 第13季 睦月の一より抜粋。
『山の中腹にて戦争呼びかける集会。参加者100人超える』
妖怪の山中腹の開けた平地にはこの日100人を超す妖怪たちが集まった。
居並ぶ面子は天狗、河童、土蜘蛛、虎、狼と統一感はないものの皆口々に開戦を訴えている。
今回の集会の開催を呼びかけ、主催したのは最近活動を盛んに行っている「妖怪の暮らしを守る会」を名乗る集団である。
その会のリーダー的存在である烏天狗のG氏に話を伺った。
「ここ数十年で"彼ら"は爆発的に数を増やしています。これに伴い"彼ら"は生息域を拡大、各地で我々妖怪と縄張り争いを巻き起こしています」
「このままではいずれ妖怪たちの住処はかつての様に失われてしまうでしょう」
「それを防ぐためには武力を用いるしかないでしょう。最早話し合いで済まされる段階を遥かに超えてしまいました」
「我々は"彼ら"劣等種に比べて遥かに優れた存在です。負けることは万にひとつもないでしょう。我々は今すぐにでも彼らを根絶すべきです。そして我々の住処を取り戻すのです」
◇
文々。新聞 第18季 皐月の三十より抜粋。
『山の中腹にて反戦集会。参加者100人超える』
妖怪の山中腹の開けた平地にはこの日100人を超す妖怪たちが集まった。
居並ぶ面子は天狗、河童、土蜘蛛、虎、狼と統一感はないものの皆口々に反戦を訴えている。
今回の集会の開催を呼びかけ、主催したのは最近活動を盛んに行っている「平和を愛する会」を名乗る集団である。
その会のリーダー的存在である烏天狗のN氏に話を伺った。
「現在"彼ら"との戦争は長期化、泥沼の戦いとなっております」
「そしてそれに伴い我々の暮らしにも影響が出始めています。物価の高騰、若い妖怪の減少、戦傷妖怪への補償の不足等々です」
「今こそ"彼ら"と和平を結ぶべきです。このまま戦争を続けても我々には何の益もないのですから」
◇
文々。新聞 第19季 の二十二より抜粋。
『山の中腹にて元老院の辞任を求める集会。参加者100人超える』
妖怪の山中腹の開けた平地にはこの日100人を超す妖怪たちが集まった。
居並ぶ面子は天狗、河童、土蜘蛛、虎、狼と統一感はないものの皆口々に妖怪の山元老院の解散を訴えている。
今回の集会の開催を呼びかけ、主催したのは最近活動を盛んに行っている「戦傷妖怪名誉委員会」を名乗る集団である。
その委員会のリーダー的存在である烏天狗のT氏に話を伺った。
「先の戦争で兵隊として"彼ら"と戦った妖怪は二十五に一です。内死傷した者が五に一です」
「私もこのように左腕に傷を負い、未だに麻痺が取れません」
「それだけの犠牲を払って我々が手に入れたものはなんでしょうか」
「少しの土地と、食糧だけです。他には賠償金もなにもなしです」
「これは明らかに政治的怠慢です。責任は極めて不平等な和平協定を結んだ弱腰元老院にあります」
「我々は彼らが責任を認め、我々にしかるべき補償を行い、潔く職を辞すべきです」
「それらの要求が成るまで我々は活動を止めません。デモだけでなくより直接的、効果的な手段すらも取らざるを得ないでしょう」
◇
「ねえ文、随分と懐かしいモンが出てきたわよ」
「げ、こんな昔のバックナンバーよく掘り起こしてきたわね」
「げ、とはなによ」
「それ書いたころ駆け出しだったから見直すといろいろ辛いのよ」
「じゃあ捨てれば?」
「それも何か勿体ないのよねー」
「アンタ前は以前の記事を振り返ることで妖怪として成長できるとか言ってなかったっけ」
「それがいざ読み返してみるとどうでもいい記事が多くてねー。だからそれも適当な場所にほっぽっといてね」
もっと話が膨らめばいいのではないでしょうか……
まったくもってその通りでしてもう二三個団体を出そうと思ったのですがそうするとそれぞれの主張に彼らを入れることが難しくなると思ってしまいまして。
つまりはプロットミスです。
機会を見つけてもっとよくなるよう書き直せないか試行錯誤したいと思います。
東方SSではすごいレベルの誤字よ、これ・・・
なら、彼らの意見もあって良かったんじゃないでしょうか
このキャラクターを使うのであれば、という結果論ですが