Coolier - 新生・東方創想話

五月のココア

2015/01/04 01:15:37
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もうすぐ春だ。底冷えのする京都でも、そろそろ暖房をしまいだす。
私は朝、看板を出して店の前を掃き掃除をするのが日課だ。碁盤目状の路地が多い京都でも私の店ほど奥まったところにある喫茶店はないだろう。親から受け継いだ店とはいえ、あんまりな立地条件ではないだろうか。学生街の一角とはいえ府外からの学生は、見慣れない小路というだけで私の店から遠ざかってしまうに違いないだろう。
靄を切り裂いて、一人の学生が走っていく。近隣にある大学の名の入ったジャージを着て、滑らかなストライドで目の前を通り過ぎる。
「おはよ、おじさん」
 短髪に中性的な顔立ちだったが、声は女性のものだった。女性は私が返答を返す前に、さっさと走り去っていった。

 立地条件こそ褒められたものではないが、馴染みの学生客というものは存在している。大抵一人で、多くても四人以上という事はないが、そもそも大した面積のない店だ。あまり利益を上げることを考えても仕方がないので、常連客には存分に居座ってもらう。
 私以外の従業員は妻のみだ。妻がケーキやブラウニなどをつくり、私がコーヒーなどの飲み物を淹れる。
「珍しいお客様がいるわね」
 エプロン姿のにやけ顔をした妻がそう言って、目線で私にその珍しいお客様を知らせた。私はカウンターから目立たないようにその目線の先を見た。
 目線の先の二人掛けのテーブルに座っていたのは、朝の女性だった。朝の姿とあまり変わらず、ランニングの最中に一休みに来ました、というような装いだ。なるほど珍しい。少なくとも一目で分かるほどには。
「すみません」
 女性が手を挙げた。妻が注文を取りに行った。私よりも妻の方が働き者だ。私も注文を取りにいかない訳ではないのだが、如何せん喫茶店のマスターにしては大きすぎる体格と厳つい顔立ち、生まれついての無口という事もあって飲み物を淹れることや掃除や帳簿付けなどの裏方仕事が主になっている。
 女性の注文は、アイスコーヒーとミルククッキーだった。背もたれに体を預けて寛ぐ彼女は何処か堂に入っている。寛ぎ慣れしているというか飄々としているのだ。
「ここに来るのにジャージ姿の子なんていないじゃない?しかもあそこの大学は陸上強いのよ。特待が何人もいるような学校だし」
 妻はそう言いながらクッキーを皿の上に載せている。クッキーは据え置きのものがあるが、コーヒーは沸かさなければならない。
 サイフォンでコーヒーを沸かす間、何となく女性の方を見た。女性は文庫本を読んでいた。
妻は陸上部と決めつけたような口調で話していたが、なるほど。女性の身体つきは適度に鍛え上げられたものだったし、スレンダーでいかにも走れば速そうなシルエットだった。
「でも見覚えないわねえ。あなた見たことある?」
 黙って首を振る。そもそも近隣とはいえ、そこそこに距離があるし、その大学の陸上競技が強豪だったのも今知った話だ。強豪というからには彼女も大した実績を持って入ったのだろう。その時、私が感じたのはそのくらいの事だった。

 その日以来、私の店に彼女は頻繁に訪れた。いつもジャージを着ていたので、肩の刺繍から彼女の名前が宇佐見であることが分かった。
「マスターはさ。ずっと京都なの?」
 そうやって声をかけられたのは、三度目の来店の時だった。カウンターに座っていた宇佐見が憂鬱気な顔で頬杖をついていた。
「ええ、生まれてこの方」
「そう。私は東京。今年こっちの大学に来たから引っ越してきたの。まだ寒いわね。こっち」
「そうですな。夏は暑く、冬寒いのが京都ですから」
「春も寒いなんて聞いていないわ。ああ、もう憂鬱」
 アイスコーヒーを飲んで、宇佐見は目を閉じたままそう言った。
「寒いのはお嫌いですか?」
「好きなわけないでしょ。ウォームアップに時間かかるんだから」
 陸上競技には詳しくないが、適当な相槌をうてば宇佐見は食いついた。会話に飢えているのか、私が黙っていても、彼女は話し続けた。
「推薦でね。特待で来たの」
「それはそれは……」
「でもあんまり馴染めそうにないの。特待生って妬みの対象みたい」
「……でしょうなあ」
 私でも、その気持ちは分からなくもない。
「私、短距離走者なのよ。でも百メートル走とか二百メートル走って駅伝と並ぶくらいの花形じゃない。当然、花形争いってあるのよね」
 宇佐見はそう、憂鬱気に口にする。入学早々大きな期待を寄せられているが、荷が勝ちすぎていると言わんばかりに、溜息を吐いた。
「しかし、なんですね。今はまだ春休みなのではないのですか?」
「特待生は春休みから練習入りよ。走るのは好きだけど、上手くやれそうにないわね……」
 見知らぬ土地で、荷が勝ちすぎた期待を背負わされた宇佐見は、酷く不安そうだった。

 四月になって、宇佐見が店に来る機会は減っていた。おおかた忙しいのだろう。大学とは自由度が高い分、忙しいのだ。
「あなた、これ」
 朝の店の前の掃除をしていると、妻が朝刊を持ってきた。何故だか笑っている。
「面白い記事でも、あったのか?」
「ええ、とっても」
 そう言って、妻は店に引っ込んだ。
 仕方なく掃き掃除を終えて、店に戻る。まさか新聞片手に掃き掃除をするわけにもいかない。
 特に変わったニュースのない一面、私の興味のない二面を開いた後、三面で見覚えのある顔写真があった。宇佐見だ。真剣そのものの表情でクラウチングスタートの態勢をとっている。
 写真の横に近隣の大学の名前と、宇佐見蓮子という初めて分かった彼女のフルネームが記してある。内容としては、うっすらとした彼女の足跡と、これからの目標などが書かれていた。
「面白い記事だな」
 新聞を投げ出してぽつりとつぶやき、私は開店準備を始めた。

「はああ……」
 カウンターに座って、宇佐見は今日何度目かの溜息を吐いた。彼女にとっては珍しい事だが、ジャージでなくボーイッシュな私服に身を包んでいた。
 私はティーカップを磨く手を止めて、宇佐見の前に行く。気づいた宇佐見がなんとなく嬉しそうに見えた。
「どうも、何かありましたかな?」
「……風当たりがますます強くなったわよ。あの記事のおかげで」
 宇佐見はチビチビとコーヒーを飲んでいた。今日のお茶請けはクッキーではなくブラウニーだった。苦いものが欲しいのかもしれない。
「なんだってあの人たち、八つ当たりして来るのよ。大体、あんな記事が出るのも最近低迷してる自分たちのせいじゃないの。悔しいなら私より速く走って実力を見せ付ければいいじゃないの。なのに、なんでこう陰湿なのかしら」
 宇佐見は心底分からないという表情で、私に問いかけた。
 賛同、したいところだ。しかし先輩方の気持ちが分からない訳でもない。低迷しているとはいえ、強豪の陸上部だ。プライドはある。努力してきたという、自負だってあるだろう。それをポッと出の新入生に話題をかっさらわれ、しかも実力でも実績でも負けてしまう。落としどころもない。それでは先輩たちも面白いと思うはずがない。
 無論、宇佐見が正論なのは間違いない。これが正論だけで通れるほど簡単な問題ではないというだけだ。
「……ところで、大会とかには出場されるのですか?」
「まあ、多分ね。短距離は私が一番早いもの」
「人数が多ければ、先輩方でも出れない人は出れないのでしょう?たいしたものですな」
「仕方ないじゃない。あの人たちが出場できないのは私のせいじゃないわ。マスターお勘定。忙しいの、ゆっくりできなくて悪いわね」
「いえいえ」

 それから一月ほどたち、私はいつものように掃除をしてはコーヒーを淹れる変わり映えのしない日常を送っていた。その間妻に誘われる形で、宇佐見の大学の陸上競技部の練習を見に行ったりもした。
 トラックを走る宇佐見は、私の店でグダをまいている彼女とは別人のように真剣だった。
準備体操から、ウォーミングアップのダッシュに至るまで一切の手抜かりを感じさせない動き。そして自信に満ちた顔つきは、なるほど高校陸上界でのスターに相応しい振る舞いだった。
 その後、店に来た宇佐見にそう伝えると恥ずかしそうだった。
「私ね、距離感がつかめないのよ。ずけずけ言っちゃうの。それが先輩でも先生でも」
 あれだけ振る舞いが自由闊達でも、そこに横柄な態度や尊大さを感じさせないのは一種の才能だ。それは多分、彼女にそういった要素が無いからだろう。
 横柄さを前面に出すほど子供でもない。尊大さを出さなければならないほど、自信がない訳でもない。
 しかし、彼女の先輩方はそうではないのだ。横柄さを出さなければ、尊大な態度を示さなくては、宇佐見蓮子に対して、先輩としての威厳が失われてしまう。それは、彼女たちの許容限度を超えること、なのだろう。
「いい事、だとは思います。自分の意見をちゃんと言え、芯のある態度を持つことは」
「そうね。でも、それでうまくいかないから悩んでいるのよ」
 いつしか彼女のお茶請けはクッキーからブラウニーに変わっていた。

 それから二週間ほどたった五月の初め、朝から雨の降る日だった。雨の日の上、路地の奥まった場所にある私の店に客など来る気配もなく、私は早々と店じまいの支度を進めていた。妻は早くも食器を洗い始めている。手際の良い奴だ。
「ねえ、新聞取って来て。今日は大人しく引きこもるとしましょう」
 こればかりは私も妻に同意した。どっちにしたって客が来る気配すらないのに店だけ開けていても仕方があるまい。私は頷いて外に出た。
 店の前にある屋根のようなテントが、雨が打ち付けられているせいで酷く五月蠅い。ビニールに撒かれた新聞が無造作に郵便受けに突っ込まれていた。
 ごそり。
 看板の裏で、何か気配がする。猫だろうか。
 首だけを伸ばして、覗き込んでみて、ぎょっとした。宇佐見―――だろうか?
 宇佐見だ。酷く憔悴していて一目ではわからなかった。
「あ、あの……」
 俯いていた宇佐見が、胡乱な目を私に向けた。泣き腫らしていたのだろう。勝ち気な目がはれていた。
「……マス、ター……?」
「……どうした、のですか?何かございましたか?」
 それだけしか、私は声がかけられなかった。雨だというのに、濡れた地面にへたり込んで宇佐見はまた泣き始めていた。
「少々お待ちを―――おい、お前。ちょっと」
 私は中の妻に向けて声をかけた。

「あれあれまあまあ。有名人が朝から来たわねえ。まあ最近御無沙汰気味だったけど」
 妻が奥でそんな事を言いながら、着替えとタオルを用意してくれた。宇佐見を中に入れ、妻に任せて私は表に出る。
 宇佐見のいたところだけ、濡れた形跡が少なかった。つまりそれだけ長く座り込んでいた、という訳だ。
 十分ほどたって、妻がいつものにやけ顔を消した真剣な顔で出てきた。看板をしまい、closeの札をドアの前に掛ける。
「いいよね。少し一人にさせてあげたいの」
「ん……なにかあったらしいな」
 妻が煙草を取り出し、咥えた。妻は愛煙家だ。無論客商売をしているものだから、仕事中は吸わせないよう言い聞かせている。
「ああなるとね、一旦ほっとくしかないの。さっきまで泣いてて、今やっと落ち着いている。五分くらいは一人で落ち着かせるべきなの」
「なにか変ったことあったか?」
「足、引きずってた」
 それだけ言って、妻は煙を吐き出した。

 私が中に入ったのは、七分後の事だった。妻はそのまま表で煙草を吸っていた。宇佐見は四人掛けの席で頭を抱えていた。
 私はコーヒーを淹れようとして、止めた。混乱している中ではコーヒーよりココアの方がましだと感じたからだ。
 湯を沸かし、ココアパウダーを丁寧に溶かしてカップに淹れる。
 いつものようにブラウニーを添えて、宇佐見の前に出した。
「……これ?」
「……サービスです。どうせこんな雨じゃ、人なんて来やしません」
 宇佐見は、顔を上げてそれを啜った。
「……何があったか……聞かないの?」
「……教えてくれるのなら」
 宇佐見は、黙った。何も言わない。私も、それをただ黙って見ていた。
 ココアが半分無くなった時、宇佐見は口を開いた。
「この前から……足に違和感あって……昨日病院に行ってきたの。そしたら……切れてた」
「何が、ですか?」
「足の腱……切れてて。それでね、それを部に伝えたの。そしたら……クビだってさ」
 宇佐見はそういうと、しゃくり上げた。散々やりあったらしいが、駄目だったとも付け加えられた。
「随分と冷たい話ですね」
「五月蠅い……グスッ。なんで……なんでよぅ……」
 宇佐見はまた泣き始めた。なんとも気まずい。
「仕方ない事ですよ。これからまた頑張って他の道を……」
「他!他って何があるのよ!陸上しか、速く走ることしか出来ない私に!」
 そう言って、その事に気付いたように、宇佐見は火が付いたように泣き出した。
 もはや手が付けられない。火が回りきった火事のように、後は燃え尽きてくれるのを待つしかないのだろう。
 妻が頭を掻きながら表から戻ってくる。処置なし、そんな風に首を振って、新聞を机の上に投げ出した。特別面白い記事などなかったのだろうか。随分ぞんざいに扱っていた。
「胸糞わるい記事が載ってるわ。三面」
 それだけ言って、私と代われというように手招きをした。私は席を外し、厨房の中に向かった。
 三面を覗いた。宇佐見の所属していた陸上部の名前と、その監督のインタビュー記事があった。
【怪我の天才、雨降って地固まる】
 そんな見出しで始まる記事は、誰がリークしたのか、やけに細かいインタビューが掲載されていた。
『ええ、私達も宇佐見に期待しすぎたというか。ただ宇佐見に期待しすぎた分、皆頑張っています』
 訳知り顔をした、ジャージ姿の中年男性が写っていた。いかに自分たちが宇佐見に期待していたか、そしてそれをどう改めることで、これからにつなげていくのか、をとうとうと謳っていた。
 胸糞が悪い記事、には違いなかった。期待の新入生が、期待外れに終わってしまって仕方なく、という記事の書き方ならともかく、宇佐見という邪魔者が居なくなってスリム化が捗った。そんな印象すら受けてしまう。そんな記事だ。
 私はその新聞を投げた。見ちゃいられない。
 宇佐見は妻と座りあっていた。ココアのお代わりでも持っていく。
 妻はただ座っているだけだった。片手の肘を椅子の上に載せて、くわえ煙草でうなずいているものだから酷く態度が悪いように見える。
「おい、お前。なんて態度取ってるんだ」
 そこいらの不良学生じみた態度をとるのは、接客業をやっている身としては気になる。しかもそれは私の商売の片棒を担いでいる人間ならなおさらだ。
「ん、あー、失礼。私のもよろしく」
「なら態度を改めなさい」
「分かった分かった。それと宇佐見さん」
 妻は、目の前の宇佐見に向きなおった。
「あなたの腱は切れた。切れてしまった以上、取るべき道は二つ。治すか、やめて別の道を行くか。
そこから考えるべきよ。喚いて好転する事態じゃないの」
「分かってるわよ……」
「ならさっさと顔を上げてココア飲んじゃいなさいな。でもこれもまた一つの機会よ。新しい事を始める機会」
「五月蠅い……」
 そう言うとまた宇佐見は塞ぎ込んだ。絶望的に慰めるとかが下手な妻だ。

「宇佐見さん」 
 私は呟くように声を出した。
「……なに」
「今まで辛かった、でしょう」
 限界まで贅肉をそぎ落とし、スタートダッシュの一瞬に極限まで集中する。たった百、二百mをいかに早く走るか、コンマ一秒を削るためにどれだけの鍛錬が必要だろう。
 宇佐見はそれをやり遂げた。どれだけの天性に恵まれていようと、そうした努力が無い訳がない。ただ天性だけできたのなら、人はこんなに泣けない。
「お疲れ様、でした」
 それだけ言って、私はココアを差し出した。宇佐見はただただ泣いていた。

 
 宇佐見はそれ以降ジャージを着て、うちに来なくなった。おそらく、捨ててしまったのだろう。私が宇佐見に見せなかった。新聞は図書館で簡単に手に入る。どこかであの記事を読んだのなら、忌々しく感じていても変だとは思わない。
 最近では頻繁に来訪しすぎて心配なくらいだが、たまに手伝いと称してキッチンに出入りしているくらいだ。あまり歓迎は出来ないが、器用な宇佐見はあれやこれや作って妻と仲良くなっている。
「気が付いてみればさ、今のようなキャンパスライフに憧れてたのよね」
 すっかり活動的な装いが板についた宇佐見は、そんなことをのたまった。
「例えば?」
「例えば、私の学校は正月の三日目に集合がかかってさ。二十キロくらい離れた駅前まで走るのよ。別に悪いこととは言わないし、そんな高校生活も悪くない。だけどやっぱり何か変じゃない。陸上やめて物足りない感はやっぱりあるけど、ま、これも一つ、かな、なんて最近」
「思い始めた、と」
「うん、まあ。割り切るわよ。あ、おかみさん」
 妻が間延びした声で、何?と聞いた。
「この間吸ってたやつ、くれませんか?」
「はいはい」
「いいんですか?」
「いいのよ、やりたいこと全部やってやるの。吸うのは初めてじゃないしね。野球部辞めたいがぐり頭が炭酸呑むようなものよ」
 そう言って妻から手渡された煙草を咥えて火をつけた。宇佐見はそれを旨そうに深く、深く吸い込んだ。

八朔……いえ失礼。八作目よろしくお願いします。元高校球児のぎゃわです。なんで野球部って炭酸飲料を親の仇の如く嫌うんですかね。僕のなかではあれは我慢してるぜアピールだと思ってます。
ぎゃわ
@IsaoOgawa1206
http://blog.livedoor.jp/hazimegyawa/
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コメント



0.150簡易評価
1.70名前が無い程度の能力削除
なんだろう、伝えたいことがよくわからない感じ。
作品の本筋はハッキリしているけど、その本筋の持つ意味がハッキリしないというか。

喫茶店の穏やかな雰囲気はよく伝わってきて上手だなあと思いました。
喫茶店とかカフェの常連ってなんか憧れますよね。
2.60名前が無い程度の能力削除
これはまた新しい
3.70奇声を発する程度の能力削除
雰囲気は良かったです
4.60名前が無い程度の能力削除
最初はこれを東方でやる意味はあるのかと思っていましたが、最後の方で気づきました。これ、ビターシガレットよりも前の話なんですね。

陸上部はもうダメでしょう。蓮子に追い付こうと努力するのではなく、蓮子を引きずり下ろそうとする時点で終わっています。彼女達が蓮子を超えることは永遠にないでしょうね。

元々活動的で、努力を惜しまないからこそ、蓮子は陸上以外でも上手くやって行けるのでしょう。
6.80名前が無い程度の能力削除
そしてその後メリーと出会い蓮子の人生の方向が変わっていくんですね…
8.70名前が無い程度の能力削除
非常に良い雰囲気でした
9.70とーなす削除
雰囲気はとてもいいんだけど、本作の蓮子があまりにも原作の蓮子の持つ要素と結びついていなくて、なんかもにょる。
作者さんの他の作品に繋がる? みたいだけど、それを知らない私にとっては何だかなあという気分。