「レミリアお嬢様、お時間です。」咲夜が言う、その声で私は起きる。いつも通りの朝だ
「ふわぁ〜、こんばんわ咲夜。」
「ええお嬢様、こんばんわ。それでですが、本日のご予定は…」
今日は大晦日、紅魔館では里や魔法の森などから人間や妖怪、神様を招待して年越しパーティーを開くのが定番になっている。私は紅魔館の主として、幻想郷の誇り高き吸血鬼の長として挨拶をすることになっている。まぁ、私以外にも博麗の巫女とか、稗田阿求とかも挨拶する様だ。
そんな事を考えていると
「…というわけですが、お嬢様聴いてました?」
「えぇ、ちゃんと聴いてたわよ。」
「何かご質問ございますか?」
「大丈夫よ、ありがとう咲夜」さすがに聴いていなかったとは言えまい。
屋敷の中のパーティー会場には多くの人、妖怪、神様などが集まっていた。毎年パーティーには多くの人が来るが、しかしこれは過去最高だろう。
20:00頃に始まったパーティーも中盤、23:00になった頃、始まったときに挨拶した阿求に続き、博麗の巫女が少し酔いが回った感じで話し始めた。
長かったので省略するが、まぁ『来年も健康に過ごせ』と言いたかったようだ。やっぱり酔っぱらいに喋らせては行けない。次回からは全員はじめに喋らせよう。
ここまで私が他の人と喋っていた描写がないが、私も別に一人で飲んでいた訳じゃないので、少しだけ紹介しよう。
【早苗の場合】
「あっ!レミリアさんじゃないですか!」
「ん?あぁ、早苗ね。どうしたのよ、そんなに騒いで。何かいい事でもあったの?」
「はい!諏訪子様と神奈子様から『いつもありがとうっ☆』ってお年玉をもらったんです!!それがもう嬉しくって嬉しくって!」
「そ、そう。よかったわね」
「ええ!もちろんですよぉ!今までもらった事はなかったんですよぉ!」
「そうなのね、それにしてもあなたは守矢神社のお祭りには出なくていいのかしら?」
というのも守矢神社でも同じようなお祭り?をやっていていつもはそっちのほうにでているはずなのだが…
「はい!『たまにはほかの所のイベントにも参加して学んできなさい』って言わぁれたんですよぉ〜」
「要するに偵察かしらね、ほんとにあの二柱は…」
「いやいや、違いますよ〜。神奈子様達は単純にぃ私に守矢神社の神としてぇ学んでもらおうと思ってぇ行かせてくれたんですよぉ」
「そうだといいわね、ていうかあなた大丈夫?あんまり呂律が回ってないようだけど」
「大ぁ丈夫ですよぉ〜、それでは〜」
そういうとフラフラしながら歩いていった。それにしてもあれは完全に駄目なパターンだ、あれじゃただの酔っぱらいだ。
【西行寺幽々子の場合】
「あら〜、おひさしぶりね〜。」
「久しぶりね、幽々子。食事は楽しんでいただけてるかしら?」
「えぇ、妖夢が作るのよりもおいしいわ〜」<妖夢『えっ!?』
「冗談よ〜、どっちもとってもおいしいわ。」
「楽しんでいただけてるようで何よりだわ。」
「えぇ、おいしかったって伝えてちょうだい。」
「わかったわ、楽しんでね」
幽々子は普通に喋っているように見えるがこの間に手羽先を五つ食べていた。ちょっとペースが早いと思うが
んまぁ、そんな感じでどうやら多くの物達に楽しんでもらえているようだった。
そして23:55になった頃、私の挨拶が始まった。
【以下、レミリアの挨拶】
あ〜、テステス。みなさんこんばんは。紅魔館の主、幻想郷の吸血鬼の長、レミリア•スカーレットよ。今宵は多くの方々に、ご集まりいただき大変嬉しく思うわ。
今回集まった皆さん方には1年間大変お世話になったわ。紅魔館の主として礼を言うわ。ありがとう。もうすぐ、あと1分ほどで年も変わるわ。盛大に新しい年を祝いましょう!
さぁ、後10秒…8、7、6、5、4、3、2、1…あけましておめでとう、どうぞ今年も紅魔館をよろしく!!
さぁ、今日は夜が明けるまで飲むわよ〜!改めて、乾杯!
…さて乾杯の挨拶からおよそ5時間、もう5時を回ろうとしている。
さすがに来ていた客も家に帰るなり、屋敷の布団に入るなりしているだろう。
「お嬢様お疲れさまでした」咲夜が言う
「えぇご苦労様、あなたも早く寝なさい。明日に響くわよ。」
「はい、ありがとうございます。それではお嬢様お休みなさいませ。」
「ちょっと待って!」
「はい、なんでしょうか?」
「その…今年も、よろしくね」
「ええ、今年もよろしくお願いいたします。」咲夜は笑ってそう答える。
新しい紅魔館の1年が始まった。今年も笑う事、泣く事、色々あるだろう。
時には喧嘩も起こるだろう。しかし最後はまた一緒に笑って仲直りだ。
なぜなら、紅魔館のみんなは私にとって家族なのだからー
「…いや〜我ながらよく纏めましたよね〜!私ってすごいですよね!」ブン屋が言う
「ま〜た大雑把に纏めたわねぇ」
「もっとお嬢様の出番を増やしなさい」
「ま、まぁ咲夜さん。いいじゃないですか。それよりもですねぇ、今度美鈴さんの取材を…」
「(聴いてない)さぁ天狗、はやくしなさい。」
「え、えぇ…」
今年の紅魔館も年明け早々から賑やかだ、今年もきっと明るく楽しい年になるだろう。
咲夜とブン屋の言い争いが館の中に響く、その声を聞きながら私は紅茶を啜るのだった。
「ふわぁ〜、こんばんわ咲夜。」
「ええお嬢様、こんばんわ。それでですが、本日のご予定は…」
今日は大晦日、紅魔館では里や魔法の森などから人間や妖怪、神様を招待して年越しパーティーを開くのが定番になっている。私は紅魔館の主として、幻想郷の誇り高き吸血鬼の長として挨拶をすることになっている。まぁ、私以外にも博麗の巫女とか、稗田阿求とかも挨拶する様だ。
そんな事を考えていると
「…というわけですが、お嬢様聴いてました?」
「えぇ、ちゃんと聴いてたわよ。」
「何かご質問ございますか?」
「大丈夫よ、ありがとう咲夜」さすがに聴いていなかったとは言えまい。
屋敷の中のパーティー会場には多くの人、妖怪、神様などが集まっていた。毎年パーティーには多くの人が来るが、しかしこれは過去最高だろう。
20:00頃に始まったパーティーも中盤、23:00になった頃、始まったときに挨拶した阿求に続き、博麗の巫女が少し酔いが回った感じで話し始めた。
長かったので省略するが、まぁ『来年も健康に過ごせ』と言いたかったようだ。やっぱり酔っぱらいに喋らせては行けない。次回からは全員はじめに喋らせよう。
ここまで私が他の人と喋っていた描写がないが、私も別に一人で飲んでいた訳じゃないので、少しだけ紹介しよう。
【早苗の場合】
「あっ!レミリアさんじゃないですか!」
「ん?あぁ、早苗ね。どうしたのよ、そんなに騒いで。何かいい事でもあったの?」
「はい!諏訪子様と神奈子様から『いつもありがとうっ☆』ってお年玉をもらったんです!!それがもう嬉しくって嬉しくって!」
「そ、そう。よかったわね」
「ええ!もちろんですよぉ!今までもらった事はなかったんですよぉ!」
「そうなのね、それにしてもあなたは守矢神社のお祭りには出なくていいのかしら?」
というのも守矢神社でも同じようなお祭り?をやっていていつもはそっちのほうにでているはずなのだが…
「はい!『たまにはほかの所のイベントにも参加して学んできなさい』って言わぁれたんですよぉ〜」
「要するに偵察かしらね、ほんとにあの二柱は…」
「いやいや、違いますよ〜。神奈子様達は単純にぃ私に守矢神社の神としてぇ学んでもらおうと思ってぇ行かせてくれたんですよぉ」
「そうだといいわね、ていうかあなた大丈夫?あんまり呂律が回ってないようだけど」
「大ぁ丈夫ですよぉ〜、それでは〜」
そういうとフラフラしながら歩いていった。それにしてもあれは完全に駄目なパターンだ、あれじゃただの酔っぱらいだ。
【西行寺幽々子の場合】
「あら〜、おひさしぶりね〜。」
「久しぶりね、幽々子。食事は楽しんでいただけてるかしら?」
「えぇ、妖夢が作るのよりもおいしいわ〜」<妖夢『えっ!?』
「冗談よ〜、どっちもとってもおいしいわ。」
「楽しんでいただけてるようで何よりだわ。」
「えぇ、おいしかったって伝えてちょうだい。」
「わかったわ、楽しんでね」
幽々子は普通に喋っているように見えるがこの間に手羽先を五つ食べていた。ちょっとペースが早いと思うが
んまぁ、そんな感じでどうやら多くの物達に楽しんでもらえているようだった。
そして23:55になった頃、私の挨拶が始まった。
【以下、レミリアの挨拶】
あ〜、テステス。みなさんこんばんは。紅魔館の主、幻想郷の吸血鬼の長、レミリア•スカーレットよ。今宵は多くの方々に、ご集まりいただき大変嬉しく思うわ。
今回集まった皆さん方には1年間大変お世話になったわ。紅魔館の主として礼を言うわ。ありがとう。もうすぐ、あと1分ほどで年も変わるわ。盛大に新しい年を祝いましょう!
さぁ、後10秒…8、7、6、5、4、3、2、1…あけましておめでとう、どうぞ今年も紅魔館をよろしく!!
さぁ、今日は夜が明けるまで飲むわよ〜!改めて、乾杯!
…さて乾杯の挨拶からおよそ5時間、もう5時を回ろうとしている。
さすがに来ていた客も家に帰るなり、屋敷の布団に入るなりしているだろう。
「お嬢様お疲れさまでした」咲夜が言う
「えぇご苦労様、あなたも早く寝なさい。明日に響くわよ。」
「はい、ありがとうございます。それではお嬢様お休みなさいませ。」
「ちょっと待って!」
「はい、なんでしょうか?」
「その…今年も、よろしくね」
「ええ、今年もよろしくお願いいたします。」咲夜は笑ってそう答える。
新しい紅魔館の1年が始まった。今年も笑う事、泣く事、色々あるだろう。
時には喧嘩も起こるだろう。しかし最後はまた一緒に笑って仲直りだ。
なぜなら、紅魔館のみんなは私にとって家族なのだからー
「…いや〜我ながらよく纏めましたよね〜!私ってすごいですよね!」ブン屋が言う
「ま〜た大雑把に纏めたわねぇ」
「もっとお嬢様の出番を増やしなさい」
「ま、まぁ咲夜さん。いいじゃないですか。それよりもですねぇ、今度美鈴さんの取材を…」
「(聴いてない)さぁ天狗、はやくしなさい。」
「え、えぇ…」
今年の紅魔館も年明け早々から賑やかだ、今年もきっと明るく楽しい年になるだろう。
咲夜とブン屋の言い争いが館の中に響く、その声を聞きながら私は紅茶を啜るのだった。
楽しげな紅魔館のようすがなんだかそそわでは懐かしくて、嬉しくなってしまいました。
今年もよろしくおねがいいたします。