よいこのみんな、げんそうきょうにはさまざまなはやさのいきものがいるぞ。
このほんをよんでべんきょうしよう。
◇ まふゆの はくれいのみこ
いへんのときに、みんなをまもってくれるはくれいのみこ。
でも、いへんがおきていないときはとってものんびりやさん。
まふゆは、じんじゃのこたつにじんどって、ほとんどうごかないんだ。
◇ えものをみつけていない みやこよしか
はかばをうろつくキョンシーだ。
からだのうごきもわるく、あるいていてもしばしばつまずいてしまうぞ。
へいきんそくどはかたつむりよりはすこしはやいぐらいだ。でも、あぶないからちかづいてはいけないぞ。
◇ ふらふらととんでいる ルーミア
まほうのもりをとんでいるようかいだ。
やみにおおわれて、しかいがわるいためよくなにかにぶつかっているぞ。
とくにりゆうもなくふらふらとんでいるときは、きみがあるくそくどとおなじぐらいだ。
げんそうきょうにはおそい生き物がいっぱいだ!
でも、げんそうきょうにはもうすこしははやい生き物もいっぱいいるんだぞ。
◇ えものを見つけた 宮古よしか
のんびりうごいていたキョンシーも、こうげきするえものを見つけると、思いっきり走って追いかけてくるぞ。
とはいえ、あいかわらず体のうごきはわるいし、しばしばものにつまずくので、みんなが走ってにげてしまえば追いつかれることはまずないぞ。
でも、やっぱりあぶないのでからかったりするのはやめよう。
◇ なにかを探している ナズーリン
なにかを探してげんそうきょうをかけまわっている、ネズミのようかいだ。
きみたちがジョギングするぐらいの速さで、あらゆるところを走り回っているぞ。
ジョギングと同じぐらいの速さとはいえ、なんしょやしょうがいぶつもらくらくと抜け、スタミナもだんちがいなのはさすがようかい。
◇ 毎朝ランニングしている 紅めいりん
こうまかんの門番の妖怪は、湖の周りをよくランニングしている。
体の強さをほこるようかいだけあり、ランニングにもかかわらずみんながぜんそくりょくで出すスピードとほとんどおなじはやさで湖をぐるぐる回っている。
そんなスピードであの大きな湖を何周もしているんだから、おどろきだね!
ここまでは幻想郷のどこにでもいるみんなの走るスピードと比べられるぐらいのスピードだ。
ここからは、みんなじゃとても追いつけないスピードになってくるぞ。
◇ 春を知らせる リリーホワイト
妖精ながら春先に強い力を持つリリーホワイト。
彼女が春を知らせて飛び回るときのスピードは、とても走っては追いつけない。
飛べるだけの霊力のある人間なら、なんとか追いつけるかも。
◇ そこそこ本気で飛んだ レミリア・スカーレット
幻想郷における各生物の速度比較の本を出すという旨を伝え、説得を数時間ほど行った結果、快い協力を得ることができた。
切羽詰まった状況でもなく、準備もなかったもののさすが幻想郷のパワーバランスの一角を占める妖怪。
紅魔館のバルコニーから飛び立ったと思うと、あっという間に視界から消え去ってしまった。おそらく、満月の日であればもっと速いのだろう。
◇ 異変解決時の 博麗霊夢
実際にその速度を調べることは、事実上困難ではあるものの、先ほど飛行速度を披露してもらったレミリア・スカーレット氏の話からここに置く。
少なくとも自分が満月の夜に本気を出したときの速度と同等であり、異変解決に必要であればその上を行く速度を出す可能性があるそうだ。
しかも、迫りくる弾幕を全て避け、妖精を蹴散らしながらその速度を出すのだからやはり並大抵ではない。
幻想郷において、かなり力を持った人間や妖怪でもこのクラスの速度を出せるのはごくごく一握りだ。
だが、幻想郷にはまだ上があった。
◇ 新聞配達時の 射命丸文
人里にも新聞配達を行っていることから、お見知りおきの方も多いであろう。
鴉天狗の飛行速度が妖怪の中でも上位なのはよく知られているが、その中でも彼女の速度は上を行っているという。
朝の新聞配達時に地上から測定を行い、調査した結果この位置とした。
◇ 魔法の箒を乗り回す 霧雨魔理沙
少なくとも、人類に関しては幻想郷でおそらくもっとも速いのが彼女だ。
調査に協力してもらい、一定の距離を全速力で飛ぶようお願いしたが、あまりにも速く、実質的には測定不能だった。
とはいえ、目測による速さでもここまで挙げたものとは一線を隠していたのは間違いない。
◇ 本気で飛ぶ 射命丸文
新聞配達時の測定は自然体の速度を知るため、調査と知らせずに測定していた。
今回は調査と知らせて先ほどの比較も含めて全力で飛んで欲しい旨伝えると、記事のネタになると快く受けてくれた。
機器による計測は不能、ハクタク化してギリギリ一瞬目視が可能という速度だった。
「幻想郷最速は射命丸文ですから!」とのこと。
以上が、幻想郷最速の域の項目……のはずだったのだが、調査の結果が部分的に新聞に掲載された結果、火の付いた人妖が現れてしまった。
ここからは、幻想郷未踏の領域である。
◇ 弾道飛行を行う 霧雨魔理沙
射命丸文氏の発言を受け、「私こそが最速だ」と名乗りを上げた霧雨魔理沙氏。
だがその挑戦は、困難を極めた。
射命丸文氏のような妖怪に比べて、人間はあまりにも脆弱である。
彼女の速度を超えるために、人間は呼吸をしなければならないし、強烈な加速度を耐えなければいけないし、上空の身を斬るような寒気にも耐えねばならない。
彼女の試行錯誤により、その点においては彼女の得意とする魔法により、いくつかの魔道具を搭載することで補うことは出来たものの、当然その分の重量は超高速飛行において重くのしかかる。
「人間は、鴉天狗のように飛ぶようにはできていないんですよ」「私達は飛ぶために生まれてきた生き物です」
そうした、射命丸文氏の言葉が突き刺さることはなかった。
射命丸文は、確かに飛ぶための妖怪かもしれない。だが、私の魔法である星の魔法――それは、真空の世界を超高速で動きまわる星にちなんだものではなかったか。
彼女は星から天啓を得た。
霧雨魔理沙氏が設計した超高速飛行仕様の箒。十数Gにもなるような強力な加速度を緩和しつつ、魔法の衣で全体を覆い外気からカバー。
そしてなによりの特徴が、八卦炉をモデルとした箒の後部に備え付けた――”星形”の大型の動力機関である。
星形に動力機関を複数備え付けることによって、各動力機関を効率的に風で冷却することができる。
この仕組みは、彼女はおそらく知らなかったであろうが、資料によると外の世界において”零戦”と呼ばれた飛行装置の動力機関の仕組みと同じものである。彼女は外の世界の技術を独力で得てしまったのだ。
霧雨魔理沙氏はこうして16分間の弾道飛行により、地上100キロメートルの世界――幻想郷初の宇宙飛行を達成するとともに、幻想郷最速の座を奪い返した。
◇ 地球周回軌道を達成した 魔女達
最速の座を奪いに行ったのは、王座を奪われた射命丸文氏――ではなかった。
立ち上がったのは、霧雨魔理沙氏と同様に魔法を専門とするパチュリー・ノーレッジ氏と、アリス・マーガトロイド氏。
「宇宙開発に関しては、紅魔館に一日の長がある――」「超高速飛行において、有人は大きなハンデ。その点、遠隔操作に関しては幻想郷で私の右に出る者はいないわ――」
最強のコンビを組んだ二人。パチュリー・ノーレッジ氏が語ったように、紅魔館はロケット打ち上げの経験がある。
霧雨魔理沙氏の成功をもとに、それを無人化し人形によって自動操縦させること大幅にアドバンテージを得ようという目論見だ。
だが、そう楽にはいかなかった。
地上を離れる瞬間の初速に関しては霧雨魔理沙氏よりも大幅に上回り、成功が期待されたものの機体制御の面で大幅に躓いてしまう。
霧雨魔理沙氏の記録の達成は、彼女の素晴らしい発明によるものだけではなく、類まれなる箒の操縦技術あってのものだった。
アリス・マーガトロイド氏の人形による遠隔操作ではそうした操縦技術を再現することは出来ない。
素晴らしい反射神経と、高速飛行制御の技術を兼ね揃え、この人形に合わせたコクピットに搭載して遠隔操縦が出来る装置はないものか――
そう、二人が悩んでいたとき、本計画のスポンサーである、レミリア・スカーレット氏が図書館に入ってきたのだった。
「ククク、幻想郷最速を魔理沙や天狗から奪ってやる計画は順調……え、なんで二人共こっち見て迫ってきてんの、ちょ、怖い怖い怖い怖い」
彼女らの新しいアイデアは遠隔操縦を、反射神経に優れ、高速飛行にも慣れているレミリア・スカーレット氏の一部であるコウモリに行わせるというもの。
コウモリにあわせた操作システムを設計し、打ち上げた結果――霧雨魔理沙氏の記録を抜き、第一宇宙速度を突破して地球周回軌道に到達。幻想郷初の人工衛星の打ち上げとなった。
なお、レミリア・スカーレット氏の一部であるコウモリは4日後、ゴビ砂漠に墜落した際にてきめんに日光を浴び消滅した。
◇ 月到達を目指す 河童と鴉天狗
現在、達成された記録はここまでであるが、当然それを抜き返す計画も進んでいる。
その中で最も有力とされているのが、元王座である射命丸文氏の絡んだ計画であることは、読者も納得がいくだろう。
彼女に河童である河城にとり氏が協力を申し入れ、再びチャンピオンへの返り咲きを目指す。
「真空にも耐え、超高Gにも耐え、長時間の飛行にも耐える。私は、射命丸文氏がそうであるとシミュレーションの結果から確信しているよ」
「ちょっとまってくださいにとりさんそこまでやるなんて誰も、というかシミュレーションって実地試験ですかいやほんとちょっと」
にとり氏は、幻想郷初どころか、地球初である生身での月面到達を目指すと我々に語ってくれた。
来週の日曜日、打ち上げの日程を発表するそうだ。
このほんをよんでべんきょうしよう。
◇ まふゆの はくれいのみこ
いへんのときに、みんなをまもってくれるはくれいのみこ。
でも、いへんがおきていないときはとってものんびりやさん。
まふゆは、じんじゃのこたつにじんどって、ほとんどうごかないんだ。
◇ えものをみつけていない みやこよしか
はかばをうろつくキョンシーだ。
からだのうごきもわるく、あるいていてもしばしばつまずいてしまうぞ。
へいきんそくどはかたつむりよりはすこしはやいぐらいだ。でも、あぶないからちかづいてはいけないぞ。
◇ ふらふらととんでいる ルーミア
まほうのもりをとんでいるようかいだ。
やみにおおわれて、しかいがわるいためよくなにかにぶつかっているぞ。
とくにりゆうもなくふらふらとんでいるときは、きみがあるくそくどとおなじぐらいだ。
げんそうきょうにはおそい生き物がいっぱいだ!
でも、げんそうきょうにはもうすこしははやい生き物もいっぱいいるんだぞ。
◇ えものを見つけた 宮古よしか
のんびりうごいていたキョンシーも、こうげきするえものを見つけると、思いっきり走って追いかけてくるぞ。
とはいえ、あいかわらず体のうごきはわるいし、しばしばものにつまずくので、みんなが走ってにげてしまえば追いつかれることはまずないぞ。
でも、やっぱりあぶないのでからかったりするのはやめよう。
◇ なにかを探している ナズーリン
なにかを探してげんそうきょうをかけまわっている、ネズミのようかいだ。
きみたちがジョギングするぐらいの速さで、あらゆるところを走り回っているぞ。
ジョギングと同じぐらいの速さとはいえ、なんしょやしょうがいぶつもらくらくと抜け、スタミナもだんちがいなのはさすがようかい。
◇ 毎朝ランニングしている 紅めいりん
こうまかんの門番の妖怪は、湖の周りをよくランニングしている。
体の強さをほこるようかいだけあり、ランニングにもかかわらずみんながぜんそくりょくで出すスピードとほとんどおなじはやさで湖をぐるぐる回っている。
そんなスピードであの大きな湖を何周もしているんだから、おどろきだね!
ここまでは幻想郷のどこにでもいるみんなの走るスピードと比べられるぐらいのスピードだ。
ここからは、みんなじゃとても追いつけないスピードになってくるぞ。
◇ 春を知らせる リリーホワイト
妖精ながら春先に強い力を持つリリーホワイト。
彼女が春を知らせて飛び回るときのスピードは、とても走っては追いつけない。
飛べるだけの霊力のある人間なら、なんとか追いつけるかも。
◇ そこそこ本気で飛んだ レミリア・スカーレット
幻想郷における各生物の速度比較の本を出すという旨を伝え、説得を数時間ほど行った結果、快い協力を得ることができた。
切羽詰まった状況でもなく、準備もなかったもののさすが幻想郷のパワーバランスの一角を占める妖怪。
紅魔館のバルコニーから飛び立ったと思うと、あっという間に視界から消え去ってしまった。おそらく、満月の日であればもっと速いのだろう。
◇ 異変解決時の 博麗霊夢
実際にその速度を調べることは、事実上困難ではあるものの、先ほど飛行速度を披露してもらったレミリア・スカーレット氏の話からここに置く。
少なくとも自分が満月の夜に本気を出したときの速度と同等であり、異変解決に必要であればその上を行く速度を出す可能性があるそうだ。
しかも、迫りくる弾幕を全て避け、妖精を蹴散らしながらその速度を出すのだからやはり並大抵ではない。
幻想郷において、かなり力を持った人間や妖怪でもこのクラスの速度を出せるのはごくごく一握りだ。
だが、幻想郷にはまだ上があった。
◇ 新聞配達時の 射命丸文
人里にも新聞配達を行っていることから、お見知りおきの方も多いであろう。
鴉天狗の飛行速度が妖怪の中でも上位なのはよく知られているが、その中でも彼女の速度は上を行っているという。
朝の新聞配達時に地上から測定を行い、調査した結果この位置とした。
◇ 魔法の箒を乗り回す 霧雨魔理沙
少なくとも、人類に関しては幻想郷でおそらくもっとも速いのが彼女だ。
調査に協力してもらい、一定の距離を全速力で飛ぶようお願いしたが、あまりにも速く、実質的には測定不能だった。
とはいえ、目測による速さでもここまで挙げたものとは一線を隠していたのは間違いない。
◇ 本気で飛ぶ 射命丸文
新聞配達時の測定は自然体の速度を知るため、調査と知らせずに測定していた。
今回は調査と知らせて先ほどの比較も含めて全力で飛んで欲しい旨伝えると、記事のネタになると快く受けてくれた。
機器による計測は不能、ハクタク化してギリギリ一瞬目視が可能という速度だった。
「幻想郷最速は射命丸文ですから!」とのこと。
以上が、幻想郷最速の域の項目……のはずだったのだが、調査の結果が部分的に新聞に掲載された結果、火の付いた人妖が現れてしまった。
ここからは、幻想郷未踏の領域である。
◇ 弾道飛行を行う 霧雨魔理沙
射命丸文氏の発言を受け、「私こそが最速だ」と名乗りを上げた霧雨魔理沙氏。
だがその挑戦は、困難を極めた。
射命丸文氏のような妖怪に比べて、人間はあまりにも脆弱である。
彼女の速度を超えるために、人間は呼吸をしなければならないし、強烈な加速度を耐えなければいけないし、上空の身を斬るような寒気にも耐えねばならない。
彼女の試行錯誤により、その点においては彼女の得意とする魔法により、いくつかの魔道具を搭載することで補うことは出来たものの、当然その分の重量は超高速飛行において重くのしかかる。
「人間は、鴉天狗のように飛ぶようにはできていないんですよ」「私達は飛ぶために生まれてきた生き物です」
そうした、射命丸文氏の言葉が突き刺さることはなかった。
射命丸文は、確かに飛ぶための妖怪かもしれない。だが、私の魔法である星の魔法――それは、真空の世界を超高速で動きまわる星にちなんだものではなかったか。
彼女は星から天啓を得た。
霧雨魔理沙氏が設計した超高速飛行仕様の箒。十数Gにもなるような強力な加速度を緩和しつつ、魔法の衣で全体を覆い外気からカバー。
そしてなによりの特徴が、八卦炉をモデルとした箒の後部に備え付けた――”星形”の大型の動力機関である。
星形に動力機関を複数備え付けることによって、各動力機関を効率的に風で冷却することができる。
この仕組みは、彼女はおそらく知らなかったであろうが、資料によると外の世界において”零戦”と呼ばれた飛行装置の動力機関の仕組みと同じものである。彼女は外の世界の技術を独力で得てしまったのだ。
霧雨魔理沙氏はこうして16分間の弾道飛行により、地上100キロメートルの世界――幻想郷初の宇宙飛行を達成するとともに、幻想郷最速の座を奪い返した。
◇ 地球周回軌道を達成した 魔女達
最速の座を奪いに行ったのは、王座を奪われた射命丸文氏――ではなかった。
立ち上がったのは、霧雨魔理沙氏と同様に魔法を専門とするパチュリー・ノーレッジ氏と、アリス・マーガトロイド氏。
「宇宙開発に関しては、紅魔館に一日の長がある――」「超高速飛行において、有人は大きなハンデ。その点、遠隔操作に関しては幻想郷で私の右に出る者はいないわ――」
最強のコンビを組んだ二人。パチュリー・ノーレッジ氏が語ったように、紅魔館はロケット打ち上げの経験がある。
霧雨魔理沙氏の成功をもとに、それを無人化し人形によって自動操縦させること大幅にアドバンテージを得ようという目論見だ。
だが、そう楽にはいかなかった。
地上を離れる瞬間の初速に関しては霧雨魔理沙氏よりも大幅に上回り、成功が期待されたものの機体制御の面で大幅に躓いてしまう。
霧雨魔理沙氏の記録の達成は、彼女の素晴らしい発明によるものだけではなく、類まれなる箒の操縦技術あってのものだった。
アリス・マーガトロイド氏の人形による遠隔操作ではそうした操縦技術を再現することは出来ない。
素晴らしい反射神経と、高速飛行制御の技術を兼ね揃え、この人形に合わせたコクピットに搭載して遠隔操縦が出来る装置はないものか――
そう、二人が悩んでいたとき、本計画のスポンサーである、レミリア・スカーレット氏が図書館に入ってきたのだった。
「ククク、幻想郷最速を魔理沙や天狗から奪ってやる計画は順調……え、なんで二人共こっち見て迫ってきてんの、ちょ、怖い怖い怖い怖い」
彼女らの新しいアイデアは遠隔操縦を、反射神経に優れ、高速飛行にも慣れているレミリア・スカーレット氏の一部であるコウモリに行わせるというもの。
コウモリにあわせた操作システムを設計し、打ち上げた結果――霧雨魔理沙氏の記録を抜き、第一宇宙速度を突破して地球周回軌道に到達。幻想郷初の人工衛星の打ち上げとなった。
なお、レミリア・スカーレット氏の一部であるコウモリは4日後、ゴビ砂漠に墜落した際にてきめんに日光を浴び消滅した。
◇ 月到達を目指す 河童と鴉天狗
現在、達成された記録はここまでであるが、当然それを抜き返す計画も進んでいる。
その中で最も有力とされているのが、元王座である射命丸文氏の絡んだ計画であることは、読者も納得がいくだろう。
彼女に河童である河城にとり氏が協力を申し入れ、再びチャンピオンへの返り咲きを目指す。
「真空にも耐え、超高Gにも耐え、長時間の飛行にも耐える。私は、射命丸文氏がそうであるとシミュレーションの結果から確信しているよ」
「ちょっとまってくださいにとりさんそこまでやるなんて誰も、というかシミュレーションって実地試験ですかいやほんとちょっと」
にとり氏は、幻想郷初どころか、地球初である生身での月面到達を目指すと我々に語ってくれた。
来週の日曜日、打ち上げの日程を発表するそうだ。
ありがとうございます
地球割りまでいきそうな・・・
もう滅茶苦茶だよw
>来週の日曜日、打ち上げの日程を発表するそうだ。
12.心配してたけど、永遠亭経由で綿月姉妹にアポ取った方がいいと思う