秘封倶楽部の日
12月9日――
秘封倶楽部の二人は、宇佐見蓮子の家に集まり宴会をしようとしていた。
「ねぇ、蓮子」
コンビニから帰ってきたマエリベリー・ハーン(メリー)は、酒やつまみが入った袋をテーブルの上に置きながら、テーブルを挟んだテレビを見ている相棒、蓮子を呼ぶ。
「なーにメリー」
既に酒を1缶飲んで軽く酔い、顏を紅潮をさせた蓮子はテレビからメリーの方に顏を向け返事をする。
「なんで今日にしたの?」
メリーは質問しながら蓮子から壁にかけられたカレンダーに目を移す。
カレンダーは12月のページがめくられ、とある日に赤い線で○がしてある。
その○がされている日は9日。そう、宴会当日だ。12月9日というと12月の第2火曜日。
蓮子とメリーは京都の大学に通う学生であり、火曜日そして翌日の水曜日も講義などがあり、メリーは12月9日とても宴会をする日に適切だとは思えなかった。
「メリー? 今日は何の日か知ってる?」
蓮子は新しい酒の缶を開けながらいう。
「今日? うーん?」
メリーは12月9日が何の日か考える。
だが、思いつくものはどれも、宴会とは程遠く、宴会参加者であるメリーにもそれが答えではない事が容易に予想できた。
「わからない?」
メリーが考えこんでいると、その思考を遮るように蓮子の声が耳に入る。
「わからないわ」
メリーは降参したように手をあげる。
「しょうがないわねえ」
蓮子は酒を一口啜り
「今日、12月9日は私たち秘封倶楽部の日よ」
と、答えをいう。
「秘封倶楽部の日?」
メリーには何故12月9日が秘封倶楽部の日なのかわからなかった。
「そうよ、何故だかわかる?」
「全く」
「即答ね。まぁいいわ」
蓮子はそう呟くと立ち上がり、カレンダーに向かいカレンダーの12月9日の字を指差し
「1は『ひ』2『ふう』9は『くらぶ』。そう読めるでしょ?」
蓮子は「どう?」といった顔でメリーの顏を覗き込む。
「なるほどね」
メリーは納得したように手をポンと叩く。
「そういうことで今日にしたのよ」
蓮子はそういい、またテレビの前に座り込む。
「でも蓮子? 今日が秘封倶楽部の日だから宴会するのはわかるけど」
メリーはテーブルに置かれた袋から酒を1缶とり、蓮子の右隣に座り
「もうこれで終わりにしない? 明日がめんどくなるわよ?」
メリーは缶を開け、腕時計を指差す。
腕時計の針は10時を示している。
「えー、今日くらいパーっとやらない? メリーも開けた事だし」
蓮子はメリーの持つ缶を指差す。
「……仕方ないわね」
メリーは言い訳をしようとしたが言葉が見つからず、蓮子に賛成した。
蓮子はそのメリーの様子をみると
「それでこそ私の相棒、マエリベリー・ハーンよ!」
と笑顔でいった。
「ふふっ。やっぱり蓮子は蓮子ね」
メリーもつられて笑う。
「ちょっと、それどういう意味?」
「宇佐見蓮子は宇佐見蓮子ってこと」
「答えになってないわよ」
「いいの。それよりパーっとやるんでしょ?」
「そうよ?」
「ならこれだけじゃたりないわよね。さ、買いにいくわよ」
「えっちょっと私も!?」
「当たり前よ! 私達は二人で一つの秘封倶楽部でしょう?」
「くっ……いいわ!秘封倶楽部としてね!」
「そうこなくっちゃ!」
「「秘封倶楽部活動開始!」」
12月9日――
秘封倶楽部の二人は、宇佐見蓮子の家に集まり宴会をしようとしていた。
「ねぇ、蓮子」
コンビニから帰ってきたマエリベリー・ハーン(メリー)は、酒やつまみが入った袋をテーブルの上に置きながら、テーブルを挟んだテレビを見ている相棒、蓮子を呼ぶ。
「なーにメリー」
既に酒を1缶飲んで軽く酔い、顏を紅潮をさせた蓮子はテレビからメリーの方に顏を向け返事をする。
「なんで今日にしたの?」
メリーは質問しながら蓮子から壁にかけられたカレンダーに目を移す。
カレンダーは12月のページがめくられ、とある日に赤い線で○がしてある。
その○がされている日は9日。そう、宴会当日だ。12月9日というと12月の第2火曜日。
蓮子とメリーは京都の大学に通う学生であり、火曜日そして翌日の水曜日も講義などがあり、メリーは12月9日とても宴会をする日に適切だとは思えなかった。
「メリー? 今日は何の日か知ってる?」
蓮子は新しい酒の缶を開けながらいう。
「今日? うーん?」
メリーは12月9日が何の日か考える。
だが、思いつくものはどれも、宴会とは程遠く、宴会参加者であるメリーにもそれが答えではない事が容易に予想できた。
「わからない?」
メリーが考えこんでいると、その思考を遮るように蓮子の声が耳に入る。
「わからないわ」
メリーは降参したように手をあげる。
「しょうがないわねえ」
蓮子は酒を一口啜り
「今日、12月9日は私たち秘封倶楽部の日よ」
と、答えをいう。
「秘封倶楽部の日?」
メリーには何故12月9日が秘封倶楽部の日なのかわからなかった。
「そうよ、何故だかわかる?」
「全く」
「即答ね。まぁいいわ」
蓮子はそう呟くと立ち上がり、カレンダーに向かいカレンダーの12月9日の字を指差し
「1は『ひ』2『ふう』9は『くらぶ』。そう読めるでしょ?」
蓮子は「どう?」といった顔でメリーの顏を覗き込む。
「なるほどね」
メリーは納得したように手をポンと叩く。
「そういうことで今日にしたのよ」
蓮子はそういい、またテレビの前に座り込む。
「でも蓮子? 今日が秘封倶楽部の日だから宴会するのはわかるけど」
メリーはテーブルに置かれた袋から酒を1缶とり、蓮子の右隣に座り
「もうこれで終わりにしない? 明日がめんどくなるわよ?」
メリーは缶を開け、腕時計を指差す。
腕時計の針は10時を示している。
「えー、今日くらいパーっとやらない? メリーも開けた事だし」
蓮子はメリーの持つ缶を指差す。
「……仕方ないわね」
メリーは言い訳をしようとしたが言葉が見つからず、蓮子に賛成した。
蓮子はそのメリーの様子をみると
「それでこそ私の相棒、マエリベリー・ハーンよ!」
と笑顔でいった。
「ふふっ。やっぱり蓮子は蓮子ね」
メリーもつられて笑う。
「ちょっと、それどういう意味?」
「宇佐見蓮子は宇佐見蓮子ってこと」
「答えになってないわよ」
「いいの。それよりパーっとやるんでしょ?」
「そうよ?」
「ならこれだけじゃたりないわよね。さ、買いにいくわよ」
「えっちょっと私も!?」
「当たり前よ! 私達は二人で一つの秘封倶楽部でしょう?」
「くっ……いいわ!秘封倶楽部としてね!」
「そうこなくっちゃ!」
「「秘封倶楽部活動開始!」」
微笑ましくて好きです。それに次の日も講義があるというリアリティも織り交ぜているているのもグッド!
ただ、単に短いから日本語のまずさが目立ちにくいだけ、うわべだけさらった感じでも時節のネタだからすべりにくいだけ、にも見えます
で、ちゃんと原作には手を出したんですか?
秘封倶楽部の日ですか。
とりあえず覚えておきます