「……お嬢様、どうやら今日でお別れのようです」
「そうみたいね」
「お嬢様、私は100年お仕え出来たことを誇りに想い逝けます」
「もうすぐ、祝杯の時間ね」
「え? レミリア様お嬢様?」
「これで、咲夜の呪縛から開放される」
「私は瀟洒なメイドとして今日までつかえて来たのに」
「そうね、つっかえて来たわね。まるで、喉に詰まった固形物のように」
「え? 私は100年」
「チクタクチクタク、もう、咲夜は動かない」
「バーンだねお姉様!」
「フラン様?」
「咲夜はバーンでもう動かない」
「そうね、フラン!」
「そんな、私は」
「こんなに楽しいくて嬉しい日はいつぐらいだったっけ? フラン?」
「えーとね。えーとね。わかんない! 忘れちゃった! でも、ここ100年で嬉しい日は一度も無かった」
「そんな、お二人とも」
「お姉様、こんな嬉しいことを私達だけでは祝ってられないから皆に報告して来るね。外出しても良い?」
「本当は魔理沙に逢いたいだけなんでしょ?」
「えへへ、ばれちゃった。でも、ねえ、良いでしょう?」
「ふふふ、良いわ。魔理沙もきっと喜ぶわ。行って来なさい」
「はい、お姉様! 行って来まーす!」
「レミリアお嬢様! フラン様1人でお出かけさせるなんて危険です」
「ここで、咲夜と同じ空気吸っているよりかは安全だと思うけど」
「私の息は危険じゃないです。においも臭くないはずです」
「別に、咲夜の息は危険じゃないし臭くない」
「じゃあ、なんでそんなことを言うんですか?」
「あー、そういうこと言いたいんじゃないの」
「じゃあ、なんですか?」
「咲夜と同じ空気吸うことが心情的に嫌ってこと。分かった?」
「あんまりです」
「あんまり? この気持を咲夜が死ぬ今日まで黙っていたことに感謝してほしいくらいなのに」
「なぜ、黙って居たのですか? 私にいたらないところがあったなら言って貰えれば直しました」
「生理的に受け付けないのよ」
「だったら、何故私をメイド長として任命して今日までお傍に?」
「高くついたと思うわね」
「高くついた何のことですか?」
「死に逝く咲夜には関係の無いことだから教えてあげない」
「でも、でも、知りたいです」
「そういう契約だったのよ。私とレミィが親友になる条件が」
「パチュリー様?」
「あら、本当に死ぬのね。貴女」
「パチェ、今日まで私頑張ったよ。たくさんたくさん頑張った。だから、私とパチェはずっと親友よね?」
「ええ、あと図書館の本は全部私の物になるけど」
「図書館の本なんて、咲夜と過ごす日々に比べれば安いものよ」
「あら、レミィは安物を親友に渡すのかしら?」
「うぅ、違うの。それだけ、辛かったのうぅ」
「泣かないでレミィ、ちょっとからかっただけよ」
「うぅ、パチェの意地悪」
「ごめん、ごめん、本当にちょっと、レミィをからかっただけなの」
「うぅ、分かった」
「……じゃあ、レミィ。私は図書館に戻るわ。咲夜が視界に入っていると喘息になるから」
「分かった。咲夜が死んだら祝杯挙げるからその呼ぶね」
「うん、分かったわ。大親友のレミィ!」
「……」
「咲夜、言い残すことは無い? 懺悔なら聞いてあげなくも無いけど?」
「……」
「黙ってないで、謝罪の一つもないの?」
「なんで、私が懺悔しなくてはならないのですか?」
「あら、懺悔も出来ないほど咲夜は衰弱しているの?」
「衰弱していますが、それと懺悔は関係ないです」
「じゃあ、なんで懺悔しないの?」
「心当たりがありませんから」
「それって、私の顔見ても言えますか?」
「美鈴、なんで貴女がここに?」
「何でって、咲夜さんが死ぬって言うから私に対して謝罪の言葉くらいあると思って」
「謝罪? 私は美鈴に何かした?」
「美鈴、駄目よ。咲夜は何も分かっていない」
「所詮はそういうことなんですね。馬鹿は死ななきゃ直らない」
「なんで、私が美鈴に馬鹿呼ばわりされないといけないの?」
「咲夜」
「なんでしょうお嬢様?」
「美鈴は咲夜より年上なのよ。今は身分が上だからといって、さんとか付けようよ~」
「なんで、私が美鈴をさん付けで呼ばないといけないのですか?」
「ま、そんな事もわからないの!」
「お嬢様、もう良いのです。咲夜さんは所詮そんなものです」
「それもそうね」
「それは、そうとレミリアお嬢様に指示されてました後任のメイド長の件ですが」
「咲夜より100万倍良い娘見つかった?」
「申し訳有りません。レミリアお嬢様100万倍良い娘は見つかりませんでした」
「何? 見つからなかった? 貴女、そんな事もできなかったの? こんな、昼寝をするより簡単なお使いが」
「はい、100万倍は見つかりませんでした」
「門番任を解くわ」
「お待ち下さいレミリアお嬢様」
「何? 言い訳するの? この無能」
「いいえ、違うのです。100万倍はどうしても、見つけられませんでしたが1億倍良い娘は見つける事はできました」
「美鈴、それを早く言いなさいよ。これからも、門番頑張るのよ」
「はい、レミリアお嬢様」
「ねえ、咲夜。貴女もそう思うでしょ? 最初からそういえば良いのにって」
「…………」
「咲夜?」
「……」
「……レミリアお嬢様」
「美鈴どうしたの?」
「ご臨終のようです」
「そう、そのようね」
「はい」
「……ねえ、美鈴」
「なんでしょう。レミリアお嬢様」
「私」
「はい」
「私は、咲夜が居なくなっても平気だってこと咲夜に伝わったかな?」
「それは」
「どうなの?」
「失礼を承知してもらえますか?」
「良いわ。言いなさい」
「そのような表情で話されていたのでは伝わって居ないかと思います」
「うぅ」
「そうみたいね」
「お嬢様、私は100年お仕え出来たことを誇りに想い逝けます」
「もうすぐ、祝杯の時間ね」
「え? レミリア様お嬢様?」
「これで、咲夜の呪縛から開放される」
「私は瀟洒なメイドとして今日までつかえて来たのに」
「そうね、つっかえて来たわね。まるで、喉に詰まった固形物のように」
「え? 私は100年」
「チクタクチクタク、もう、咲夜は動かない」
「バーンだねお姉様!」
「フラン様?」
「咲夜はバーンでもう動かない」
「そうね、フラン!」
「そんな、私は」
「こんなに楽しいくて嬉しい日はいつぐらいだったっけ? フラン?」
「えーとね。えーとね。わかんない! 忘れちゃった! でも、ここ100年で嬉しい日は一度も無かった」
「そんな、お二人とも」
「お姉様、こんな嬉しいことを私達だけでは祝ってられないから皆に報告して来るね。外出しても良い?」
「本当は魔理沙に逢いたいだけなんでしょ?」
「えへへ、ばれちゃった。でも、ねえ、良いでしょう?」
「ふふふ、良いわ。魔理沙もきっと喜ぶわ。行って来なさい」
「はい、お姉様! 行って来まーす!」
「レミリアお嬢様! フラン様1人でお出かけさせるなんて危険です」
「ここで、咲夜と同じ空気吸っているよりかは安全だと思うけど」
「私の息は危険じゃないです。においも臭くないはずです」
「別に、咲夜の息は危険じゃないし臭くない」
「じゃあ、なんでそんなことを言うんですか?」
「あー、そういうこと言いたいんじゃないの」
「じゃあ、なんですか?」
「咲夜と同じ空気吸うことが心情的に嫌ってこと。分かった?」
「あんまりです」
「あんまり? この気持を咲夜が死ぬ今日まで黙っていたことに感謝してほしいくらいなのに」
「なぜ、黙って居たのですか? 私にいたらないところがあったなら言って貰えれば直しました」
「生理的に受け付けないのよ」
「だったら、何故私をメイド長として任命して今日までお傍に?」
「高くついたと思うわね」
「高くついた何のことですか?」
「死に逝く咲夜には関係の無いことだから教えてあげない」
「でも、でも、知りたいです」
「そういう契約だったのよ。私とレミィが親友になる条件が」
「パチュリー様?」
「あら、本当に死ぬのね。貴女」
「パチェ、今日まで私頑張ったよ。たくさんたくさん頑張った。だから、私とパチェはずっと親友よね?」
「ええ、あと図書館の本は全部私の物になるけど」
「図書館の本なんて、咲夜と過ごす日々に比べれば安いものよ」
「あら、レミィは安物を親友に渡すのかしら?」
「うぅ、違うの。それだけ、辛かったのうぅ」
「泣かないでレミィ、ちょっとからかっただけよ」
「うぅ、パチェの意地悪」
「ごめん、ごめん、本当にちょっと、レミィをからかっただけなの」
「うぅ、分かった」
「……じゃあ、レミィ。私は図書館に戻るわ。咲夜が視界に入っていると喘息になるから」
「分かった。咲夜が死んだら祝杯挙げるからその呼ぶね」
「うん、分かったわ。大親友のレミィ!」
「……」
「咲夜、言い残すことは無い? 懺悔なら聞いてあげなくも無いけど?」
「……」
「黙ってないで、謝罪の一つもないの?」
「なんで、私が懺悔しなくてはならないのですか?」
「あら、懺悔も出来ないほど咲夜は衰弱しているの?」
「衰弱していますが、それと懺悔は関係ないです」
「じゃあ、なんで懺悔しないの?」
「心当たりがありませんから」
「それって、私の顔見ても言えますか?」
「美鈴、なんで貴女がここに?」
「何でって、咲夜さんが死ぬって言うから私に対して謝罪の言葉くらいあると思って」
「謝罪? 私は美鈴に何かした?」
「美鈴、駄目よ。咲夜は何も分かっていない」
「所詮はそういうことなんですね。馬鹿は死ななきゃ直らない」
「なんで、私が美鈴に馬鹿呼ばわりされないといけないの?」
「咲夜」
「なんでしょうお嬢様?」
「美鈴は咲夜より年上なのよ。今は身分が上だからといって、さんとか付けようよ~」
「なんで、私が美鈴をさん付けで呼ばないといけないのですか?」
「ま、そんな事もわからないの!」
「お嬢様、もう良いのです。咲夜さんは所詮そんなものです」
「それもそうね」
「それは、そうとレミリアお嬢様に指示されてました後任のメイド長の件ですが」
「咲夜より100万倍良い娘見つかった?」
「申し訳有りません。レミリアお嬢様100万倍良い娘は見つかりませんでした」
「何? 見つからなかった? 貴女、そんな事もできなかったの? こんな、昼寝をするより簡単なお使いが」
「はい、100万倍は見つかりませんでした」
「門番任を解くわ」
「お待ち下さいレミリアお嬢様」
「何? 言い訳するの? この無能」
「いいえ、違うのです。100万倍はどうしても、見つけられませんでしたが1億倍良い娘は見つける事はできました」
「美鈴、それを早く言いなさいよ。これからも、門番頑張るのよ」
「はい、レミリアお嬢様」
「ねえ、咲夜。貴女もそう思うでしょ? 最初からそういえば良いのにって」
「…………」
「咲夜?」
「……」
「……レミリアお嬢様」
「美鈴どうしたの?」
「ご臨終のようです」
「そう、そのようね」
「はい」
「……ねえ、美鈴」
「なんでしょう。レミリアお嬢様」
「私」
「はい」
「私は、咲夜が居なくなっても平気だってこと咲夜に伝わったかな?」
「それは」
「どうなの?」
「失礼を承知してもらえますか?」
「良いわ。言いなさい」
「そのような表情で話されていたのでは伝わって居ないかと思います」
「うぅ」
くどい説明はいらない
こういう時こそ素直な言葉で表せよと思う
もしこれを感動作品と理解するなら、咲夜さんの扱いがあまりにも不遇で後味が悪すぎるのです。死ぬ間際にここまでいじめられて、その本質も理解できずに逝ってしまったという場面展開なうえ、納得できるフォローも無いとなればどこに感動を見出せると言うのでしょうか。ギョウヘルインニ氏がこれを感動作品として創られたなら、全く評価に値しないと思います。
しかしこれをギャグだと見ると、まだ理解できる点がある場面展開の描写だと感じるのです。
そうだとしても、相当にブラックなユーモアですが……
具体的描写の少ない会話だけの文章は、どうしても読み手側の想像に頼るところが大きいと思います。その分、内容を伝えるためにはある程度のスマートさが無くてはならないのですが、今回の作品では氏の独特の癖が度を越し過ぎていたように思います。
書き手である氏がどのような意図を込めて今作を書いたかは、作品を通じて想像するしかありません。もし明確なフォローがあるのなら、それを切実に期待したいと思います。
何か気の利いた返信考えました。
実際返信もしました。でも、そのたび違うような気がして何回も消したり投稿したりで。
自分でも分からないのが本音です。
だけどもそうだというのなら、咲夜の反応が非常に不可解。
美鈴が「そのような表情で~」と言ってる以上、咲夜にはレミリア達の本当の表情が見えていたはず。それにも関わらず咲夜が動揺しすぎてて訳が分からない。
ていうかそもそもあんまりにも不快で幼稚すぎるわこの文章、貶す言葉が100万倍だとかなんだとか紅魔館の連中が全員マルキューになってんじゃねぇの?後のネタバラしでのカタルシスなんて一片も感じられずに、ムカムカのみが残る。
というわけで10点
思いやる心が伝わらず、失意のうちに死なせてしまったってことだろうか
確かにこれがブラックユーモアだというのなら大いに納得がいきます。
本来ならただのキャラdisと思われるぐらいに途中でどれだけ汚い場面を見せつけたとしても、最後に良い面を見せておけば「ああ、この人達も苦悩したのだなあ」と評価が下るでしょう。映画版ジャイアンの良い奴現象ってヤツでしょうか。この作品は、それを盛大に皮肉る事ができていると思います。
この作品がブラックユーモアだったのなら、上の評価10は少し低く付けすぎてしまいました。今更評価を付け直す事は出来ないので、無評価でコメントをし直します。すみませんでした。
ただ、気にされて投稿なさらなくなるのではないかと心配ではあります
美鈴が「虐め」に付き合った所が最大の疑問点です、美鈴は部屋に入って色々中の2人とやり取りを交わした以上お嬢様と咲夜の表情を見ていたはずです
なのに「咲夜虐め」に加担したのは、咲夜さんはお嬢様のさびしくないもん!という意思を把握しているんだ、なら私もそれに付き合ってあげなきゃ、と思い立った場合しか有りえません。それなのに最後の最後に「お嬢様の寂しくない、という意思は咲夜さんには伝わってないでしょう」と言い放つのは本当に意味が分かりません
美鈴の存在が起点となって、感動モノとして見るには大きすぎる矛盾点が生じてしまっているのがこの作品のキズだと思います。作者さんからのこの作品への個人的な見解を聞いてみたくなりますね
分かりにくいのは、もっと分かりやすく文章を作れるよう努力します。
投稿した作品について解説するのはあまり好まれませんが。
オチとして考えていたのは、咲夜が死んでしまった時点でレミリアは平気ではなくこの後も咲夜のことをひきずります。
一生とか永遠とかそういうことでは有りません。克服するには時間が掛かると思います。
咲夜の視点として、自分のことでひきずられるのは悲しいです。しかし、反面死後もひきずってしまうくらいに思われていることで一種の幸せを感じていることをブラックユーモアとさせてもらいました。
作者様のコメントから判断するに人の業って言うのかな?
ここにはこういう作品は珍しいから別腹でいただきました
せめて咲夜が、レミリアの真意を悟る表現がほしかった