ねえ咲夜、貴方は月について何か思うことはあるかしら?
……ふふ、貴方ならそう答えると思ってたわ。確かに私は月を美しいと思う。貴方がそれに共感してくれることは、素直に嬉しく思うわ。でも、私はね、咲夜。お前がどう思っているのかを聞きたいんだ。
私はね、咲夜、時々思うんだよ。あの日、あの時にお前を私の僕にしていなかったらって。意味のない仮定だと笑うか?でもね、あの日確かに、私は2つの運命を見たんだ。そして、自分んがより幸せになることができる運命を選び取った。今となってはどちらが自然な運命だったのかは分からないが、捻じ曲げたと言ってもいい。私は自分に都合がよくなるように、お前の人生を弄んだんだ。そして、私はこの眼で見たとおり、お前を従者にして、幸せな運命に辿り着けたと思っている。
でも、それはお前を踏み台にして、食い物にして得た幸せだ。お前は私に出会わなければ、もっと幸せな人生を送れていたかもしれない。多少特異な能力を持ってはいても、普通の少女として、普通の人生を送って、普通に死ねていたかもしれない。それでもお前は、私のことを主と仰ぎ、慕い、付き従ってくれる。
そんな忠実なお前だからこそ、本当の気持ちを知りたいんだ。お前は月(ワタシ)のことをどう思っているんだ?
……そう、変なことを聞いてしまったわね、ごめんなさい。どうやら私は、この空に浮かぶ紅い月にあてられてしまっていたみたいね。
ええ、ありがとう、頂くわ。……これからもずっと私の傍にいなさい、瀟洒で完璧な、私の愛しい従者。
……ふふ、貴方ならそう答えると思ってたわ。確かに私は月を美しいと思う。貴方がそれに共感してくれることは、素直に嬉しく思うわ。でも、私はね、咲夜。お前がどう思っているのかを聞きたいんだ。
私はね、咲夜、時々思うんだよ。あの日、あの時にお前を私の僕にしていなかったらって。意味のない仮定だと笑うか?でもね、あの日確かに、私は2つの運命を見たんだ。そして、自分んがより幸せになることができる運命を選び取った。今となってはどちらが自然な運命だったのかは分からないが、捻じ曲げたと言ってもいい。私は自分に都合がよくなるように、お前の人生を弄んだんだ。そして、私はこの眼で見たとおり、お前を従者にして、幸せな運命に辿り着けたと思っている。
でも、それはお前を踏み台にして、食い物にして得た幸せだ。お前は私に出会わなければ、もっと幸せな人生を送れていたかもしれない。多少特異な能力を持ってはいても、普通の少女として、普通の人生を送って、普通に死ねていたかもしれない。それでもお前は、私のことを主と仰ぎ、慕い、付き従ってくれる。
そんな忠実なお前だからこそ、本当の気持ちを知りたいんだ。お前は月(ワタシ)のことをどう思っているんだ?
……そう、変なことを聞いてしまったわね、ごめんなさい。どうやら私は、この空に浮かぶ紅い月にあてられてしまっていたみたいね。
ええ、ありがとう、頂くわ。……これからもずっと私の傍にいなさい、瀟洒で完璧な、私の愛しい従者。