*何か色々間違いがあるかもしれませんがそこはご指摘お願いします
妖夢は竹林を走っていた、狙撃戦だと思って油断した
相手はもう立派に幻想郷の住人だったのだつまり
「うわうわうわぁっ、なんでっ!? なんでそんなに弓を連射できるの!?」
無駄の少ない狙撃戦ではなく、遠距離での弾幕戦であった
そしてもう一つ思うことがあった・・・・
前に武道八般の一つということで弓道もやらせてもらったことがある
しかし、連射なんて出来る代物じゃなかったはずだ
まぁそれでもやはりいつもより弾幕密度は薄い
「つっ、くぅ、矢をたどって行けば・・・」
集中を高める妖夢
弾速が遅く見え・・・一気に走り抜けた!!
そして相手が見えた!!!
と、そこには狂ったように矢を連射する赤眼の兎がいた
足元には用途不明の薬が一杯落ちている
それは兎も角、一閃!!! 一応峰打ち・・・
「いったぁ~、何するんですかもう!」
赤目の兎、鈴仙・U・イナバは不満を述べた
持ちやすい高さに大量の矢が並べてある
「え~と、今回の試練を目標はあなたでいいの・・・かな?・・・」
「何の事ですか?私はただ師匠に
ここであの方向に弓撃ってなさいって言われただけですよ」
「!!!はめられた!!! ・・・ところでその薬は何?」
「コレは師匠の新作で、反射神経が良くなる代わりに
後でものすごく疲れる薬だそうです。その実験でここに・・・」
相手は分かったが、どうやら振り出しに戻ったらしい。
今度は当ても無い。感覚を研ぎ澄ましつつ妖夢は駆けた
「あっ、ちょっと謝罪とかは無いんですかぁー!」
兎の不満は無視しつつ、どんどん進む。
・・・と感知、同時に回避!!!
また連射される矢! それと共に聞こえる声
「私達は永く生きている分多くの終わりを見てきた、
町の終わり、生の終わり。その苦しみにあなたは耐えられる!?」
(なにを・・・言っているんだ?)
いきなり説教が始まった、乱れる心、戦闘思考ではまともに受けれない
戦闘思考で考えられるのはせいぜい
(あんだけ連射しながらよくしゃべれるな、相当な強さだ!!)
くらいの物である
流れ弾で後ろにいる生物が何匹か死ぬ、先ほどの言葉が頭をめぐり
・・・さらに・・・心は乱れた・・・・・
だんだん近づく矢の線、かすり始めてようやく
まずは倒さなくてはいけないことに思い至った
さっきと同じだ、今度もはずさないっ!
一閃!!・・・やっぱり峰打ち!
後には怪しい薬剤師、今回の目標、八意永琳が倒れていた
「すばらしい幕切れね・・・次に行きなさい・・・
あとこれ、疲労回復剤」
妖夢は薬を受け取り、次へ急いだ・・・試練の真意を掴みかねていた
妖夢が去り、薬剤師は起き上がった
「説教しなさいって言われたけど、ちゃんと効いたかしら?
効いていたら・・・それこそすばらしい終わりね・・・」
そういいつつも妖夢が動揺したところは見逃していない
効いたと確信し、上機嫌で永遠亭に戻ったのだった
四番目の試練の場、そこは竹林の奥深くだった・・・
「次は『怒り』、それにしても・・・生い茂りすぎだ・・・」
日も見えないほど生い茂った竹に庭師としてどうにもうずくのだった
それよりも先ほどの説教について考えていた・・・
自分は多くの霊を斬ってきた・・・それを仕事以上に考えずに・・・
そのことを責められているようでどうにも落ち着かなかった
考えをまとめようとしていると・・・いきなり火炎放射!!
必死で回避! でも熱い・・・考えをまとめる暇すらくれないと言うのか!
「来たね! あんたに私の怒りを見せてやるよ!!!」
今度は火の鳥のようだ、前は幽々子様と共に倒したが一人で出来るものだろうか?
「私は輝夜に殺された!!」
火炎放射、回避
「何度も何度もなぁ!!」
また火炎放射、また回避
「お前にこの怒りが分かるか!! このいhyんjkgjhふy」
まじめに説教しようとして怒りがぶり返したらしい
興奮してまともの言葉になってない
ついでに言うならこいつは竹林をフォレストブレイズするつもりか?
火炎放射ばっかりして・・・・
それでもやはり火炎放射
回避しようとして・・・
「何っ!!」
自分の周りは燃えていた、回避するには火の中をくぐらねばならない
「くそぉっ、あつっ。いくらなんでもこれは無いんじゃないですか幽々子様ぁ」
「泣き言を言うんじゃない!! わたしはこれを・・・
百回といわず何千回も受けてきたんだ!!」
無茶を言う妹紅、しかし今の妖夢には効いていた・・・
(これを何千回も、死・・・幽々子様は何を考えている!!)
迷う間も火炎は踊る、身の危険と共に我に帰るが熱すぎて近寄って斬れない
そして何より斬るのをためらっていた
「ぬぐぅっ、どうすれば・・・」
なんにしても考える時間が欲しかった、そして思いついた鎮圧法は!・・・
ゴンッ
・・・斬った竹で妹紅の頭を強打、気絶させることだった
しかし、気絶には至らず、なにかうめいている
「見えた、怒りが見えたぞぉ! ・・・輝夜! 聞こえるか!?
すぐそこに行くからなぁっ!」
叫びと同時に大型ホーミング弾が二つ放たれた
その弾を避けつつ妙に冷静な頭で妖夢は思った
(その見えたのは星とかじゃないかなぁ?)
なにはともあれ竹林を急いで出るのであった・・・
竹林を出て、妖夢はお説教について考えていた
死ぬ対象が自分と同じ姿をしているものになってより一層
考えさせられていた・・・
「次は『悲しみ』・・・か」
ふと頭を上げるとそこはもう最後の試練の場、無縁塚であった
(おかしい?そんなに進んだはずは無いのに・・・)
「この世は悲しいは・・・どんな正しい事をしているつもりでも
地獄に落ちるものがいる・・・・・」
「っ!?閻魔様!」
四季映姫・ヤマザナドゥが目の前にいた・・・
その言葉は今の妖夢には深く響いた・・・
「未練を残すことは多少なりとも罪になる・・・
だから成仏することはできない・・・
貴方にはその未練という名の罪を見せる・・・
これが貴方に与えられた今回の試練・・・
しっかりと見据えなさい・・・」
進む裁判長、後について来いという事か?
とりあえず付いていく
・・・・・・・・・先にはいろんな霊が、未練があった
恋人を残して死んだ者
使命をまとう出来なかった者
志半ばで死んだ者
戦死した恋人、家族を持つ者
町を、国を失ったもの
作品半ばで病死した作家
減量のし過ぎでリング上でライバルに負けた上に死んだ者
ライバルを倒したが廃人化して無為に後の人生を過ごした者
植物人間になったものの家族
月に帰った養女を思いつつ死んだ老夫婦
誘拐され、そのまま帰ることなく死んだ者
などなどである
「・・・もういいでしょう、あなたの世界に帰りなさい・・・」
「あの・・・一ついいでしょうか閻魔様。
なぜ私にこのようなものを・・・」
「それは帰って主人に聞きなさい・・・この道をたどればすぐよ・・・」
一つの道を指し示す裁判長、冥界は空から入るものだが大丈夫だろうか?
兎に角、指された道を進む・・・
妖夢が去った後、出てくる人影があった
「映姫様、これで良かったですか?」
「ええ、いいわ。後はあの食いしん亡霊が仕上げをするだけね」
「でもひどいです、雰囲気壊れるからお前は出るななんて・・・しくしく」
「実際、その通りでしょ?」
死神と裁判長は妖夢の行った先を見やるのだった
本当にあっという間に冥界の入り口にたどり着いた
ここでやっと閻魔様の部下の能力に思い至った
竹林からも同じ事をされたのかもしれない
そして冥界、白玉楼
「幽々様ぁっ、ただいま帰りました。
あの試練はどういうことですか!?
ネタ丸分かりな上にシリアスまで入って!!!」
開口一番がそれかい、結構な剣幕である
しかし幽々子は落ち着いて
「あら、ネタが分かるの? なら話が早いわね」
「どういうことですか!?」
「あら、分からない?私は・・・・・」
渡された紙の空白に・・・・・
「『真の愛国者』よ・・・」
・・・字が浮かんでいた・・・
場所 白玉楼 『喜び』 と
(くっ、最後の相手が幽々子様だなんて!!)
「さぁ、死にゆく苦しみを知った貴方に私を本気で斬ることが出来るかしら!?」
庭師に突進する亡霊姫、応戦するがやはり剣先には迷いがある
「隙だらけよ!!」
柄ごと手を握られ、ひざ裏を蹴られて転ばされる。
しかし刀だけは離さない
幽々子はすぐに離れて蝶弾を放つ
慌てて避ける、余裕が無い、やはり斬るのを躊躇っている
(どうすれば斬らずに済むか・・・)
しかし蝶弾は激しく、そんな悠長な事は不可能だと告げている
(このままでは埒が開かない! とりあえず得意な白兵戦にっ・・・)
近寄り刀を振るう妖夢、先ほどよりはましになっているが
やはりまだ迷いが出ている
一閃二閃と振るうがぬらりくらりを避けられる
柔は剛を制すを体現しているような幽々子の戦いぶりに
妖夢は翻弄されていた
(このままでは駄目だ! 奇策が必要だ)
何かいい方法は無いかと考える妖夢
その間にも蝶弾や柔術は放たれている
妖夢は避け、受け身を取るので精一杯だった
(刀にこだわっては駄目だ! 何かいい案は・・・)
とりあえず今回の成果である心眼迷想風車斬を放つ
しかし、やはりというかなんと言うか避けられていた
何度か弾や斬撃とのコンビネーションで放つが
あるときは上に、またあるときは射程外に逃れられて
その上に蝶弾まで放たれた
(ああっ、これも駄目か!!)
気が付けば戦闘思考に移行して次の手を考える妖夢
そして・・・・
(これだっ、これしかない!!!)
奇策を思いついた、これをはずしたら、諦めるしかないかもしれない
幽々子に突進する妖夢
幽々子は応戦のため避け、柄を掴もうとする・・・
「えっ!? ・・・・」
・・・すり抜けた、妖夢が手を離したためだ
妖夢はそのままひじ打ちを放ち、同時に足をかける
その結果倒れた幽々子の首に拾った刀をあてた
「・・・・もう、終わりにしましょう。私は合格でしょうか?」
「・・・ふう、妖夢も強くなったものね・・・合格よ・・・
主として、とても嬉しいわ」
にっこり微笑む幽々子、その笑みを見て妖夢は刀を納めるのだった
「幽々子様ぁ、あの試練には一体どんな真意があったのですか?」
「あれは閻魔様の意思でもあったんだけどね・・・
あなたにもっと強くなってもらうためのものよ。
特に精神面でね・・・・・」
妖夢は思うのだった
仕事とはいえ、いや、仕事だからこそ
これからも多くの霊を斬っていかなくてはならない
その重みを・・・責任をしっかり負っていこうと・・・
妖夢は竹林を走っていた、狙撃戦だと思って油断した
相手はもう立派に幻想郷の住人だったのだつまり
「うわうわうわぁっ、なんでっ!? なんでそんなに弓を連射できるの!?」
無駄の少ない狙撃戦ではなく、遠距離での弾幕戦であった
そしてもう一つ思うことがあった・・・・
前に武道八般の一つということで弓道もやらせてもらったことがある
しかし、連射なんて出来る代物じゃなかったはずだ
まぁそれでもやはりいつもより弾幕密度は薄い
「つっ、くぅ、矢をたどって行けば・・・」
集中を高める妖夢
弾速が遅く見え・・・一気に走り抜けた!!
そして相手が見えた!!!
と、そこには狂ったように矢を連射する赤眼の兎がいた
足元には用途不明の薬が一杯落ちている
それは兎も角、一閃!!! 一応峰打ち・・・
「いったぁ~、何するんですかもう!」
赤目の兎、鈴仙・U・イナバは不満を述べた
持ちやすい高さに大量の矢が並べてある
「え~と、今回の試練を目標はあなたでいいの・・・かな?・・・」
「何の事ですか?私はただ師匠に
ここであの方向に弓撃ってなさいって言われただけですよ」
「!!!はめられた!!! ・・・ところでその薬は何?」
「コレは師匠の新作で、反射神経が良くなる代わりに
後でものすごく疲れる薬だそうです。その実験でここに・・・」
相手は分かったが、どうやら振り出しに戻ったらしい。
今度は当ても無い。感覚を研ぎ澄ましつつ妖夢は駆けた
「あっ、ちょっと謝罪とかは無いんですかぁー!」
兎の不満は無視しつつ、どんどん進む。
・・・と感知、同時に回避!!!
また連射される矢! それと共に聞こえる声
「私達は永く生きている分多くの終わりを見てきた、
町の終わり、生の終わり。その苦しみにあなたは耐えられる!?」
(なにを・・・言っているんだ?)
いきなり説教が始まった、乱れる心、戦闘思考ではまともに受けれない
戦闘思考で考えられるのはせいぜい
(あんだけ連射しながらよくしゃべれるな、相当な強さだ!!)
くらいの物である
流れ弾で後ろにいる生物が何匹か死ぬ、先ほどの言葉が頭をめぐり
・・・さらに・・・心は乱れた・・・・・
だんだん近づく矢の線、かすり始めてようやく
まずは倒さなくてはいけないことに思い至った
さっきと同じだ、今度もはずさないっ!
一閃!!・・・やっぱり峰打ち!
後には怪しい薬剤師、今回の目標、八意永琳が倒れていた
「すばらしい幕切れね・・・次に行きなさい・・・
あとこれ、疲労回復剤」
妖夢は薬を受け取り、次へ急いだ・・・試練の真意を掴みかねていた
妖夢が去り、薬剤師は起き上がった
「説教しなさいって言われたけど、ちゃんと効いたかしら?
効いていたら・・・それこそすばらしい終わりね・・・」
そういいつつも妖夢が動揺したところは見逃していない
効いたと確信し、上機嫌で永遠亭に戻ったのだった
四番目の試練の場、そこは竹林の奥深くだった・・・
「次は『怒り』、それにしても・・・生い茂りすぎだ・・・」
日も見えないほど生い茂った竹に庭師としてどうにもうずくのだった
それよりも先ほどの説教について考えていた・・・
自分は多くの霊を斬ってきた・・・それを仕事以上に考えずに・・・
そのことを責められているようでどうにも落ち着かなかった
考えをまとめようとしていると・・・いきなり火炎放射!!
必死で回避! でも熱い・・・考えをまとめる暇すらくれないと言うのか!
「来たね! あんたに私の怒りを見せてやるよ!!!」
今度は火の鳥のようだ、前は幽々子様と共に倒したが一人で出来るものだろうか?
「私は輝夜に殺された!!」
火炎放射、回避
「何度も何度もなぁ!!」
また火炎放射、また回避
「お前にこの怒りが分かるか!! このいhyんjkgjhふy」
まじめに説教しようとして怒りがぶり返したらしい
興奮してまともの言葉になってない
ついでに言うならこいつは竹林をフォレストブレイズするつもりか?
火炎放射ばっかりして・・・・
それでもやはり火炎放射
回避しようとして・・・
「何っ!!」
自分の周りは燃えていた、回避するには火の中をくぐらねばならない
「くそぉっ、あつっ。いくらなんでもこれは無いんじゃないですか幽々子様ぁ」
「泣き言を言うんじゃない!! わたしはこれを・・・
百回といわず何千回も受けてきたんだ!!」
無茶を言う妹紅、しかし今の妖夢には効いていた・・・
(これを何千回も、死・・・幽々子様は何を考えている!!)
迷う間も火炎は踊る、身の危険と共に我に帰るが熱すぎて近寄って斬れない
そして何より斬るのをためらっていた
「ぬぐぅっ、どうすれば・・・」
なんにしても考える時間が欲しかった、そして思いついた鎮圧法は!・・・
ゴンッ
・・・斬った竹で妹紅の頭を強打、気絶させることだった
しかし、気絶には至らず、なにかうめいている
「見えた、怒りが見えたぞぉ! ・・・輝夜! 聞こえるか!?
すぐそこに行くからなぁっ!」
叫びと同時に大型ホーミング弾が二つ放たれた
その弾を避けつつ妙に冷静な頭で妖夢は思った
(その見えたのは星とかじゃないかなぁ?)
なにはともあれ竹林を急いで出るのであった・・・
竹林を出て、妖夢はお説教について考えていた
死ぬ対象が自分と同じ姿をしているものになってより一層
考えさせられていた・・・
「次は『悲しみ』・・・か」
ふと頭を上げるとそこはもう最後の試練の場、無縁塚であった
(おかしい?そんなに進んだはずは無いのに・・・)
「この世は悲しいは・・・どんな正しい事をしているつもりでも
地獄に落ちるものがいる・・・・・」
「っ!?閻魔様!」
四季映姫・ヤマザナドゥが目の前にいた・・・
その言葉は今の妖夢には深く響いた・・・
「未練を残すことは多少なりとも罪になる・・・
だから成仏することはできない・・・
貴方にはその未練という名の罪を見せる・・・
これが貴方に与えられた今回の試練・・・
しっかりと見据えなさい・・・」
進む裁判長、後について来いという事か?
とりあえず付いていく
・・・・・・・・・先にはいろんな霊が、未練があった
恋人を残して死んだ者
使命をまとう出来なかった者
志半ばで死んだ者
戦死した恋人、家族を持つ者
町を、国を失ったもの
作品半ばで病死した作家
減量のし過ぎでリング上でライバルに負けた上に死んだ者
ライバルを倒したが廃人化して無為に後の人生を過ごした者
植物人間になったものの家族
月に帰った養女を思いつつ死んだ老夫婦
誘拐され、そのまま帰ることなく死んだ者
などなどである
「・・・もういいでしょう、あなたの世界に帰りなさい・・・」
「あの・・・一ついいでしょうか閻魔様。
なぜ私にこのようなものを・・・」
「それは帰って主人に聞きなさい・・・この道をたどればすぐよ・・・」
一つの道を指し示す裁判長、冥界は空から入るものだが大丈夫だろうか?
兎に角、指された道を進む・・・
妖夢が去った後、出てくる人影があった
「映姫様、これで良かったですか?」
「ええ、いいわ。後はあの食いしん亡霊が仕上げをするだけね」
「でもひどいです、雰囲気壊れるからお前は出るななんて・・・しくしく」
「実際、その通りでしょ?」
死神と裁判長は妖夢の行った先を見やるのだった
本当にあっという間に冥界の入り口にたどり着いた
ここでやっと閻魔様の部下の能力に思い至った
竹林からも同じ事をされたのかもしれない
そして冥界、白玉楼
「幽々様ぁっ、ただいま帰りました。
あの試練はどういうことですか!?
ネタ丸分かりな上にシリアスまで入って!!!」
開口一番がそれかい、結構な剣幕である
しかし幽々子は落ち着いて
「あら、ネタが分かるの? なら話が早いわね」
「どういうことですか!?」
「あら、分からない?私は・・・・・」
渡された紙の空白に・・・・・
「『真の愛国者』よ・・・」
・・・字が浮かんでいた・・・
場所 白玉楼 『喜び』 と
(くっ、最後の相手が幽々子様だなんて!!)
「さぁ、死にゆく苦しみを知った貴方に私を本気で斬ることが出来るかしら!?」
庭師に突進する亡霊姫、応戦するがやはり剣先には迷いがある
「隙だらけよ!!」
柄ごと手を握られ、ひざ裏を蹴られて転ばされる。
しかし刀だけは離さない
幽々子はすぐに離れて蝶弾を放つ
慌てて避ける、余裕が無い、やはり斬るのを躊躇っている
(どうすれば斬らずに済むか・・・)
しかし蝶弾は激しく、そんな悠長な事は不可能だと告げている
(このままでは埒が開かない! とりあえず得意な白兵戦にっ・・・)
近寄り刀を振るう妖夢、先ほどよりはましになっているが
やはりまだ迷いが出ている
一閃二閃と振るうがぬらりくらりを避けられる
柔は剛を制すを体現しているような幽々子の戦いぶりに
妖夢は翻弄されていた
(このままでは駄目だ! 奇策が必要だ)
何かいい方法は無いかと考える妖夢
その間にも蝶弾や柔術は放たれている
妖夢は避け、受け身を取るので精一杯だった
(刀にこだわっては駄目だ! 何かいい案は・・・)
とりあえず今回の成果である心眼迷想風車斬を放つ
しかし、やはりというかなんと言うか避けられていた
何度か弾や斬撃とのコンビネーションで放つが
あるときは上に、またあるときは射程外に逃れられて
その上に蝶弾まで放たれた
(ああっ、これも駄目か!!)
気が付けば戦闘思考に移行して次の手を考える妖夢
そして・・・・
(これだっ、これしかない!!!)
奇策を思いついた、これをはずしたら、諦めるしかないかもしれない
幽々子に突進する妖夢
幽々子は応戦のため避け、柄を掴もうとする・・・
「えっ!? ・・・・」
・・・すり抜けた、妖夢が手を離したためだ
妖夢はそのままひじ打ちを放ち、同時に足をかける
その結果倒れた幽々子の首に拾った刀をあてた
「・・・・もう、終わりにしましょう。私は合格でしょうか?」
「・・・ふう、妖夢も強くなったものね・・・合格よ・・・
主として、とても嬉しいわ」
にっこり微笑む幽々子、その笑みを見て妖夢は刀を納めるのだった
「幽々子様ぁ、あの試練には一体どんな真意があったのですか?」
「あれは閻魔様の意思でもあったんだけどね・・・
あなたにもっと強くなってもらうためのものよ。
特に精神面でね・・・・・」
妖夢は思うのだった
仕事とはいえ、いや、仕事だからこそ
これからも多くの霊を斬っていかなくてはならない
その重みを・・・責任をしっかり負っていこうと・・・
ここまで点数ほどそんなに悪い作品でも無いと思うんだけどねぇ…。
ちゃんとテーマもあったし。前後半あわせてもテーマを伝えきるには短かった気もしますが。