妖夢は幽々子の部屋へと歩みを進める。
「幽々子様」
「何かしら?」
「少々お聞きしたい事があるのですが…」
妖夢は正座をして幽々子に問う。
「実は私の半身の事なのですが…何か他人という気がしません」
「当たり前じゃないの、妖夢の半分なんだから」
「それはそうなのですが、なんていうのでしょう…こう包まれるような暖かさがあるのです」
「妖夢…それはどうしてか、聞きたい?」
「はい」
「わかったわ…その話してあげる」
「妖夢、魂魄家の妻は代々双子を産むことになっているの」
「私の家系がですか?」
「そう…それは私がここの主になるまえからの慣わしだったの」
「幽々子様が主になる前の話…」
幽々子と妖夢は西行寺家の書庫へと向かった。
「妖夢…これを見て」
幽々子は巻物を持ち出し、広げた。
「これは私の家の家系図…ですね」
「妖夢…これから話す事は貴女にとって辛いものになるかもしれないわ、それでも…いいの?」
「はい…大丈夫です。私とて魂魄家の一族。いつかは通らねばならぬ時が来ますので」
「その覚悟、しかに受け取ったわ」
「ここを見て」
「これは…」
「この魂魄家の方は私がここの主になる前」
「幽々子様の先代…」
「この人は魂魄が2体憑いていたの」
「2体ですか!?」
「そう…妖夢のは1体…この人は2体…」
「なぜ2体も…」
「どうやらこのお方は剣の方では然程優れているとは思わなかったみたいね」
「では…?」
「ここに記されている記録によると魂魄との連携が優れていたみたいね」
「魂魄とのですか…」
妖夢は自分の魂魄を見て思った。
「妖夢、貴女もそのスペルカードを持っているわよね?」
「はい…これでしょうか?」
妖夢は二重の苦輪、幽明の苦輪、幽明求聞持聡明の法を取り出した。
「このスペルカードは魂魄との連携で敵を倒す為に創られたみたいね」
「このスペルカードの試験者がそれほどの実力者だったとは…」
「妖夢、魂魄が2体、つまり人の部分も含めてこのお方は三つ子だったのよ」
「では、なぜ…」
「それは最後に話すわ…それが一番辛い事だから…」
「分かりました」
(幽々子様がこれほど言いにくいこととは…どのような事が私の一族に伝えられてきたのか…)
「今度はこっちを見て」
「この方は…桜花(おうか)と書いてありますね」
「この桜花は私も良く知っているわ」
「幽々子様が主になってからですか?」
「そう、桜花は妖忌の前のお方よ」
「お爺様の師匠ですか…」
「このお方は魂魄が無かったのよ…」
「魂魄が無かったのですか!?」
「そう…でも桜花の剣術は天性の才能を持っていたわ」
「天剣ですか」
「妖夢の持っている楼観剣と白楼剣があるじゃない?」
「はい」
「それは魂魄家に代々伝えられているのは知っているわよね?」
「それはお爺様から聞きました」
「桜花もそれを使い、あらゆる敵から私を護ってくれたわ」
「その時に使ったのが二つの剣を一つにして敵を両断するスペルカードよ」
「つまり…」
妖夢はスペルカードを取り出す。
「冥想斬・迷津慈航斬・心眼迷想斬…この三つですね」
「それを作り出したのが桜花よ」
「強さは、成長した妖忌でも手駒に取るほどの剣の使い手だったわ」
「お爺様を手駒に…それほどの使いが…」
「幽々子様、ちょっと話の主旨が変わるのですが…」
「何?」
「この現世斬・未来永劫斬・業風神閃斬・西行春風斬は誰が…?」
「それは妖忌が作り出した物よ」
「お爺様が…」
「それは居合いの構えから相手を一瞬に斬る抜刀術…
業風神閃斬と西行春風斬は妖忌が相手にかわされにくくする為に独自の修行をして編み出したスペルよ」
「私はまだまだということですね…」
「さて、本題に戻るわよ」
「はい」
「妖夢…貴女にも双子がいたのよ」
「私に…双子? では、先程の魂魄が無い者は…」
「桜花は…母親の胎内で融合してしまったの」
「つまり双子が産まれるはずでしたが、母親の胎内で何かしらの影響があり、一つに融合してしまった…と」
「そう…だから魂魄と一つになり強力な力を持って産まれてきたのよ」
「では…私のは…」
「その魂魄は…妖夢の姉である白蓮(はくれん)なのよ」
「それじゃあ、その魂魄はお姉様の魂…?」
「そうよ…白蓮の肉体は死んでも魂は転生して妖夢を護っているのよ」
「そうだったのですか…だから昼も夜も誰かに包み込まれているような温かい温もりが伝わってきているのですね」
「では、私のお爺様の魂魄は…?」
「妖忌のは妹がいたのよ…それが母親の胎内で転生して妖忌に憑いているのよ」
「お爺様の妹様…」
「妖忌は魂魄とは仲が良かったわ…魂魄に話しかけていたりもしていたもの」
「魂魄と話…私もできるようになりますか?」
「それは…妖夢しだいね」
「頑張ります、そしてお姉様と共に幽々子様を護ります!」
「ふふ、お願いね」
妖夢は幽々子と別れ、寝床につく。
「白蓮お姉様…私は、お姉様の自慢の妹ですか?
まだまだ未熟者ではありますが二人揃って幽々子様を護りましょう」
妖夢は自分の姉にそういうと眠りについた。
妖夢の魂魄が人型に姿をゆっくりと変える
(妖夢…貴女は頑張っているわ…私は幽々子様に仕える事はできなかったけど、妖夢の精一杯の力になってあげたいの…)
(だから、私も妖夢に力を与えるわ…)
「白蓮お姉様…」
妖夢の目から涙が一滴流れた…。
(妖夢…これからも頑張ってね)
白蓮は妖夢の頬にキスをしてもとの魂魄の姿へと戻った。
「幽々子様、私達姉妹…幽々子様の事を命に代えても御守りいたします…」
「幽々子様」
「何かしら?」
「少々お聞きしたい事があるのですが…」
妖夢は正座をして幽々子に問う。
「実は私の半身の事なのですが…何か他人という気がしません」
「当たり前じゃないの、妖夢の半分なんだから」
「それはそうなのですが、なんていうのでしょう…こう包まれるような暖かさがあるのです」
「妖夢…それはどうしてか、聞きたい?」
「はい」
「わかったわ…その話してあげる」
「妖夢、魂魄家の妻は代々双子を産むことになっているの」
「私の家系がですか?」
「そう…それは私がここの主になるまえからの慣わしだったの」
「幽々子様が主になる前の話…」
幽々子と妖夢は西行寺家の書庫へと向かった。
「妖夢…これを見て」
幽々子は巻物を持ち出し、広げた。
「これは私の家の家系図…ですね」
「妖夢…これから話す事は貴女にとって辛いものになるかもしれないわ、それでも…いいの?」
「はい…大丈夫です。私とて魂魄家の一族。いつかは通らねばならぬ時が来ますので」
「その覚悟、しかに受け取ったわ」
「ここを見て」
「これは…」
「この魂魄家の方は私がここの主になる前」
「幽々子様の先代…」
「この人は魂魄が2体憑いていたの」
「2体ですか!?」
「そう…妖夢のは1体…この人は2体…」
「なぜ2体も…」
「どうやらこのお方は剣の方では然程優れているとは思わなかったみたいね」
「では…?」
「ここに記されている記録によると魂魄との連携が優れていたみたいね」
「魂魄とのですか…」
妖夢は自分の魂魄を見て思った。
「妖夢、貴女もそのスペルカードを持っているわよね?」
「はい…これでしょうか?」
妖夢は二重の苦輪、幽明の苦輪、幽明求聞持聡明の法を取り出した。
「このスペルカードは魂魄との連携で敵を倒す為に創られたみたいね」
「このスペルカードの試験者がそれほどの実力者だったとは…」
「妖夢、魂魄が2体、つまり人の部分も含めてこのお方は三つ子だったのよ」
「では、なぜ…」
「それは最後に話すわ…それが一番辛い事だから…」
「分かりました」
(幽々子様がこれほど言いにくいこととは…どのような事が私の一族に伝えられてきたのか…)
「今度はこっちを見て」
「この方は…桜花(おうか)と書いてありますね」
「この桜花は私も良く知っているわ」
「幽々子様が主になってからですか?」
「そう、桜花は妖忌の前のお方よ」
「お爺様の師匠ですか…」
「このお方は魂魄が無かったのよ…」
「魂魄が無かったのですか!?」
「そう…でも桜花の剣術は天性の才能を持っていたわ」
「天剣ですか」
「妖夢の持っている楼観剣と白楼剣があるじゃない?」
「はい」
「それは魂魄家に代々伝えられているのは知っているわよね?」
「それはお爺様から聞きました」
「桜花もそれを使い、あらゆる敵から私を護ってくれたわ」
「その時に使ったのが二つの剣を一つにして敵を両断するスペルカードよ」
「つまり…」
妖夢はスペルカードを取り出す。
「冥想斬・迷津慈航斬・心眼迷想斬…この三つですね」
「それを作り出したのが桜花よ」
「強さは、成長した妖忌でも手駒に取るほどの剣の使い手だったわ」
「お爺様を手駒に…それほどの使いが…」
「幽々子様、ちょっと話の主旨が変わるのですが…」
「何?」
「この現世斬・未来永劫斬・業風神閃斬・西行春風斬は誰が…?」
「それは妖忌が作り出した物よ」
「お爺様が…」
「それは居合いの構えから相手を一瞬に斬る抜刀術…
業風神閃斬と西行春風斬は妖忌が相手にかわされにくくする為に独自の修行をして編み出したスペルよ」
「私はまだまだということですね…」
「さて、本題に戻るわよ」
「はい」
「妖夢…貴女にも双子がいたのよ」
「私に…双子? では、先程の魂魄が無い者は…」
「桜花は…母親の胎内で融合してしまったの」
「つまり双子が産まれるはずでしたが、母親の胎内で何かしらの影響があり、一つに融合してしまった…と」
「そう…だから魂魄と一つになり強力な力を持って産まれてきたのよ」
「では…私のは…」
「その魂魄は…妖夢の姉である白蓮(はくれん)なのよ」
「それじゃあ、その魂魄はお姉様の魂…?」
「そうよ…白蓮の肉体は死んでも魂は転生して妖夢を護っているのよ」
「そうだったのですか…だから昼も夜も誰かに包み込まれているような温かい温もりが伝わってきているのですね」
「では、私のお爺様の魂魄は…?」
「妖忌のは妹がいたのよ…それが母親の胎内で転生して妖忌に憑いているのよ」
「お爺様の妹様…」
「妖忌は魂魄とは仲が良かったわ…魂魄に話しかけていたりもしていたもの」
「魂魄と話…私もできるようになりますか?」
「それは…妖夢しだいね」
「頑張ります、そしてお姉様と共に幽々子様を護ります!」
「ふふ、お願いね」
妖夢は幽々子と別れ、寝床につく。
「白蓮お姉様…私は、お姉様の自慢の妹ですか?
まだまだ未熟者ではありますが二人揃って幽々子様を護りましょう」
妖夢は自分の姉にそういうと眠りについた。
妖夢の魂魄が人型に姿をゆっくりと変える
(妖夢…貴女は頑張っているわ…私は幽々子様に仕える事はできなかったけど、妖夢の精一杯の力になってあげたいの…)
(だから、私も妖夢に力を与えるわ…)
「白蓮お姉様…」
妖夢の目から涙が一滴流れた…。
(妖夢…これからも頑張ってね)
白蓮は妖夢の頬にキスをしてもとの魂魄の姿へと戻った。
「幽々子様、私達姉妹…幽々子様の事を命に代えても御守りいたします…」
素材そのままといえば聞こえはいいけど、カレーを食させると聞いて覗いてみれば、
カレー粉と玉葱と肉ブロックをちゃぶ台にどんと置いて、「さあどうよ?」と
ふんぞり返っている、というイメージが。要修行。
前半はまだ読めましたが後半が…グダグダですね。
と言うか微妙にオリキャラも入ってますね。
やっぱそこについては注意書きも必要かと。
ちなみに私はマイナス票入れる権利の無い人間なので無換算で。
貴方様は作品を書く時に推敲しておられますか?
作品についてアイデアを思いつくのはいいと思いますが、
会話だけの文書、オリジナル設定の嵐に説明もなし、情景描写も無し
これでは、アイデアをそのまま打ち込んだだけのように思えます。
淡々してるといえばそうですが、この作品は山無し落ち無し意味無し
という意味合いのほうが私には強いように思われます。
貴方様が筆をとり作品を書くのは自由ですが、
読んでもらいたい、しっかりした評価が欲しいと思うなら、
評価できる、評価のしようがある作品を書いてください。
このままでは、漫画でいうネームを見せられてるようなものです。
辛辣ですが、余りといえば余りな話なので敢えて言わせていただきました。
個人的には妖忌のお師匠の桜花がツボでした
下のほうにもありますけど、後半はちょっとアレなカンジはしました
あくまで妖夢のほうはすでに公式で成り立ってますし
それ抜きにしてもちょっと唐突すぎましたしね
まぁ、前半は50点、後半はペナルティということで-10点で
こんな事を話すのは大変失礼かとは思いますが、まず率直な意見としては盛り上がりがなく、また面白さが伝わってこない様に感じました。
ストーリー的には温かみを感じますが、 ただ伝えたい事を並べているだけ、といった印象を受けました。
私ははっきりと言っていい程小説を読まない人間ですが、それでもこの作品には足りない物が多過ぎる様に思います。
点数は初めて来たのに付けられる訳がないので、無換算という事で。