※ 拙作『紅魔館の娘たち』からの連話になっていますが、
これ単品でも大丈夫かと思います。
「小悪魔小悪魔~」
「え? あら、妹様。図書館にいらっしゃるなんて珍しいですね。
どうされたんですか?」
「ん~。誰かに遊んでもらおうと思って」
「それならレミリア様のところに……って、あ」
「お姉さまったら、最近は咲夜と美鈴のことにかかりっきりで、
ちっとも私と遊んでくれないんだもん」
「あら、妹様もご存知だったんですね」
「そういえば、小悪魔も知ってたんだ」
「そりゃあ、図書館でアレだけ無駄に話されていたら、嫌でも知っちゃいますよ」
「でも、図書館って小悪魔以外いないんでしょ?」
「まあ、そうなんですけど……」
「やっぱりお姉さまに口止めされた?」
「そうですねぇ。
『知ったからには貴方も仲間よ? むしろ家族よ?
裏切ったら血の粛正よ?』とか言われちゃいましたね」
「へー」
「家族と言っていただけたのは凄く嬉しかったんですけど……。
『それじゃあ私はパチュリー様の娘ですねっ!』と言った瞬間のパチュリー様のあの目。
石化の魔眼ってあるんですねぇ……」
「え、じゃあ小悪魔はパチュリーの妹なの?」
「一応、そういうことになってるみたいです。
咲夜さんがレミリア様の娘なんですし、
私も娘でいいんじゃないかと思うんですけどねぇ……」
「んー。それじゃ、小悪魔は私とおんなじだねっ」
「ああ、咲夜さんや美鈴さんから見ると同じ叔母ということになりますね」
「よろしくねー、小悪魔」
「はい、こちらこそよろしくお願いしますね。
……それにしても、妹様。
咲夜さんと美鈴さんのこと、よくご存知でしたね」
「んー。私から見ると、
みんなどうして気がつかないのか不思議だったんだけどなぁ。
咲夜、美鈴と一緒にいると楽しそうだよ」
「事実を知った上で二人を見ているとそう感じるんですけど……。
その前に気がついたのはすごいですよ」
「そう? えへへー。
でね、気がついた後に咲夜に聞いてみたの」
「美鈴さんが好きなのか……ですか?
うわぁ、ストレートですねぇ」
「そしたらね、一度真っ赤になった後に頷いて、
『誰にも内緒ですよ』って言ってケーキをご馳走してくれたの」
「わー。咲夜さんかわいいなぁ。
それで、妹様も約束守って誰にも言っていないんですか?」
「うん。お姉さまにも内緒にしてるから、
お姉さまも私が知ってることは知らないんじゃないかなぁ」
「あら。レミリア様にも内緒なんですか?」
「だって、咲夜に内緒って言われたし」
「随分と咲夜さんのことがお気に入りなんですね」
「私が地下にいたときにも、一番長くお話聞いてくれたから。
あそこから出るきっかけをくれた魔理沙とお姉さまを除けば、
咲夜が二番目に好き」
「二番目? じゃあ一番は誰なんです?」
「美鈴」
「え?」
「私が地下にいたときに、一番長く遊んでくれたし、
お姉さま以外で一番地下に来てくれたから」
「美鈴さんっていい人ですし、頑丈ですからねぇ……」
「だからね、私が好きな人同士が幸せになってくれると嬉しいから、
私もお姉さまを邪魔しないで応援するの」
「うぅ……いいお話です」
「でもね、お姉さまが遊んでくれなくて退屈なの。
小悪魔、遊ぼう~。弾幕ごっこしよ~!」
「うぇっ!? わ、私じゃお話にもなりませんよぅ!
……あ。そ、そういえば、レミリア様とパチュリー様、
今回は何をたくらんでるんです!?」
「え? ああ、最初は……アリスだっけ?
あの人形師を咲夜のライバルにするつもりだったみたいだけど、
その前にお誕生会があるのを思い出して、それを利用するんだって張り切ってた」
「ああ、あの月一回やってるパーティですか。
その月に誕生日……もしくは紅魔館に初めて来た日がある人を祝う……って、
そうか、美鈴さんって今月でしたっけ」
「うん。今回はたまたまダンスパーティにする予定だったから、
今から咲夜にダンスを覚えさせて美鈴を惚れさせよう! っていう作戦だって」
「え、でも……」
「咲夜、お仕事は完璧なんだけど、遊ぶってなるとドジだからねぇ。
ダンスはお姉さまが目的を隠して教えてたんだけど……。
咲夜、お姉さまの足を踏みまくって慌ててたよ」
「でしょうね……。
逆に美鈴さんはすごく上手じゃありませんでしたっけ?」
「うん! 初めて踊ったときに、本人もびっくりしてた。
その後『あー。武は舞に通ずってこういうことなのかなぁ』って言ってた」
「武術をやっている人はリズム感がいいですからね。
気に入ったのか、その後少し習っていたようですし。
うーん。今回のレミリア様とパチュリー様の作戦、
根本的に破綻してるような気がしますねぇ」
「失敗しちゃうかなぁ」
「失敗とかそれ以前の問題な気がしますねぇ……
美鈴さんが得意で咲夜さんが苦手な舞台で勝負しようというのが
そもそもの間違いかと」
「何とか成功させる方法ってないかな?」
「咲夜さんと美鈴さんが少しでもお互いを意識してダンスできれば成功なわけですよね。
……ふむ」
「? 小悪魔?」
「そういえば、メイドの中では門番隊だけは薄々気付いていそうですし……
よし、巻き込んじゃおう……というか、喜んで手を貸してくれそうだし」
「ねえ、どうしたの?」
「妹様。すみませんが、少しだけ手を貸していただけませんか?」
「え?」
「美鈴美鈴~」
「あれ、妹様……こんな明るい時間に門に来たら辛くありませんか?」
「うん、ちょっとだけ……
あ、そうだ。美鈴、今日のパーティには参加するよね?」
「ああ、あれって今日でしたか。
今月は私も招待されるほうでしたっけ?」
「うん、そうだよ! だから、今日は早めにお仕事終わって、
お風呂に入ってから来てねー」
「はい、ありがとうございます」
「咲夜咲夜~」
「あら、妹様。どうされました?」
「うん、あのね、今日ってダンスパーティだよね?」
「そうですね……まあ、私はあまり上手くありませんし、
今回は裏方に徹しようと思っています」
「そうなの? 美鈴と一緒に踊ったらいいのに」
「妹様、それは秘密に……」
「だいじょうぶ。周りに誰もいないし。
でも、一緒に踊りたくない?」
「えと……す、少しだけ」
「うん、それじゃ任せて!」
「え?」
「門番隊のみなさーん」
「あれ、司書さん。どうしたんですか、こんなとこで」
「あ、とうとう図書館を追い出されましたか。
この前の図書館無限回廊化事件に引き続いて何かやらかしました?」
「えー。アレって先週だったよね?
先々週はパチュリー様の錬金術の手伝いしててうっかり実験室爆破してたし、
その前は植物園の植物を凶暴化させて一人弾幕ごっこやってなかった?」
「うわぁ、毎週じゃない。
よっ、人間災害生産機!」
「人間じゃなくて悪魔ですっ! いや、そういうことじゃなくてですね……」
「じゃあ何だろう」
「わかった、あまりのドジっ娘に世を儚んで門番隊への編入希望だ!」
「あー。隊長からして墓穴掘りだもんねぇ。
うんうん。門番隊は貴方を生暖かく受け入れるわ!」
「受け入れていただかなくても結構です! そうじゃなくてですね……
今日のダンスパーティでちょっと楽しいひと時を作るために、
私のために動いてもらえませんか?」
「「「乗った!」」」
「決断早っ!?」
「あ、小悪魔~」
「妹様。咲夜さんと美鈴さんのほうはどうでした?」
「うん、二人とも参加するって」
「よかった。二人が参加してくれないと、
そもそも作戦自体が成立しませんもんね」
「うん! でも、こっそりって楽しいね!
お姉さまとパチュリーが熱中するのもわかる気がするー」
「あはは。でも、本番はこれからですよー。
もうひと頑張り!」
「うん!」
「あ、美鈴お風呂に入ってきたんだ?」
「妹様……はい、今ちょうどお風呂に入ってきたところなんですよー」
「うん、いい感じに髪が湿ってる」
「はい? ああ、乾かすのが面倒だったので。
きちんとは拭いてきたんですけどねぇ。
まだ濡れてます?」
「ううん。そっちのほうが都合よかったから」
「都合がいい?」
「うん、ちょっとね」
「あれ。妹様。なんでスペルカードを取り出して……
って不意打ちゼロ距離スターボウブレイクはあまりにきゃー!?」
「レーヴァンティンだと火だから髪が不自然に乾いちゃうけど、
スターボウブレイクなら問題なし。
うん、いい仕事!」
「咲夜さん」
「あら、小悪魔。貴方もパーティに参加するのね」
「はい。
……さて。とりあえず脱いでいただきましょって視界一杯にナイフが?!」
「何をトチ狂ったことを言ってくれているのかしら」
「ふふ。
今日の私は一味違いたたたたたた!?
せめてセリフが終わるまではナイフは待ってくださいよ!」
「いいからさっさと続きを喋りなさい」
「うう、咲夜さん容赦ない……。
ダンスパーティにはこちらの衣装でお願いします」
「え? でも、これって……」
「咲夜さんには拒否権はありません。
今日の私は妹様の手先です。
まあ、間接的にはなりますが、レミリア様の手先でもあるんですよ?」
「む……仕方ないわね」
「ふふふ。では、着替えをお手伝いしましょう」
「さーて、気絶している隊長を剥きましょうか。うへへへ……いたっ」
「やめなさい、その怪しい手つきは」
「ねえ、どうしてあんなに嬉しそうなのかな」
「ああ、妹様は穢れていなくて嬉しいですわ」
「まあ、冗談はともかくさっさとしないとタイミングズレますからね。
んじゃ、隊長、失礼しますよーっと」
「うわ、肌白いなぁ。
私たちより外にいる時間が長いのに、
なんで服で隠れてる部分と露出してる部分の色が変わらないのよー」
「髪も綺麗ねぇ。なーんにも手入れしてないみたいなのにね?」
「ムカツクけど、素材がいいとやりがいがあるわね」
「……何だかよくわからないけど、よろしくねー?」
「「「はーい」」」
そしてダンスパーティ会場となった紅魔館大ホール。
恐ろしく広い部屋の壁側にはテーブルが置かれ、所狭しとワインや料理が乗せられてい
た。今日の主役のである誕生日が今月のメイドたちが着飾り、他のメイドたちもこの時間
だけは職務から解放されてそれぞれに楽しんでいる。今日のために招待されたプリズムリ
バー三姉妹がそれぞれに楽器を奏で、紅魔館は輝くように華やかな雰囲気に包まれていた。
そんな館の片隅で。
「パチェ」
「レミィ。
結局間に合わなかったのね」
「ええ……。
他のことは完璧な咲夜があそこまでダンスがヘタだとは思わなかったわ……」
「基本ステップだけで足をもつれさせるんだから、あのヘタさは筋金入りね」
「運動神経がどこかで切れているパチェにそこまで言わせるんだから大したものよね」
「切れてるんじゃないわ。最初からないのよ」
魔女にそんなものは必要ないと言わんばかりに無意味にふんぞり返って宣言するパチュ
リー。彼女はせっかくのパーティだというのに、いつもどおりのネグリジェだ。
ワイングラスを片手にため息をついているレミリア。彼女は逆に、それなりのドレスを
着ているが、表情があまり明るくないのでそれもイマイチ映えない。
「それで、咲夜本人はどこに行ったの?」
「そういえば夕方あたりから姿が見えないわね。
美鈴を誘いにでも行ったのかしら?」
「その美鈴もちっとも姿を見ないわね。
いつもなら料理のテーブルあたりにいるんだけど」
「食いしん坊万歳がいないと料理が余るんだけど……。
あら、そんなレベルじゃないくらいに料理が余っているわね?」
「何だかメイドの数も少なくないかしら。
そういえば小悪魔もいないし……門番隊メイドが一人もいない?」
「フランもいないし……そのメンバーが一度に不在?
おかしいわ。門で何かあったのかしら」
「レミィ」
「行ってくるわ」
「待って。美鈴やメイドだけならともかく、咲夜もいないのはおかしい。
私も一緒に……」
と、二人の空気が緊張感を帯びかけたところで、パーティ会場の入り口で一斉に息を呑
む音が聞こえた。どういうわけかプリズムリバー三姉妹の演奏も止まってしまっている。
「何事よ……って、まあ!」
咄嗟にそちらに視線を投げたレミリアが思わず声を上げる。ちょうど話題にしていたう
ちの二人が姿を現したからだ。
一人は小悪魔だ。
普段の司書服を脱いで、黒のタキシードを着ている。普段からスーツ・ネクタイを身に
付けているだけに、着こなしも中々堂に入ったものだ。視線を集めてしまって少し照れた
ように笑っている。
もう一人が咲夜。
同じようにタキシードを着ているのに加え銀髪をオールバックにして、集めた視線には
薄い笑みを浮かべてみせる。長身ですらりとした体躯にタキシードはよく似合い、洗練さ
れた立ち振る舞いがより一層その雰囲気を引き立てる。
二人は顔を見合わせると、揃ってふわりと一礼して見せた。
「……っ!!」
メイドたちの、声にならない強烈な黄色い悲鳴。
「あー。あれはすごいわね。
誰が企画したのかしら。後で褒めてあげないと」
「あんな場所にいるんだし……小悪魔かしらね?
……やるわね」
ほっと一息ついたレミリアとパチュリー。
「でも、この後にダンスの申し込みが殺到するのは
目に見えてるあたりを考慮していないあたりが小悪魔ねぇ」
「あの小悪魔の詰めの甘さはその通りなんだけど……。
パチェ、この前の貴方の作戦も失敗だったじゃないの」
「アレは美鈴と庭師さんの天然っぷりを読み違えただけよ。
次こそは!」
緊張が解けて会話の内容が一気にくだらなくなった二人の前では、小悪魔が人波に押し
つぶされかけていた。咲夜のほうは申し込みを瀟洒にいなしてワイングラスを手に取って
いる。
「むぅ……本当にどうするつもりなのかしら。
少しでも咲夜に踊らせたら、せっかく作った雰囲気が台無しになるわよ」
「本当なら小悪魔と踊るつもりだったんじゃないの?」
「それなら小悪魔がドレスを着て出てくるわよ」
「それもそうね……。
でも、私と練習している途中でも随分と私の足を踏んでくれたんだから、
咲夜のパートナーはよほど上手じゃないと務まらないわよ」
「男性パートの咲夜を『踊らせてあげる』わけだからね?
小悪魔がすごく上手に踊れる、とは聞いていないし……」
と、パチュリーが首を傾げると同時に、大きな音を立ててホールの扉が開かれた。
「ちょっと、今度は何事よ……って、ああ、なるほど」
軽やかに駆け込んでくる、やっぱりタキシードを着た門番隊メイドたち。
出演は門番隊の有志……のはずが、結局は門番隊一同全員出演。
「木を隠すなら森の中……高嶺の花より、近くのタンポポ作戦?」
「タキシードを着ている人数を増やして、つれない咲夜をぼやけさせる作戦かしら。
でも、咲夜の印象が強烈過ぎて、中々そういうわけにもいかないと思うけど……」
そんな会話とは裏腹に、駆け込んできた門番隊のメイドたちはホール入り口を囲むよう
に二手に分かれて並んだだけで、それ以上中に入ってこない。
「……あら?」
そうこうしていると、小悪魔がふわりと宙に飛び上がった。
そして、改めて演奏を始めようとしていたプリズムリバー三姉妹に人差し指を立てて唇
に当ててと「しっ」と、演奏を待つ指示をしながら門番隊メイドの、ちょうど中心に着地
した。
「いきますよー!」
小悪魔が声を上げると同時に、大きく床を蹴る。
かつーん、と澄んだ音がした。
それを皮切りに、門番隊メイドたちがリズムに乗って床を蹴る。
カッカッカカカッ。
カッタカッタカタッ!
「え……タップダンス!?」
「うわぁ、よく仕込んだわね、あんなネタ」
必ず何かの武術を一定レベル以上で収めている門番隊は全員リズム感よし。午後からの
見張りは何事もなかったので、半日これのために特訓したらしい。紅魔館門番隊。無駄に
かける情熱は向かうところ敵なし。
おぉー……と、プリズムリバー三姉妹まで手を叩いていると、ようやく本当の主役がフ
ランドールに手を引かれて現れた。
フランドールも今日だけはドレスを着ることにしたらしい。普段の快活さはそのままに、
それを更に引き立てる黄色のドレス。髪飾りとチョーカーで少しだけ色を変えて見せてい
るあたりは門番隊メイドの入れ知恵か。
そして美鈴。
結い上げられた真紅の髪。自然な白さの肌の中、すっと唇にだけ引かれた紅が強く目を
引く。身を包むのは髪と同じ色のドレス。厭味にならない程度に開かれた胸元と、うなじ
から背中のラインが美しい。
小悪魔と咲夜がそうしたように、フランドールと美鈴も一度顔を見合わせると、ドレス
のすそを摘み優雅に一礼して見せた。
誰もが普段絶対にドレスなどを着ることない二人の正装姿に呆然としている間に、小悪
魔を先頭に門番隊メイドたちがホールに向かって歩き出す。なんとなくその歩みを遮るこ
とが出来ず、ホールに道が出来ていく。
小悪魔が向かった先は咲夜だった。
咲夜は美鈴が姿を見せたところでワイングラス片手にフリーズしてしまっていた。小悪
魔はそんな咲夜に芝居がかった様子でため息をついて見せた後、ワイングラスを取り上げ
て美鈴に向かってどーんと突き飛ばした。
一度は転びそうになったものの、どうにか体勢を立て直してぎくしゃくと美鈴に向かっ
て歩いていく咲夜。
紅魔館の全ての視線を集めて美鈴の前まで来た咲夜は、手を差し出しながら勇気を出し
てこう言った。
「一緒に踊っていただけますか?」
自分が登場してから一切の音が消えてしまい、場違いだったかと心細くなってきていた
美鈴は、はにかんだ笑みと一緒に手をとった。
「私でよければ喜んで」
三女がキーボードの前からグランドピアノの前に移動し、次女がトランペットを手放し
てフルートを構えたのを確認して、プリズムリバーの長女が大きくバイオリンを弾き始めた。
「ね、成功かな!?」
「ちょっと私の趣味が入りすぎましたかねぇ。
でも、咲夜さんと美鈴さんがお互いに赤い顔をしているんだし、
成功としてもいいんじゃないでしょうか」
「準備してるときも、美鈴と一緒に入ってきたときも、
すっごく楽しかった! とってもわくわくした!」
「それはよかったです。
……また、何かやりましょうね?」
「うん!」
これ単品でも大丈夫かと思います。
「小悪魔小悪魔~」
「え? あら、妹様。図書館にいらっしゃるなんて珍しいですね。
どうされたんですか?」
「ん~。誰かに遊んでもらおうと思って」
「それならレミリア様のところに……って、あ」
「お姉さまったら、最近は咲夜と美鈴のことにかかりっきりで、
ちっとも私と遊んでくれないんだもん」
「あら、妹様もご存知だったんですね」
「そういえば、小悪魔も知ってたんだ」
「そりゃあ、図書館でアレだけ無駄に話されていたら、嫌でも知っちゃいますよ」
「でも、図書館って小悪魔以外いないんでしょ?」
「まあ、そうなんですけど……」
「やっぱりお姉さまに口止めされた?」
「そうですねぇ。
『知ったからには貴方も仲間よ? むしろ家族よ?
裏切ったら血の粛正よ?』とか言われちゃいましたね」
「へー」
「家族と言っていただけたのは凄く嬉しかったんですけど……。
『それじゃあ私はパチュリー様の娘ですねっ!』と言った瞬間のパチュリー様のあの目。
石化の魔眼ってあるんですねぇ……」
「え、じゃあ小悪魔はパチュリーの妹なの?」
「一応、そういうことになってるみたいです。
咲夜さんがレミリア様の娘なんですし、
私も娘でいいんじゃないかと思うんですけどねぇ……」
「んー。それじゃ、小悪魔は私とおんなじだねっ」
「ああ、咲夜さんや美鈴さんから見ると同じ叔母ということになりますね」
「よろしくねー、小悪魔」
「はい、こちらこそよろしくお願いしますね。
……それにしても、妹様。
咲夜さんと美鈴さんのこと、よくご存知でしたね」
「んー。私から見ると、
みんなどうして気がつかないのか不思議だったんだけどなぁ。
咲夜、美鈴と一緒にいると楽しそうだよ」
「事実を知った上で二人を見ているとそう感じるんですけど……。
その前に気がついたのはすごいですよ」
「そう? えへへー。
でね、気がついた後に咲夜に聞いてみたの」
「美鈴さんが好きなのか……ですか?
うわぁ、ストレートですねぇ」
「そしたらね、一度真っ赤になった後に頷いて、
『誰にも内緒ですよ』って言ってケーキをご馳走してくれたの」
「わー。咲夜さんかわいいなぁ。
それで、妹様も約束守って誰にも言っていないんですか?」
「うん。お姉さまにも内緒にしてるから、
お姉さまも私が知ってることは知らないんじゃないかなぁ」
「あら。レミリア様にも内緒なんですか?」
「だって、咲夜に内緒って言われたし」
「随分と咲夜さんのことがお気に入りなんですね」
「私が地下にいたときにも、一番長くお話聞いてくれたから。
あそこから出るきっかけをくれた魔理沙とお姉さまを除けば、
咲夜が二番目に好き」
「二番目? じゃあ一番は誰なんです?」
「美鈴」
「え?」
「私が地下にいたときに、一番長く遊んでくれたし、
お姉さま以外で一番地下に来てくれたから」
「美鈴さんっていい人ですし、頑丈ですからねぇ……」
「だからね、私が好きな人同士が幸せになってくれると嬉しいから、
私もお姉さまを邪魔しないで応援するの」
「うぅ……いいお話です」
「でもね、お姉さまが遊んでくれなくて退屈なの。
小悪魔、遊ぼう~。弾幕ごっこしよ~!」
「うぇっ!? わ、私じゃお話にもなりませんよぅ!
……あ。そ、そういえば、レミリア様とパチュリー様、
今回は何をたくらんでるんです!?」
「え? ああ、最初は……アリスだっけ?
あの人形師を咲夜のライバルにするつもりだったみたいだけど、
その前にお誕生会があるのを思い出して、それを利用するんだって張り切ってた」
「ああ、あの月一回やってるパーティですか。
その月に誕生日……もしくは紅魔館に初めて来た日がある人を祝う……って、
そうか、美鈴さんって今月でしたっけ」
「うん。今回はたまたまダンスパーティにする予定だったから、
今から咲夜にダンスを覚えさせて美鈴を惚れさせよう! っていう作戦だって」
「え、でも……」
「咲夜、お仕事は完璧なんだけど、遊ぶってなるとドジだからねぇ。
ダンスはお姉さまが目的を隠して教えてたんだけど……。
咲夜、お姉さまの足を踏みまくって慌ててたよ」
「でしょうね……。
逆に美鈴さんはすごく上手じゃありませんでしたっけ?」
「うん! 初めて踊ったときに、本人もびっくりしてた。
その後『あー。武は舞に通ずってこういうことなのかなぁ』って言ってた」
「武術をやっている人はリズム感がいいですからね。
気に入ったのか、その後少し習っていたようですし。
うーん。今回のレミリア様とパチュリー様の作戦、
根本的に破綻してるような気がしますねぇ」
「失敗しちゃうかなぁ」
「失敗とかそれ以前の問題な気がしますねぇ……
美鈴さんが得意で咲夜さんが苦手な舞台で勝負しようというのが
そもそもの間違いかと」
「何とか成功させる方法ってないかな?」
「咲夜さんと美鈴さんが少しでもお互いを意識してダンスできれば成功なわけですよね。
……ふむ」
「? 小悪魔?」
「そういえば、メイドの中では門番隊だけは薄々気付いていそうですし……
よし、巻き込んじゃおう……というか、喜んで手を貸してくれそうだし」
「ねえ、どうしたの?」
「妹様。すみませんが、少しだけ手を貸していただけませんか?」
「え?」
「美鈴美鈴~」
「あれ、妹様……こんな明るい時間に門に来たら辛くありませんか?」
「うん、ちょっとだけ……
あ、そうだ。美鈴、今日のパーティには参加するよね?」
「ああ、あれって今日でしたか。
今月は私も招待されるほうでしたっけ?」
「うん、そうだよ! だから、今日は早めにお仕事終わって、
お風呂に入ってから来てねー」
「はい、ありがとうございます」
「咲夜咲夜~」
「あら、妹様。どうされました?」
「うん、あのね、今日ってダンスパーティだよね?」
「そうですね……まあ、私はあまり上手くありませんし、
今回は裏方に徹しようと思っています」
「そうなの? 美鈴と一緒に踊ったらいいのに」
「妹様、それは秘密に……」
「だいじょうぶ。周りに誰もいないし。
でも、一緒に踊りたくない?」
「えと……す、少しだけ」
「うん、それじゃ任せて!」
「え?」
「門番隊のみなさーん」
「あれ、司書さん。どうしたんですか、こんなとこで」
「あ、とうとう図書館を追い出されましたか。
この前の図書館無限回廊化事件に引き続いて何かやらかしました?」
「えー。アレって先週だったよね?
先々週はパチュリー様の錬金術の手伝いしててうっかり実験室爆破してたし、
その前は植物園の植物を凶暴化させて一人弾幕ごっこやってなかった?」
「うわぁ、毎週じゃない。
よっ、人間災害生産機!」
「人間じゃなくて悪魔ですっ! いや、そういうことじゃなくてですね……」
「じゃあ何だろう」
「わかった、あまりのドジっ娘に世を儚んで門番隊への編入希望だ!」
「あー。隊長からして墓穴掘りだもんねぇ。
うんうん。門番隊は貴方を生暖かく受け入れるわ!」
「受け入れていただかなくても結構です! そうじゃなくてですね……
今日のダンスパーティでちょっと楽しいひと時を作るために、
私のために動いてもらえませんか?」
「「「乗った!」」」
「決断早っ!?」
「あ、小悪魔~」
「妹様。咲夜さんと美鈴さんのほうはどうでした?」
「うん、二人とも参加するって」
「よかった。二人が参加してくれないと、
そもそも作戦自体が成立しませんもんね」
「うん! でも、こっそりって楽しいね!
お姉さまとパチュリーが熱中するのもわかる気がするー」
「あはは。でも、本番はこれからですよー。
もうひと頑張り!」
「うん!」
「あ、美鈴お風呂に入ってきたんだ?」
「妹様……はい、今ちょうどお風呂に入ってきたところなんですよー」
「うん、いい感じに髪が湿ってる」
「はい? ああ、乾かすのが面倒だったので。
きちんとは拭いてきたんですけどねぇ。
まだ濡れてます?」
「ううん。そっちのほうが都合よかったから」
「都合がいい?」
「うん、ちょっとね」
「あれ。妹様。なんでスペルカードを取り出して……
って不意打ちゼロ距離スターボウブレイクはあまりにきゃー!?」
「レーヴァンティンだと火だから髪が不自然に乾いちゃうけど、
スターボウブレイクなら問題なし。
うん、いい仕事!」
「咲夜さん」
「あら、小悪魔。貴方もパーティに参加するのね」
「はい。
……さて。とりあえず脱いでいただきましょって視界一杯にナイフが?!」
「何をトチ狂ったことを言ってくれているのかしら」
「ふふ。
今日の私は一味違いたたたたたた!?
せめてセリフが終わるまではナイフは待ってくださいよ!」
「いいからさっさと続きを喋りなさい」
「うう、咲夜さん容赦ない……。
ダンスパーティにはこちらの衣装でお願いします」
「え? でも、これって……」
「咲夜さんには拒否権はありません。
今日の私は妹様の手先です。
まあ、間接的にはなりますが、レミリア様の手先でもあるんですよ?」
「む……仕方ないわね」
「ふふふ。では、着替えをお手伝いしましょう」
「さーて、気絶している隊長を剥きましょうか。うへへへ……いたっ」
「やめなさい、その怪しい手つきは」
「ねえ、どうしてあんなに嬉しそうなのかな」
「ああ、妹様は穢れていなくて嬉しいですわ」
「まあ、冗談はともかくさっさとしないとタイミングズレますからね。
んじゃ、隊長、失礼しますよーっと」
「うわ、肌白いなぁ。
私たちより外にいる時間が長いのに、
なんで服で隠れてる部分と露出してる部分の色が変わらないのよー」
「髪も綺麗ねぇ。なーんにも手入れしてないみたいなのにね?」
「ムカツクけど、素材がいいとやりがいがあるわね」
「……何だかよくわからないけど、よろしくねー?」
「「「はーい」」」
そしてダンスパーティ会場となった紅魔館大ホール。
恐ろしく広い部屋の壁側にはテーブルが置かれ、所狭しとワインや料理が乗せられてい
た。今日の主役のである誕生日が今月のメイドたちが着飾り、他のメイドたちもこの時間
だけは職務から解放されてそれぞれに楽しんでいる。今日のために招待されたプリズムリ
バー三姉妹がそれぞれに楽器を奏で、紅魔館は輝くように華やかな雰囲気に包まれていた。
そんな館の片隅で。
「パチェ」
「レミィ。
結局間に合わなかったのね」
「ええ……。
他のことは完璧な咲夜があそこまでダンスがヘタだとは思わなかったわ……」
「基本ステップだけで足をもつれさせるんだから、あのヘタさは筋金入りね」
「運動神経がどこかで切れているパチェにそこまで言わせるんだから大したものよね」
「切れてるんじゃないわ。最初からないのよ」
魔女にそんなものは必要ないと言わんばかりに無意味にふんぞり返って宣言するパチュ
リー。彼女はせっかくのパーティだというのに、いつもどおりのネグリジェだ。
ワイングラスを片手にため息をついているレミリア。彼女は逆に、それなりのドレスを
着ているが、表情があまり明るくないのでそれもイマイチ映えない。
「それで、咲夜本人はどこに行ったの?」
「そういえば夕方あたりから姿が見えないわね。
美鈴を誘いにでも行ったのかしら?」
「その美鈴もちっとも姿を見ないわね。
いつもなら料理のテーブルあたりにいるんだけど」
「食いしん坊万歳がいないと料理が余るんだけど……。
あら、そんなレベルじゃないくらいに料理が余っているわね?」
「何だかメイドの数も少なくないかしら。
そういえば小悪魔もいないし……門番隊メイドが一人もいない?」
「フランもいないし……そのメンバーが一度に不在?
おかしいわ。門で何かあったのかしら」
「レミィ」
「行ってくるわ」
「待って。美鈴やメイドだけならともかく、咲夜もいないのはおかしい。
私も一緒に……」
と、二人の空気が緊張感を帯びかけたところで、パーティ会場の入り口で一斉に息を呑
む音が聞こえた。どういうわけかプリズムリバー三姉妹の演奏も止まってしまっている。
「何事よ……って、まあ!」
咄嗟にそちらに視線を投げたレミリアが思わず声を上げる。ちょうど話題にしていたう
ちの二人が姿を現したからだ。
一人は小悪魔だ。
普段の司書服を脱いで、黒のタキシードを着ている。普段からスーツ・ネクタイを身に
付けているだけに、着こなしも中々堂に入ったものだ。視線を集めてしまって少し照れた
ように笑っている。
もう一人が咲夜。
同じようにタキシードを着ているのに加え銀髪をオールバックにして、集めた視線には
薄い笑みを浮かべてみせる。長身ですらりとした体躯にタキシードはよく似合い、洗練さ
れた立ち振る舞いがより一層その雰囲気を引き立てる。
二人は顔を見合わせると、揃ってふわりと一礼して見せた。
「……っ!!」
メイドたちの、声にならない強烈な黄色い悲鳴。
「あー。あれはすごいわね。
誰が企画したのかしら。後で褒めてあげないと」
「あんな場所にいるんだし……小悪魔かしらね?
……やるわね」
ほっと一息ついたレミリアとパチュリー。
「でも、この後にダンスの申し込みが殺到するのは
目に見えてるあたりを考慮していないあたりが小悪魔ねぇ」
「あの小悪魔の詰めの甘さはその通りなんだけど……。
パチェ、この前の貴方の作戦も失敗だったじゃないの」
「アレは美鈴と庭師さんの天然っぷりを読み違えただけよ。
次こそは!」
緊張が解けて会話の内容が一気にくだらなくなった二人の前では、小悪魔が人波に押し
つぶされかけていた。咲夜のほうは申し込みを瀟洒にいなしてワイングラスを手に取って
いる。
「むぅ……本当にどうするつもりなのかしら。
少しでも咲夜に踊らせたら、せっかく作った雰囲気が台無しになるわよ」
「本当なら小悪魔と踊るつもりだったんじゃないの?」
「それなら小悪魔がドレスを着て出てくるわよ」
「それもそうね……。
でも、私と練習している途中でも随分と私の足を踏んでくれたんだから、
咲夜のパートナーはよほど上手じゃないと務まらないわよ」
「男性パートの咲夜を『踊らせてあげる』わけだからね?
小悪魔がすごく上手に踊れる、とは聞いていないし……」
と、パチュリーが首を傾げると同時に、大きな音を立ててホールの扉が開かれた。
「ちょっと、今度は何事よ……って、ああ、なるほど」
軽やかに駆け込んでくる、やっぱりタキシードを着た門番隊メイドたち。
出演は門番隊の有志……のはずが、結局は門番隊一同全員出演。
「木を隠すなら森の中……高嶺の花より、近くのタンポポ作戦?」
「タキシードを着ている人数を増やして、つれない咲夜をぼやけさせる作戦かしら。
でも、咲夜の印象が強烈過ぎて、中々そういうわけにもいかないと思うけど……」
そんな会話とは裏腹に、駆け込んできた門番隊のメイドたちはホール入り口を囲むよう
に二手に分かれて並んだだけで、それ以上中に入ってこない。
「……あら?」
そうこうしていると、小悪魔がふわりと宙に飛び上がった。
そして、改めて演奏を始めようとしていたプリズムリバー三姉妹に人差し指を立てて唇
に当ててと「しっ」と、演奏を待つ指示をしながら門番隊メイドの、ちょうど中心に着地
した。
「いきますよー!」
小悪魔が声を上げると同時に、大きく床を蹴る。
かつーん、と澄んだ音がした。
それを皮切りに、門番隊メイドたちがリズムに乗って床を蹴る。
カッカッカカカッ。
カッタカッタカタッ!
「え……タップダンス!?」
「うわぁ、よく仕込んだわね、あんなネタ」
必ず何かの武術を一定レベル以上で収めている門番隊は全員リズム感よし。午後からの
見張りは何事もなかったので、半日これのために特訓したらしい。紅魔館門番隊。無駄に
かける情熱は向かうところ敵なし。
おぉー……と、プリズムリバー三姉妹まで手を叩いていると、ようやく本当の主役がフ
ランドールに手を引かれて現れた。
フランドールも今日だけはドレスを着ることにしたらしい。普段の快活さはそのままに、
それを更に引き立てる黄色のドレス。髪飾りとチョーカーで少しだけ色を変えて見せてい
るあたりは門番隊メイドの入れ知恵か。
そして美鈴。
結い上げられた真紅の髪。自然な白さの肌の中、すっと唇にだけ引かれた紅が強く目を
引く。身を包むのは髪と同じ色のドレス。厭味にならない程度に開かれた胸元と、うなじ
から背中のラインが美しい。
小悪魔と咲夜がそうしたように、フランドールと美鈴も一度顔を見合わせると、ドレス
のすそを摘み優雅に一礼して見せた。
誰もが普段絶対にドレスなどを着ることない二人の正装姿に呆然としている間に、小悪
魔を先頭に門番隊メイドたちがホールに向かって歩き出す。なんとなくその歩みを遮るこ
とが出来ず、ホールに道が出来ていく。
小悪魔が向かった先は咲夜だった。
咲夜は美鈴が姿を見せたところでワイングラス片手にフリーズしてしまっていた。小悪
魔はそんな咲夜に芝居がかった様子でため息をついて見せた後、ワイングラスを取り上げ
て美鈴に向かってどーんと突き飛ばした。
一度は転びそうになったものの、どうにか体勢を立て直してぎくしゃくと美鈴に向かっ
て歩いていく咲夜。
紅魔館の全ての視線を集めて美鈴の前まで来た咲夜は、手を差し出しながら勇気を出し
てこう言った。
「一緒に踊っていただけますか?」
自分が登場してから一切の音が消えてしまい、場違いだったかと心細くなってきていた
美鈴は、はにかんだ笑みと一緒に手をとった。
「私でよければ喜んで」
三女がキーボードの前からグランドピアノの前に移動し、次女がトランペットを手放し
てフルートを構えたのを確認して、プリズムリバーの長女が大きくバイオリンを弾き始めた。
「ね、成功かな!?」
「ちょっと私の趣味が入りすぎましたかねぇ。
でも、咲夜さんと美鈴さんがお互いに赤い顔をしているんだし、
成功としてもいいんじゃないでしょうか」
「準備してるときも、美鈴と一緒に入ってきたときも、
すっごく楽しかった! とってもわくわくした!」
「それはよかったです。
……また、何かやりましょうね?」
「うん!」
最高です…GJ!
>厭味にならない程度に開かれた胸元
他作品の咲夜さんなら十分厭味に感じるはず。「エターナルミーク」・・・リザレクショーーーン
つーか無駄にハイスペックな門番隊が素敵です。
なんていうか、東方じゃないような展開に(ぉ
それにしても、書くの早いですね……
途中を会話だけで一切地の文を交えず、というところは鮮やかでした。
読んでいて震えました。この一瞬のためだけに、これほどのことを成し遂げるなんて。小悪魔&フラン、鮮やか……
ただ二人の世界を作り上げるために、これほどまでみんなが愛してくれる。
氏の描かれる美鈴・咲夜は幸せですね。
じゃなくて……
ああ、暖かい紅魔館だ……
素敵な職場、というより、素敵な一家、みたいな感じがしてます。ああ、素敵だ……。
でも駄目。
もう言っちゃう!!
紅魔館一家、『末永くお幸せに!』
早く続きを!!
無駄なことに一生懸命になれる人、ってのはひどく好感が持てるというのは私の感想です。
つまりこういうことです。
門番隊の皆さんが大好きだー!!
てゆーか純真なフランまじ可愛いよフラン!!
貴方の書く、暖かい紅魔館が大好きです。
毎回どきどきしながら鑑賞しています。
二人がゆっくりと幸せになって行くといいですね。
紅魔館みんなが味方だからきっとそうなるそう思います。
ノリのいい善人ばかりそろってるんだなぁ・・・幸せそうな場所だ
次回はゴーゴン能力持ちのパパさんらによる計略か?
---ところで。父母の姉妹を「おば」と言いますが、漢字では
父・母の姉には「伯母」、父・母の妹には「叔母」と書くそうです
ああ、タキシ+オールバックとは…咲夜さん似合いすぎ。一発でイメージできたです。
黄色い声もわかるなぁ。ていうか私が出したいよ。(心はヲトメ
とにかくGJ!!
主要キャラ以外もみんな素敵すぎ!
この雰囲気はなかなか出せません。
行く?行くでしょ?って言うか行って(懇願)
(キャキャ~~美鈴様咲夜様素敵~~
門番隊がいいなぁ。
紅魔館、いいね!
紅魔館門番隊は何処へ出しても恥ずかしくないwww
門番隊といい、妹様、小悪魔と紅魔館の面々余す所なく魅力的に描かれていて非常に面白いです。
主賓の二人もシリーズ通して魅力的ですし、勿論パパとママもね!
いい!!
シリーズ、続きが読みたくてもう仕方がありませんよ!