Coolier - 新生・東方創想話

レミリアとフランドール姉妹の大冒険

2003/12/02 04:37:18
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紅魔館

レミリアの自室にて、
コン、コン
「失礼します、掃除に参りました。」
・・・返答無し。
いないのだろう、と思いながら、咲夜は部屋に入ることにした。

ガチャッ

咲夜が部屋に入ると、レミリアの机の上には見慣れない物があった。

「あら?この本・・・。」
どうみてもマンガにしか見えないその本は、咲夜の興味を引いた。
「幻想郷にもマンガぐらいあるのね。ちょっと見たって大丈夫よね・・・。」



「なになに・・・タイトルは「レミリアとフランドール姉妹の大冒険」?」

『ある所に、とても仲のいい姉妹が居ました。
「私の名はレミリア」「私・・・フランドール」
姉のレミリアは吸血鬼ですがまだ子供なので、メイドがいないと何も出来ません。
いつもパチュリーや霊夢と茶を飲んでいます。

妹のフランドールは、地下室に幽閉されていて、レミリアが居ないと何も出来ません。
いつもひとりぼっちです。

姉のレミリアがフランドールの所に行っている時、メイドは部屋を掃除してくれました。
ベッドメイクをしたり、雑巾がけをしたり・・・・
レミリアの部屋はとてもキレイになりました。

でも、その瀟洒な従者は・・・・・・

図書室で本が落ちてきて、怪我をしてしまいました。』


「・・・なんだか変な本ね。しかもなんでお嬢様が主人公?」

パラパラと本をめくる咲夜。

「・・・おかしいわね。ここから先のページが真っ白。何にも印刷されて無い、落丁本・・・。でも、本の数ページだけど、奇妙な迫力と存在感のあるマンガだこと・・・。はっ、いけないいけない、掃除しなきゃ。」

いつもどおり、時を止めて掃除する咲夜。
掃除はすぐに終わった。

「さて・・・・今度は図書室の掃除でもしようかしら。」
そう行って、咲夜は部屋から出ていった。


図書室。
たまには時を止めないで、咲夜は本棚にはたきをかけていると・・・

ゴゴゴゴ・・・・

「!?地震?」
結構大きい地震のためか、体のバランスを崩してしまった咲夜。
そこに・・・・・
ガンッ

見計らったよーに、本の角が咲夜の額に命中。噴水のよーに血が噴出す。

地震が落ち着くと、パチュリーが部屋から出てきた。
「咲夜ー?今の地震、すごかったねー?・・・・って、大丈夫?」
「大丈夫じゃないかもです・・・。」
雑巾で額を押さえる咲夜であった。

「・・・マンガの通りになった・・・。」
と、咲夜は呟いた。

それを聞いて、パチュリーは少し満足そうな顔をしたのは、誰にも分からなかった。


レミリアの自室にて・・・

レミリアは、フランドールと共に、さっきのマンガを見ていた。
「お姉様、これ、何?」
「パチュリーと私で作った、予言のマンガよ。近い将来のことがわかるの。」
「へー。で、これを使って悪戯でもするの?」
「内容による。・・・あ、新しいページが、現れたわ。」

『仲良し姉妹の次なる冒険は!
博麗神社に入ると、おっ!いたぞ!
愛しい愛しい霊夢がいるぞッ!
ヤツはお茶を飲みながらゴロゴロしています!
ヤツが余りにも春満開なので・・・・

毒入りの緑茶を飲んでしまいました ゴク!

妹のフランドールが緑茶に激しく笑い続ける毒をもったからです バンザァーイ!』


「・・・だってさ。」と、フランドール。
「・・・じゃ、いくわよ、予言には従わないと。」
「はーい。」

と、日傘を持って神社に向かう二人の吸血鬼。
途中、図書館で中国(門番仮名)に額に絆創膏をつけてもらってる咲夜を見かけたが、気にしないでおく。


神社。

「・・・寝てる。」
「寝てるわ。」

二人は鼻ちょうちんを膨らまして、寝ている霊夢を発見した。
そして、飲みかけのお茶にこっそり笑い続ける毒をフランドールが入れた。

「さっ!隠れるわよ、フラン。」
「はーい!」

二人は慌てて隠れた。

これまたナイスタイミングで、隠れた直後に霊夢が起きた。

「ふあ~・・・・あら、こんな所に飲みかけのお茶が。もったいない、もったいない。」

おもむろに湯のみを手に取り、飲もうとする霊夢。

「飲むぞ、飲むぞ・・・。」
「飲む・・・飲む・・・・。」
二人の心臓の鼓動音も大きくなってまいりました。

そして、霊夢は湯のみを口につけ・・・

「飲んだ!」

しかし、この直後・・・・。

「おーい!霊夢!迎えに来たぜー!・・・うわわっ!」
魔理沙が上空から舞い降りてきました。
しかし、ブレーキに失敗したのか、思いっきり賽銭箱に突っ込んでしまいました。

ガッシャーン!

「ブーッ!ちょ・・・ちょっと魔理沙!あんた何してんのよ!」
思わず茶を吹いた霊夢。
「つつ・・・・いや、新しい飛び方の研究をかねてだな・・・。あ、そんなことより、行こうぜ!」
「もう・・・後で賽銭箱直してよね!」
二人は飛び去ってしまいました。

「・・・・く、口にまで含んだのにー!」
「まぁまぁ、フラン。所詮悪戯だし。そこまで落ち込むことないない・・・って、あら?」

『あの白黒め!チクショー 失敗だァ!
あと一歩だったのにィ!
レミリア姉とフランドール妹はふつうにくやしがりました。
でも、すぐに気をとりなおすと、
レミリアとフランドールは、2人のあとを追います。
あとを追ってる途中、関係ないけど本能的にとてもムカつく耳をした式神とすれちがいます
姉妹は、こーゆータイプの耳は大キライ!
式神はぜんぜん悪くないけど意味も無く弾幕ってやると!

そのムカつく耳の式は大泣きで、お菓子の沢山入った袋を落としていきました。
ワーイ!大モーケ!姉妹は本当ラッキー! ピース』

「あら?」
姉妹の目の前に、お菓子の袋を持ってるご機嫌な橙が飛んできました。
「私、ああゆータイプの耳を見るとなんかムカつくの。前世で何かあったのかしら?本能ね、この気持ちは。」
「そーなの、フラン?」
「ちょうど機嫌が悪い所に現れやがって・・・・。」

フランは橙の前に飛んで行くと、
禁忌「レーヴァテイン」!

「なになにーって・・・・ホギャース!」

可哀相な橙は、火に包まれながら、「びえーん!藍さまー!」と言って逃げていきました。

「フフン、バカねー。ほら、お菓子の袋落としてったわ。」
「・・・・やっぱ、地下室に幽閉しといたほうがいいのかしら。」

『再び霊夢たちを追います。
霊夢たち2人は、空を飛んで白玉楼に向かって飛んでいました。
先回りして、フランドールは毛玉を捕まえたぞーッ!
12時キッカリ、魔理沙に向かって毛玉を思いっきりブン投げると!

ウオオン!
魔理沙の顔面に毛玉がヒットだーッ!
マスタースパークを使う暇も無くリタイアだーッ!』

「こ、こんなに予言がはっきりと!」
何だか驚くレミリアとフランドール。
「で、お姉様。今何時?」
レミリアが、懐に持っていた懐中時計を見ると、
「・・・11時・・・30分。」
「後30分しか無いじゃない!」
「そうね、急ぎましょう。」
「今度の悪戯こそ成功させるわよー!さっきの失敗のこともあるし・・。」
妙にやる気がでてる二人であった。


そして・・・・・天空。

「あー、白玉楼はまだか?」
「まだね。それにしても毛玉が多いわね・・・・。」
何も知らず、のんびりと飛行している霊夢と魔理沙。

そして、レミリアとフランドールは・・・。

「ふー、パチュから貰った日よけカッパが無かったら私達今頃灰になってるわ。」
「そーねー。で、今何時?」
フランドールは、暴れる毛玉を押さえながらレミリアに聞いた。
「・・・11時55分。」
「そろそろね・・・。」

そして、なんだか二人の緊張も高まってきた頃・・・。

「あ、霊夢と魔理沙!」
レミリアは指差す方向には、憎っくき白黒と、愛しき紅白が仲良く飛んでいました。
「姉様、今何時!?」
「今、12時になったわ!」
「よしゃ、作戦決行!」

フランは少し前に出ると、
「悪戯失敗の恨み、今こそ晴らすわ!霧雨 魔理沙ーッ!!」
と、あらん限りの力を込めて、魔理沙に渾身の一球を投げました!

ビューン!と、毛玉は飛んでいって・・・・・

「ふげ!?」
ビターン!何故か通りかかったリリーホワイトに当たりました。

しばし呆然とする二人。
「・・・お姉様ー!?」
何故かレミリアの首を絞めるフラン。
「苦しい、苦しいって!予言は絶対ってパチュが言ってたし、間違いないハズなの・・・に・・・。」
なんだかレミリアの意識が飛びかけてまいりました。

すると、メガホンを持って飛びまわる、どこぞの人形遣いが飛んでいました。

「幻想郷のみなさーん!12時になりましたー!お昼の時間ですよー!・・・・はぁ、このバイトも楽じゃないわ。」

「「・・・え?」」

「すると、私の懐中時計が・・・・進んでた?」
ドォ―――ン!
フランはリリーの方を見ると・・・。

顔を赤くして、半べそ状態のリリーが居ましたが、その顔はまるで・・・まるで、荒れ狂うドラゴンのようです。
「・・・何するんですか・・・このバカー!」
リリーが毛玉を投げ返してきました。
しかも、フラン以上の剛速球で。

ビッターン!「はぎっ!?」
お見事。フランの顔面に命中。
フランは落ちていきました。

「フラン―――ッ!?」

慌ててレミリアもそれを追います。


「・・・なんだか、あそこで泣いてるヤツがいるな。」
「気にしない。どーせ毛玉にでもタックルされたんじゃない?」
「それもそうだな。急いで白玉楼にいかなきゃ、ご馳走がパーになっちまうぜ。」
「・・・ご馳走目当てだったの。」
といって、何事も無かったかのように二人は飛んでいきました。


そのころ・・・・
ドッシャーン!!
フランはマヨヒガの庭に頭から落っこちました。
「フラン!?大丈夫!?」
「うー、気持ち悪い・・・。」
毛玉が未だに頭に貼り付いてるフラン。
「も、もー悪戯は諦めて帰りましょ・・・。」
「で、でもまだ宴会に乱入するとか・・・。」

そこに、すっ、と二人の頭上に二人分の影が・・・・・
「「!」」

「藍さま!この人たちです!初対面なのにいきなりスペルカードぶっ放した人たちは!」
キュピーンと、藍の目が光る。
「ほぉ・・・・貴様ら、覚悟はできてるんだろーな?」

レミリアとフランはお互いに抱き合いました。
『レミリアとフランドールは仕返しに会ってしまいました。
お菓子を落としていったヤツがヒキョーにも主人を連れてやってきたのです。
「てめーら、さっきはよくもやってくれたな。1000倍にしてかえよぉ~~~~~フケヘヘヘヘヘヘエ」
フランドールは悪戯に行くどころではありません。
でも、くじけちゃダメだよフランドール!
人生とはそういうものだから』

「フラン!」
「お姉様!」
「「私!すごくこわいッ!」」

「どおおおおりゃぁーーー!テンコーッ!!」

ドッギャ――――――ン!!

『姉妹は仲良くリタイアしてしまいました。
霊夢たちはイタズラされていたことにも気づかずに悪戯は終わっていたのです。』

チャン チャン♪

To be continued・・・→
はい、元ネタはジョジョの奇妙な冒険のトト神とクヌム神の話です。

別に続きません。これでおしまいです。

はい、なんつーか、乗り間違えた電車の中で思いついたので、なんか面白くないかもしれません。

『人のネタがいきなり面白くなるなら、人間苦労はしません。』
毛玉3番部隊副隊長
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コメント



0.1170簡易評価
1.40Nobody削除
ずっと笑い通しでしたw。巧く合ってますね!!<BR>
なんで東方とJOJOはこんなにしっくり来るんでしょうか。
2.40削除
実になじむ!!なじむゾォォォォ!!!WRYYYYYYYYYYY
3.40zp削除
クククク……東方の舞台にぴったりマッチしているぞ…!
4.40すけなり削除
途中で「もしやJoJoな話でわ…」と思っていたが、その通りだったとわ(笑<br>
そしてJoJoで東方といったらのzpさんの感想がっ
5.30yos削除
元ネタわかんないけど十分楽しかった☆お茶をブーと噴く霊夢が新鮮でステキだったw
6.30774削除
おいんご~ぼいんご~  ハアハア(*´д`)、
7.無評価毛玉3番部隊副隊長削除
どうも、感想ありがとう御座います。
今度はアリスと魔理沙のコンビでホルホース&ボインゴをやってみようかとか思ってます・・・。
zp殿、挿絵かいt(スキマ