二度目に
このお話というか、何というかは、前回の追加実験です。
もういいや、っていう人は、<戻る>をクリックしてください。
それでは、実験開始。
魅魔 その2
紅魔館、台所にて
咲夜「ふ~、今日の分のおやつ、完成。」
おやつの出来に満足するメイド。
そこへ誰かがやって来る。
魅魔「待て待て~!」
やってきたのは、どっかで見たご一行。
魔理沙「控えろ!このお方をどなたと心得る?」
咲夜「何の用?悪党さん達。」
魔理沙「畏れ多くも博麗神社の祟り神、魅魔様なるぞ!」
咲夜「・・・・・・・。」
魔理沙「ええい!この陰陽玉が、目に入らぬか!?」
霊夢「返せ。っていうか、何で私まで・・・・。」
咲夜「ご苦労さんね。」
魔理沙「わかったらのなら、そのおやつ。こちらに渡してもらおうか?」
咲夜「何よ。結局やってることは悪党と同じじゃない。」
魅魔「渡してくれないのなら仕方の無い。助さん、格さん。やってしまいなさい!」
魔理沙「らじゃ!」
霊夢「いやだ。」
メイドに襲い掛かる助さん格さん。
フッ・・・・・・
メイド、消える。
そして、ご一行の目の前にあったのは、ナイフ。
ザク!
ザク!
ザク!
ご一行は、一本づつ額にナイフを喰らう。
ナイフが刺さったご一行は、
魔理沙「・・・・・・・・痛いぜ。」
霊夢「痛いで済ますな。痛いけどね。」
魅魔「痛くなかったら人間じゃないね。私も痛いけど。」
霊夢「きっと、銀製なのね。」
魔理沙「結局、これも失敗か。」
魅魔「何でだろうねえ?」
霊夢「・・・・・・・大人しく、悪党やってろってことよ。」
とりあえず、悪党にもどることにした。
実験失敗
原因:黄門様ご一行、悪事を働く。
考察:前回の問題点についての改善は見られるが、本人らの性格に問題があった様子。
プリズムリバー三姉妹
紅魔館書斎にて。
魅魔「と、言うわけで悪党に返り咲き!ここの本、全部持ってけ~。」
魔理沙「お~!」
パチュリー「もってかないで~。」
霊夢「だから、私を巻き込むな。」
略奪を働く悪党。
そこへ誰かがやって来る。
リリカ「待て~!」
やって来たのは、騒がしいご一行。
メルラン「控えろ!このお方を誰だと心得る!?」
霊夢「誰って言ったって・・・・。」
メルラン「畏れ多くも、私の妹、リリカ・プリズムリバーなるぞ。」
リリカ「えへへ~。」
魔理沙「どこが畏れ多いんだ?」
魅魔「あんたの妹ってだけじゃ、畏れ多くないわねえ。」
リリカ「ひど~い!助さん格さん、やっちゃいな!」
ルナサ「・・・・・・・。」
メルラン「お~!」
悪党に襲い掛かる助さん格さん。
ところが
メルラン「あはははは~。」
リリカ「あ、姉さん。」
ルナサ「また、例の発作が。」
暴走する格さん。
格さんは、書斎の本棚を次々と倒していく。
パチュリー「やめて~!」
魔理沙「見ろ!本棚がドミノ倒しのようだ!」
霊夢「そのまんまじゃない。」
魅魔「人がゴミのようだ!って感じかい?」
一方、残された二人。
ルナサ「リリカ、止めてきなさい。」
リリカ「え~。」
ルナサ「あんた、黄門様でしょ。」
リリカ「しかたないなあ。」
しぶしぶ、格さんを止めようと決意する黄門様。
ガシッ!
ルナサ「え・・・・・?」
助さんをがっちりと掴む黄門様。
リリカ「じゃ、そういうことで・・・・。」
ルナサ「ちょっと待った。どういうこと?」
リリカ「そういうことだよ~。」
ルナサ「だから、解らないって・・・・。」
リリカ「問答無用!」
ポイ!
ルナサ「あ~・・・・・・・。」
助さんを投げる黄門様。
そして、
ゴチ~ン!
格さんに命中。
メルラン「きゃは・・・・・・。」
ドスーン!
落ちる助さん格さん。
リリカ「やった~!見事命中!」
二人に近づく黄門様。
リリカ「それじゃ、お騒がせしました~。」
黄門様は、二人を引きずって退場していく。
魔理沙「・・・・・・・騒がしかったな。」
霊夢「そうね。図書室にあるまじき騒がしさだったわ。」
パチュリー「私の書斎が~・・・・。しくしく・・・・。」
実験失敗
原因:格さん、暴走す。
考察:暴走以前に、彼女らにチームワークがあるのかどうか・・・・。
八雲ファミリー
博麗神社にて
魅魔「今度のターゲットは、ここだ~!」
魔理沙「お~!」
霊夢「こらこら。」
略奪を働く悪党。
そこへ誰かがやって来る。
橙「ちょっと待った~!」
やって来たのは、変なご一行。
藍「控えろ!このお方を誰だと心得る!?」
魔理沙「猫の方か?それとも後ろのか?」
藍「後ろのだよ。・・・もとい、畏れ多くも神隠しの主犯、八雲紫様であらせられるぞ!」
霊夢「うん。それは解ってるけど・・・・。」
藍「ええい!このお洒落な傘が目に入らぬか!?」
魅魔「入ったら痛いわよ。」
藍「頭が高い!控えおろう!!」
霊夢「あ~、その、何と言うか。」
藍「何?」
霊夢「あんたが真面目にやってるのは、よく分かる。」
藍「うん。」
霊夢「助さんも、まあいいとする。」
橙「うん。」
霊夢「後ろのは、何なのよ?」
藍「え?」
後方を振り返る助さん格さん。
紫「zzzzz・・・・・・・・。」
黄門様は、寝てた。
藍「あ~!私が真面目にやってるっていうのに!」
魔理沙「こんなんじゃ、頭を下げてやるわけにはいかねえな。」
藍「紫様、おきて下さい!本番ですよ。」
紫「う~・・・・・・・・・。」
橙「起きないよ。」
藍「こら~!寝るな~!起きろ~!」
紫「む~・・・・・・。藍、五月蝿い。」
ガシッ!
藍「へ?」
橙「はい?」
助さん格さんを捕まえる黄門様。
そして
紫「おやすみ~・・・・・。」
ポイ!
ポイ!
藍「わ~!」
橙「きゃ~!」
二人をスキマの中に放り込む。
さて、残された悪党達は、
紫「ぐ~・・・・・・・・・。」
魔理沙「どうする。これ?」
魅魔「とりあえず、布団の用意でも。」
霊夢「そうね。」
とりあえず、黄門様を布団に寝かした。
実験失敗
原因:黄門様は、お休みの模様
考察:っていうか、なりふりかまわず寝れるのか?紫様は。
八雲ファミリー その2
博麗神社にて
魅魔「それじゃ、気を取り直して。」
魔理沙「略奪開始だぜ。」
霊夢「取り直すな。開始するな。」
略奪を働く悪党。
そこへ誰かがやって来る。
橙「待て待て~!」
やって来たのは、変なご一行。
藍「頭が高~い!」
霊夢「お帰り。早かったわね。」
藍「控えろ!このお方をどなたと心得る!」
霊夢「誰って、すきま妖怪じゃ・・・・・。」
魔理沙「それなら、そこでまだ寝てるぜ。」
紫「ぐ~・・・・・・・。」
約一名、縁側で寝ている。
霊夢「じゃ、誰連れてきたの?」
藍「畏れ多くも、傘持ってるとことか、うさんくさい言動が多いところとかが、紫様とそれなりに似ている・・・。」
魔理沙「本当に畏れ多い発言だぜ。」
藍「幽香殿であらせられるぞ!!」
魅魔「また、無理なのを引っ張り出してきたわねえ。」
藍「ええい!この・・・・・。」
霊夢「どうでもいいけど、後ろ、後ろ。」
藍「ん・・・?」
後ろを向く格さん。
そこで見たものは。
幽香「ぐ~・・・・・・・。」
お昼寝中の黄門様だった。
藍「わ~!こんなところもそっくり~!?」
橙「さっきから起こしてるけど、起きないよ~・・・。」
藍「幽香殿、起きて下され。」
幽香「う~・・・・・・・。」
橙「あ、起きた?」
幽香「おやすみ~・・・・。」
藍「寝るな~!あんたそれでもラスボスか~!!」
霊夢「主役だったときもあるけど。」
藍「起きろ~!今本番中~!」
幽香「う~ん・・・。なによ~、うるさいなあ・・・・・。」
起きたと思われる黄門様は、助さんと格さんの正面に立ち、手を広げた。
藍「あ、あの、何を・・・・・?」
橙「なんか、嫌な予感・・・・・。」
不安を隠せない二人。
そして
幽香「ばいば~い・・・・・・。」
ゴゴゴゴゴ!
レーザーを放った!
藍「ぎゃ~・・・・・・・・・!」
橙「あ~れ~・・・・・・・・。」
哀れ助さん格さんは、遥か彼方へ飛ばされてしまった。
不安は見事的中した。
さて、残された悪党達は、
幽香「zzzzzzz・・・・・・・。」
魔理沙「・・・・・どうするかね、これ?」
魅魔「布団、もう一組追加。」
霊夢「そうね。」
とりあえず、黄門様を布団に寝かせた。
実験失敗
原因:黄門様は(以下略)
考察:っていうか、どっから引っ張り出した?
アリス・マーガトロイド
博麗神社にて
魅魔「陰陽玉はもらった~!」
魔理沙「初心は大切だぜ。」
霊夢「そんな初心、忘れたほうがいいわ。」
略奪を働く悪党
そこへやって来る人影。
アリス「待たれい!」
やって来たのは変な人。
人形1「ヒカエロ!コノカタヲドナタトココロエル!?」
霊夢「・・・・・ちょっと・・・・・。」
人形1「オソレオオクモ、ナナイロノニンギョウツカイ、ありす・まーがとろいどサマナルゾ!」
魔理沙「・・・・・これって・・・、何だ?」
人形1「エエイ!コノ魔道書ガ、メニハイラヌカ?!」
魅魔「これ、水戸黄門ってやつよねえ・・・・?」
人形1「ありすサマ。ヤツラハ、ワレワレノスガタニトマドッテオルヨウスデス。」
アリス「よし。助さん格さん、こらしめてやりなさい!」
人形1「ハハ!」
人形2「オマカセアレ!」
悪党に襲い掛かる助さん(人形)と格さん(人形)。
ペチペチペチ
人形1「エイエイエイ!」
霊夢「・・・・・・・・・・・・・・・。」
ペチペチペチ
人形2「ドウダ、マイッタカ?」
魔理沙「・・・・・・・・・・・・・・・・。」
素手で襲い掛かる二人に、悪党達はなすすべなく攻撃を受ける。
アリス「助さん格さん、その辺でいいでしょう。」
人形1「ハッ!」
人形2「ハッ!」
攻撃を止めさせる黄門様。
アリス「どう?降参したかしら?」
結構誇らしげな黄門様。
しかし、悪党達は
霊夢「・・・・・・・・。」
魔理沙「・・・・・・・・。」
魅魔「・・・・・・・・。」
全員沈黙。
しかも、みょんな顔つきをしている。
アリス「?どうしたのよ、その顔は。」
不思議そうに尋ねる黄門様。
霊夢「・・・・あんた、世間では友達いないって、言われてるけど・・・・・。」
魔理沙「・・・・本当に、いないんだな・・・・・・。」
魅魔「かわいそうに・・・・・・・。」
アリス「・・・・・はい?」
黄門様に同情する悪党達。
アリス「ちょっと、何言って・・・・・。」
誤解、とでも言いたそうな黄門様。
霊夢「・・・・・・・・。」
アリス「な、何よ、その目は・・・・。」
悲しそうな目をする悪党。
魅魔「や、やばい・・・。泣けてきそう・・・。」
霊夢「やめて。あんたに涙は似合わないわ・・・・・。」
魅魔「上を向かずに、こっち見て話しな・・・。」
アリス「ねえ、こっち向いて、喋ってくれない?」
霊夢「無理。今のあんた、とてもじゃないけど・・・・。」
魅魔「ち、直視なんて、できない・・・・。」
アリス「いや、だから・・・・・。」
目元を手で抑える悪党に、上を向いたまま話す悪党。
そして
魔理沙「う、うわああああああ~!もう駄目だ~~!!!」
アリス「!!!」
大声で泣き喚く悪党まで現われる。
魔理沙「うおおおお~ん!あ、あんた、そこまで追い詰められてたんだな~!」
魅魔「こ、こら!魔理沙!」
霊夢「な、泣くな。泣くとこっちまで・・・・・。う・・・・。」
魅魔「う・・・、うう・・・・・。」
つられて悪党達は、皆で泣き叫ぶ。
霊夢「う、うわあああ~ん!!」
魔理沙「オ~イオイオイオイ・・・・・。」
魅魔「オロロ~ン・・・・・。」
悪党達は、肩を抱き合って泣き喚く。
アリス「・・・・・・・・・・。」
黄門様、予想外の出来事に沈黙。
人形1「ダイジョウブ?」
人形2「ハイ、はんかち。」
霊夢「ありがと・・・・・。」
魅魔「あんたたち、やさしいねえ・・・・。」
魔理沙「(ち~ん!!)。」
悪党達にハンカチを渡す助さん(人形)格さん(人形)。
とりあえず落ち着いた悪党達は、黄門様に近づく。
魔理沙「さあ、とっとと捕まえてくんな!」
霊夢「あんたには、負けたわ。」
魅魔「降参。」
魔理沙「知らなかったぜ。あんたがそこまで追い詰められてたなんてな。・・・・グス。」
魅魔「うう・・・、苦労してたんだねえ・・・・。」
霊夢「可哀想に・・・・・。あ、また涙が・・・。」
神妙にする悪党達。
その様に黄門様は、
アリス「・・・・う・・・・・、う・・・・・。」
泣きそうな顔になっていた。
魔理沙「どうした?」
霊夢「遠慮しないで、捕まえるがいいわ。」
アリス「・・・・・と・・・・、と・・・・・。」
魅魔「と・・・・?」
そして黄門様は
アリス「友達くらい居るわよっ!!!馬鹿ぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~!!!」
と、叫んで走り去っていった。
アリス「同情なんて、いらないわよぉぉぉ~~~~!!」
遠くから声が聞こえた。
人形1「あ、ありすサマ~!」
魅魔「ほら、あんたたち。さっさとご主人を追いかけな。」
人形2「ハ、ハイ!」
人形1「ありすサマ~!!」
人形2「マッテ~!」
慌てて後を追う助さん(人形)と格さん(人形)。
さて、残された悪党達は。
魅魔「・・・・・・魔理沙。酒、持って来て。」
魔理沙「・・・・・・了解。」
霊夢「・・・・・・肴、用意しとくわ。」
魔理沙「・・・・・・ああ。」
酒宴の準備を始めた。
霊夢「・・・・・・こんな日は。」
魔理沙「・・・・・・飲まずには、やってられねえな。」
魅魔「・・・・・・こんな優しい気持ちになったの、何年ぶりだか・・・・。」
霊夢「・・・・・・今のあんた、邪気が感じられないわ。」
魔理沙「・・・・・・そうだな。慈愛溢れる、立派な神様だぜ。」
魅魔「・・・・・・ありがと。あんた達も、いい顔してるよ。」
霊夢「・・・・・・今晩は、飲むか。」
魔理沙「・・・・・・そうだな。」
紫「ぐ~・・・・・・・。」
幽香「すぴ~・・・・・・・。」
しんみりとした酒宴は、明け方まで続いた・・・・・・・。
実験成功?
結果:悪党達、改心。
考察:・・・・・・・・・・泣けてきた。
このお話というか、何というかは、前回の追加実験です。
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それでは、実験開始。
魅魔 その2
紅魔館、台所にて
咲夜「ふ~、今日の分のおやつ、完成。」
おやつの出来に満足するメイド。
そこへ誰かがやって来る。
魅魔「待て待て~!」
やってきたのは、どっかで見たご一行。
魔理沙「控えろ!このお方をどなたと心得る?」
咲夜「何の用?悪党さん達。」
魔理沙「畏れ多くも博麗神社の祟り神、魅魔様なるぞ!」
咲夜「・・・・・・・。」
魔理沙「ええい!この陰陽玉が、目に入らぬか!?」
霊夢「返せ。っていうか、何で私まで・・・・。」
咲夜「ご苦労さんね。」
魔理沙「わかったらのなら、そのおやつ。こちらに渡してもらおうか?」
咲夜「何よ。結局やってることは悪党と同じじゃない。」
魅魔「渡してくれないのなら仕方の無い。助さん、格さん。やってしまいなさい!」
魔理沙「らじゃ!」
霊夢「いやだ。」
メイドに襲い掛かる助さん格さん。
フッ・・・・・・
メイド、消える。
そして、ご一行の目の前にあったのは、ナイフ。
ザク!
ザク!
ザク!
ご一行は、一本づつ額にナイフを喰らう。
ナイフが刺さったご一行は、
魔理沙「・・・・・・・・痛いぜ。」
霊夢「痛いで済ますな。痛いけどね。」
魅魔「痛くなかったら人間じゃないね。私も痛いけど。」
霊夢「きっと、銀製なのね。」
魔理沙「結局、これも失敗か。」
魅魔「何でだろうねえ?」
霊夢「・・・・・・・大人しく、悪党やってろってことよ。」
とりあえず、悪党にもどることにした。
実験失敗
原因:黄門様ご一行、悪事を働く。
考察:前回の問題点についての改善は見られるが、本人らの性格に問題があった様子。
プリズムリバー三姉妹
紅魔館書斎にて。
魅魔「と、言うわけで悪党に返り咲き!ここの本、全部持ってけ~。」
魔理沙「お~!」
パチュリー「もってかないで~。」
霊夢「だから、私を巻き込むな。」
略奪を働く悪党。
そこへ誰かがやって来る。
リリカ「待て~!」
やって来たのは、騒がしいご一行。
メルラン「控えろ!このお方を誰だと心得る!?」
霊夢「誰って言ったって・・・・。」
メルラン「畏れ多くも、私の妹、リリカ・プリズムリバーなるぞ。」
リリカ「えへへ~。」
魔理沙「どこが畏れ多いんだ?」
魅魔「あんたの妹ってだけじゃ、畏れ多くないわねえ。」
リリカ「ひど~い!助さん格さん、やっちゃいな!」
ルナサ「・・・・・・・。」
メルラン「お~!」
悪党に襲い掛かる助さん格さん。
ところが
メルラン「あはははは~。」
リリカ「あ、姉さん。」
ルナサ「また、例の発作が。」
暴走する格さん。
格さんは、書斎の本棚を次々と倒していく。
パチュリー「やめて~!」
魔理沙「見ろ!本棚がドミノ倒しのようだ!」
霊夢「そのまんまじゃない。」
魅魔「人がゴミのようだ!って感じかい?」
一方、残された二人。
ルナサ「リリカ、止めてきなさい。」
リリカ「え~。」
ルナサ「あんた、黄門様でしょ。」
リリカ「しかたないなあ。」
しぶしぶ、格さんを止めようと決意する黄門様。
ガシッ!
ルナサ「え・・・・・?」
助さんをがっちりと掴む黄門様。
リリカ「じゃ、そういうことで・・・・。」
ルナサ「ちょっと待った。どういうこと?」
リリカ「そういうことだよ~。」
ルナサ「だから、解らないって・・・・。」
リリカ「問答無用!」
ポイ!
ルナサ「あ~・・・・・・・。」
助さんを投げる黄門様。
そして、
ゴチ~ン!
格さんに命中。
メルラン「きゃは・・・・・・。」
ドスーン!
落ちる助さん格さん。
リリカ「やった~!見事命中!」
二人に近づく黄門様。
リリカ「それじゃ、お騒がせしました~。」
黄門様は、二人を引きずって退場していく。
魔理沙「・・・・・・・騒がしかったな。」
霊夢「そうね。図書室にあるまじき騒がしさだったわ。」
パチュリー「私の書斎が~・・・・。しくしく・・・・。」
実験失敗
原因:格さん、暴走す。
考察:暴走以前に、彼女らにチームワークがあるのかどうか・・・・。
八雲ファミリー
博麗神社にて
魅魔「今度のターゲットは、ここだ~!」
魔理沙「お~!」
霊夢「こらこら。」
略奪を働く悪党。
そこへ誰かがやって来る。
橙「ちょっと待った~!」
やって来たのは、変なご一行。
藍「控えろ!このお方を誰だと心得る!?」
魔理沙「猫の方か?それとも後ろのか?」
藍「後ろのだよ。・・・もとい、畏れ多くも神隠しの主犯、八雲紫様であらせられるぞ!」
霊夢「うん。それは解ってるけど・・・・。」
藍「ええい!このお洒落な傘が目に入らぬか!?」
魅魔「入ったら痛いわよ。」
藍「頭が高い!控えおろう!!」
霊夢「あ~、その、何と言うか。」
藍「何?」
霊夢「あんたが真面目にやってるのは、よく分かる。」
藍「うん。」
霊夢「助さんも、まあいいとする。」
橙「うん。」
霊夢「後ろのは、何なのよ?」
藍「え?」
後方を振り返る助さん格さん。
紫「zzzzz・・・・・・・・。」
黄門様は、寝てた。
藍「あ~!私が真面目にやってるっていうのに!」
魔理沙「こんなんじゃ、頭を下げてやるわけにはいかねえな。」
藍「紫様、おきて下さい!本番ですよ。」
紫「う~・・・・・・・・・。」
橙「起きないよ。」
藍「こら~!寝るな~!起きろ~!」
紫「む~・・・・・・。藍、五月蝿い。」
ガシッ!
藍「へ?」
橙「はい?」
助さん格さんを捕まえる黄門様。
そして
紫「おやすみ~・・・・・。」
ポイ!
ポイ!
藍「わ~!」
橙「きゃ~!」
二人をスキマの中に放り込む。
さて、残された悪党達は、
紫「ぐ~・・・・・・・・・。」
魔理沙「どうする。これ?」
魅魔「とりあえず、布団の用意でも。」
霊夢「そうね。」
とりあえず、黄門様を布団に寝かした。
実験失敗
原因:黄門様は、お休みの模様
考察:っていうか、なりふりかまわず寝れるのか?紫様は。
八雲ファミリー その2
博麗神社にて
魅魔「それじゃ、気を取り直して。」
魔理沙「略奪開始だぜ。」
霊夢「取り直すな。開始するな。」
略奪を働く悪党。
そこへ誰かがやって来る。
橙「待て待て~!」
やって来たのは、変なご一行。
藍「頭が高~い!」
霊夢「お帰り。早かったわね。」
藍「控えろ!このお方をどなたと心得る!」
霊夢「誰って、すきま妖怪じゃ・・・・・。」
魔理沙「それなら、そこでまだ寝てるぜ。」
紫「ぐ~・・・・・・・。」
約一名、縁側で寝ている。
霊夢「じゃ、誰連れてきたの?」
藍「畏れ多くも、傘持ってるとことか、うさんくさい言動が多いところとかが、紫様とそれなりに似ている・・・。」
魔理沙「本当に畏れ多い発言だぜ。」
藍「幽香殿であらせられるぞ!!」
魅魔「また、無理なのを引っ張り出してきたわねえ。」
藍「ええい!この・・・・・。」
霊夢「どうでもいいけど、後ろ、後ろ。」
藍「ん・・・?」
後ろを向く格さん。
そこで見たものは。
幽香「ぐ~・・・・・・・。」
お昼寝中の黄門様だった。
藍「わ~!こんなところもそっくり~!?」
橙「さっきから起こしてるけど、起きないよ~・・・。」
藍「幽香殿、起きて下され。」
幽香「う~・・・・・・・。」
橙「あ、起きた?」
幽香「おやすみ~・・・・。」
藍「寝るな~!あんたそれでもラスボスか~!!」
霊夢「主役だったときもあるけど。」
藍「起きろ~!今本番中~!」
幽香「う~ん・・・。なによ~、うるさいなあ・・・・・。」
起きたと思われる黄門様は、助さんと格さんの正面に立ち、手を広げた。
藍「あ、あの、何を・・・・・?」
橙「なんか、嫌な予感・・・・・。」
不安を隠せない二人。
そして
幽香「ばいば~い・・・・・・。」
ゴゴゴゴゴ!
レーザーを放った!
藍「ぎゃ~・・・・・・・・・!」
橙「あ~れ~・・・・・・・・。」
哀れ助さん格さんは、遥か彼方へ飛ばされてしまった。
不安は見事的中した。
さて、残された悪党達は、
幽香「zzzzzzz・・・・・・・。」
魔理沙「・・・・・どうするかね、これ?」
魅魔「布団、もう一組追加。」
霊夢「そうね。」
とりあえず、黄門様を布団に寝かせた。
実験失敗
原因:黄門様は(以下略)
考察:っていうか、どっから引っ張り出した?
アリス・マーガトロイド
博麗神社にて
魅魔「陰陽玉はもらった~!」
魔理沙「初心は大切だぜ。」
霊夢「そんな初心、忘れたほうがいいわ。」
略奪を働く悪党
そこへやって来る人影。
アリス「待たれい!」
やって来たのは変な人。
人形1「ヒカエロ!コノカタヲドナタトココロエル!?」
霊夢「・・・・・ちょっと・・・・・。」
人形1「オソレオオクモ、ナナイロノニンギョウツカイ、ありす・まーがとろいどサマナルゾ!」
魔理沙「・・・・・これって・・・、何だ?」
人形1「エエイ!コノ魔道書ガ、メニハイラヌカ?!」
魅魔「これ、水戸黄門ってやつよねえ・・・・?」
人形1「ありすサマ。ヤツラハ、ワレワレノスガタニトマドッテオルヨウスデス。」
アリス「よし。助さん格さん、こらしめてやりなさい!」
人形1「ハハ!」
人形2「オマカセアレ!」
悪党に襲い掛かる助さん(人形)と格さん(人形)。
ペチペチペチ
人形1「エイエイエイ!」
霊夢「・・・・・・・・・・・・・・・。」
ペチペチペチ
人形2「ドウダ、マイッタカ?」
魔理沙「・・・・・・・・・・・・・・・・。」
素手で襲い掛かる二人に、悪党達はなすすべなく攻撃を受ける。
アリス「助さん格さん、その辺でいいでしょう。」
人形1「ハッ!」
人形2「ハッ!」
攻撃を止めさせる黄門様。
アリス「どう?降参したかしら?」
結構誇らしげな黄門様。
しかし、悪党達は
霊夢「・・・・・・・・。」
魔理沙「・・・・・・・・。」
魅魔「・・・・・・・・。」
全員沈黙。
しかも、みょんな顔つきをしている。
アリス「?どうしたのよ、その顔は。」
不思議そうに尋ねる黄門様。
霊夢「・・・・あんた、世間では友達いないって、言われてるけど・・・・・。」
魔理沙「・・・・本当に、いないんだな・・・・・・。」
魅魔「かわいそうに・・・・・・・。」
アリス「・・・・・はい?」
黄門様に同情する悪党達。
アリス「ちょっと、何言って・・・・・。」
誤解、とでも言いたそうな黄門様。
霊夢「・・・・・・・・。」
アリス「な、何よ、その目は・・・・。」
悲しそうな目をする悪党。
魅魔「や、やばい・・・。泣けてきそう・・・。」
霊夢「やめて。あんたに涙は似合わないわ・・・・・。」
魅魔「上を向かずに、こっち見て話しな・・・。」
アリス「ねえ、こっち向いて、喋ってくれない?」
霊夢「無理。今のあんた、とてもじゃないけど・・・・。」
魅魔「ち、直視なんて、できない・・・・。」
アリス「いや、だから・・・・・。」
目元を手で抑える悪党に、上を向いたまま話す悪党。
そして
魔理沙「う、うわああああああ~!もう駄目だ~~!!!」
アリス「!!!」
大声で泣き喚く悪党まで現われる。
魔理沙「うおおおお~ん!あ、あんた、そこまで追い詰められてたんだな~!」
魅魔「こ、こら!魔理沙!」
霊夢「な、泣くな。泣くとこっちまで・・・・・。う・・・・。」
魅魔「う・・・、うう・・・・・。」
つられて悪党達は、皆で泣き叫ぶ。
霊夢「う、うわあああ~ん!!」
魔理沙「オ~イオイオイオイ・・・・・。」
魅魔「オロロ~ン・・・・・。」
悪党達は、肩を抱き合って泣き喚く。
アリス「・・・・・・・・・・。」
黄門様、予想外の出来事に沈黙。
人形1「ダイジョウブ?」
人形2「ハイ、はんかち。」
霊夢「ありがと・・・・・。」
魅魔「あんたたち、やさしいねえ・・・・。」
魔理沙「(ち~ん!!)。」
悪党達にハンカチを渡す助さん(人形)格さん(人形)。
とりあえず落ち着いた悪党達は、黄門様に近づく。
魔理沙「さあ、とっとと捕まえてくんな!」
霊夢「あんたには、負けたわ。」
魅魔「降参。」
魔理沙「知らなかったぜ。あんたがそこまで追い詰められてたなんてな。・・・・グス。」
魅魔「うう・・・、苦労してたんだねえ・・・・。」
霊夢「可哀想に・・・・・。あ、また涙が・・・。」
神妙にする悪党達。
その様に黄門様は、
アリス「・・・・う・・・・・、う・・・・・。」
泣きそうな顔になっていた。
魔理沙「どうした?」
霊夢「遠慮しないで、捕まえるがいいわ。」
アリス「・・・・・と・・・・、と・・・・・。」
魅魔「と・・・・?」
そして黄門様は
アリス「友達くらい居るわよっ!!!馬鹿ぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~!!!」
と、叫んで走り去っていった。
アリス「同情なんて、いらないわよぉぉぉ~~~~!!」
遠くから声が聞こえた。
人形1「あ、ありすサマ~!」
魅魔「ほら、あんたたち。さっさとご主人を追いかけな。」
人形2「ハ、ハイ!」
人形1「ありすサマ~!!」
人形2「マッテ~!」
慌てて後を追う助さん(人形)と格さん(人形)。
さて、残された悪党達は。
魅魔「・・・・・・魔理沙。酒、持って来て。」
魔理沙「・・・・・・了解。」
霊夢「・・・・・・肴、用意しとくわ。」
魔理沙「・・・・・・ああ。」
酒宴の準備を始めた。
霊夢「・・・・・・こんな日は。」
魔理沙「・・・・・・飲まずには、やってられねえな。」
魅魔「・・・・・・こんな優しい気持ちになったの、何年ぶりだか・・・・。」
霊夢「・・・・・・今のあんた、邪気が感じられないわ。」
魔理沙「・・・・・・そうだな。慈愛溢れる、立派な神様だぜ。」
魅魔「・・・・・・ありがと。あんた達も、いい顔してるよ。」
霊夢「・・・・・・今晩は、飲むか。」
魔理沙「・・・・・・そうだな。」
紫「ぐ~・・・・・・・。」
幽香「すぴ~・・・・・・・。」
しんみりとした酒宴は、明け方まで続いた・・・・・・・。
実験成功?
結果:悪党達、改心。
考察:・・・・・・・・・・泣けてきた。
友達いないってイメージはもう払拭できないのか(笑