Coolier - 新生・東方創想話

東方昔話 『一休さん』

2003/11/01 02:40:24
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むかしむかし、あるところに、一休さんという、大変偉いお坊さんがおりました。
これは、一休さんが子供のころのお話です。

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一休は大変可愛らしい子でしたが、凶暴で悪戯が大好きで悪知恵が働き、しかもやたら強かったそうです。
そんな子供だったので、ある日家の人から

  レミリア「出家しなさい。」

なんて言われて、ある高名なお寺へ連れていかれました。

  レミリア「そういうわけだから、この子をよろしくお願いします。」
フランドール「何のことだかわからないけど、よろしくね。」
   魔理沙「何のことだかわからないが、よろしく頼まれたぜ。」

こうして一休はお寺に入り、坊主になりました。
 
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一休がお寺に来て数日したある日、一休たち坊主は和尚さんからお寺の庭掃除を命じられました。
ところが

   リリカ「きゃははははは。」
   ルナサ「真面目にやりなさい、リリカ。」
  メルラン「ふ~、ちょっと休憩・・・・。」
   ルナサ「まだ一分経ってない。」

掃除は、全く進みませんでした。
そこで一休は、禅を組んで考えました。

フランドール「ん~・・・・・。」
   ルナサ「一休、あなたも真面目に・・・。」
  メルラン「待って。何かいい考えがあるみたい。」

少しして一休は立ち上がると、おもむろに何かを取り出して叫びました。

フランドール「禁忌『レーヴァテイン』!』

 ドババババババ!

一休は、庭の一帯を焼き尽くしました。

フランドール「これでお掃除は終わりね。ついでに木も焼いたから、庭掃除は今後一切しなくていいわ。」
   リリカ「すご~い!頭いいね~。」
  メルラン「それじゃ、和尚さんに被害報告して、一休みしましょうか。」

他の坊主達は、一休の頭のよさに一目置くようになりました。

   ルナサ「・・・・誰か気付いて。巻き添え喰らった私の存在に・・・・・。」

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ある日のこと、和尚さんは寺の坊主達を集めて、お堂でお経を読み始めました。
ところが、一休だけはお経を読もうとはしませんでした。

フランドール「ぼ~・・・・・・・・。」
   魔理沙「オンパキャマラド、オンパキャマラド・・・・・・・・、おい、一休。」
フランドール「ぐ~・・・・。」
   魔理沙「寝るな。一休。」
フランドール「何よ、和尚さん。」
   魔理沙「一休、ちゃんとお経を読め。仏様に失礼だろ?」
フランドール「あら。和尚さんは、昨日の出来事を忘れたのかしら?」
   魔理沙「昨日?」

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昨日の晩、和尚さんは一休に命じました。

   魔理沙「一休。本堂の明かりを消してきな。」
フランドール「は~い。」

一休は本堂へ行き、火がついていた蝋燭に息を吹きかけて、火を消しました。
一休が本堂から出ようとしたとき、和尚さんが現われました。

   魔理沙「おい、一休。息を吹きかけたら駄目だ。手で仰いで消せ。」
フランドール「何で?どっちも同じじゃない。」
   魔理沙「人間の息は穢れてるから、仏様の前じゃ吹いたら駄目なんだぜ。」
フランドール「私、人間じゃないけど。」
   魔理沙「似たようなもんだろ。」
フランドール「それに、私は仏様なんて信じてないから。」
   魔理沙「あんた、坊主だろ。一応は。」
フランドール「巫女じゃないことは、確実ね。」
   魔理沙「坊主だったら、仏様を信仰しろ。」

和尚さんは一休に説教をくれてやりました。
そのとき

    魅魔「そうそう。仏は信じなきゃね。」
   魔理沙「なんか、仏と敵対してそうな人が出てきたな。」
フランドール「そんな仏と敵対してそうなあなたは、誰かしら?」
    魅魔「私?仏よ。」

仏様が現われました。

フランドール「即身仏?」
   魔理沙「前に、自分で神様とか言ってなかったか?神と仏は別物だぜ。」
    魅魔「いいじゃないの。そんな細かいことは。」
   魔理沙「まあ、いいけどな。」
    魅魔「それより、そこの坊主。こうして仏様の姿を拝めたのなら、信じることができるはずよね?」
   魔理沙「どうだ、一休?」
フランドール「ん~・・・・・・・・・・・。」

一休は少し考えました。
そして立ち上がると、仏様に近づきました。

    魅魔「おや、どうしたんだい?サインでもほしいの?」

一休が仏様を射程に捕らえた次の瞬間、

フランドール「・・・・・・ふん!」

 ゴスッ!
    
    魅魔「ぐはっ!」

一休は、仏様にボディーブローを見舞いました。

   魔理沙「う~ん、いいパンチだ。世界を狙えるな。」
フランドール「そうかしら?」
    魅魔「・・・・・・・・・・。」

仏様は、気絶してしまいました。

   魔理沙「お~い、魅魔様、生きてるか~?」
    魅魔「・・・・・・・・・。」
   魔理沙「駄目か・・・・。」
フランドール「仏様だったら、死んでるんじゃないの?」
   魔理沙「う~ん・・・・、そこへいくと話がややこしくなる。」
フランドール「そうなの?ところで和尚さん。」
   魔理沙「何だ?」
フランドール「私、仏様を倒したわ。」
   魔理沙「そうだな。」
フランドール「と、いうことは私は仏様より強い。つまり仏様より偉いということになるわ。」
   魔理沙「屁理屈だな。」
フランドール「そういうわけだから、さっきの件は無かったことになるわね。」
   魔理沙「ああ。そういうことにしておいてやるよ。」
フランドール「よかった。和尚さんの物分りがよくて。あれをやらずに済んだわ。」
   魔理沙「あれって、何だ?」
フランドール「それは、私とあなただけの機密よ。」
   魔理沙「いや。私は知らないぜ。」
フランドール「それより、仏様を埋葬しなきゃね。」
   魔理沙「そうだな。証拠隠滅としゃれこむか。」 

二人は、仏様の死体を棺桶に入れました。

 ドンドン!

    魅魔「こら~!ここから出せ~!」
フランドール「何か聞こえるわよ?」
   魔理沙「気のせいだ。死人に口なし。」
    魅魔「魔理沙~!覚えてなさいよ~!」
   魔理沙「すまねえな。一ヶ月ぐらいその中で寝ててくれ。」
    魅魔「一ヶ月も寝てたら、今日のことなんか忘れてしまうわよ!」
フランドール「年寄りだから、ボケちゃったの?」
    魅魔「うるさ~い!あんただって500歳でしょうが!」
フランドール「失礼ね。495歳よ。」
   魔理沙「四捨五入で500歳か。」
フランドール「余計なツッコミはいらないわ。和尚さん。」
   魔理沙「まあ、そういうわけだ。成仏してくれ、魅魔様。」
    魅魔「くそ~・・・。化けて出てやる~・・・・・。」
フランドール「もう化けて出てるじゃない。」

こうして二人は、仏様を封印してしまいましたとさ。   

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和尚さんは、昨日の出来事を鮮明に思い出しました。

   魔理沙「そういえば、そんなこともあったな。」
フランドール「もう忘れてたのかしら?」
   魔理沙「で、つまりどういうこった?」
フランドール「つまり、仏様より偉い私が、お経を読む必要はないということよ。」
   魔理沙「・・・・・・・なるほどな。」

和尚さんは、何故か納得してしまいました。
この事件があって、和尚さんも一休の頭のよさに一目置くようになりました。
その後も一休は、持ち前の頭のよさを次々と見せつけました。

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一休の頭のよさは、寺の付近の町にまで広がり、ついには都にまで広がりました。
そんなある日、一休の噂を聞きつけた将軍様が、一休と和尚さんを召し出しました。

フランドール「将軍様って、仏様より強いの?」
   魔理沙「さあな。いい勝負じゃねえのか?」

二人が都にある、将軍様の屋敷を目指していると、ある看板が目につきました。

 『この結界
  飛び越えるべからず』

フランドール「何かしら、これ?」
   魔理沙「多分将軍様が、あんたの知恵を試したくてやったんだろうさ。強力な結界が張ってあるぜ。」
フランドール「物好きね。」
   魔理沙「ここの結界は、いつもは飛び越えて通るんだけどな。」
フランドール「来たことあるの?」
   魔理沙「プライベートな話だ。」
フランドール「ふ~ん。」
   魔理沙「まあそういうわけだから、何とかしろ。」
フランドール「ん~・・・・・・・・。」

一休はいつものように考えました。
そして立ち上がると

フランドール「恋符『マスタースパーク』!」

 ババババババ!
 ドカーン!

結界を破壊しました。

フランドール「飛び越えたらいけないのなら、壊して通ればいいわ。」
   魔理沙「う~ん。いつもながら、見事な・・・・、ちょっと待て。」
フランドール「何?」
   魔理沙「さっき使ったの、私のマスタースパークだよな?」
フランドール「そうだけど?」
   魔理沙「何で、あんたが使えるんだ?」
フランドール「さっき懐から、スペルカードを拝借したわ。」
   魔理沙「油断も隙もあったもんじゃないぜ・・・・・。」

二人は、将軍様のお屋敷へ向かいました。

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   幽々子「よくきたわね。一休とその従者。」
   魔理沙「誰が従者だ。」
   幽々子「あら、一休は仏様より強いって噂が・・・・。」
   魔理沙「どっから漏れたんだ?」
フランドール「なんだか、風通しのいいお屋敷ね。」
   幽々子「さっき突然、何かが屋根を吹き飛ばしていったわ。おかげで外がよく見えること。」
   魔理沙「(さっきのあれ、か・・・・。)」   
   幽々子「それより一休、あなたの知恵を借りたいんだけど。」
フランドール「何かしら?」

将軍様は、近くに立てかけてあった屏風を指しました。

   幽々子「実は、そこの屏風の中にいる虎が、夜になったら出てきては暴れてまわって困っているの。」
フランドール「きっと、気のせいよ。」
   幽々子「いや、そう言ったら話が進まないから。そんなわけで、なんとかしてほしいんだけど。」
   魔理沙「どうする、一休?」
フランドール「ん~・・・・・・・・。」

一休は考え、そして立ち上がりました。

フランドール「ちょっと待ってて。」

一休は外へ出て行きました。
そして一刻が経とうとしたとき、一休が帰ってきました。

フランドール「おまたせ。」
   魔理沙「待ったぜ。」
   幽々子「おかえりなさい。どこ行ってたの?」
フランドール「ちょっと、虎狩りに。」

一休はそう言うと、狩ってきた生物を将軍様に見せました。

   幽々子「・・・・・・これ、何?」
フランドール「虎よ。」
     橙「う~ん・・・・・・・・・。」
   魔理沙「猫じゃねえか。どこが虎だ。」
フランドール「虎は、猫科の動物だって、聞いたことがあるわ。」
   幽々子「それは間違いじゃないけど・・・・。」
   魔理沙「こいつは、虎ほど強くはないぜ。」
   幽々子「これじゃあ、何の解決にもなってないわ。」
   魔理沙「むしろ、問題を増やした気がするな。いつものことだけど。」
     
将軍様は納得しませんでした。
 
     橙「・・・・坊主が四人、ぼうずが四人・・・・・。う~ん・・・。一対四、一対三、一体さん、いったいさん・・・・。」
   魔理沙「フォーオブアカインドで撃墜されたか?」
フランドール「一人やられたけどね。それより、納得いかないなら、これもあげるわ。」
   幽々子「まだお土産があるの?」

一休は、再び何かを将軍様に見せました。

     藍「う~ん・・・・・・・・。」
   魔理沙「・・・・・・狐か。」
   幽々子「狐ね。」
フランドール「虎よ。猫よりは、歯ごたえがあったわ。」
   魔理沙「いや、どう見ても狐じゃねえか。」
     藍「・・・・坊主が四人、ぼうずが四人・・・・・。嗚呼、斬られる・・・・・。」
   魔理沙「・・・・あんた、何やった?」
フランドール「四人で一斉にスペルカード。」
   魔理沙「・・・・・私に使うなよ。さすがに避けれる自信が無い。」
フランドール「考えておくわ。」
   幽々子「で、これがどうかしたの?」
フランドール「狐は黄色。虎は黄色と黒だから、猫と足して半分したら、虎になる。」
   魔理沙「なるか!」
   幽々子「・・・・・・・・・なるほど。」
   魔理沙「うわ、納得しやがった。」
   幽々子「何か問題でも?」
   魔理沙「まあ、確かにこの狐は、虎より強い気がするけどな。」
   幽々子「とにかく、あなたの知恵には感服したわ。一休さん。」
   魔理沙「なんか納得いかねえが、まあいいか。」
フランドール「納得いかないなら、解り易く説明してあげるわよ?弾幕ごっこで。」
   魔理沙「・・・・・・・なんか、妙に納得した。」

こうして一休は、将軍様の出した難題を打破しました。
一休の知恵は将軍様のお墨付きとなり、その名は全国へ広がりました。
こうして一休は後世に伝わるほどの、大変偉いお坊さんになりました。
その後も一休は様々な難題を、その英知を持って解決したりしたそうですが、それはまた別のお話。

 一休さんのお話は、これでおしまい





 キャスト

一休     フランドール・スカーレット
和尚さん   霧雨 魔理沙
一休の家の人 レミリア・スカーレット
坊主たち   プリズムリバー三姉妹
仏様     魅魔
将軍様    西行寺 幽々子
虎(?)    橙、八雲 藍
 昔話第11弾、一休さん。もう、何と言うか、私自身これ書いててわけ分からなくなってきました。ただ、ひとつだけ言える事は、

   魔理沙「全部力押しじゃねえか。」

そんなとこです。
 この役をやらせてはいけない人物に、この役をやらせてしまった、という感じです。とんちの部分については、まあ、その、勘弁してください。強引の上に強引を重ねたような屁理屈の塊です。自分の文才の無さを嘆きつつ書いたのですが。
 余談ですが、私は昔話で、久しぶりにルナサを殺しました。割とすっきりしました。そんな私には、いつか天罰が下るでしょう。
Piko
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コメント



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1.30すけなり削除
ぐはっ。ごりごりと力押しで最後まで行きましたね(笑
2.40ユウ削除
知ってます? そういうのって、サディストって言うらしいですよw
27.80名前が無い程度の能力削除
ひでーww