それは、秋のマーガトロイド邸の事だった。
ゴン!ゴン!
突然、玄関を叩かれる音がする。
久しぶりの客が来たので、アリスはちょっと期待を寄せながら玄関を開いた。
「どなたー?」
扉の先にいたのは、白黒の魔女 霧雨 魔理沙だった。
アリスは速攻で扉を閉める。
「だーっ!待て!待て!閉めるなー!」
「うっさいわねー!今忙しいからさっさと帰って!野魔法使い!」
「まぁまぁ、今日は人形を売りに来たんだぜ。」
ガチャ、扉が開いた。
「・・・本当?」
「ああ、本当だぜ。ホラ。」
と、魔理沙は手に持った袋から、あどけない笑顔の男の子の人形を取り出した。
何故だかアリスは、その笑顔に恐怖を覚えた。
「・・・どうした?」
「え?いや、なんでもないわ。」
「で、代金の方だが・・・。」
しばらく、交渉が続いた。
そして、1時間余りたった後、ようやく交渉が成立した。
「毎度あり~ いやー これで邪魔物が無くなるぜ。」
「え?」
魔理沙は慌てた様子で
「いや、なんでもない。それじゃあ、あばよ!」
と、言うと魔理沙は大急ぎで飛んで行ってしまった。
「・・・・変なの・・・。」
アリスは手に持っている先ほどの人形を見た。
蒼い瞳、茶色の髪。
どこからどう見てもかわいい男の子にしか見えない人形だが、なんか嫌な感じがする。
「・・・・気のせいよね。」
アリスは自分の部屋に行くと、人形を一番上の棚に飾った。
そして、製作途中だった1分の1スケール人形シリーズ、咲夜の製作に取り掛かった。
ちなみに、霊夢人形、橙人形は完成済みだ。
しばらく製作を進めていると、何者かに見つめられている気配がした。
見ると、昼、魔理沙から買った謎の人形の目が光っているように見えた。
「・・・嫌な感じ。」
とだけ言うと、咲夜人形の製作を再開した。
「ふあぁ・・・ 明日仕上げよう・・・。」
製作途中、眠くなってきたので、その場で寝てしまった。
次の日
「・・・・あれ?」
見ると、昨日の人形が、一番上の棚から、一段下の棚にあったのだ。
「・・・場所、移動してる気がする・・・・。」
アリスは少し訝るも、まぁいいや、と外に出ることにした。
なんとなく、幻想郷をブラブラ飛んでいると・・・
「あ。」
地上を魔理沙が歩いているのを発見した。
「魔理沙ー!」
アリスは地上に降り、魔理沙に話しかけた。
「よ、よぉ・・・。」
魔理沙は気まずそうな顔をしている。
「どうしたのよ?こんな所で?」
「・・・あのなぁ・・・実は、昨日の人形のことだけど・・・。」
魔理沙の表情は少し真剣だ。
「・・・何?」
「あの人形、いわくつきでな・・・。」
アリスは、思わず吹き出してしまった。
「アハハハハ・・・ 何よそれ・・・ だったら、私の家の殆どの人形がいわくつきなんだけど?今更怖くもなんとも無いわ。」
「バカ!あの人形はおまえの考えてる物とは違うんだ。」
「・・・どういう、風に?」
アリスは、ゴクリと唾を飲んだ。
魔理沙は、わざわざ声を低くして話した。
魔理沙の話によると、
なんでもあの人形はとても強力な呪術師が作った人形らしく、持ち主は、24時間以内にその人形を手放さないと、人形の標的となり、どこまでも標的を追い続けるのだそうだ。
例え、あのメイド長でも、半分人間の庭師でも、どこまでも追跡して殺すのだろう。
「・・・・本気?」
「マジだぜ。」
ブチッ アリスの中で何かが切れた。
「どーしてくれんのよ!!このゴキブリー!!」
アリスは魔理沙の首を絞めながら、前後に振る。
「ぐえ!ギブ!ギブギブギブー!!」
魔理沙の顔がどんどん青ざめていった。
その時、魔理沙は何かを見た。
「・・・あ、アリス・・・う、後ろを・・・。」
「え?」
アリスは魔理沙を放し、後ろを振り向く。
すると、そこには、カミソリを持って、目を光らせている、少年の、人形が―――!
「きゃあああああああああああっ!!」
To be continued・・・。
ゴン!ゴン!
突然、玄関を叩かれる音がする。
久しぶりの客が来たので、アリスはちょっと期待を寄せながら玄関を開いた。
「どなたー?」
扉の先にいたのは、白黒の魔女 霧雨 魔理沙だった。
アリスは速攻で扉を閉める。
「だーっ!待て!待て!閉めるなー!」
「うっさいわねー!今忙しいからさっさと帰って!野魔法使い!」
「まぁまぁ、今日は人形を売りに来たんだぜ。」
ガチャ、扉が開いた。
「・・・本当?」
「ああ、本当だぜ。ホラ。」
と、魔理沙は手に持った袋から、あどけない笑顔の男の子の人形を取り出した。
何故だかアリスは、その笑顔に恐怖を覚えた。
「・・・どうした?」
「え?いや、なんでもないわ。」
「で、代金の方だが・・・。」
しばらく、交渉が続いた。
そして、1時間余りたった後、ようやく交渉が成立した。
「毎度あり~ いやー これで邪魔物が無くなるぜ。」
「え?」
魔理沙は慌てた様子で
「いや、なんでもない。それじゃあ、あばよ!」
と、言うと魔理沙は大急ぎで飛んで行ってしまった。
「・・・・変なの・・・。」
アリスは手に持っている先ほどの人形を見た。
蒼い瞳、茶色の髪。
どこからどう見てもかわいい男の子にしか見えない人形だが、なんか嫌な感じがする。
「・・・・気のせいよね。」
アリスは自分の部屋に行くと、人形を一番上の棚に飾った。
そして、製作途中だった1分の1スケール人形シリーズ、咲夜の製作に取り掛かった。
ちなみに、霊夢人形、橙人形は完成済みだ。
しばらく製作を進めていると、何者かに見つめられている気配がした。
見ると、昼、魔理沙から買った謎の人形の目が光っているように見えた。
「・・・嫌な感じ。」
とだけ言うと、咲夜人形の製作を再開した。
「ふあぁ・・・ 明日仕上げよう・・・。」
製作途中、眠くなってきたので、その場で寝てしまった。
次の日
「・・・・あれ?」
見ると、昨日の人形が、一番上の棚から、一段下の棚にあったのだ。
「・・・場所、移動してる気がする・・・・。」
アリスは少し訝るも、まぁいいや、と外に出ることにした。
なんとなく、幻想郷をブラブラ飛んでいると・・・
「あ。」
地上を魔理沙が歩いているのを発見した。
「魔理沙ー!」
アリスは地上に降り、魔理沙に話しかけた。
「よ、よぉ・・・。」
魔理沙は気まずそうな顔をしている。
「どうしたのよ?こんな所で?」
「・・・あのなぁ・・・実は、昨日の人形のことだけど・・・。」
魔理沙の表情は少し真剣だ。
「・・・何?」
「あの人形、いわくつきでな・・・。」
アリスは、思わず吹き出してしまった。
「アハハハハ・・・ 何よそれ・・・ だったら、私の家の殆どの人形がいわくつきなんだけど?今更怖くもなんとも無いわ。」
「バカ!あの人形はおまえの考えてる物とは違うんだ。」
「・・・どういう、風に?」
アリスは、ゴクリと唾を飲んだ。
魔理沙は、わざわざ声を低くして話した。
魔理沙の話によると、
なんでもあの人形はとても強力な呪術師が作った人形らしく、持ち主は、24時間以内にその人形を手放さないと、人形の標的となり、どこまでも標的を追い続けるのだそうだ。
例え、あのメイド長でも、半分人間の庭師でも、どこまでも追跡して殺すのだろう。
「・・・・本気?」
「マジだぜ。」
ブチッ アリスの中で何かが切れた。
「どーしてくれんのよ!!このゴキブリー!!」
アリスは魔理沙の首を絞めながら、前後に振る。
「ぐえ!ギブ!ギブギブギブー!!」
魔理沙の顔がどんどん青ざめていった。
その時、魔理沙は何かを見た。
「・・・あ、アリス・・・う、後ろを・・・。」
「え?」
アリスは魔理沙を放し、後ろを振り向く。
すると、そこには、カミソリを持って、目を光らせている、少年の、人形が―――!
「きゃあああああああああああっ!!」
To be continued・・・。