秋の夜の博麗神社境内にて。
「・・・人の気配がする。」
夜、なんとなく境内をうろついていた霊夢は背後の人の気配に気づいた。
「・・・誰!?」
振り向くも、当然誰も居ない。
「・・・もいないよね、やっぱ。」
もう自分は疲れてるんだろう、と脳内完結した霊夢は、床に就こうと歩き始めた。
そ の 時 だ っ た
「HEY!動くと背中に穴開くよ?」
裏声で突然、大声を出す人物が現れた。
その人物は覆面で、全身はショッカーのような服装で身を包んでいた。
霊夢はその人物に背中にナイフを突きつけられた。
「だ、誰? まさか・・・・北○鮮の工作員!?」
「ウェーハッハッハ 拉致して将軍様の・・・じゃなくて!」
「・・・ノリいいなぁ。で、咲夜?」
「(ドキドキーン) HA?さ、咲夜?誰のことを言ってるのか分からないわ?」
「・・・幻想郷でナイフ多用するのって咲夜ぐらいでしょ。」
「・・・お嬢様だって「ブラド・ツェペシュの呪い」で・・・は!」
「・・やっぱり。」
あっさり正体がバレた事に戸惑いを隠せないショッカー咲夜。
「く、このままだとお嬢様に叱られる・・・ 霊夢!覚悟!」
ドスッ!
咲夜の正拳突きが炸裂する!
「ぐふっ・・・ せめて棚に置いておいたケーキを・・・」
霊夢はあっさりとKOされてしまった。
「・・・任務成功。これより帰還・・・って、重いわね、コイツ・・・。」
紅魔館
「お嬢様。霊夢を連れてきました。」
咲夜の傍らには、猿轡を噛ませられ、全身をロープ(パチュリー特製)でぐるぐる巻きにされた霊夢がいた。
「うう!!うぐぐっぐ!!」
必死になって抵抗するも、猿轡を噛ませられていては、スペルカードも使えない。
「・・・ご苦労様、咲夜。」
「・・・・・お嬢様、このショッカー服、死ぬほど恥ずかしいんですが。」
「・・・・・・もうすこし、辛抱してくれる?」
「はい・・・(シクシク)」
咲夜の乙女心に傷がついた。
「さて!霊夢。」
レミリアは勢いよく立ち上がると、縛られている霊夢の前まで来た。
「苦しいでしょ?その猿轡、取ってあげる。」
レミリアは霊夢の口についた猿轡を外す。
と、同時に
「このクソ吸血鬼!一体私に何するつもり!?もし私になんかあったら、魔理沙が許さないんだからね!あ!まさか私を吸血鬼にしようとしてるとか!それとも私をバラバラに分解して鑑賞するとか!私を紅魔館の屋上に磔にしたりとか!えーと、後はー・・・。」
「・・・・咲夜!針と糸を。」
「はい、お嬢様。」
と、咲夜はドコからか針と糸を取り出す。
突然、霊夢はきょとんとして、
「・・・何するつもり?」
「五月蝿いから、その口縫っとく。」
レミリアは本気の目で言う。
「いやー!やめてー!お嫁に行けないー!!」
「(行く気あったのか・・・。)」
と、内心思う咲夜をよそに、
「・・・もうギャーギャー叫ばない?」
「叫びませんから!」
レミリアは満足そうな笑顔で、
「よしよし、いい子ね。」
「お嬢様、なんとお美しい・・・。」
「咲夜は黙ってて。で、今日来てもらったのは・・・。」
とレミリアがそこまで言うと、突然、部屋のドアがバターン!と開いた。
「お嬢様!」
門番の紅 美鈴だ。よほど慌てていたのか、帽子が少しズレている。
「フランドール様が!地下室のドアを破壊しようと動き始めました!」
「「「な、なんだってー!!」」」
言われてみると、遠くの方で「ズーン!」と言う音がする。低い振動とともに。
「・・・ねぇ、もしかして、私を拉致るほど重要な用事って・・・・。」
「あぁ、妹の遊び相手になって欲しいの。」
「・・・知るか!なんで私がそんなことしなくちゃいけないの!?そう言う役割はあんたでしょ!」
「だってぇ・・・。(ウルウル)」
「う・・・・ 涙目なんかに騙されないわよ!」
「ち、仕方がない。咲夜、GO!」
と、レミリアが叫ぶと、
咲夜が素早い動きで霊夢の首にナイフを突きつけ、霊夢の耳元で囁き始めた。
「・・・・こと・・・・」
見る見る霊夢の顔が赤くなる。
「・・・なんで・・・?」
「フフ、咲夜が人間界の「あきはばら」なる場所から取って(盗って)きた監視カメラを、あなたの神社のいたる箇所に設置させてもらったわ。」
レミリアはイジワルな笑みを浮かべる。
「・・・なんと卑劣な・・・。」
「フフ、さて、観念して妹の遊び相手になってもらいましょうか。」
「・・・・はい・・・・。」
半分、強制的に連れて行かれる霊夢。
「連れてきたわ!パチュリー!」
地下室のドアの前で必死に結界呪文を唱えているパチュリーに向けて、レミリアが言った。
「OK!さぁ、早く!」
咲夜が霊夢の背中をむんずと掴む。
それに続いて、後の二人も霊夢を掴む。
「いい!結界を一瞬だけ解くから、そのスキに中に放りなげるのよ!」
「や、止めてー!!」
「もーあんたに拒否権は無いわ!ぬきさしならない状況ってヤツ!」
咲夜が霊夢を見下ろしながら言う。
「せーの!」
「「「いっせーの!せ!」」」
ポイッ!
「ばぁけぇぇてぇぇでてやるぅぅぅぅぅ・・・・・。」
断末魔の悲鳴と共に、霊夢は妹様の部屋に放り込まれる。
そして、すぐに扉を閉めると、パチュリーは再び扉を封印する。
「「「・・・終わった・・・」」」
彼女たちは扉の前で十字を切り、目を閉じた。
「・・・頭は春満開だけど、いいヤツだったわ・・・。」
「強かった・・・ 本当に惜しい人物を・・・。」
「・・・・(眠い)」
「「「・・・南無」」」
ドサ!
「っつつつつ・・・・。」
「あー!霊夢ぅ!」
フランドールが、顔を輝かせて言う。
「こ、こんばんは、フランドール。ご機嫌いかが?」
引きつった表情で、霊夢は笑う。
「会いたかったよ!ね!遊ぼ!」
まるで子猫のように霊夢にじゃれつくフランドール。
「・・・何して遊ぶ?」
フランドールの目が光った。
「 弾 幕 ご っ こ 」
「やっぱりィィィィィィィ・・・・・。」
その後、妹様の部屋の前に、ピクピクと痙攣しているぼろぞーきんが捨てられていたと言う・・・・。
BAD END
「・・・人の気配がする。」
夜、なんとなく境内をうろついていた霊夢は背後の人の気配に気づいた。
「・・・誰!?」
振り向くも、当然誰も居ない。
「・・・もいないよね、やっぱ。」
もう自分は疲れてるんだろう、と脳内完結した霊夢は、床に就こうと歩き始めた。
そ の 時 だ っ た
「HEY!動くと背中に穴開くよ?」
裏声で突然、大声を出す人物が現れた。
その人物は覆面で、全身はショッカーのような服装で身を包んでいた。
霊夢はその人物に背中にナイフを突きつけられた。
「だ、誰? まさか・・・・北○鮮の工作員!?」
「ウェーハッハッハ 拉致して将軍様の・・・じゃなくて!」
「・・・ノリいいなぁ。で、咲夜?」
「(ドキドキーン) HA?さ、咲夜?誰のことを言ってるのか分からないわ?」
「・・・幻想郷でナイフ多用するのって咲夜ぐらいでしょ。」
「・・・お嬢様だって「ブラド・ツェペシュの呪い」で・・・は!」
「・・やっぱり。」
あっさり正体がバレた事に戸惑いを隠せないショッカー咲夜。
「く、このままだとお嬢様に叱られる・・・ 霊夢!覚悟!」
ドスッ!
咲夜の正拳突きが炸裂する!
「ぐふっ・・・ せめて棚に置いておいたケーキを・・・」
霊夢はあっさりとKOされてしまった。
「・・・任務成功。これより帰還・・・って、重いわね、コイツ・・・。」
紅魔館
「お嬢様。霊夢を連れてきました。」
咲夜の傍らには、猿轡を噛ませられ、全身をロープ(パチュリー特製)でぐるぐる巻きにされた霊夢がいた。
「うう!!うぐぐっぐ!!」
必死になって抵抗するも、猿轡を噛ませられていては、スペルカードも使えない。
「・・・ご苦労様、咲夜。」
「・・・・・お嬢様、このショッカー服、死ぬほど恥ずかしいんですが。」
「・・・・・・もうすこし、辛抱してくれる?」
「はい・・・(シクシク)」
咲夜の乙女心に傷がついた。
「さて!霊夢。」
レミリアは勢いよく立ち上がると、縛られている霊夢の前まで来た。
「苦しいでしょ?その猿轡、取ってあげる。」
レミリアは霊夢の口についた猿轡を外す。
と、同時に
「このクソ吸血鬼!一体私に何するつもり!?もし私になんかあったら、魔理沙が許さないんだからね!あ!まさか私を吸血鬼にしようとしてるとか!それとも私をバラバラに分解して鑑賞するとか!私を紅魔館の屋上に磔にしたりとか!えーと、後はー・・・。」
「・・・・咲夜!針と糸を。」
「はい、お嬢様。」
と、咲夜はドコからか針と糸を取り出す。
突然、霊夢はきょとんとして、
「・・・何するつもり?」
「五月蝿いから、その口縫っとく。」
レミリアは本気の目で言う。
「いやー!やめてー!お嫁に行けないー!!」
「(行く気あったのか・・・。)」
と、内心思う咲夜をよそに、
「・・・もうギャーギャー叫ばない?」
「叫びませんから!」
レミリアは満足そうな笑顔で、
「よしよし、いい子ね。」
「お嬢様、なんとお美しい・・・。」
「咲夜は黙ってて。で、今日来てもらったのは・・・。」
とレミリアがそこまで言うと、突然、部屋のドアがバターン!と開いた。
「お嬢様!」
門番の紅 美鈴だ。よほど慌てていたのか、帽子が少しズレている。
「フランドール様が!地下室のドアを破壊しようと動き始めました!」
「「「な、なんだってー!!」」」
言われてみると、遠くの方で「ズーン!」と言う音がする。低い振動とともに。
「・・・ねぇ、もしかして、私を拉致るほど重要な用事って・・・・。」
「あぁ、妹の遊び相手になって欲しいの。」
「・・・知るか!なんで私がそんなことしなくちゃいけないの!?そう言う役割はあんたでしょ!」
「だってぇ・・・。(ウルウル)」
「う・・・・ 涙目なんかに騙されないわよ!」
「ち、仕方がない。咲夜、GO!」
と、レミリアが叫ぶと、
咲夜が素早い動きで霊夢の首にナイフを突きつけ、霊夢の耳元で囁き始めた。
「・・・・こと・・・・」
見る見る霊夢の顔が赤くなる。
「・・・なんで・・・?」
「フフ、咲夜が人間界の「あきはばら」なる場所から取って(盗って)きた監視カメラを、あなたの神社のいたる箇所に設置させてもらったわ。」
レミリアはイジワルな笑みを浮かべる。
「・・・なんと卑劣な・・・。」
「フフ、さて、観念して妹の遊び相手になってもらいましょうか。」
「・・・・はい・・・・。」
半分、強制的に連れて行かれる霊夢。
「連れてきたわ!パチュリー!」
地下室のドアの前で必死に結界呪文を唱えているパチュリーに向けて、レミリアが言った。
「OK!さぁ、早く!」
咲夜が霊夢の背中をむんずと掴む。
それに続いて、後の二人も霊夢を掴む。
「いい!結界を一瞬だけ解くから、そのスキに中に放りなげるのよ!」
「や、止めてー!!」
「もーあんたに拒否権は無いわ!ぬきさしならない状況ってヤツ!」
咲夜が霊夢を見下ろしながら言う。
「せーの!」
「「「いっせーの!せ!」」」
ポイッ!
「ばぁけぇぇてぇぇでてやるぅぅぅぅぅ・・・・・。」
断末魔の悲鳴と共に、霊夢は妹様の部屋に放り込まれる。
そして、すぐに扉を閉めると、パチュリーは再び扉を封印する。
「「「・・・終わった・・・」」」
彼女たちは扉の前で十字を切り、目を閉じた。
「・・・頭は春満開だけど、いいヤツだったわ・・・。」
「強かった・・・ 本当に惜しい人物を・・・。」
「・・・・(眠い)」
「「「・・・南無」」」
ドサ!
「っつつつつ・・・・。」
「あー!霊夢ぅ!」
フランドールが、顔を輝かせて言う。
「こ、こんばんは、フランドール。ご機嫌いかが?」
引きつった表情で、霊夢は笑う。
「会いたかったよ!ね!遊ぼ!」
まるで子猫のように霊夢にじゃれつくフランドール。
「・・・何して遊ぶ?」
フランドールの目が光った。
「 弾 幕 ご っ こ 」
「やっぱりィィィィィィィ・・・・・。」
その後、妹様の部屋の前に、ピクピクと痙攣しているぼろぞーきんが捨てられていたと言う・・・・。
BAD END