「今日もおてんば脳天ホエホエ恋娘・チルノでーす」
「あなたの心をターニング、みんなの黒幕、レティ・ホワイトロックです」
「…………リリー……ホワイト……です……」
「三人そろって!」
「『冬冬春春冬春春』(ふゆふゆはるはるとうしゅんしゅん)~~」
「……わー……、わーー……(パチパチ)」
「って何やねんコレ!なんで余計なの混じっとんねんコレ!しかもその中~途半端なチーム名なんやのん!おまけにめっさ陰気やん!コレどなーいなってんねーん!!ハァハァ……」
「彼女はリリー、言うならホワイト。私たちの新しい仲間よ」
「……すみ……ません。……わたし……口べた……だから……」
「アー!まだるっこしいのよそのキャラ!ヌルいねん!むしろ半ナマヌルいねん!なんでこんなのとトリオ結成せなあかんねんなレティチルの太い方ーー!?」
「リンガするわよ」
「正直ゴメンだった」
「ぶっちゃけ、あなたと二人でやってくのも辛くなってきたのよね」
「エッ!?」
「だから、こうして新たな血を混ぜて、出直しを図ろうというわけ。要するにテコ入れ」
「ううっ……あ、あたしが頼りないっていうの!?」
「ご名凍」
「うっ……ううっ……あんたのおでこは白いけど心はドス黒幕やーーー!!」(ドビーッシュ)
「あ。……恋娘……さんが。……行って……しまい、ます」
「困ったわね。リリー? ちょっと、追いかけていって、連れ戻してきて頂戴」
「え。……でも……わたし、は……それは……いえ。……わかりました」
「よろしくね」
逃げ去ったおてんば恋娘、凍らせるカエルも見つからず、道に迷った英吉利牛のようにションボリうろうろ。とそこへリリーなホワイトがやってこようかという。
「チルノさん、……帰り、ましょう……レティさんも、……心配、しています……」
「(プイッ)やなこった。レティはあたしのことが嫌いになったのよ。あんたのほうがいいのよ。畳と相方は新しいほうがいいのよ。ふたりで仲良くソフト弾幕ごっこでイチャイチャしてればいいんだ」
「……それは。……違います……レティさんは……あなたの、ことを」
「ああもうっ、寄らないでよっ、生温かい息が当たるからっ」
「あ、……ごめん、なさい……。……やっぱり、わたし……誰とも、仲良くなれないんですね……」
「え?」
「み、皆さん……わたしのこと、温かいっていうより生温かいよねとか、春っていうか小春日和だよねとか、リリーホワイトっていうよりホワイトリリーだよね、って……だ、誰も……仲良くなって、くれなくて」
「…………」
「で、でも……レティさんだけは、春と冬といえば親戚も同然、今後ともよろしく……って、声をかけてくださって……だけど」
「だけど?」
「ち、チルノさんが、わたしのこと、お邪魔だっておっしゃるなら……わたし……もう」
「…………」
「い、いいんです……わたし、ひとりは慣れてますから。だから……」
「…………」
「そ、それじゃ……わたし……もう、行き……」
「――白幕――」
「え……?」
「あんたの、呼び名よ。リリーじゃ面白みに欠けるでしょうが」
「……えっ、……でも……っ」
「なに? それとも、春な人、とかがいいわけ?」
「いえ……っ、そうじゃなくて……」
「行きましょ、白幕――黒幕がお待ちかねよ」
「あ、……はい……!」
ともに飛び立つふたりの手は、つながってはいなかったけれど、見えない心はつながり始めていたでありましょうか。
そのさまを物陰から見ていたホワイトロックさんちのレティ、
(ひさしぶりに、黒幕らしい真似をしたわね)
と苦笑いしたことではありました。
「あなたの心をターニング、みんなの黒幕、レティ・ホワイトロックです」
「…………リリー……ホワイト……です……」
「三人そろって!」
「『冬冬春春冬春春』(ふゆふゆはるはるとうしゅんしゅん)~~」
「……わー……、わーー……(パチパチ)」
「って何やねんコレ!なんで余計なの混じっとんねんコレ!しかもその中~途半端なチーム名なんやのん!おまけにめっさ陰気やん!コレどなーいなってんねーん!!ハァハァ……」
「彼女はリリー、言うならホワイト。私たちの新しい仲間よ」
「……すみ……ません。……わたし……口べた……だから……」
「アー!まだるっこしいのよそのキャラ!ヌルいねん!むしろ半ナマヌルいねん!なんでこんなのとトリオ結成せなあかんねんなレティチルの太い方ーー!?」
「リンガするわよ」
「正直ゴメンだった」
「ぶっちゃけ、あなたと二人でやってくのも辛くなってきたのよね」
「エッ!?」
「だから、こうして新たな血を混ぜて、出直しを図ろうというわけ。要するにテコ入れ」
「ううっ……あ、あたしが頼りないっていうの!?」
「ご名凍」
「うっ……ううっ……あんたのおでこは白いけど心はドス黒幕やーーー!!」(ドビーッシュ)
「あ。……恋娘……さんが。……行って……しまい、ます」
「困ったわね。リリー? ちょっと、追いかけていって、連れ戻してきて頂戴」
「え。……でも……わたし、は……それは……いえ。……わかりました」
「よろしくね」
逃げ去ったおてんば恋娘、凍らせるカエルも見つからず、道に迷った英吉利牛のようにションボリうろうろ。とそこへリリーなホワイトがやってこようかという。
「チルノさん、……帰り、ましょう……レティさんも、……心配、しています……」
「(プイッ)やなこった。レティはあたしのことが嫌いになったのよ。あんたのほうがいいのよ。畳と相方は新しいほうがいいのよ。ふたりで仲良くソフト弾幕ごっこでイチャイチャしてればいいんだ」
「……それは。……違います……レティさんは……あなたの、ことを」
「ああもうっ、寄らないでよっ、生温かい息が当たるからっ」
「あ、……ごめん、なさい……。……やっぱり、わたし……誰とも、仲良くなれないんですね……」
「え?」
「み、皆さん……わたしのこと、温かいっていうより生温かいよねとか、春っていうか小春日和だよねとか、リリーホワイトっていうよりホワイトリリーだよね、って……だ、誰も……仲良くなって、くれなくて」
「…………」
「で、でも……レティさんだけは、春と冬といえば親戚も同然、今後ともよろしく……って、声をかけてくださって……だけど」
「だけど?」
「ち、チルノさんが、わたしのこと、お邪魔だっておっしゃるなら……わたし……もう」
「…………」
「い、いいんです……わたし、ひとりは慣れてますから。だから……」
「…………」
「そ、それじゃ……わたし……もう、行き……」
「――白幕――」
「え……?」
「あんたの、呼び名よ。リリーじゃ面白みに欠けるでしょうが」
「……えっ、……でも……っ」
「なに? それとも、春な人、とかがいいわけ?」
「いえ……っ、そうじゃなくて……」
「行きましょ、白幕――黒幕がお待ちかねよ」
「あ、……はい……!」
ともに飛び立つふたりの手は、つながってはいなかったけれど、見えない心はつながり始めていたでありましょうか。
そのさまを物陰から見ていたホワイトロックさんちのレティ、
(ひさしぶりに、黒幕らしい真似をしたわね)
と苦笑いしたことではありました。
オーソドックスな話だけど・・・目にゴミが入ったようだ。