『したきりすずめ』
むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
おじいさんはすずめを飼っており、わが子のように可愛がっていました。
紫「zzzzzz・・・・・・。」
魔理沙「・・・・・・・・・・・・。」
紫「zzzzzzz・・・・・。」
魔理沙「おい、起きろ。」
紫「zzzzzzzzzzzzz・・・・・。」
魔理沙「寝るな。起きろ。」
紫「zzzzzzzzzzzzzzzz~・・・・・・・・。」
魔理沙「・・・・・・駄目か。」
すずめは、寝てばかりでした。
魔理沙「お~い、ばあさん。こいつ起こしてくれ。」
幽香「ぐ~・・・・・・・。」
魔理沙「・・・・・・・・あんたもか。」
幽香「ぐ~・・・・・・・・。」
紫「zzzzzzz・・・・。」
おじいさんとおばあさんとすずめは、今日も平和に時を過ごしましたとさ。
魔理沙「『寝たきりすずめ』じゃねえか・・・・・。」
めでたしめでたし
『こぶとりじいさん』
むかしむかし、あるところに、じいさんが住んでいました。
じいさんは、ばあさんと二人暮しでした。
レティ「あれ、私が主役?」
魔理沙「そうみたいだな。何でかは分からないけどな。」
レティ「やっと世間に、私が黒幕だったっていうことを知らしめるときが・・・・。」
魔理沙「何の黒幕だよ?」
レティ「で、これは何のお話?」
魔理沙「台本読んでおけよ。こぶとりじいさんだ。」
レティ「何で、私が抜擢されたのかな?」
魔理沙「謎だ。あんたなんて『くろまく~』って台詞を除けば、ちょっとポッチャリ系なただの一面ボス・・・・・。」
レティ「あんたなんて、っていうのは聞き捨てならないわ。」
魔理沙「・・・・・・・・・。」
レティ「どうしたの?」
魔理沙「謎は全て解けた。」
レティ「そうなの?」
魔理沙「ああ。」
レティ「教えて。」
魔理沙「世の中、知らない方がいいこともあるんだ。」
ばあさんはそう言うと、じいさんの前から立ち去りました。
レティ「ちょっと、教えてよ。気になって、冬まで眠れないじゃないの。」
魔理沙「あ~、冬は来なくていいよ。寒いから。」
ばあさんは、かなり投げやりでした。
このあと、じいさんが真相を知ったかどうかは、知らない・・・・・。
魔理沙「『小太りじいさん』かよ・・・・・。」
おしまい
注:ちょっとポッチャリ系と小太りは別物です。多分。
『おむしびころりん』
むかしむかしあるところに、じいさんが住んでいました。
じいさんは、山へ薪を取りに行くのが日課でした。
今日もじいさんは弁当を持って、山へと出かけました。
霊夢「さて、ちょっと早いけど、お昼ごはんにしましょうか。」
誰も聞いていないのにそう言うと、じいさんは弁当を広げました。
霊夢「今日の弁当は、魔理沙から奪ってきた米で作ったおむすびと・・・・。」
盗みはいけません。
霊夢「略奪よ。あとは、魔理沙から奪ってきたいなり寿司とか、いろいろ・・・。」
そんなわけで、じいさんはご機嫌で食事をとりはじめました。
霊夢「ん~、一働きしたあとの食事は最高じゃ。」
一働きとは、あくまで薪採りのことです。
じいさんがおむすびを一個平らげたそのとき、
ゴゴゴゴゴゴ・・・・・・
霊夢「!?地震・・・・。」
突然地震が起こりました。
しかし、そんなに大きな地震ではなかったので、じいさんはそのままでした。
霊夢「唐突よの。・・・・・・・あ!?」
じいさんがぼんやりしていると、なんとおむすびが一個、地面に落ちてしまいました。
地面に落ちたおむすびは、山道をころころと転がっていきました。
コロコロコロ・・・・・
霊夢「待て~!私のお昼ご飯!」
じいさんはおむすびを追いかけました。
ところがおむすびは、地面に開いた隙間に入り込んでしまいました。
霊夢「あ~あ・・・。もったいない。」
じいさんはがっかりしました。
そのとき、隙間から声が聞こえてきました。
紫「おむすびころりん、すっとんとん。」
じいさんは何事かと思い、頭に?マークを浮かべています。
隙間からは、さらに声が聞こえてきます。
橙「わ~い。おむすびだよ、おむすび。食べていい?」
藍「落ちてた物を食べるのは、駄目。」
橙「三秒ルールっていうのがあるから大丈夫だよ。」
藍「そんな迷信、信じちゃいけません。」
橙「そんな~。もう三日、何も食べてないのに・・・・・。」
藍「武士は食わねど高楊枝。我慢しなさい。」
橙「式神だから、我慢できない・・・・。」
藍「とにかく。いくらうちが貧乏だからって、落ちてた物を食べるような真似しちゃいけないぞ。」
橙「う~・・・・・・。」
一方のじいさんは、隙間から声が聞こえてくるのを不思議に思って、もう一つ何かを入れることにしました。
霊夢「ええと、それではこのいなり寿司を・・・・・。」
いなり寿司を隙間に投下しました。
すると
紫「おいなりころりん、すってんてん。」
また、声が聞こえてきました。
藍「ああ!これはいなり寿司。何でこんなところに・・・・?」
橙「藍様~・・・。お腹すいた・・・・。」
藍「・・・・・・・・。(うう、おいなりさん、食べたい・・・・。)」
橙「おむすび、食べちゃ駄目?」
藍「・・・・・・・・・。(しかし橙の手前、そんなこと言えない・・・。)」
橙「駄目・・・・?」
藍「・・・・・・・・・。(ああ、視線が痛い・・・・。)」
橙「くすん・・・・。」
藍「・・・・・・・仕方ない。今回だけだよ。」
橙「いいの?やった~!」
藍「すまないねえ。うちが貧乏なばっかりに・・・・。」
どうやら隙間の中の生物は、じいさんが落としたおむすびといなり寿司を食べ始めたようです。
じいさんは隙間の中が気になりましたが、
霊夢「・・・・・人の家庭の事情に首を突っ込むのは、よくないわね・・・・・。」
そういうわけで、山を降りて家に帰りました。
橙「なんで、うちは貧乏なの?」
藍「働かない人がいるからだよ。」
紫「zzzzzzz・・・・・・・。」
おしまい
キャスト
したきりすずめ
じいさん 霧雨 魔理沙
すずめ 八雲 紫
ばあさん 幽香
こぶとりじいさん
じいさん レティ・ホワイトロック
ばあさん 霧雨 魔理沙
おむすびころりん
じいさん 博麗 霊夢
隙間の生物 八雲ファミリー
むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
おじいさんはすずめを飼っており、わが子のように可愛がっていました。
紫「zzzzzz・・・・・・。」
魔理沙「・・・・・・・・・・・・。」
紫「zzzzzzz・・・・・。」
魔理沙「おい、起きろ。」
紫「zzzzzzzzzzzzz・・・・・。」
魔理沙「寝るな。起きろ。」
紫「zzzzzzzzzzzzzzzz~・・・・・・・・。」
魔理沙「・・・・・・駄目か。」
すずめは、寝てばかりでした。
魔理沙「お~い、ばあさん。こいつ起こしてくれ。」
幽香「ぐ~・・・・・・・。」
魔理沙「・・・・・・・・あんたもか。」
幽香「ぐ~・・・・・・・・。」
紫「zzzzzzz・・・・。」
おじいさんとおばあさんとすずめは、今日も平和に時を過ごしましたとさ。
魔理沙「『寝たきりすずめ』じゃねえか・・・・・。」
めでたしめでたし
『こぶとりじいさん』
むかしむかし、あるところに、じいさんが住んでいました。
じいさんは、ばあさんと二人暮しでした。
レティ「あれ、私が主役?」
魔理沙「そうみたいだな。何でかは分からないけどな。」
レティ「やっと世間に、私が黒幕だったっていうことを知らしめるときが・・・・。」
魔理沙「何の黒幕だよ?」
レティ「で、これは何のお話?」
魔理沙「台本読んでおけよ。こぶとりじいさんだ。」
レティ「何で、私が抜擢されたのかな?」
魔理沙「謎だ。あんたなんて『くろまく~』って台詞を除けば、ちょっとポッチャリ系なただの一面ボス・・・・・。」
レティ「あんたなんて、っていうのは聞き捨てならないわ。」
魔理沙「・・・・・・・・・。」
レティ「どうしたの?」
魔理沙「謎は全て解けた。」
レティ「そうなの?」
魔理沙「ああ。」
レティ「教えて。」
魔理沙「世の中、知らない方がいいこともあるんだ。」
ばあさんはそう言うと、じいさんの前から立ち去りました。
レティ「ちょっと、教えてよ。気になって、冬まで眠れないじゃないの。」
魔理沙「あ~、冬は来なくていいよ。寒いから。」
ばあさんは、かなり投げやりでした。
このあと、じいさんが真相を知ったかどうかは、知らない・・・・・。
魔理沙「『小太りじいさん』かよ・・・・・。」
おしまい
注:ちょっとポッチャリ系と小太りは別物です。多分。
『おむしびころりん』
むかしむかしあるところに、じいさんが住んでいました。
じいさんは、山へ薪を取りに行くのが日課でした。
今日もじいさんは弁当を持って、山へと出かけました。
霊夢「さて、ちょっと早いけど、お昼ごはんにしましょうか。」
誰も聞いていないのにそう言うと、じいさんは弁当を広げました。
霊夢「今日の弁当は、魔理沙から奪ってきた米で作ったおむすびと・・・・。」
盗みはいけません。
霊夢「略奪よ。あとは、魔理沙から奪ってきたいなり寿司とか、いろいろ・・・。」
そんなわけで、じいさんはご機嫌で食事をとりはじめました。
霊夢「ん~、一働きしたあとの食事は最高じゃ。」
一働きとは、あくまで薪採りのことです。
じいさんがおむすびを一個平らげたそのとき、
ゴゴゴゴゴゴ・・・・・・
霊夢「!?地震・・・・。」
突然地震が起こりました。
しかし、そんなに大きな地震ではなかったので、じいさんはそのままでした。
霊夢「唐突よの。・・・・・・・あ!?」
じいさんがぼんやりしていると、なんとおむすびが一個、地面に落ちてしまいました。
地面に落ちたおむすびは、山道をころころと転がっていきました。
コロコロコロ・・・・・
霊夢「待て~!私のお昼ご飯!」
じいさんはおむすびを追いかけました。
ところがおむすびは、地面に開いた隙間に入り込んでしまいました。
霊夢「あ~あ・・・。もったいない。」
じいさんはがっかりしました。
そのとき、隙間から声が聞こえてきました。
紫「おむすびころりん、すっとんとん。」
じいさんは何事かと思い、頭に?マークを浮かべています。
隙間からは、さらに声が聞こえてきます。
橙「わ~い。おむすびだよ、おむすび。食べていい?」
藍「落ちてた物を食べるのは、駄目。」
橙「三秒ルールっていうのがあるから大丈夫だよ。」
藍「そんな迷信、信じちゃいけません。」
橙「そんな~。もう三日、何も食べてないのに・・・・・。」
藍「武士は食わねど高楊枝。我慢しなさい。」
橙「式神だから、我慢できない・・・・。」
藍「とにかく。いくらうちが貧乏だからって、落ちてた物を食べるような真似しちゃいけないぞ。」
橙「う~・・・・・・。」
一方のじいさんは、隙間から声が聞こえてくるのを不思議に思って、もう一つ何かを入れることにしました。
霊夢「ええと、それではこのいなり寿司を・・・・・。」
いなり寿司を隙間に投下しました。
すると
紫「おいなりころりん、すってんてん。」
また、声が聞こえてきました。
藍「ああ!これはいなり寿司。何でこんなところに・・・・?」
橙「藍様~・・・。お腹すいた・・・・。」
藍「・・・・・・・・。(うう、おいなりさん、食べたい・・・・。)」
橙「おむすび、食べちゃ駄目?」
藍「・・・・・・・・・。(しかし橙の手前、そんなこと言えない・・・。)」
橙「駄目・・・・?」
藍「・・・・・・・・・。(ああ、視線が痛い・・・・。)」
橙「くすん・・・・。」
藍「・・・・・・・仕方ない。今回だけだよ。」
橙「いいの?やった~!」
藍「すまないねえ。うちが貧乏なばっかりに・・・・。」
どうやら隙間の中の生物は、じいさんが落としたおむすびといなり寿司を食べ始めたようです。
じいさんは隙間の中が気になりましたが、
霊夢「・・・・・人の家庭の事情に首を突っ込むのは、よくないわね・・・・・。」
そういうわけで、山を降りて家に帰りました。
橙「なんで、うちは貧乏なの?」
藍「働かない人がいるからだよ。」
紫「zzzzzzz・・・・・・・。」
おしまい
キャスト
したきりすずめ
じいさん 霧雨 魔理沙
すずめ 八雲 紫
ばあさん 幽香
こぶとりじいさん
じいさん レティ・ホワイトロック
ばあさん 霧雨 魔理沙
おむすびころりん
じいさん 博麗 霊夢
隙間の生物 八雲ファミリー