短い上に今まで以上に下らないので、読まないほうが良いかも分からないです。
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○月×日
最近屋敷の中で妙な事ばかり起きる。
開けた覚えの無いタンスが開けられて中身が散らかっていたり。
誰も入った覚えの無い部屋のドアが開きっぱなしになっていたり。
他の者に聞いても皆「知らない」と言う。
私の知らない間にペットでも飼い始めた者がいるのだろうか。だとしたら自分だけ知らないのはちょっと寂しい。
………
某月某日
奇妙な事件は一向に収まる気配は無い。
朝確認した結果、私の寝室より三つ離れた部屋が同じように荒らされていた。
何かを探しているように見えなくも無い。
この屋敷も古いから探せば何か貴重な品も出るかもしれないが、そういう物があるなら地下室だろう。
探し物と仮定したなら、一体何を探しているのか。
………
□月△日
今朝は寝室より二つは慣れた部屋が被害にあっていた。
無くなった物が何も無いところを見るとどうやら探し物(だとすればだが)は見つからなかった様だ。
それと奇妙な点がもう一つ。床に敷いた絨毯が、僅かだが血に濡れているようなのだ。
しかし同居人は誰独り怪我などしていない。私やフランドールが食事を零したと言う事もない。
誰がここで血を流したのか、全く分からないのだ。
………
α月β日
もしかしたら私は恐ろしい事に気がついてしまったのかも知れない。
今日の朝は寝室の隣の部屋が荒らされていた。
間違いなく自分の部屋に近づいてきている。
このまま行けば次は私の部屋だ。
生半可な相手なら顔を拝んでから、その蛮行の報いを考える事もできるだろう。
しかしこの犯人は私の想像力の外からやってきた。人知を超えたこの相手に太刀打ちできるとは思えない。
恐らく私はこの後、獣性に駆られるこの存在に飲み込まれ、私の理性は脆くも崩れ去る事になるのだろう。
長い廊下を渡るあいつの足音が聞こえてきた。
不意に足音が止まった。
しかし事態は好転していない。
なぜなら足音が止まったのは……この部屋の前だ!
ドアが開かれる。それはこの世の物とは思えない、いや、既にこの世の物では無いのであろう息を響かせ近づいてくる。
振り向いてはいけない。
振り向いてはいけない。
振り向けば……
手記はそこで終わっている。
「なぁなぁ、霊夢」
「何よ?」
「こんな話考えたんだけどどうよ?」
「……何コレ? 襲われてるの誰よ」
「レミリア」
「襲ってるのは?」
「メイド長だぜ。ありそうだろ」
「なんか洒落にならないから、止めておきなさい」
あの途切れない長ったらしい文体も見たかったな、とか。
あ、あと誤字と思わしき所があったので、報告させていただきます。
□月△日
は慣れた部屋 ⇒ 離れた部屋